つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
2024年3月前半からGoogleがコア アップデートをスタートさせました。今回は複雑なアップデートらしく、「質の低い、独創性のないコンテンツを40%減少させる」ことが目的だといわれています。
とはいえ、独創性のないコンテンツの見極めは非常に難しいところでしょう。いままでもゴミのようなページが上位に来ていることは少なくありませんでしたし、2023年秋以降、Google検索の信頼度は下がってきているように感じられます。
AIの登場により、記事の質を判断することはさらに難しくなってきています。最後はオリジナルの……いわゆる一次情報を提供していくパターンしかないのかもしれませんね。
【目次】本記事の内容
2024年3月版コア アップデート(March 2024 core update)の内容
まずは2024年3月版コア アップデート(March 2024 core update)の内容から紹介しましょう。
こちらです。
・What web creators should know about our March 2024 core update and new spam policies
https://developers.google.com/search/blog/2024/03/core-update-spam-policies
翻訳は私が適当にやったものです。文章が長いので、できるだけ英文の流れで訳しています。だんだん雑になってしまいました。
What web creators should know about our March 2024 core update and new spam policies
(Web クリエイターが知っておくべきこと〜2024年3月のコア アップデートと新しいスパム ポリシーについて)
Tuesday, March 5, 2024
(2024年3月5日)
Today we announced the March 2024 core update. This is designed to improve the quality of Search by showing less content that feels like it was made to attract clicks, and more content that people find useful. We also shared that we have new spam policies to better handle the practices that can negatively impact Google’s search results. In this post, we’ll go into more detail for creators about both the update and the spam policies.
(本日、 2024年3月のコア アップデートを発表しました。今回のコア アップデートは、検索の品質を向上させるようにデザインされています。検索の品質を向上させることとは、クリックを集めるために作られたと思われるコンテンツを減らし、人々が役立つと感じるコンテンツを増やすことです。我々は新しいスパム ポリシーも共有しました。これは検索結果に悪影響を与える可能性のあるサイトに適切に対応するためです。このポストでは、アップデートとスパム ポリシーの両方についての詳細を説明します。)
Our March 2024 core update(2024年3月コア アップデート)
The March 2024 core update is a more complex update than our usual core updates, involving changes to multiple core systems. It also marks an evolution in how we identify the helpfulness of content.
(2024年3月コア アップデートは、通常のコア アップデートよりも複雑なアップデートです。複数のコア システムの変更を含んだもので、コンテンツの有用性を判断する方法も進化しています。)
Just as we use multiple systems to identify reliable information, we have enhanced our core ranking systems to show more helpful results using a variety of innovative signals and approaches. There’s no longer one signal or system used to do this, and we’ve also added a new FAQ page to help explain this change.
(革新的なシグナルやアプローチを使用し、より有用な検索結果を表示するシステムを強化しました。新しいFAQ ページをご覧になってください。)
As this is a complex update, the rollout may take up to a month. It’s likely there will be more fluctuations in rankings than with a regular core update, as different systems get fully updated and reinforce each other. We’ll post to our Google Search Status Dashboard when the update is finished.
(複雑なアップデートのため、期間は最大1か月ほどかかります。通常のコア アップデートよりもランキングの変動が大きくなる可能性があります。)
There’s nothing new or special that creators need to do for this update as long as they’ve been making satisfying content meant for people. For those that might not be ranking as well, we strongly encourage reading our creating helpful, reliable, people-first content help page.
(ランキングにランクされなかった場合、役立つ、信頼できる、人間第一の作成に関する記事を読むことを強くお勧めします。)
Our new spam policies(新しいスパムポリシー)
Our spam policies are designed to address practices that can negatively impact the quality of Google’s search results. Today, we’re announcing three new spam policies against bad practices we’ve seen grow in popularity: expired domain abuse, scaled content abuse, and site reputation abuse.
(Googleの検索結果に悪影響を与える可能性のある3つのスパムポリシーをお知らせします。それは「中古ドメインの悪用」「大量生成されたゴミのような記事」「ランキング操作を目的とした行為」です。)→後述
We encourage content creators to review all of our spam policies and ensure they aren’t engaging in such practices. Sites that violate our spam policies may rank lower in results or not appear in results at all. If affected by a spam manual action, site owners will receive a notice through their registered Search Console account and can apply to have the action reconsidered.
(スパム ポリシーに違反したサイトは、検索結果でのランク低下、もしくは表示されなくなります。スパムの手動対策を受けた場合、Search Consoleアカウントを通じて通知が送られますので、措置の再検討を申請することができます。)
Along with our new spam policies, we are also launching the March 2024 spam update today.
(スパム対策も2024年3月から開始です。)
この後は先ほど説明した3つのスパムポリシー「Expired domain abuse(中古ドメインの悪用)」「Scaled content abuse(大量生成されたゴミのような記事)」「Site reputation abuse(ランキング操作を目的とした行為)」の説明が続きますが、カットします。下記で簡単に説明しておきます。
◯3つのスパムポリシーを簡単に解説
3つのスパムポリシー「Expired domain abuse(中古ドメインの悪用)」「Scaled content abuse(大量生成されたゴミのような記事)」「Site reputation abuse(ランキング操作を目的とした行為)」について簡単に解説しておきます。
「Expired domain abuse(中古ドメインの悪用)」については中古ドメインを使うことによって、以前に一定の評価を受けていたドメインパワーを引き継いでいく手法です。中古ドメインが存在する限り、これは仕方ないことではあります。ただ、Google的にはこの問題をさらに厳しくチェックするようです。要するに“ 内容ありき ” ってことなわけですが……。そもそも中古ドメインの力など期待しても仕方ないです。新しいドメインでも3ヶ月もすれば、いや、最近ではもっと早いタイミングで評価されるようになっています。
「Scaled content abuse(大量生成されたゴミのような記事)」は説明するまでもないでしょう。ユーザーの役に立つことを第一に考えていないコンテンツは排除されます。とはいえ、ユーザーの役に立つことを第一に考えていないコンテンツの基準が問題ではあります。検索上位に相応しくない記事が上がっている事実もあります。こちらは不満を言ってるヒマがあったら、記事のブラッシュアップにエネルギーを注ぐしかありません。
「Site reputation abuse(ランキング操作を目的とした行為)」は自作の中身がスカスカな外部サイトからリンクなどを集めてサイトの評価を高める手法です。要するに意味のないリンクはダメです。とはいえニュースやプレスリリース、フォーラムなどのリンクは不正だとは認知されません。意図的に外部リンクを増やしたいなら、プレスリリース系で対処するしかないでしょう。しかし、それは手間すぎですし、それほどの効果はないと思われます。
気になる「新しいFAQ ページ」の説明
私的には「新しいFAQ ページ」が気になります。
こちらです。
・ヘルプフル コンテンツと Google 検索の検索結果に関するよくある質問
https://developers.google.com/search/help/helpful-content-faq?hl=ja
大事なポイントは以下の2つです。
<記事関する重要ポイント>
(1)ランキング システムは「ページ」で評価している
コア ランキング システムは基本的にはページレベルで機能するように設計されているそうです。サイト全体のシグナルも一部考慮しているようですが、単体のページのブラッシュアップを続けるのが良さそうです。
(2)有用ではないコンテンツを削除すると検索順位が上がる
有用でないコンテンツの量が多いと、他の記事も悪影響を受ける可能性が多かれ少なかれあります。。つまり有用でないコンテンツを削除すれば、他のページの掲載順位の改善につながる可能性はあります。
曖昧な説明ですが、文章のブラッシュアップを続けるしかありません。自分の中で微妙な記事は一旦取り下げ、リライトするのもアリかもしれませんね。
◯私はそのままリライトする! その理由は?
有用ではないコンテンツを削除するように勧める人も多いです。しかし、私はそれを勧めません。記事を出したり引っ込めたりする作業自体が時間の無駄ですから。そんな時間があるならば、リライトして肉付けしていけばいいのです。むしろ記事が常に動いている印象を演出する方が有効だと感じています。
では、リライトのポイントはどういったものでしょうか。その疑問は「有用で信頼できるユーザー第一のコンテンツの作成方法に関するヘルプページ」で解決します。
こちらです。
・有用で信頼できるユーザー第一のコンテンツの作成方法に関するヘルプページ
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/creating-helpful-content?hl=ja
「コンテンツの自己評価ポイント」が丁寧に紹介されています。私が大事だと感じたポイントをピックアップしておきます。要するにそのポイントに合わせてリライトすればオッケーです。
<コンテンツの自己評価ポイント>
・独自の情報であること→まとめだけでは厳しい→独自の意見を入れる
・包括的な説明がなされているか→全体像は説明しておく
・洞察に富んだ分析内容であるか→自分の考えを入れる
・単なるコピーや書き換えではない→独自の編集能力が重要
・見出しと内容の整合性→見出し詐欺はダメ!
・価値がある内容なのか→引用やブックマークされる記事に磨き上げる
・背景情報などを載せているか→信用性の向上
・コンテンツは専門家または愛好家によって執筆されているか→マニアックさ大事
・ファンがいるかどうか→滞在時間が長い&再訪率が高い
・満足度を意識しているか→かなり充実した内容が必要
・サイトを「新鮮」に見せようとしている更新は無意味
・著者が際立っているのか&署名をしっかり入れているか→自分アピールは大事
・AI 生成の場合は、使用を明確にする→そもそもGoogleは高品質なコンテンツを評価しているので、AI 生成だからダメということはない。専門家の目を通すこと、人為的な編集やファクトチェックが必須で、 E-E-A-T(専門性、経験、権威性、信頼性)を意識することが基本(下記囲み参照)
・AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス
https://developers.google.com/search/blog/2023/02/google-search-and-ai-content?hl=ja
「大規模なコア アップデート」と「小規模なコア アップデート」
「サイトの掲載順位の回復」についても言及されてページがあります。
こちらです。
・Google 検索のコア アップデートとウェブサイト
https://developers.google.com/search/updates/core-updates?hl=ja
結論から言ってしまうと、一度検索からハジかれたサイトでも復活することは可能です。
「Google では常に検索エンジンのアルゴリズムを更新しており、その更新には小規模なコア アップデートも含まれます。小規模なコア アップデートがリリースされたときにサイトの掲載順位が回復する可能性はあります。」と説明されています。
要するに、やはりリライトして磨き続けるだけですね。
Googleの目論見としては、質の低いコンテンツを40%も消してしまうことだそうです。
そのあたりの説明は下記をご覧になってください。
・New ways we’re tackling spammy, low-quality content on Search(Mar 05, 2024)
https://blog.google/products/search/google-search-update-march-2024/#:~:text=we%20expect%20that%20the%20combination%20of%20this%20update%20and%20our%20previous%20efforts%20will%20collectively%20reduce%20low%2Dquality%2C%20unoriginal%20content%20in%20search%20results%20by%2040%25
では!