つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
2022年5月末から日本の全国各地で「誘拐予告メール」騒動が起きています。現時点(6月29日)では犯人は逮捕されていません。誘拐予告メールはかなり広範囲に送られていますので、すべてが同一犯ではないのかもしれません。暑い夏が続く中でのタイミングで振り回される関係者の方々が気の毒でなりません。
「誘拐予告メール」に関する全体像を知りたい人……「誘拐予告メール」は2022年5月末から全国各地の自治体に送られるようになり、6月末には収集がつかないほど広がっています。基本的な情報ついて簡単にまとめてみました。
【目次】本記事の内容
5月末と6月後半の「誘拐予告メール」は同一犯? 内容は?
5月末の「誘拐予告メール」は、18道府県23自治体の範囲で送られました。
内容は『下校中』『女子小学生』『誘拐』などが共通しており、犯行予告日は5月31日から6月1日に集中しており、問い合わせフォームを使って送信されています。メールが発生した時点には内容から察する限り愉快犯によるものだろうと推測されていました。
6月後半の場合はもっと広範囲に送られました。
内容は『334人』『幼稚園児や女子小学生』『誘拐』『ルイズ突撃隊』『ゼロの使い魔』などが共通しており、正確に把握できないレベルの広範囲に送られて続けています。
・ ・ ・
5月末と6月後半の「誘拐予告メール」は同一犯ではないでしょう。最低でも2〜3人の犯人がいると考えられそうです。
とくに6月後半のケースは『334人』『ルイズ突撃隊』などから、40代のオタク系の男性が犯人だと予想されていますが、どんな結果になるでしょうか。。。
『334人』や『ルイズ突撃隊』についてご存じの方も多いでしょうが、簡単に説明しておきます。
まず『334人』。この「334」という数字は2005年の日本シリーズの結果(ロッテが阪神を4試合トータルで33-4という得点差で下す)から来ていると予想されています。また『ルイズ突撃隊』とはライトノベル『ゼロの使い魔』の登場人物からとられているようです。
愉快犯なのか? それとも……報道の方法も悩ましい
今回の「誘拐予告メール」は、愉快犯の可能性が高いとされています。もしかすると、警察や行政に恨みを抱いている人の犯行なのかもしれません。何人もの模倣犯がいる可能性もあります。
こういった犯罪の報道の仕方は悩ましいところです。もし愉快犯だった場合、報道されればされるほど相手を喜ばせてしまうことになるからです。また、話題となった愉快犯に触発され、新たな実行犯を生み出す可能性もあります。
誘拐予告の罪の重さはどのくらい?
今回の「誘拐予告メール」で犯人が捕まった場合、どのような罪に問われるのでしょうか。ザックリですが、可能性のある罰則を紹介します。
該当する可能性のある罰則は「脅迫罪(刑法222条)」「偽計業務妨害罪(刑法233条)」「威力業務妨害罪(刑法234条)」などです。「脅迫罪」は2年以下の懲役または30万円以下の罰金です。「偽計業務妨害罪」と「威力業務妨害罪」は人の業務を妨害した場合に成立するもので、3年以下の懲役または50万円以下の罰金となります。
犯人は40代の中年? もしかして中学生の可能性も?
先ほども書きましたが、6月後半のケースは『334人』『ルイズ突撃隊』などから、40代のオタク系の男性が犯人だと予想されています。
しかし模倣犯はもしかすると子どもの可能性があります。かつて千葉県松戸市で小中学校の爆破を予告する電話が相次いだ事件では中学1年と中学2年の少年が補導されました。2人ともいたずら目的だったそうです。今回のように手口や内容が報道されている場合、それを真似る子どもがいてもおかしくはないでしょう。
誘拐予告だけではない! 爆破予告など、犯罪予告が増えている理由
「誘拐予告」や「爆破予告」などでニュース検索していただくとわかりますが、かなりの犯罪予告が発生していることに驚かされるはずです。とくにコロナ禍で増えたとも言われています。実際に大学への「爆破予告」などは異常な増え方をしています。
AI(人工知能)を活用し、SNS情報を解析して危機管理に関する情報の配信・可視化を行っている株式会社Spectee(スペクティ)の調査がありましたので、興味のある方はご確認ください。
参考:【独自分析】コロナ禍における「爆破予告」が急増 ー オンライン授業が続く大学で著しい増加傾向
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000016808.html
犯罪予告は当事者にだけ伝え、ネット拡散は自重してもらうのがベストな対応
そもそも「誘拐予告」や「爆破予告」は報道しない方がいいでしょう。私はネット拡散も自重するか、できればフィルターをかける必要があると考えます。
情報は当事者に伝われば十分です。広範囲に情報が広がっても犯罪者を逮捕できる可能性が高まるわけではありません。いたずらに社会にネガティブな種をばら撒くだけです。
◯行政は情報提供の際に釘を刺した方がいい!
やはり心配したとおり、誘拐予告や犯罪予告の内容を丁寧にツイッターにアップする人が増えてきました。
内容については誘拐や爆破以外にも「劇薬に関連した脅迫」も登場してきています。
投稿を見ると、残念でなりません。
行政は情報提供の際に釘を刺した方がいいです。
どうしてこんなに行政の方々は想像力が足りないのでしょう。どうしてこんなに脅迫の内容まで詳しく拡散したがる人が多いのでしょう。
オカシイと思う私の方がオカシイのかもしれませんね・・・。
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今後、物価も上昇し、日本の生活はさらに余裕がなくなっていくでしょう。結果として、犯罪予告や自殺が増えていくと思われます。
これ以上ネガティブを加速させないためにも、マスコミの報道のあり方・情報拡散の方法を考えていった方がいいと思うのは私だけではないはずです。
今度は「国葬中止しなければ全国の子どもを誘拐する」脅迫メールが!?
また新たな誘拐メールが登場しました。
今度は国葬に関するものです。
25日午後10時すぎ、市(高知県内の全ての市)の問い合わせ用のメールアドレスに「安倍元総理の国葬の中止を強く求める。中止にならなければ小中学校から硫酸などを盗んでぶちまける。子どもをスタンガンで気絶させて誘拐する。」などというメールが届いていたということです。
「国葬中止しなければ全国の子どもを誘拐する」高知県内の11市に“脅迫メール” 威力業務妨害の疑いで捜査(TBS NEWS DIG/テレビ高知/2022年7月26日(火) 14:11)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/105751?display=1
魚拓URL:https://archive.ph/iGm7U
高知県に登場した誘拐メールは、翌日には群馬県に飛び火しました。
前橋、太田、伊勢崎など群馬県内8市に「中止しなければ子どもをスタンガンで気絶させて誘拐する」などとする内容の脅迫メールが届いていたことが26日、わかった。
安倍氏の国葬「中止しなければ子ども誘拐」と脅迫メール…会場に「濃硫酸ぶちまける」とも(讀賣新聞/2022/07/27 11:46)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220727-OYT1T50123/
魚拓URL:https://archive.ph/97wma
そして今度は群馬県から埼玉県へと飛び火です。内容は誘拐だけにとどまらず、爆破予告とのコンボです。
銃撃によって命を落とした安倍元首相の国葬を巡り、全国各地の自治体に届いている脅迫メール。
“国葬を中止しなければ、国葬会場の日本武道館に散布する。市内の子どもを誘拐し、高性能な爆弾を仕掛け、人が集まりそうな場所に特攻させる”(埼玉・三郷市HPより)※一部抜粋https://t.co/DQl8TQBaCW pic.twitter.com/ulqbe7OGB2
— FNNプライムオンライン (@FNN_News) July 28, 2022
繰り返しますが、誘拐や爆破に関する予告メールの内容は知らせない方がいいと思うのですが、なぜマスコミは報道するのでしょうか。いっそのこと警察もあまり具体的には発表しない方がいいのではないでしょうか。
内容が知られなければ、犯人の差別化もしやすいはずなんですが……。
一日も早く、犯人が逮捕されることを祈るのみです。
では!
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