つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
Amazonを利用している人は少な宇内と思いますが、品物は問題なく届けられているでしょうか? 最近、SNSなどでAmazon配送業者とのトラブルが増えているようですので、トラブルの対処法を簡単にお伝えしておきます。
【目次】本記事の内容
Amazon配送業者はどんな会社なのか?
Amazonの配送は提携会社が行っています。以前は有名な宅配業者(ヤマト、佐川、日本郵便など)が中心でしたが、現在は小規模の運送会社がかなりの割合で参入しているようです。しかも最近はアプリを使って個人でも業務委託という形で仕事を行うことができるようになってきています。
これには裏事情があります。Amazonの配送から佐川急便が配送料の低単価を理由に撤退したのがターニングポイントとなりました。ヤマト運輸は佐川撤退を契機に強気に値上げ交渉をしたといわれています。そのような流れの中でAmazonは独自に新たな配送業者(運送会社・個人)と契約するようになりました。これが「配送業者Amazon(https://logistics.amazon.co.jp/)」「Amazon Flex(https://flex.amazon.co.jp/)」というものです。では、簡単にそれぞれの内容を説明します。
◯配送業者Amazonとは
各エリアで提携している配送業者です。かつては「Amazonデリバリープロバイダ」と呼ばれていましたが、現在は「配送業者Amazon」と呼び方が変わっています。大手よりも安く融通が利くという利点があります。しかし一部では評判が悪かったりしています。有名な会社は下記となります。
・SBS即配サポート
公式サイト:https://www.sbs-sokuhai.com/
※会社の評判をチェックする(←クリックするとgoogle検索の結果が表示されます)
・丸和運輸
公式サイト:https://www.momotaro.co.jp/contact/delivery.html
※会社の評判をチェックする(←クリックするとgoogle検索の結果が表示されます)
・若葉ネットワーク
公式サイト:https://www.wkb8558.jp/service/
※会社の評判をチェックする(←クリックするとgoogle検索の結果が表示されます)
・札幌通運
公式サイト:https://www.wkb8558.jp/service/
※会社の評判をチェックする(←クリックするとgoogle検索の結果が表示されます)
・T.M.G(現在はAmazonと絶縁状態)
公式サイト:https://www.tmg-group.co.jp/index.php
※会社の評判をチェックする(←クリックするとgoogle検索の結果が表示されます)
・ギオンデリバリーサービス
公式サイト:https://kk-gion.co.jp/company/group/giondeliveryservice/
※会社の評判をチェックする(←クリックするとgoogle検索の結果が表示されます)
・ロジネットジャパン西日本
公式サイト:https://www.loginet-japan.com/ja/business/shipping/shipping-value.html
※会社の評判をチェックする(←クリックするとgoogle検索の結果が表示されます)
・遠州トラック
公式サイト:https://www.enshu-truck.co.jp/amazon/form
※会社の評判をチェックする(←クリックするとgoogle検索の結果が表示されます)
・ヒップスタイル
公式サイト:https://hipstyle.co.jp/contact-amazon/
※会社の評判をチェックする(←クリックするとgoogle検索の結果が表示されます)
以上が主だった運送会社となります。
◯Amazon Flexとは
⿊ナンバーの軽貨物⾞を持っている個⼈事業主と契約し、配達業務を依頼するものです。運送会社よりも運賃は安くなります。全国にある「Amazon FLEX ステーション」に近い方を優先的に契約するそうです。「1時間程度の配達で最大1886円、1週間程度の配達で最大94,300円も可能」というのがウリです。
さて、ここからが本題です。届けられた品物が損傷や不具合があった場合、どのように対処すればいいのでしょうか。やり方は簡単です。「カスタマーサービス」に状況を伝えるだけで解決します。流れは下記のとおりです。
Amazonから届けられた品物が損傷や不具合があった場合の対処方法
非常に簡単です。3ステップで解決します。
(1)「Amazonカスタマーサービス(https://www.amazon.co.jp/hz/contact-us/foresight/hubgateway)」にアクセスしてください。
(2)ページ下部の「商品を交換する(https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html/ref=hp_gt_pt_repl?nodeId=GP7Z9RS868ZP5J9F)」をアクセスしてください。
(3)「注文履歴」にアクセスして交換の手続きをする
「商品を交換する」に書かれている「商品の交換方法」を確認し、「注文履歴」から対象商品の交換を手続きする。
以上で解決です。
Amazonから届けられた品物の配送業者を確認する方法
配送状況を確認したい「注文履歴」をクリックし、さらに「配送状況を確認」ボタンをクリックすると表示されるはずです。
AmazonはSNSでの配達トラブルの炎上対策も完璧!?
最近はSNSなどに投稿して炎上するパターンも増えていますが、Amazon(Amazonカスタマーサービス? Amazon Help)は対抗策として常に検索をかけながら対応しているようです。
驚くスピードで対応しています。
例えばこちらのツイートをご覧になってください。
失礼いたします。Amazonです。ご迷惑をおかけしております。配送業者Amazonの対応に問題がある場合には、カスタマーサービスで状況を確認させていただきます。お手数ですがリンクよりお問い合わせ下さいますようお願いいたします。
https://t.co/ApH8Sreg8O -岸— Amazon Help (@AmazonHelp) April 5, 2023
Amazonの配送にクレーム投稿したのが「午後6:57 · 2023年4月5日」。「Amazon Help」が対応の書き込みをしたのが「午後7:02 · 2023年4月5日」です。
すごいですね!
・ ・ ・
さて、ここから先は話の内容が少し変わります。Amazonの配送業務について調べていると、いろいろな問題があることを知ることになりましたので、備忘録として載せておきます。
エリアによっては四次請けも? Amazon多重下請けの闇
Amazonの配送業務について調べていると、多重下請けの問題が浮かび上がってきました。エリアによっては「三次請け、四次請け」なんてことが横行しているようです。末端の配送者は安い報酬で過度の労働を強いられている可能性もありそうです。
気になる記事をいくつかピックアップしておきます。
◯運送業界においては5・6次請けも?
政府はここ数年「ホワイト物流」と名を打ち、長時間労働の緩和や標準運賃の告示など運送業界の労働環境整備に取り組んでいる。しかし労働環境悪化の原因にもなる、多重下請け構造についての本格的な取り組みはみられない。一方で建設業界に対しては、3次請けまでを推奨する取り組みがみられるため、運送業界においても声を挙げていく必要があるのかもしれない。3次・4次請けは各々が役割を持っていれば「悪」だとはいい切れないと筆者は考える。しかし、5・6次請けとなればさすがに考えものだ。
引用:まるで偽装請負? アマゾンの「多重下請け」構造、宅配業界の闇(Forbes/2022.07.11)
https://forbesjapan.com/articles/detail/48749/page2
魚拓URL:https://archive.md/OSF17
5・6次請けというのは凄まじい話ですね。現実としてそんな現場はどのくらいあるのでしょう。非常に気になります。
◯中間搾取で壮絶な給料格差が……
ネット通販企業を頂点にしたピラミッド型の多重下請け構造が賃金格差を生んでいます。元請け会社の下に何社もの下請け企業が連なり、各社が運賃の一部を中抜きする慣行が業界にはびこってきました。運送会社による中間搾取です。取材では、7次下請けまで再委託が繰り返される事例もありました。
引用:アマゾン 宅配の闇② 格差生む多重下請け(きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影/2022-11-12 07:13:04)
https://blog.goo.ne.jp/kin_chan0701/e/4394f83fd0611001a0fff86e75537f85
魚拓URL:https://archive.md/krtYb
元請けと3次請けの月刊給料格差は「約20万円!?」。この記事が事実だとすると、やはり問題がありすぎます。心が荒み、配送の方法も荒れてしまいことは容易に想像できます。もちろん自業自得という考え方もできるわけですが……。
◯個人事業主の配達員は表向きは対等とされるが……
ネット通販大手「アマゾン」の配送を担う神奈川県内の運送会社3社で、個人事業主として契約を結ぶ配達員の労働時間を実際より短く見せかけるため、他人のIDを使って働かせていたことがわかった。同様の事例の相談が、関東や九州地方の複数の運送会社の配達員から寄せられているという。
引用:アマゾン下請け、個人配達員に他人のID使用を指示 労働時間超過で(朝日新聞デジタル/2022年9月22日 11時05分)
https://www.asahi.com/articles/ASQ9P3Q9LQ9NULEI00F.html
魚拓URL:https://archive.md/aDveT
「アマゾン配達員組合」の結成による下請け、個人配達員の待遇改善の動きはあるようですが、現実ははたして……。
◯荷量の増大でトイレにも行けない!?
「トイレ休憩をとることもままならない」。横須賀市内で働く女性配達員(53)は自身の置かれた窮状を打ち明けた。原因は配達する荷量の増大のためだ。
引用:アマゾン、荷量増大で多重下請け生む(日本経済新聞社/2022年12月21日 2:00)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67013450Q2A221C2EA1000/
魚拓URL:https://archive.md/dXJG6
さすがにトイレ休憩もとれないのはハードすぎますね。そういった仕事からは一日も早く逃げ出すしかないかもしれません。
・ ・ ・
調べれば調べるほどAmazonの配送業務の闇の深さが浮かび上がってきます。
最後に関連書籍を紹介しておきます。興味のある方はご覧になってください(本のタイトルをクリックすると、アマゾンのページに飛びます)。
・『コロナでも成功する 軽貨物ドライバーのはじめかた』
・『軽貨物ドライバー・軽配送の仕事をやってみた!』
・『フリーランス軽ドライバーで稼ぐ方法』
・『宅配が楽にたくさん配れるようになった方法と良いエリアを事前に見極める方法』
・『amazonFLEXで月40万円以上の収入を得るノウハウ』
・『日経コンピュータ 多重下請け』
・『SE職場の真実 どんづまりから見上げた空』
・『日本に殺されず幸せに生きる方法』
参考:関連記事
・【多重下請け構造】度が過ぎると社会のバランスを歪ませ、活力を奪う
https://27watari.com/multiple-subcontracting-structure
では!