これは『週刊文春』創刊40周年記念特別企画の小冊子「Only Yesterday 著名人23氏が綴る“原点”あの頃の私」(1999年4月頃?)の記事を簡単にまとめたものです。若い人は知らない人も多いかもしれませんね。いまから約20年前です。私はすでにフリーで仕事をしており、会社を立ち上げる直前でした。
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日本の小説家、津本陽(つもと よう)は、現在89歳
和歌山県出身、東北大学法学部卒の津本陽さんは、1978年に故郷和歌山を舞台にした『深重の海』で第79回直木賞を受賞しました。
『下天は夢か』『夢のまた夢』などが代表作で、歴史小説を中心に数多くの作品を世に出してきています。現在は時代小説作家、編集者の親睦団体「歴史時代作家クラブ」の名誉会長兼顧問を務めています。
公式サイトなどはないようです。
本、本、本……本がすべてだった小学生時代
子どもの頃から運動系は苦手だったようです。
泳ぐこと、自転車に乗ること、鉄棒での逆あがり、跳び箱の五段跳びまど、苦心惨憺な記憶しか残っていないようでした。
しかし、「読み書き」は、いつ頃からできるようになった記憶すらなく、自然にできるようになったと述懐されています。
小学生時代はいつでも本を読んでいたようです。
友だちの家を渡り歩き、借りてきて読むことも多かったようです。読んだことがない本がたくさん並んでいる書棚に出会うと、“舌なめずりするような気分になった”そうです。
道を歩いているときも、ご飯を食べているときも、本に没頭。想像の世界にひたっていたそうです。かなりヤバイですね。
成績は良くなかったようです。興味の持てない学科を習得しようとはしなかったからです。授業中も注意散漫と怒られていたようです。
そんな津本少年の心を、本は癒し、喜ばしてくれたようです。
・ ・ ・
結局、今も昔も、自分の歪さを死守した人が生き残っているケースが多いんだと思います。
私も子ども時代、本は大好きでした。
読むペースも速く、ポプラ社の「怪人二十面相シリーズ」程度だと一日に2冊は読んでしまうほどでした。
小学生時代には小林秀雄なんかも読んでました。早熟?だったのかもしれません。家中の活字は全部読んだと思います。
基本的に乱読タイプでしたが、一人の作家を徹底的に掘り下げる部分もありました。太宰を読み始めたら、太宰のすべてを読まないと気が済まないタイプでした。
もっとも、さんざん読んだんですが、ほとんど本の内容は記憶していないんです。
その中で記憶に刻まれている本もありますので、その辺が自分の性質にフィットしたってことなんでしょうか。
何度読んでも最後まで読み切れなかった本もあります。
それは、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』です。
いま読んだら、ちゃんと読めるかもしれませんね。いや、やはり途中で断念するかもしれません。
どうして読めなかったんでしょう。
もともと宇宙系が苦手だからかもしれません。星座とか、いまだに全然わかりませんし。そういえば『銀河鉄道999』も見てないです。
あ、あと全然話が飛んでしまいますが、レッド・ツェッペリンの『幻惑されて』もちゃんと聴いたことないんです。
何度聴いてもダメなんです。不思議です。
津本陽の名言←→私の勝手な感想
「完全に絶望するということは、もうそれ以上は落ちない「底」に着いたということ。つまり、本当の絶望は、壁を乗り越えるための復活の始まりでもある」
私の感想→これ以上落ちないと思っていても、まだまだ落ちたりするんですよね。「どん底」下には、蟻地獄も、底無し沼もあると思います。
「「事実らしく見えるもの」を書くのではなく、できるだけ「事実」そのままを描き出すことだ。」
私の感想→事実をどういう表現するかが小説家のキモですよね。
「小説を書くうえで想像力は最も大切なものの一つだが、もう一つとても重要になるのが「自分自身の実体験」である」
私の感想→想像力って偉大だと思います。人間にとって、もっとも来たるのが難しい能力とも思います。ホントに想像力には限界があると実感しています。実体験を積み重ね、思考を積み重ねていかないと、どうしても狭い世界から突き抜けることができなくなります。
ジョンレノンの『イマジン』って、「子どもの頃には何をいってるんだ?」と思ってましたが、30代くらいになって、その言っていることに凄さを実感しました。
出典)ウェブ石碑 https://sekihi.net/writers/6355
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