つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
気になった謝罪文の実例を収集してアーカイブしている記事です。謝罪するようなことが起きないことに越したことはありませんが、もしご自身や仲間に何かが起きた時に参考にしていただければ。
【目次】本記事の内容
山口県阿武町の4630万円誤送金騒動! 誤送金の相手は返金拒否? 誰かとグル? 原因は?
新型コロナの国の給付金(町民463人にそれぞれ10万円)が一人の口座に4630万円振り込まれた「事件」です。
誤送金を受け取った人は「すでに入金されたお金は動かしている。もう元には戻せない。罪は償います」と対応している模様です。
原因は、担当した職員の単純ミスでした。正しい情報が入ったフロッピーディスクを渡し、その後に誤記載がある紙の振込依頼書をY銀行(※振込は山口銀行から行われ、振込先はY銀行だった模様。しかしY銀行は銀行ではない可能性もあるとか!?)に持っていったことで二重払いが発生してしまいました。
フロッピーディスクがいまだ最前線で生き残っていることも驚きでしたが、なにからなにまで驚かされるような展開が続いています。
現時点(2022/05/05)では何も解決しておりませんが、2022年4月26日(火)に阿武町役場から発表された謝罪文を掲載しておきます。
謝罪文はこちらです。個人的には画像の切り貼りによる謝罪文が姑息でエゲツない印象を持ってしまいました。今後、無きものにされてしまう可能性もありそうです。そこで文字起こしをして残しておくことにしました。
「住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金給付事業の公金誤振込みについて」
2022年4月26日(火)
http://www.town.abu.lg.jp/11038/
念のために文字を残しておきます。
阿武町民のみなさまへ
住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金
給付事業の公金誤振込みについて(お詫び)
みなさまご承知のとおり、このたびは、大切な公金、そして多額な公金を二重払いをするという事態が発生いたしましたことにつきまして、深くお詫びを申し上げます。
阿武町では、このほど、国の事業による「住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金」として、町の指定金融機関を通じて対象世帯の指定口座に 10万円ずつを給付する振込みの手続きを行いました。
しかし、金融機関に振込み手続きを依頼する際、システム操作の誤りによって、本来の給付金振込みとは別に、二重払いとして対象世帯463 件分の合計にあたる 4,630 万円が、1世帯のみに全額、振込まれるという事態が発生いたしました。
町といたしましては、誤った振込みが行われた当日の4月8日金曜日に、銀行からの確認によって事態を把握し、その日のうちに、当事者本人のもとに訪問して、直接、事情を伝え、返還のお願いをいたしました。
この4,630 万円を返還していただくには、誤って振込まれた銀行口座の名義人である当事者本人が、口座のある銀行支店の窓口に直接、出向いて、「組戻し」という手続きを行っていく必要がありました。
当初は、当事者本人により返還に応じる旨の回答がありましたが、即座の「組戻し」の手続きには至りませんでした。
その後も、当事者本人に対し、再三にわたり文書や電話、メールなどを通じて返還のお願いや、接触を試みて参りました。
そうした中、4月21日木曜日、当事者本人と、3回目の対面での接触を行う機会を得て、町の職員が直に話をすることができました。
しかし、その際、当事者本人から、「もうすでに入金されたお金は動かしている」「もう元には戻せない」「どうにもできません」「逃げることはしません」「罪は償います」と、返還に応じる意思がない旨の発言が、あったと聞いております。
まさに、痛恨の極みであり、改めまして、このような事態になったことを町民のみなさまに心からお詫びを申し上げます
なお、現在は、警察、弁護士を通じて、事実関係を調査し、今後の対策について検討している段階であり、すでに捜査も始まっておりますので、詳細な情報については、公表を控えさせていただきます。
なお、町民のみなさま方におかれましては、本件について、推測による当事者探しなどにつきましては、厳に慎んでいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
いずれにいたしましても、町として、公金の返還などに向けて、全力を傾注して参る所存であります。
令和4年4月26日
阿武町長 花田憲彦
・ ・ ・
いままで明らかになった事実を前提に謝罪文を読んでみると、疑問点がいろいろと浮かんできます。
フロッピーとプリントの手渡しという「人為的な単純ミス」を「システム操作の誤り」などと平気で書いてしまう神経に驚かされます。
「誤った振込みが行われた当日の4月8日金曜日に当事者本人のもとに訪問して、直接、事情を伝え、返還のお願いをいたしました」という記述の後、「4月21日木曜日、当事者本人と、3回目の対面での接触を行う機会を得て、町の職員が直に話をすることができました」という説明にも矛盾を感じます。
誰が書いたのかはわかりませんが、文章も端切れが悪いです。余計な言い回しが多すぎます。きっと職員の一人が頑張って徹夜で書かれたのではないでしょうか。
誤送金された住民は返還しなくていいの? 有耶無耶になる??
ネットでは住民特定こそ活発に行われておりませんが、誤送金された住民に対しての非難が凄いことになっています。
なにせ山口県阿武町は人口3000人、世帯主数が1,528の小さな町です。日本海に面し、山に囲まれたコンビニエンスストアもないエリアだそうです。
すでに地元では誰なのかは特定されているはずですが、まったく表に出てこないのは不思議でなりません。
行政サイドのミスですので、誤送金された住民は悪くはありません。刑事罰に問えるかどうかもはっきりしていないようです。
このまま有耶無耶になってしまう可能性もあります。
あまりにも不可思議な印象です。こうなると前代未聞の町ぐるみ(行政ぐるみ)の詐欺事件と勘ぐる人が出てくるのもうなずけます。
すくなくともこのままだと自己破産で終了となりかねない雰囲気です。
振込先のY銀行に問題はないのか?
関係者にとっては眠れない日々が続いていることでしょう。それにしても今回のケースで振込先のY銀行に問題はないのでしょうか?
実際、Y銀行の口座から、いくら、どのように動いたかは、
「今もまったくわかりません。一銭もないのか、一部残っているのかも含めて。もちろん、Y銀行さんはご存知だと思うのですが、それも守秘義務などの都合で教えてもらえておりません」
引用:山口県阿武町「4630万円誤送金騒動」で副町長を直撃!「フロッピーディスクは悪くない」「ミスした職員は食事も喉が通らない状態」(デイリー新潮/2022年05月03日)
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/05031001/?all=1&page=2
魚拓:https://archive.ph/MThZ9
誤振込されたお金は、本当に返さなくてよいのか?
法律的にはいろいろな方法があるようですが、簡単に罰することはできなさそうです。もちろん簡単に警察が動くこともないでしょう。このままだと、返還しないまま終わってしまいそうな雰囲気です。
金銭的には得することになると思うのですが、法律的な支払い義務はなくなるわけではありません。この人が働いていて金銭を得ることがあれば、お金を差し押えて強制的に取り立てることはできる可能性があります。ですので、簡単に逃げ切れる話ではないと思います。(中略)仕事を辞めてしまうと、給料も差し押さえできないですね……。あと生活保護を受けている人だと差し押さえできないので、この場合かなり難しいです
引用:誤振込されたお金は返さなくてよい?山口阿武町「4630万円返還拒否」騒動を弁護士に聞く(bizSPA/2022.05.03)
https://bizspa.jp/post-602687/
魚拓:https://archive.ph/A7Kjj
いずれにしてもきっと誰かに入れ知恵された可能性がありますね。
あとは良心の呵責に耐えられるかどうかでしょう。
選ばれた町となってしまった阿武町の魅力
阿武町の公式サイト(←クリックすると公式サイトに飛びます)を見ると、いきなり「選ばれる町をつくる」というキャッチコピーが登場します。
実際に「選ばれた町」になったわけですが、なんとも切ない理由です。町民の方々もガッカリしていることでしょう。
最後に・・・「このまちで生きていく―阿武町―」という移住促進映像とテレビ山口が企画したCM映像を見つけました。ご覧になってください。
もしかすると、この中に誤送金された住民が映っていたりして?
では!
wordpressやるなら
エックスサーバーがオススメ!
このサイトはスタート時より「wordpress × エックスサーバー」によって運営しております。他のサーバーとも契約をして別サイトを構築しておりますが、エックスサーバーの使い勝手がイチバンです。セキュリティ、サポートに満足しております。しかも低コストです。利用者が多いので情報がネットに多いことも助かります。
詳細は下記ボタンより