つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
気になった謝罪文の実例を収集してアーカイブしている記事です。謝罪するようなことが起きないことに越したことはありませんが、もしご自身や仲間に何かが起きた時に参考にしていただければ。
仙台育英高・空手道部が6月の遠征先で飲酒
2022年9月15日、宮城県内で購読されているメジャー地方紙「河北新報」が独自ニュースとして仙台育英高・空手道部員9人が遠征先で飲酒していたこと報道しました。
事案は東北大会出場のため、盛岡市に遠征した6月25日夜にあった。部員1人が酒の購入を保護者に頼み、近くにいた20代の男性顧問が保護者に金を渡した。保護者はアルコール飲料十数本を購入し、部員9人がホテルの部屋で酒を飲んだ。
引用:【独自】仙台育英高・空手道部で飲酒 部員9人停学、顧問は謹慎に(河北新報/2022年9月15日 6:00)
https://kahoku.news/articles/20220914khn000031.html
魚拓URL:https://archive.ph/ynbHd
この飲酒報道を受け、仙台育英高は即日のスピード謝罪文をホームページに掲載しました。
それがこちらです(クリックすると画像が拡大されます)。
引用:河北新報社の 9 月 15 日報道について(学校法人仙台育英学園/2022年9月15 日)
https://www.sendaiikuei.ed.jp/media/files/_u/topic/file/26ftakb4r9.pdf
魚拓URL:https://archive.ph/hO5jK
念のため文章を残しておきます。
2022 年 9 月 15 日
生徒・保護者の皆様へ
学校法人仙台育英学園
秀光中学校
仙台育英学園高等学校
理事長・校長 加藤雄彦
河北新報社の 9 月 15 日報道について(お詫び)
清涼の候、皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。日頃は、新型コロナウイルス感染予防対策ならびに教育活動向上のため本学園が行っているさまざまな施策に関してご理解とご協力を頂き、感謝申し上げます。
さて、2022 年 9 月 15 日付河北新報朝刊 25 ページに本学園体育会空手道部の生徒が飲酒した内容が掲載されました。本学園としては事由がいかなることであれ、法・条例ならびに本学園の諸規定の順守を職員・生徒・保護者の全ての学園関係者が負っているものと解しており、今回の事案発生を深刻に受け止めています。今回の事案発生に伴いご不快な思いや不信感をお感じになった生徒およびその保護者の方々、とくに進路決定を間近に控えた第3学年のみなさんにお詫びを申し上げます。
本学園では本事案について、7月 24 日に外部からの通告を受けたことをきっかけとして、7 月 29 日に同部の当時の監督(以後、旧監督)より報告を受けた後、8 月 1 日に所轄官庁である宮城県へ報告を行いました。また、四国インターハイ(8 月 17 日~8 月 20 日)の懲戒処分を理由とした参加辞退について、8月4日に宮城県高体連空手道専門部委員長及び大会事務局へ旧監督より報告いたしました。
加えて、懲戒処分の理由について8月 31 日に宮城県空手道連盟よりお問合せと反省文の提出要請が旧監督にあったことを受け、9 月 7 日に旧監督より生徒・保護者・職員の個人情報を保護しながら事実報告を含めた反省文の提出を行いました。
同時に発生現場となった岩手県警盛岡西警察署には「未成年者飲酒禁止法」に抵触する事案と認識し、ご相談を行いました。
本学園では詳細な事実確認を行った後、生徒および職員に対して学園の諸規定に基づき懲戒処分をいたしました。また、法・条例に則り公的機関との連携を行いました。このことを踏まえ、9 月 9 日に改めて所轄官庁である宮城県へ報告を完了しました。
このような重大事案が発生したことは、本職として痛恨の極みであり、生徒や保護者のみなさまのご心痛、ご懸念などさまざま抱えていることと考えています。そのため、本学園では不安を抱く生徒を対象とした心のケア活動を開始いたします。どうぞご遠慮なさらず、各校舎の保健室およびカウンセリング室をお尋ねになり、ご相談していただけるようお願いいたします。
また、すべての体育会運動部および文化会各部は 11 月 30 日(水)までの期間は所属団体が計画する競技会や行事等を除き、学校外での諸活動を控え、生徒たちへの平常授業の確保、部活動への支援、学校行事等の推進に当たりたいと思います。
改めまして、今回の重大事案を招いたことに学校責任者としてお詫びするとともに、日常の学園生活が確保できるよう万全を期して参ります。
スピード謝罪文には好感が持てるが、イマイチわかりにくい内容だった
「河北新報」が記事にしたのは9月15日です。ネットニュースも15日の朝6時に配信されたようです。
そして……仙台育英高が謝罪したのが、
同日の9月15日です。
これはとんでもないスピードです。まるで記事になるのがわかっていたようです(実際はどうだったのでしょう)。
とにかく話題が大きくなる前に少しでも炎上を防ぎたい「意志」を感じました。
そんな「意志」はともかく、長文がズラズラと続くと、やはりわかりにくいですね。経緯に関しては別項目にして、箇条書きにした方がよかったのではないでしょうか。また。生徒の心的ケア(カウンセリング)についても言及していますが、これは必要だったのでしょうか? もし入れるとしてもラストに補足として付け加えるのがベターだったと感じます。なによりカウンセリングの話よりも、学校外での部活動を控える懲罰的な内容はラストに持ってくるものではないと思います。また、再発防止策など、今後の具体策が書かれていないのも残念です。
このスピード感は異常すぎるので、事前に報道をキャッチしていたと思ったのですが、やはり慌てて書いたのが正解かもしれません。
仙台育英高ならば謝罪文を書くことに慣れていると勝手に思い込んでいましたが、そうでもないのでしょうか。
野球部の甲子園出場で止むを得ず隠蔽してしまった?
なぜこのタイミングで6月の飲酒が報道されたのでしょうか?
今回の経過を仙台育英高の甲子園関連の流れと合わせ、時系列で見てみましょう。
ちなみに時系列を作るにあたり、仙台育英高の謝罪文、「河北新報」「デイリースポーツ」「スポニチ」などの報道を参考にしています。各報道を見ていると、事実関係が入り組んでいることがわかります。なので、もしかするとこの時系列に誤りがあるかもしれません。その場合はご指摘お願いいたします。
<仙台育英高の飲酒問題と甲子園大会>
・6月25日:遠征先で飲酒(顧問が保護者に金を渡し、保護者が酒を購入)
・7月23日:野球部が準々決勝勝利
・7月24日:外部から空手道部へ?飲酒通報
・7月26日:野球部が準決勝勝利
・7月27日:野球部が優勝(甲子園出場確定)
・7月29日:空手道部監督が学園に報告
・8月01日:仙台育英高が宮城県に報告
・8月04日:空手道部監督が飲酒を明らかにせず宮城県空手道連盟にインターハイ参加辞退
・8月22日:野球部が甲子園初優勝
・8月28日:宮城県空手道連盟にタレコミ
・8月31日:宮城県空手道連盟から仙台育英高に確認
・9月07日:宮城県空手道連盟に仙台育英高が事実(飲酒)報告を含めた反省文を提出
・9月09日:仙台育英高が宮城県に報告
なるほど。野球部が活躍していたこともあり、仙台育英高サイドは飲酒トラブルを誤魔化していたようですね。しかし甲子園の優勝後に再度タレコミがあり、タイミングを見定めた上で宮城県に報告したのが流れのようです。
もしかすると謝罪文がモヤッとした長文になっているのは、意図的な計算の上かもしれません。
・ ・ ・
さて、今回の飲酒問題は内部の飲み会だったわけです。これが明るみになるというのは、なんらかの「特別な理由」があったことが伺えます。
いや、「特別な理由」はあるとしても、やはり未成年者の飲酒はダメです。まして顧問や保護者が一緒に楽しむような雰囲気は問題がありましたね。
では!
気になった謝罪文を収集しています。謝るようなことが起こらないにこしたことはありませんが、何かの時のために参考にしてください。
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