つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。「この程度」のツイート発言で、某編集者のツイッターが炎上したようです。たしかに「この程度」というのは見下した印象を与えてしまうので、当然といえば当然の不用意な発言ではありますが、そこまで炎上する発言なのか?? と感じてしまった自分もいます。きっと私の感覚もダメになっているんでしょうね……。
しかし、関連ツイートを見ているうちに、だんだんと大手出版社社員ならではの「守られた中での戯れ言?」のようにも感じられてしまいました。そして本屋さんのコンサルティング?(サポート?)を急にやりたくなってしまいました(苦笑)。
最初に謝るのはフェアではありませんが、まとまりのない脳内思考を文字にしています。乱文をお許しください。
【目次】本記事の内容
「この程度」発言で炎上した小学館編集者のツイート
まず、記事を書くキッカケとなった炎上ツイートから紹介します。
ツイートされたのは4月14日のこと。発言されたのは、小学館の編集者さんです。
3日後の時点(2019/04/17 9:33)で、2,856RTされています。
これです。
個人経営の書店さんは、同人誌即売会に行ってみるべきです。
「この程度の冊子が、1,000円で売れるのか」とカルチャーショックを受けられます。
「取次から配本される本だけ売ってたら、もったいなくない?
売り場持ってるんだから、うちでも薄い本を作って売ろうかな」となるはずです。#技術書典 pic.twitter.com/3m9EL5P2ad— 水野 隆 (@mizno7) 2019年4月14日
炎上の原因は、「この程度」という言葉です。
単純に言葉のセレクトが安易でした。さらに思慮の浅さも透けて見えます。
当然といえば当然の炎上です。
しかし……
私的には「そこまで罵声を浴びせなくてもいいんじゃないの?」とも感じました。
「もうちょっと文脈(行間)を読もうよ!」と感じる私も甘えている?
炎上となったツイートには154のコメントが付いています。
先に謝っておきます。全部のコメントは読んでいません。
悪い気を発しているコメントは、脳が受け付けなくなっているせいです。ごめんなさい。
そんな状態でサラリと眺めた印象としては、“脳を損傷させるような低レベルの発言”もありますが、そうでないコメントも目に付きます。
「そうでなさそうな」コメントをいくつか載せておきます。
いくつか前のツイートから総合すると、貴方自身は個人制作の薄い本に確かな価値を見出していて、「(個人経営の書店さんには)この程度の冊子(と思えるかも知れないが)」という意味での表現だったのだと思いますが、このツイートだけだと貴方自身が「この程度」だと考えているように誤解されそうですね
— ノーカ (@nouka_gurasan) 2019年4月14日
このツイートは「特に言葉を扱う仕事の人なのに誤解を招き過ぎる言い方をした」ところが良くないのであって
「失礼な考え」を持ってるわけではないのは直前の数ツイートを見ればすぐ分かる。自分が同人誌に近い立場だからこそ、すぐ怒るんじゃなくて問題提起のきっかけとしてより丁寧に扱わないと。
— 砂時計 (@TodayInsane) 2019年4月14日
まあまあ
みんな カッカしないでさ僕も2種類本気で創ったし、サークル主だ
『この程度』は、そういう人もいるだろうと思ったよけど、この人は表現を少し間違えただけさ
みんな目的をそれぞれもって本を楽しんでるならそれで良いじゃないか
争うために #技術書典 に関わってる訳じゃないんだしさ
— show@技術書典6NOID本う78 (@surumegohan) 2019年4月14日
せっかくいい発想のツイートなのにもったいない
装丁が立派でなくても売れるんだという事の伝え方が難しかったですね
読む側は言葉端に目くじらを立てる前にそもそも何を言おうとしてるのかを考える余裕があるとよかったと思います
これでツイートを自重したりしないで欲しい— ともき (@splatomoki) 2019年4月15日
炎上して総攻撃されている・・・というわけでもなさそうです。冷静な人もそれなりにいらっしゃいます。
少しホッとしました。
・ ・ ・
私は、「えっ? この発言で炎上???」「もうちょっと文脈(行間)を読もうよ!」というのが最初に受けた印象でした。
ツイートのラストでは【売り場持ってるんだから、うちでも薄い本を作って売ろうかな」となるはずです】と結んであります。
つまり「この程度の」というのは、「この程度の(薄い本)」というニュアンスだったと受け取りました。それは、「冊子」という言葉が続いていることからも伺えます。
私の読み取り方は間違いなのでしょうか。。。むむむ。。。
あまり違和感を感じない感覚ということは……私も同じような不用意なツイートする可能性が高いってことでもあります。
ヤバイですね。
いや、私がいくら悪態ついても、炎上するような基本的要素(目立つ肩書きなど)がないから大丈夫でしょうが(苦笑)。
さらに、このツイート以外を読んでみると、悪意のカケラもないことに気づきます(少なくともそう感じました)。
この辺の感覚も……やはり甘いのでしょうか。。。
「この程度」の奥に隠された大手出版社の現状認識の甘さ?
この編集者さんは将来的に「自分の店で、本を作って売る」本屋さんが増えていくという予測をされています。
もしかするとこのイベントを体感し、自説を裏付ける場面を目にして興奮していたのかもしれませんね。
もし仮にそうだとすると、別の意味で……ちょっと残念さを感じてしまう部分もあります。
だって・・・
同人誌販売の熱量の高さはかなり前からありました。
すでに個人が本を作って売る状況もすでに活性化してきています。
賢い本屋さんはオリジナルのアイデア(イベント等も含む)でお店を盛り上げています。
古いタイプの本屋さん自体は、完全に廃業の一途を辿っています。
本だけ扱うのではなく、同系統の商品を集めたセレクトショップも増えています。
炎上ツイートに出てくる「個人経営の書店さんは、同人誌即売会に行ってみるべきです」も非常に「いまさら感」があります。
さらに、このツイートもそうですね。
テック系・同人誌即売会「技術書典」初めて来ましたが、衝撃です。
17時まで池袋サンシャインシティで開催してるので、近くにいる出版関係者は絶対行っておいたほうがいいです。
紙の本が売れないとか、書店を守らないと、とか寝言を言ってる場合じゃない。https://t.co/Aws4LrNmFp #技術書典 pic.twitter.com/ZAGv8rjjx8
— 水野 隆 (@mizno7) 2019年4月14日
「紙の本が売れないとか、書店を守らないと、とか寝言を言ってる場合じゃない」なんて最たるものです。
常に小学館ではそんな寝言がやりとりされているのかな? なんてゲスの勘ぐりをしてしまいます。
どこか他人事なんですよね。
やはり大手出版社という守られた砦からの発言なのかも。。。これじゃ出版社は傾いていってしまうよね。。。なんて余計なことまで思ってしまいます。
断っておきますが、この編集者さんを非難する気はありません。
むしろ私的にはこの編集者さんを非難するというよりも、「自分自身も同じだよなぁ……」という自己批判を込めて書いています。
本屋さん(個人商店)のコンサルティングがしたい!?
出版社は書店や編集プロダクションの犠牲的なサポートがあって成り立ってきた部分があります。
もちろん共存共栄なので、一方的に出版社を非難する気はありません。仕事を生み出すのは出版社なんですから、それなりのアドバンテージはあって当然です。
しかし、どう考えてもその関係性はずっとイビツのまま続いています。
出版社は書店をいいように利用してきた側面も強いです。
いままでの歴史や現状を思えば、「書店を守る」「個人経営の書店さんは見に行け」的なことをサラリと言ってしまうこと自体、おこがましい気はします。
若い人にそこまで求めるのは酷だと思いますが……。
参考になりそうな情報リンクを少し貼っておきます。
参考:「書店再生のための提案(全国書店新聞)」
参考:「日本の書店がどんどん潰れていく本当の理由(東洋経済ONLINE)」
さて!
印刷物をとりまく環境や形態は大きく変わってきています。
すでに2018年後半からは個人が「note」でネット冊子?を販売して稼ぎはじめている時代です。
大手の蔦谷書店から個人の小さな書店まで、さまざまな知恵を形にした試みが行われています。
インスタとの連動、好みの本をセレクト販売、ブックカフェ、泊まれる本屋、ネットコミュニティとの連携など、さまざまな試みが実践されています。
大手出版社の方々には、書店や読者と作る「文化娯楽」のプロセス感、場の共有感、モノ作りの共感体験などを意識していって欲しいです。
同時に、私も「紙媒体は終わった」なんて言ってきたのはダメダメだったなぁ。もし編集者としての経験を活かし、これからエディトリアルアーティストとして生きていくならば、ちゃんと考えて切り開いていくべきだな……などと思ったのでした。
そして、無性に「本屋さん(個人商店)のコンサルティングがしたい!」なんてことも思ってしまいました。
都内西部エリア、都下エリアにある壁に突き当たっている本屋さんがいたら、ぜひ連絡が欲しいです。サイトの問い合わせから連絡くださいね。もちろん報酬は出来払いでオッケーです。
いや、自分から本屋さんに営業かけていったほうがいいかもしれませんね。。。しかし、すでに書店自体が都心では消えつつあるような気もしますね……。
本に特化したWEBメディア『ほんのひきだし』が面白い!
最後にこれだけはご紹介したいと思ったことです。
調べていくと取り次ぎの「日本出版販売株式会社」が、面白いWEBメディアを運営していました。
『ほんのひきだし』というものです。
これです。
おもしろいコンテンツを提供していて、非常に参考になります。ぜひご覧になってください。
・・・さて、炎上ツイートから脱線気味になりました。
思いつくままに書き殴ってしまいました。支離滅裂な感じな文章ではありますが、自分のすべきことを再確認できたような気がします。
嗚呼……オレも自己満っぽいな。。。
では!
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