つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。今回は「尋常乾癬」から「紅皮症」へと悪化した流れを書き残しておきます。<前編〜中編〜後編>の3部作で紹介します。気になる症状画像は入れません。これでは説得力に欠けてしまいますが、単純に見苦しいグロ画像ですし、基本的に同じ病気で悩んでいる人なら容易に状態を想像できるからです……どうぞご理解ください。
尋常乾癬が悪化してきた人……尋常乾癬が悪化すると、最終的に入院することにもなりかねません。私の場合は、短期間(3週間程度)で一気に悪化し、紅皮症となってしまいました。まさに入院ギリギリ。一瞬で水際にまで追い込まれてしまいました。今回は異変に気づいた初期段階<前編>の経過となります。
【目次】本記事の内容
悪化のタイミイングは、コロナ禍自粛の4月後半あたり
乾癬の9割が「尋常性乾癬」です。
20〜30年ほど、私は尋常性乾癬の好転悪化を繰り返してきました。
劇的に回復して喜んでいても、すぐい急激に悪化してどん底まで叩き落されるような病気です。そういった意味では、悪化に対する耐性も充分できていました。
◯4月後半から5月アタマにかけて大きな悪化
コロナ禍のストレスも大きかったのかもしれませんが、4月後半から5月アタマにかけて目に見えて尋常性乾癬の悪化が進みました。
具体的には皮膚が赤くなるエリアが増え、大きめのかさぶたのような「鱗屑(りんせつ)」が身体に広がっていきました。
この時点では経験値の範囲なので、「ああ、ストレスだよね? ペースが早い感じで悪くなってきているな……」という判断でした。
◯その時、薬は? どうしていた?
私の場合・・・これは自慢できる話ではないのですが、日常では専門的な尋常性乾癬のケアはしていません。普通のサプリメントやビオチン関連の組み合わせを飲んだりする程度です。
そして、悪化してきたら漢方薬と塗り薬をもらって対処する・・・というのが通常のパターンでした。
◯連休明けの午前中、地元クリニックに駆け込む
コロナ禍の自粛モードも緩和されてきたGW明け、いつも薬を出してもらっている地元クリニックの再開日である5月8日(金)に合わせて駆け込みました。
オープン時間に合わせて
ダッシュで行きました。
この時点で、いつもよりも状況が違うのを肌で感じていました(まさに!)。
しかし、「いつも出してもらっている薬でなんとかなるさ」。そんな安易な気持ちも抱いておりました。
処方された薬の内容について
このときに処方された薬の内容は下記のとおりです。
<2020年5月8日処方>
・ツムラ消風散エキス顆粒
・ボンアルファローション
・リドメックスコーワ軟膏
・ロコイド軟膏
それぞれの薬について簡単に紹介しておきます。私自身の感想も書き添えております。もちろん私個人の意見ですので、誰にでも当てはまるわけではありません。あくまでも一例として受け止めてください。
◯ツムラ消風散エキス顆粒
ツムラ消風散は市販もされています(薬名をクリックするとアマゾンのページに飛びます)。
かゆみの強い慢性の皮膚病の治療に使用されます。
通常、成人1日7.5gを3回に分割して飲みます。私はこれをいただいた時には1日1回程度(1包/2.5g)を飲むのがパターンでしたが、今回は決められた用量(1日3回)を飲みました。
私が1日1回程度の量を飲んでいた理由は、1日3回だと「肌の表面が弱くなった?」と感じることが多かったからです。お医者さんに話しても、「それはない!」と打ち消されてしまうんですが、ツムラ消風散に関しては少量で・・・というのが私の長年のスタイルでした。
ちなみに病院でツムラの漢方は保険適用で処方してもらうことが可能です。さまざまな種類がありますので、漢方を試してみたい人は、いきなり専門の高額な漢方に手を出す前に! まずは病院・クリニックで相談した方がいいでしょう。
◯ボンアルファローション2μg/g
活性型ビタミンD3剤で、乾癬皮膚の細胞の増殖を抑える働きがあります。刺激も少ないので、顔まわり(首から上)用の薬剤です。ローションなので、使用後の「べたつき感」「てかり」がありません。反面、持続時間が短いというデメリットもあります。
活性型ビタミンD3剤は、ステロイド外用薬(以下、ステロイド)ではありません。ステロイドに対して不信感がある人向けの薬です。ただし、ステロイドに比べると劇的な効果は期待できません。あくまでも状況をじっくりと長期的に改善するときに使われます。
少し脱線しますが、活性型ビタミンD3剤は3種類あります。
「ボンアルファハイ軟膏・ローション」「オキサロール軟膏・ローション」「ドボネックス軟膏」は、症状の場所や面積によって使い分けられます。
◯「リドメックスコーワ軟膏0.3%」と「ロコイド軟膏0.1%」
ともに合成副腎皮質ホルモン剤で皮膚の炎症を抑えます。ステロイドっていうやつです。
もうちょっとステロイドについて詳しく説明します。
ステロイドは「副腎皮質ホルモン」を化学的に合成して作った薬のことです。パワフルなので、劇的な効果が期待できます。とはいえ、副作用もあります。よほどの緊急時以外は処方したくないと考えている人も多いでしょう。私もそうです。
ステロイドは、5段階の強さ(ウイーク・マイルド・ストロング・ベリーストロング・ストロンゲスト)に分類されています。
「リドメックスコーワ軟膏0.3%」と「ロコイド軟膏0.1%」は、ともにマイルドと評価されている薬です。
この処方も無難なところです。
いきなりストロングを使用すると、当然ながら大きなリバウンド(離脱症状)が起こりますから。
これを繰り返すと、症状は悪化していくだけです。そこがステロイドの怖いところですね。
さて、2種とも軟膏ですので、ワセリンが混合されています。保湿性や持続性に優れています。
ここで
注意ポイント!
大量に使う人にとっては、チューブでもらうと面倒です。私は「リドメックスコーワ軟膏0.3%」に関しては1日1本でも足りませんでしたので、かなり使用時が手間でした。何回もチューブから出しては塗って、チューブから無駄なく薬を出して……の繰り返しは疲れます。
もし処方してもらう際、明らかに広範囲に症状が出ている場合ならば、混合薬で大型容器に入れたものがあるかどうか確認した方がいいでしょう。
症状が良くならない! 悪化の一途! 危険!
私としては処方された薬を真面目に使いました。ツムラ消風散だって1日3回飲みました。
しかし!
症状は改善するどころか、
悪化の一途でした。
とくに塗り薬は一週間でなくなるほど大量に塗っていたんですが、それでも皮膚の調子は改善しませんでした。
顔全体が赤くなり、皮膚は白くガサガサとなり、洗顔で顔を洗うだけでもヒリヒリ感がすごくなりました。
耳をかいたことで薄皮が剥がれて体液でじゅくじゅく状態となり、さらには幹線部分に侵食されていない部分には、小さな湿疹がポツポツと目立って増えてきました。
いままでは手に出ることがなかったんですが、手の甲、掌、指先、足の甲など、いままで出たことない場所にも湿疹のようなポツポツが広がっていきました。
◯掻いちゃダメ! だけど手が止まらない!
この時点で全身を掻きむしる状況になっていました。とにかく痒くて痒くて我慢できないのです。
常に全身がピリピリ状態になり、一度掻いたらもうアウト! もはや肉をエグッているよね?レベルの裂傷で流血モードに突入しました。
入浴した際は、熱い身体を水で冷まして痒さを飛ばそうとしましたが、全然無理でした。もちろん安眠どころじゃありません。
「うわっ! これもう止められない!」
たまらず休み明けの5月18日(月)の午前、塗り薬の補充と痒み止め内服薬をもらいに行きました。
前回の記事でも触れましたが、この10日ほどで重めの「尋常乾癬」から一気に第3レベル「滴状乾癬」から第4レベルの「乾癬性紅皮症」に移行する状況にまで進んでしまったと思われます。
◯別の病院へ行く選択肢もあるのか?
5月18日(月)の時点で、注射治療の話や別の病院への推薦状をいただくことなどについての話もしました。
その辺の詳細や処方していただいた薬については、<中編>で書きますね。
では!
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