つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
不正請求問題で揺れるビッグモーターが全方位からのフルボッコ状態です。毎日のように新事実が明らかとなる中で世間の注目を集めているのが、全国のビッグモーター店舗前の街路樹だけが枯れてしまっているという怪奇現象です。
最初は誤魔化しモードのビッグモーターでしたが、最近のGoogleのストリートビューの画像には鮮やかなオレンジ色のボディーのフマキラー「除草王」が写っていることが掘り起こされて観念モードになりつつあります。
ここで図らずも全国から熱視線を浴びることになったフマキラー「除草王」ですが、雑草が生えやすい時期に知ってもらえたのはグッドタイミングでした。街路樹をも根絶やしにする除草剤のパワーを知った方々は、すぐに飛びついたようで、店舗によっては売り切れ状態になっているそうです。
【目次】本記事の内容
なぜかビッグモーターが来ると店舗前の街路樹が枯れてしまう!?
ビッグモーターが来ると店舗前の街路樹が枯れてしまうという怪奇現象が起きると広まったのは、2023年7月21日のヤフコメ民の投稿がきっかけだったそうです。
一旦騒ぎになると、もはや止められません。ネット民の追求で全国のビッグモーターの店舗前で街路樹が枯れるという怪奇現象が起きていることが発掘されてしまいました。
(この騒ぎを受けて)次期社長となる和泉専務が「環境整備点検において、全店舗のですね。お客さまが入ってくる出入り口、歩道をふくめ、その前後10メートルにわたって、いつも雑草やゴミなどがあれば取り除こうというかたちで毎朝、街路樹のなかに生えている雑草に対して、本来は手で抜けばいいんですけども、ちょっと甘い認識で除草剤を撒いてしまって、それが自治体の植木だったり街路樹だったりに対して影響を与えてしまったというのはあると思います。ですのでそれはもちろん、かれこれ10年ぐらい前の話だと思うんですけども、いま現時点ではそういった指導はしておりませんし、そういった常識もあわせ持っているつもりではあります」と、ビッグモーター側の対応により街路樹が枯れた可能性について認める発言をしました。
引用:ビッグモーター店舗前だけ街路樹が枯れるのはなぜ?→新社長「雑草に撒いた除草剤が影響を与えた」と語る(yahoo!ニュース/7/25(火) 17:11)
https://news.yahoo.co.jp/byline/shinoharashuji/20230725-00359307
魚拓URL:https://archive.md/A1sjq
しかし、すぐに「10年ぐらい前の話」にボロが出てしまいます。
2023年6月に撮影された福島県のビッグモーター郡山店のストリートビューに除草剤が映り込んでいたことから、「いまも使っているのではないか?」と再び批判が集まることになりました。たしかにビッグモーターの店舗前に掃除道具と一緒にオレンジ色の容器があり、画質はあまり良くありませんが拡大すると「除草王」の文字を確認できます。除草王はフマキラーが販売している除草剤で、葉から枯らしていく製品のため茎や葉に直接かけなければ木が枯れることはないとされています。
引用:ビッグモーター店舗前ストリートビューに除草剤が写り込む。「いまも使ってる?」質問に店側の回答は…(yahoo!ニュース/7/26(水) 22:44)
https://news.yahoo.co.jp/byline/shinoharashuji/20230726-00359481
魚拓URL:https://archive.md/3RGcu
それにしても息を吐くように嘘をつくという表現がぴったりなビッグモーターの対応ですね。
最終的には除草剤の使用を認め、公式サイトで謝罪文を発表しました。
謝罪文はこちらです(画像を別画面で開くと拡大されます)。
当社店舗周辺における街路樹の原状回復について(ビッグモーター公式サイト/2023.07.28)
https://www.bigmotor.co.jp/lib/news/news_list.php?id=698&page=
魚拓URL:https://archive.md/UPtvR
念のために文章を残しておきます。
当社店舗周辺における街路樹の原状回復について
現在、当社の店舗周辺の街路樹や植え込みが枯れている等の多くのご指摘をいただいております。
ご指摘を受け当社で調査したところ、当社の複数店舗におきまして、過去に店舗で清掃活動の際に使用した除草剤等による影響により、街路樹や植え込みが枯れた可能性が高いことが判明いたしました。
本件により店舗近隣にお住いの皆様、自治体の皆様はじめ多くの方々に大変なご迷惑、ご心配をおかけしておりますこと深くお詫び申し上げます。
除草剤等による影響で枯れた可能性の高い街路樹や植え込みにつきましては、今後、行政のご指導をいただきながら、外部専門家にも相談のうえ、土壌の入れ替えや植樹など、当社として原状回復に向けた手続きを行ってまいります。
また、他の店舗につきましても、引き続き国土交通省、および各自治体による街路樹周辺の現地調査に全面的に協力するとともに、当社として原状回復も含め、誠心誠意の対応をしてまいります。
お客様をはじめとする関係者のみなさまにご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、改めてお詫び申し上げます。
それにしてもネットに書き込まれたひとつのコメントでここまで追い込まれるとはビッグモーター自身も思ってはいなかったことでしょう。
今回の除草剤を使った行為は、器物損壊罪に問われる可能性もあります。実際に国や自治体によっては警察に被害届を提出することを検討しているそうです。
では、除草剤の使用に関するネットの声をチェックしてみます。
◯ビッグモーターの除草剤使用に対するネットの声
ヤフコメ民の評判はあまり良くありませんが、侮ってはいけません。玉石混交ではありますが、非常に意義のある専門的な声も書き込まれていることも少なくありません。今回の除草剤は成分的にも非常にデリケートな問題ですので、意識的に除草剤に焦点を合わせて抜き出していきます。
<ビッグモーターの除草剤使用に対するネットの声>
・ストリートビューに除草剤が写っている件についての記事を書いたところ、「粒状の除草剤を撒いているところを見た」とのタレコミがありました。まだ調査中ですが、粒状の除草剤は長期間効果が続くため、街路樹も枯れます。また、こうした除草剤だけではなく従業員がノコギリで直接カットしていたとの朝日新聞の報道もあります。これまでの報道をまとめると、店舗から10メートル以内に雑草や落ち葉があると従業員はボーナスが減額され、管理職は降格させられるとのことです。各店舗の責任というよりも、そのような規定を作ったがために招いた本社の責任だと思います(篠原修司/ITジャーナリスト)
・言うまでもなく街路樹の植樹には、市民の税金が投入されている。 税金を使って街路樹を整備するのは、雨水を貯留し災害を未然に防いだり、温室効果ガス(二酸化炭素)の削減に寄与したりといった一定の経済効果が期待できるからだ。 除草剤を使って樹木の葉を人為的に枯らす行為があったとすれば、期待される経済効果が減殺されてしまう。また、再植樹のために余計に市民の税金が投入されることになり、市民生活に二重、三重に悪影響を及ぼすことになる(門倉貴史/エコノミスト)
・別記事によればラウンドアップ等の成分であるグリホサートが検出されたとのこと。残念ながらグリホサート系除草剤をただ撒いたくらいで木は枯れませんね。幹にドリルで穴をあけ、原液の薬剤を注入すれば枯れますけど。過失ではなく故意に枯らしたのは明らかです
・グリホサート系の除草剤は木質化された幹肌などからは基本的に吸収されません。なので樹木のすぐそばに生えている草にも使用できるんですね。ビッグモーター側の主張のように環境整備のために草を枯らすときに間違って若干木にかかったくらいで大木が枯れることはまず無いはずです。しっかりした意図を持って何度も何度も木に掛け続けなければあんな風にはなりませんね
・ビッグモーターはかなり悪質だが、パンドラの箱だった可能性がある。某メーカー系ディーラーの店舗前でも同様のことが起きている可能性が指摘されている。何も自動車販売業に留まる話ではないだろう。飲食店等も含めて、この機会に一斉点検すべきでは?
・「除草剤で枯らしてしまったこと」ではなく、「会社の指示で意図的に街路樹枯らしたこと」を公表するべきでは? ビッグモーターの店舗前だけ砂地になっていて、隣の建物の境目から綺麗に芝生が生い茂っている写真もありました
・公道なんだから、そこに生えてる樹木の所有者は行政側だと認識するのが普通でしょ
・グリホサートは、葉から吸収され葉緑体に作用して光合成を阻害し、植物を枯らす薬剤です。また、土壌に接触したら短時間で分解されて、無害になるとのこと。土壌の入れ替えをするという事は、根から吸収されて作用する除草剤と思われます。よって、故意に樹木を枯死させたと思われます
・「正規の手続きを踏んで、経費を負担し」街路樹を別の場所に移植して、自分たちの店舗の前から撤去していたケースも紹介されていた。つまりは街路樹がジャマだったということ
移植には大金がかかるが、除草剤で枯らすなら安上がり
・除草剤のラウンドアップを今日も撒いてきたけど、除草目的でこの除草剤をどんなに大量に撒いてもまいても、木は枯れないよ。草は枯れる。木は枯れない。だから、木を気にせずに撒くことができる。ビッグモーターのは過失じゃなくて故意だな。過失行為では木は枯れない
・ビッグモーター側が街路樹を元に戻し原状回復するのは当然のこと、しかし原状回復するからと言っても罪状は消えません。罰金を払うと共に刑罰を与え償なってもらうべきです
・この手の輩からするとドリル注入で本格的に枯らせなくでも、除草剤で一季節だけでも葉っぱが枯れると、木が枯れたので危ないので伐採したという勝手な言い訳をするのです
・確かに家の前に迷惑なヒノキ林があって剪定も枝払いもしないで放置され三十年以上も経つが、お陰で花粉の時期には車や窓ガラスに粉が降って黄緑色になる。誰も掃除しないから道路際に除草剤を撒いて雑草を枯らしているが、ヒノキは相変わらず元気にしている。と、すればビッグモーターが大木の街路樹を枯らしたとすれば相当な量を故意に注入しなければ枯れる筈はないと思う
・ドリル注入は一昔前に横行した神社や寺の周りの大木を枯らせる手口ですね。倒れそうにしてヒノキなどの大木を安く買い叩く犯罪
・街路樹は草を枯らす程度の除草剤では枯れません。超強力な農薬を、とても大量に撒き続けなければ無理です
・除草剤の影響ねぇ…テレビで観ただけだけど、数カ所の木は伐採されたように見えたけど。除草剤撒いて、あんな切り口になるのかな?
・ウチも除草剤はたまに使うけど、木は枯れないな。枯れるなら余程内部に液体が侵入しないとならないはず
・単に美観を良くしたい、クルマをよく見えるようにしたい、ではなく、枯葉1枚、雑草1本も落ちてたり、生えてたりしたらとんでもない事としていたのは前社長、副社長の責任です
・使用されたオレンジ色の容器の除草剤で高木を枯らすことが出来るのか?メーカーに確認する必要ありです。切り株の下の土壌をしっかり調べないと
・造園業です。まず街路樹があそこまで育ってから枯れていくのはかなり違和感があると思います。並んでいる他の高木は生きているのになぜここだけど早いうちに土木事務所の方は気づかなかったでしょうか?除草剤もホームセンターなどで売られている粒剤を直接根株周りに撒けば枯れてしまいますが枯れはじめにだいぶ違和感があるはずです
・除草剤ラウンドアップの原液を自宅の樹木の根に撒きました。他の除草剤よりもお高いですが効き目は抜群です。生木を伐採するよりも楽に撤去出来ました。土壌に染み込むため他の植物や樹木にも影響が出ました
・これから土壌の調査や証拠集めでどの道バレてしまうから早めに認めたんだろうが、これ立派な犯罪行為だよな、警察は直ちに動くべき事件だと思う
・土木事務所は注意してなかったのかな。集中的に同時期に複数枯れるとなると、人為的な作用によるものですね
・札幌市みどりの管理課によりますと、街路樹の費用は、種類にもよりますが、1本およそ10万円~20万円。 税金が無駄になりました。土の入替も必要だと思うが・・・・
・掃除をするぐらいならともかく枯葉剤を撒くのは過失とは言わないでしょう。あくまで店舗長の指示ミスと言う形で尻尾切りにするつもりかな?
・ビッグモーター一族が逃げ切るには全て知らなかったという事にして証拠を掴ませない必要があります。ビッグモーターの株式はビッグアセットが100%保有していますので、たとえビッグモーターが計画倒産したとしても、会社として返済義務や不祥事は全てビッグモーターと共に消えるだけで、資産はビッグアセットに残ります。倒産しても殆ど無傷で逃げられるという冗談みたいな話があるらしいです
・近隣の幾つかのビッグモーター店舗をグーグルマップで見ました。時系列で見ると、もれなく街路樹が弱ってきて、完全に枯れ果ててる姿を見ることができます。偶然にしては出来すぎてるので、組織ぐるみで枯らしたと言われても仕方ない
・あくまでも清掃活動の延長で除草剤を使用したというスタンスを堅持するあたりがこの会社の闇深さを物語っていますね
・落ちた葉や枝やゴミを拾うのが本来の清掃。除草剤を「清掃」で使うなど、聞いたことがない
・故意でしょ、立件してください。中には、根の周りを掘り起こし、ドリルで穴を開けて除草剤注入、根が枯れて露出し出したら、体重をかけて倒した、と証言してる元社員もいますから
・一部のネットからのネタのような指摘から始まった話だけど、まさかこんな形で展開するとは。ネット社会の面白さを感じる
・月に2~3回除草剤を撒いたそうだが、雑草だって月一で目立たなくなり生け垣が枯れることがある。3回もかけたら大きな木だって根からやられるのは当然
・根っこから吸収する粉末の除草剤かと思ったが、葉から吸収するグリホ系みたいで、大きな木を枯らすにはひこばえに直接かけたか幹に穴を開けて注入したんだろう
・庭の雑草をマックスロード1000 倍水溶液で枯らしても、大きな木は枯れない普通。故意に幹に穴や切り込みや、根元を傷つけて原液で無い限り、鋸で丸太の様に切ってバツ印を刻み原液塗って枯らす方法が有るくらい
・我が家の近くの某外車ディーラーの店の前に植えられていた桜の木がある時切られていたことがあったが、理由は道路から販売店の中の車が見えにくいからとのことだった。ビッグモーターといいこのディーラーといい「歩道に植わっている木は邪魔者」という認識だったのだろうが、残念だがそんな認識を持った会社が売り物に対して愛を持っているとは思えない
・除草剤は、農耕地用と非農耕地用がありますがどちらも主に葉からの吸収作用なので相当な濃度で毎日撒く、もしくは、粒剤の根こそぎ系と併用しなければ太い幹まで枯れませんよ。恐らく鋸でカットし高さを抑え、1本に粒剤3~5kgと大量に使い、葉にも散布してたのでは?可能性高いとかいう話でなく意図的に枯らしてる
・ ・ ・
さて、今回使われた除草剤はフマキラー「除草王」だとされています。ビッグモーター推奨の除草剤というわけではないでしょうが、しっかりGoogleストリートビューに写っていたことで話題となりました。
この除草剤フマキラー「除草王」の成分は、グリホサートカリウム塩です。以前から発がん性物質であり、ヒトの健康を害するものであると主張されている薬剤です。しかし、実際はを正しい使用方法で使用すれば問題ないともいわれています。実際にはどうちらなのか私は判断できませんが、ビッグモーターが正しい使用方法を守っていたとは考えにくい状況です。
そういう意味では、ビッグモーター店舗前で犬の散歩などをしていた人にとっては、なんらかの悪影響が出てしまう可能性もありそうです。
フマキラー「除草王」を使用する場合は、くれぐれも正しい使用方法を守るようにしてください。
除草剤の使用で注意するポイント
薬品には正しい使い方があります。原則的に使用法を遵守してください。使用方法を間違えると、思わぬ事故やトラブル、出費につながってしまいます。
除草剤の使用方法を調べてみると、希釈せずに原液を撒いてもかまわないという声が目立っています。たしかに雑草を徹底排除したいならば有効です。しかし、撒く場所によっては、要注意です。そこで除草剤を撒くときの注意ポイントを簡単にまとめました。
<除草剤を撒くときの注意ポイント>
・近くに田や川、井戸がある場合は慎重に!
……近くに田や川、井戸がある場合は、その場所から数メートルの距離をとって使用してください。一般的に2メートル距離を取るようにといわれていますが、もう少し余裕をもった方がいいでしょう。
・傾斜地に撒くのは難しい
……傾斜地の場合、除草剤が谷側に流れてしまう可能性があります。また、むやみに除草することで土砂崩れを誘発する恐れもあります。一度に大量に撒くのは控えたほうがいいでしょう。
・庭木などに影響が出ないようにする
……庭の雑草を枯らすつもりで使用したのに、大切な庭木なども枯らしてしまう場合があります。樹木は思っている以上に根が広がっています。最悪、土の入れ替えをしなくてはならくなるケースもあります。また、隣接する家の庭木に影響が出る場合もあります。住宅地で使用する場合は、隣人への断りも考えておいた方がよさそうです。
・洋服などの扱い方も大切
……使用する際は露出の少ない洋服を着て行ってください。使用後は手、足、顔などの露出部分を洗い、うがいも忘れずにしてください。
・ペットや小さな子どもがいる場合は注意
……除草剤を撒いた場所にペットや小さな子どもが入り、触ったり口にするのは危険です。絶対に除草剤を撒いた場所に入れないようにしてください。
<番外>グリホサートは安全なのか? 除草剤は怖いのか?
ここから先はグリホサートについての話となります。グリホサートについてはさまざまな意見があります。できるだけフェアな形で紹介しようと思います。
◯そもそもグリホサートはどういうものなの?
除草剤の主成分である「グリホサート 」は、アンモニウム塩、イソプロピルアミン塩又はカリウム塩として製剤化されています。
◯グリホサートの効能
イネ科、広葉の一年生雑草、多年生雑草、ササ類、雑灌木、イシクラゲ、苔などほぼすべての草種に有効で、植物固有のアミノ酸を含むタンパク質や代謝産物の合成をできないようにして枯らす効果があります。
◯グリホサートはどうのような形で効果を発揮する?
グリホサートは、茎葉からの吸収移行型です。葉だけでなく、植物の地下茎、根も含めて吸収されることにより植物全体を枯らす効果があります。どんな植物にも効く(非選択性)なので、取り扱いには細心の注意が必要となります。
日本国内で購入できる除草剤は多種多様ですが、「グリホサートカリウム塩」を有効成分にしている商品は「ラウンドアップマックスロード」や「フマキラー カダン除草王シリーズ ザッソージエース」の2種類です。
グリホサートを使った除草剤は、「尿素肥料」を混ぜると効果が促進されます。もしかするとビッグモーターは除草剤に尿素をプラスしてしていたかもしれません。
◯グリホサートは危険なの? 安全なの?
グリホサートの安全性についてはさまざまな意見が出ています。最終的には自分たちそれぞれが判断するしかありません。
安全性について話題になったときは、アメリカでは使用禁止という話が出ますが、これは事実と異なります。実際は「カリフォルニア州はグリホサートに『発がん性』の表示を義務付けましたが、米国環境保護庁(EPA)は『グリホサートに発がん性はない』としています」。これが事実です。
現在ではアメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、欧州連合(EU)で「ヒトの発がんリスクの可能性は低い」「ヒトにおけるグリホサートばく露及び発がんとの関連に確証的なエビデンスはない」「グリホサートはヒトに発がんリスクをもたらさない」と結論づけています。日本でラウンドアップ を販売している日産化学工業も、グリホサートに発がん性は無いと判断している声明を発表しています。
しかしWHO(世界保健機関)の専門家機関がグリホサートを「発がんのおそれあり(がんのリスクが41%増大する)」と評価したという事実もあります。実際、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーではラウンドアップの散布禁止にしています。フランスではラウンドアップの販売を禁止しています。
これも事実です。
つまり、グリホサートとは「そういうモノ」なのです。
◯ベトナム戦争の枯葉剤とは別物
ベトナム戦争時に散布され、いまだに外形的障害や遺伝疾患、がんなどの後遺障害に苦しんでいる人が多数いるといわれている枯葉剤というものがあります。これは通称オレンジ剤とも呼ばれているものです。
成分はグリホサートとは異なり、ダイオキシン類です。「グリホサートはベトナム戦争で使われた枯葉剤と同じ成分」というのはデマです。
参考:
・グリホサート(案) – 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000168500.pdf
・グリホサートを取り込みたくない!(コープ自然派)
https://www.shizenha.net/glyphosate/
・ラウンドアップ(グリホサート)は枯葉剤(エージェントオレンジ)とは異なります(日産化学株式会社)
https://www.roundupjp.com/information/pdf/info210329_1.pdf
繰り返しになりますが、ビッグモーターのお墨付きと揶揄されているフマキラー「カダン除草王シリーズ」は、取り扱い注意であることは間違いありません。正しい使用方法を守ってください。
では!