つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
気になった謝罪文の実例を収集してアーカイブしている記事です。謝罪するようなことが起きないことに越したことはありませんが、もしご自身や仲間に何かが起きた時に参考にしていただければ。
【目次】本記事の内容
1924年創業の焼き鳥名店「江戸政」が生つくねを謝罪して閉店
2022年9月20日に焼き鳥名店「江戸政」が閉店を発表しました。
まずは「Google のクチコミ」(https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%94%BF&ludocid=13190472673799672683&lpsid=CIHM0ogKEICAgICe1Z7sNw&source=sh/x/localposts&lsig=AB86z5X3g5DksMXiNlsMmAs1Moa9)にアップされたコメントを紹介します。
こちらです。
念のため文章に残しておきます。
閉店のお知らせ
突然ではありますが、諸事情により、このたび江戸政は、2022年9月20日をもちまして、閉店することとなりました。
これまでの皆様からのご支援、心より感謝申し上げます。
お店に足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
SNSによる江戸政の商品に対する数多くのご意見に、店主としても納得が出来きる部分はありました。食中毒を出した事はありませんでしたが、それはただの結果論だと深く受け止めています。安全を心がけても確かに皆さんが認識されているように100%安全とは言い切れません。それを踏まえた上でお知らせをさせて頂きます。
店を継いだときに決意したことが一つあります。それは、もし当代の自分が運営する江戸政の中で食中毒を出した場合、その日に江戸政を閉店するということでした。現在もこの気持ちに変わりはありません。
品質や品温管理。正肉と内臓処理を分け消毒を徹底したとしても、100%安全とは言い切れないのも事実です。
もし、この先食中毒を出してしまったら、江戸政を閉店したとしても、その方が危険な状態になる可能性を何よりも一番に考えるべきだったと感じています。
今回の騒動がなければ9月20日以降の営業でも商品となっていたところでした。食の安全と飲食店への信頼を脅かす営業をしていたことに責任をとり本日にて両国橋際江戸政を閉店することを決断しました。SNSの内容を重く受けめ、騒動の発端への責任をとるためにも閉店します。
お騒がせしてしまい誠に申し訳ございません。
ご来店されていた方とご来店を予定されていた方へ、お伝えさせて下さい。
先ず、急な閉業によりご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。
再び一報を受け、一部抜粋された投稿しか確認出来ていませんが皆さまに声が届くと信じてお伝えします。
自分が閉業を決意したのは、SNSで叩かれたからではありません。
叩かれて当たり前の時代に未だに生を出し、お騒がせしたことを深く受け止め自業自得の責任をとる。
と、いう事です。炎上の原因は自分の認識の甘さが招いたことです。もし自身が運営する江戸政で食中毒を出したら閉店する。は大きな間違いで、この時代だから生タタキは辞めるという決断が必要だったにも関わらず未だに出していた事に問題があります。騒動の発端は自分が生を出していたことが原因です。指摘されて当然です。
そして、この先食中毒を出してしまったら生食文化にも影響を及ばす可能性があり、真面目に飲食店を営まれている方たちに迷惑をかける可能性があるので江戸政を閉店しました。
ご来店してくれた皆様へ江戸政の大将としてお伝えしたいことです。
江戸政の看板と歴史は自らの手で断ち切りました。だけど伝統とは、看板や歴史やタレには宿っていません。伝統は自分の中に宿っています。カッコつけてとか、笑われても構いません。でもこれは事実なんです。
閉業の仕方にも大きな判断ミスがあったことも認めます。ご挨拶もせず身勝手な理由で閉店させてしまい申し訳ない気持ちだけが残ります。
でも、両国橋際江戸政の伝統は自分の中で存在しています。終わったのはひとつのお店であり、自分自身ではありません。伝統は活きています。
今後も時代を追う気は毛頭ありませんが時代に沿うことは大事だと勉強したので同じ誤った判断は絶対にしません。
この伝統を次に繋げていくのが自分の使命です。ただ店が終わっただけです。
皆さんが投稿してくれているのも自分が起こしたことが原因ですが、江戸政の「伝統」を信じて頂きたい。
自分も皆さんを信じます。
江戸政が名店だったと言ってもらえるならば、それは味ではありません。お客さんの品の良さが名店の証で江戸政の自慢です。
叩かれて閉店ではないという認識と、どうか今は 落ち着かれた投稿をお願いします。信じています。
「江戸政」は有名店でしたので、突然の閉店に戸惑い、残念がる声も多く感じられました。
これがメニューで出していた生つくねです。
引用:「Google のクチコミ」より
では、この生つくねトラブルの発端を紹介します。
・ ・ ・
今回の閉店に大きな影響を与えたツイッター主さんを確認しましたが、「ツイートは非公開」となっています。
いろいろな誹謗中傷メッセージが飛んできているのかもしれませんね。
ツイート内容については画像で保管しておりますので、慎重に扱いながら検証してみようかと思います。
つづきはあらためて。
大きな影響を与えたツイッターは復活。そして世間の声は?
現時点(2022/09/22 23:50)にツイッターを確認すると、「ツイートは非公開」は解除されていました。
ツイートの内容に関しては、「togetter」でまとめができていたので、そちらをご覧になってください。
参考:
・『飲食店が出してはいけない』”生つくね”という料理を知った料理研究家による注意喚起「なんでも生は見直すべき」
https://togetter.com/li/1946266
魚拓URL:https://archive.ph/8jMKu
冒頭の飛ばしぎみの鶏批判から、時間が経ってからの食文化擁護補足というのは失敗でしたね。料理研究家という肩書があるならば、冒頭から食文化や保健所などの状況なども盛り込んで冷静にツイートした方がよかったと感じるのは私だけでしょうか。
最後は……言うだけ言って、「悪しからず」とリアクションしています。
(承前)
・さまざまなリプライ、引用RTをいただいていますが、一つ一つにお返事することはありません。基本的に会話ごとミュートにしていますので悪しからず。
(終)— 平松 サリー(料理研究家・ライター) (@sarisally1) September 21, 2022
物書きという立場で仕事されているのですから、たとえツイッターでも自身の発信に対する責任を「悪しからず」で放棄するのは理解に苦しみます。
「@sarisally1 悪しからず」でツイッター検索すると、そういうスタイルの方だというのがわかります
私としては反面教師として勉強になりました。ありがとうございます。
・ ・ ・
さて、今回のトラブルに関してのネットでの声をいくつかピックアップしてみます。調べたのはYahoo!ニュースの声です。
<生つくね老舗店舗閉店に対する一般の声>
・日本の昔ながらの食文化の名店とその味を気に入って通い続ける常連客は食材提供の管理のあり方に対してお互いの信頼関係で成り立ってきたのだと思います。日本では、生魚や肉類の素材そのものを味を楽しむ食文化が特徴の一つです。時代の流れや衛生管理面の徹底が求められるのは理解しつつも、それが失われていくことに寂しさを感じます。
・大変コメントの難しい事案です。食品衛生責任者の講習を受けたところ、そもそも鶏の生食に関して明確な法律がなく、行政が関与していないだけと知りました。長くなりましたが江戸政のご主人もグレーゾーンでご商売をなさっていたことは承知していたのでしょう。だから「何かあったら」引くと決められていたのではないでしょうか。科学的な感染知識と伝統の味の狭間で難しい判断をされたのだと思います。結論としてはご主人の判断を支持します。
・ここの生つくね、美味しかった。何度も食べているがアタったことはない。それは幸運なだけ、生食は危険だ! と断罪するのはたやすい。
・もっと早くメニューから外して長く営業を続けて看板を守ると言う判断をしなかった事が残念だと思います。
・地域に根付いたお店、その看板メニューが美味しいから評判となってネット全盛で広く知られてしまったからこその閉店なのかと……正直少し寂しいです。
・20年ぐらい前に親父から生つくねがうまいと聞いて、食べに行ったことがある。あの生つくねをまだ出せてたことに驚きはある
・相変わらずカンピロバクターについて、曖昧な方が多くてびっくりするけど、新鮮な鶏肉ほどカンピロバクターはついています。むしろ、空気に触れた方がカンピロバクターは死にます。とにかく、″新鮮だから″と言う魔法のような言葉に騙されてる人が多すぎる。保健所としては、食中毒を出したくない為、国に生の鶏肉を禁止してくれと訴えてます
・是非とも、営業を再開してほしい。
・海外から見ると鳥刺しなんかは考えられない料理ですよね。自分も何年か前焼き鳥屋で鶏ささみがレアなのを食べて思い切り当たりました。高温多湿の日本では店、肉屋が気をつければいい状況でないのかもしれないですね
・鶏肉の生食に法規制がない以上SNSを荒らして閉店に追い込む方が犯罪的。本当に鶏肉の生食が悪だと思うなら法規制するよう働きかけるべき。鹿児島県、宮崎県では普通に鳥刺しが食べられてるし、名古屋に行った時も名古屋コーチンの鳥刺しセットを出してる店があった
・法律上は鳥の生食はセーフ。九州じゃ割と食べられてるらしいし、自分の住む近くにも鳥のたたきをだす店がある
・日本は教育や伝統を疎かにした結果がコレか。大正時代から続いてる伝統の技術を軽視しすぎ
・記事にもあるように生の鶏肉を食べるとカンピロバクター中毒になる可能性があります。全国的に見ても生や生焼けの鶏肉を食べたことによる食中毒は結構発生してます。カンピロバクターからギランバレー症候群になることもあり、悪くすると死にます。生の鶏肉を食べる行為はリスクが高いのは間違いありません
・いくら衛生的に生食が大丈夫なように気を付けてても鶏肉は危険。生食は絶対にダメ
・snsで批判する必要あったのかな? ある程度のリスクは分かった上で、客と店の信頼関係で成り立ってるんじゃ無いの?? 素敵な店だったのに…。
・発熱、下痢ですめばいいけど。重症のギランバレーは、取り返しがつかない
・そうですね‥生の鶏肉は提供する方も食べる方もリスクが大きいとは思います‥
・鶏のタタキが当たり前のとこに住んでて、週一とは言わないけど月2、3回は食べますが当たったことはありません。なのでこのニュースは店主さんが気の毒にしか思えません。
・本当に今まで一件も食中毒無かったんですかね? お店が報告受けたりしなかっただけで、実はあったりしませんかね。肉の生はやっぱり危険だと思いますよ
・昔から両国橋の名物だったここ。数日店にアカリ灯ってなかったから閉店とはビックリ。早朝に配達してた鳥屋さんも残念だろうな。下町もドンドン変わってっちゃうな
・生の鶏肉はどうしようもないというが、日本はかつて誰も食べなかった生卵を安心して食べられるようにした歴史もある
・何でもかんでも、自分の価値観に合わせようとする最近の風潮大嫌い。嫌なら、気になるなら食べなきゃいいのでは?
・英断だよ。生肉食べて、食中毒でも出たら看板に傷が付くし、食中毒にならなくても、お腹の調子が…って、脅す奴らが出てくる。惜しまれて閉店が一番の選択だね
・自分は生肉がメニューにあっても頼みませんが、この記事の文末が気に入らないので書いた人に言いたい。生肉だけじゃない。絶対安全な食べ物なんかこの世に存在しないよ
・カンピロバクターよりギランバレーのほうが怖い。というか生肉好きな人はリスク理解してるんなら食べればいいだろ、問題なのは、うちのは新鮮だから大丈夫ですって出す店だ
・その内、鹿児島の地鶏のたたきも禁止になるね。それどころか、この手の人々が、アニサキスの存在に気づいたら刺身だって危ない。いつも、この手の騒ぐ人って何を喰っているんだろう?
・自己責任で考えないと、何でもかんでも規制って話になってきますよ
・今まで問題が発生しなかったのはただの奇跡だと思うわ
・生食文化が減っていくのは寂しい
・鶏肉の生食は法規制がないのが不思議ですよね
・生肉を食べることで何か体に異変があるかもしれないということは分かった上でお金を払って食べているならいいのではないでしょうか
・生つくねなんて聞いただけでも恐ろしい食物。店にあっても注文しない。でも店に行かない人間が店を批判するのもおかしな話
・嫌なら自分だけ食べなければ良いのになぜそれを他人にも押し付け、批判するのか理解できない。この手の人間は自分の価値観が中心であり絶対なので話が通じない
・店は大正時代創業だけど生つくねを売り出したのは比較的最近のことだよ。98年間食中毒がなかったということではない。翌日腹が痛くなっても保健所にタレ込む客がこれまでいなかったのがラッキーというよりも、店や紹介してくれた目上の人のメンツを潰さぬよう、腹を壊した人が黙らざるをえなかっただけ
・行った事も、食った事もない奴らが、ごちゃごちゃ言う。そしてお店を潰す。良いのか、これで? 何故我々ファンがいつも割を食うのか…変な世界
・正義厨もなにも、危険なんだから
・あと何年かしたら刺身もダメになるかもね
・おいおいおい、頼むから鹿児島の郷土食地鶏の刺身に飛び火しないでくれ
・面倒臭い 世の中。一方では自己責任を叫び、もう一方では正義を翳し弾圧する
いかがでしょうか。
今回は意見が割れている印象です。なによりどの意見も「いいね」と「ダメだね」が拮抗していました。
厚生労働省は「生食用食鳥肉の衛生対策」配布で消極的に後押しか
実際に国は鶏肉の生食についてどういった姿勢なのでしょうか。検索すると、「生食用食鳥肉の衛生対策」というものが厚生労働省のサイトにアップされていました。内容は平成19年8月に宮崎県が作成したものです。
やはり伝統的な食文化に忖度したといったところでしょう。
かなり細かい注意事項が書かれています。ぜひ興味のある方はチェックしてみてください。
参考:
・「生食用食鳥肉の衛生対策」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000040840.pdf
魚拓URL:https://archive.ph/Ko9r9
そもそも鶏肉の生食は限りなく黒に近いグレーとはいえ、違反しているわけではありません。閉店する必要はなかったと思います。
今回の件は、どうも後味が悪い終わり方でした。
では!
気になった謝罪文を収集しています。謝るようなことが起こらないにこしたことはありませんが、何かの時のために参考にしてください。
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