まほうの紙しばい

『まほうの紙しばい』第1回 〜おはなしの せかい(3回連載)

投稿日:2017-05-02 更新日:

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「おはなしの せかい」は、以前に子ども向けの読み物を会員紙にて連載していた読み物に若干手を入れて再掲載したものです。不定期(半月〜1か月ペース)で更新していくつもりです。全体像はこちらからご確認ください。※本サイトはリンクフリーですが、掲載しております。文章などの著作権は「つなワタリ」に帰属します。無断転載、再配信等は一切お断りします。No reproduction or republication without written permission.



『まほうの紙しばい』第1回

 

小学2年生の ハルトは、いろいろな ことに きょうみをもつ こどもだ。ある日、ハルトが 公園へ 行くと、とっても ふるそうな 自転車を ひいて いる おじいさんを 見つけた。

 

(なんだ あれ? ボロボロで でっかい 自転車だな。)

 

しかも おじいさんの 自転車の にだいには 大きな がくぶちみたいな ものが ついて いた。

 

(あんなの 見たことないぞ?)

 

さっそく おじいさんと 自転車に きょうみを もったハルトは、おじいさんの あとを ついていった。おじいさんは 公園の ひろばに 自転車を とめると 大きな がくぶちみたいな ものを ガタガタと やりながら、 なにか じゅんびを はじめた。

 

(なにを はじめるんだ?)

 

ハルトが おじいさんに ちかよると、いきなり おじいさんが 手を たたきながら、「すごく おもしろいよ!! まほうの 紙しばいだよ~!!」と 大きな 声を 出した。

 

(えっ? まほうの 紙しばい? いったい どんな 紙しばいなんだろう? ふつうと ちがうのかな?)

 

すると、おじいさんの 大きな 声に ひかれて、公園にいた 人たちが 集まってきた。

 

「あら、なつかしいわね。」「おもしろそう♪」

 

子どもから おとしよりまで、おじいさんの 自転車のまわりには あっというまに 人だかりが できて いった。

 

「どんな お話 なんだろう!」

 

ハルトは 自転車の まん前の とくとうせきで ワクワクしながら 紙しばいが はじまるのを まった。

 

「さぁさぁ、みなさん! おもしろい 紙しばいだよ。ゆっくり たのしんでおくれ。はじまり、はじまり~ !」

 

 パチパチパチ

 

いよいよ 紙しばいが はじまった。紙しばいの タイトルは 『よわむしマンききいっぱつ』という ものだった。

 

「よわむしマン? なんだか よわそうな 名前だなぁ。ほんとに おもしろいのかなぁ……。」

 

その 紙しばいは とつぜん あばれ出した わるい ようかいたちから ちきゅうを まもるために、よわむしマンが ようかいたちと たたかう、という 話だった。

 

しかし、よわむしマンは 名前のとおり とても よわく、すぐに ようかいたちに やられそうに なっていた。

 

「よわむしマン! がんばれ!」

 

紙しばいを 見ている 子どもたちから 大きな 声が あがった。しかし、子どもたちの おうえんの かいもなく、よわむしマンは ようかいに やられて たおれて しまった。

 

「ああっ! よわむしマンが やられてしまった!」

 

おじいさんは そう さけぶと、おきゃくさんを 見まわして、ことばを つづけた。

 

「だれか よわむしマンを たすけてくれる 人は いないか! はやく しないと ちきゅうが ようかいたちに のっとられてしまう! はやく だれか よわむしマンを たすけてくれ!」

 

しかし、いきなり 声を かけられた 人たちは びっくりして おたがいの 顔を 見るだけだった。

 

「ぼくが たすけるよ!」

 

がまんできなくなり、とうとう ハルトは 手を あげた。

 

「おおっ! ありがとう! では、キミ、ちょっと 来てくれるかな。」

 

おじいさんに 手まねきされて ちかよっていくと、ハルトは いきなり 大きな ぬのを かぶせられた。

 

「では、これから この少年に まほうを かけます。

 

 1・2・3!

 

サッと ぬのを とられた ハルトだったが、とくに なにか かわった ことは なさそうだった。

 

「おじいさんは ぼくに なにを したの?」

 

ハルトが たずねると、おじいさんは ニヤリと わらい、紙しばいの つづきを はじめた。

 

「よわむしマンが たおれてしまった とき、空から ゆうしゃ『ハルト』が あらわれた!」

 

おじいさんが 紙しばいを ひきぬくと、そこには ハルトに そっくりな ゆうしゃが あらわれ、ようかいたちを やっつけて いた!

 

「ええ~!?」

 

見ている 人たちは びっくり!

 

「くそ! この しかえしは かならず するからな!」

 

ようかいたちは、ゆうしゃと なった ハルトに やられて にげていった。

 

パチパチパチ! パチパチパチパチ!

 

「すごいよ! おじいさん!」

 

 

いきなり じぶんが 紙芝居に とうじょうして こうふんした ハルトだった。 しかし、このあと ハルトに とんでもない ことが おきてしまう。

(第2回に つづく)

 

の 記 事 を 書 い た 人

つなワタリ

つなワタリプロフ画像

宮城県仙台市出身。夢を持って上京後、さまざまな活動を経て編集者へ。人が好きで、好奇心が強く、誰かに何かを伝えるのが好きなキャラを活かす形で仕事漬けの日々を過ごし、締切に追われながら、気がつけば四半世紀以上もの時間が経過してしまったロートル。仕事と並行しながらアートイベントを立ち上げ、多様な表現関連の企画にも携わる。同時に杉並エリア中心に地域活動も続けて20年ほどとなる。一旦はバーンアウトし、心身共に低空飛行が続いているが、フリーでエディトリアル・アーティスト「プロ無謀家@つなワタリ」として自分の生き様を模索中。詳しいプロフィールや仕事キャリアなどはこちら


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肩書きは「エディトリアル・アーティスト」&捨て身の高熱量「プロ無謀家」。集めて、編んで、外に発信することが生業。文章、映像、写真、イベント、コミュニケーションなどを活用しながら編み、考えていることを掘り下げて伝えていきたいと思っています。また、自分に負荷を与えるのが好きな性質を利用して、「プロ無謀家」として獣道を切り開きたいと思っています。

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