「おはなしの せかい」は、以前に子ども向けの読み物を会員紙にて連載していた読み物に若干手を入れて再掲載したものです。不定期(半月〜1か月ペース)で更新していくつもりです。全体像はこちらからご確認ください。※本サイトはリンクフリーですが、掲載しております。文章などの著作権は「つなワタリ」に帰属します。無断転載、再配信等は一切お断りします。No reproduction or republication without written permission.
『なぞなぞオリンピック』第1回
4月の ある にちようび。小学2年生の ヒロトは ともだちの サトルと 近くの 公園に むかって いた。ふたりは 町で ひらかれる なぞなぞオリンピックに でる ことに なって いるのだ。
「なぞなぞオリンピックって、どんな ことを やるんだろうね?」
「ぜんぜん わかんないよ。いちばんに なれば すごい プレゼントが もらえるって いう こと しか おしえて もらって ないもんね。」
「いっぱい さんかしゃも いる みたいだよ。かてるかなぁ?」
「ふたり一組 なんだから、力を あわせて がんばれば だいじょうぶだよ!」
「そうだね。がんばろう!」
●
ふたりが 公園に つくと、そこには さんかしゃだけでは なく、見にきた 人などが たくさん いた。
「さんかしゃは あつまって ください!」
係の 人の 声が かかった。
「さて、いよいよ なぞなぞオリンピックの はじまり です。さんかチームは ぜんぶで 20組。なんと おうぼしゃは 300組。みなさんは その 中から ちゅうせんで えらばれた ラッキーな かたがたです。」
「ぼくたち ほんとに うんが いいね!」
さんかしゃには おとなも 子どもも いる。まわりの さんかしゃを 見ながら、サトルが ふあんそうに つぶやいた。
「うん…。でも ぼくたちが いちばん 年下みたい だよ。かてるかなぁ……。」
「ぜったい かてるよ! なぞなぞなら おとなにも まけないよ!」
ヒロトは クラスで なぞなぞハカセと よばれて いるぐらいの なぞなぞずき。そんな ヒロトの ことばで サトルも 元気が わいてきた。
「なぞなぞオリンピックの ルールは かんたん。なぞなぞの はいった ふうとうを みなさんに 1つ ずつ えらんで もらいます。あとは ふうとうの 中の なぞなぞを ときながら ゴールを めざすだけ。いちばん さいしょに ゴールに たどりついた チームが チャンピオンです!」
「かんたんな もんだいが あたると いいなあ。」
ヒロトと サトルは いのりながら ひとつの ふうとうを えらんだ。
「さぁ、では スタートです!」
いっせいに さんかしゃたちが ふうとうを ひらいた。
「はぁ?」
「なにこれ?」
「わかんない!」
あちこちから 声が 聞こえてくる。
「ぼくたちの もんだいは どんなのかな?」
おそるおそる ヒロトと サトルは もんだいが 書かれた 紙を ふうとうから とり出した。
「なななんだぁ~!?」
(つづく)
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