大道芸W杯で外国人差別!?　歪んだ主義主張があるなら、個人で開催しろ | 謝罪文 実例54

つなワタリ＠捨て身の「プロ無謀家」（@27watari）です。

 

気になった謝罪文の実例を収集してアーカイブしている記事です。謝罪するようなことが起きないことに越したことはありませんが、もしご自身や仲間に何かが起きた時に参考にしていただければ。

 

 

大道芸Ｗ杯のプロデューサーが外国への差別とも取れる文書配付

2022年11月4日から静岡市で開催される「大道芸ワールドカップ」のプロデューサーの男性が、会議で、外国への差別とも取れる内容の文書を配っていたことが関係者への取材でわかりました。

 

 

 

・　・　・

 

 

この話題が広がったのは、2022年10月5日のツイッター投稿がきっかけでした。

 

この投稿です。

 

大道芸ワールドカップin静岡のポイントリーダー講習会で配られた紙。日本人の遺伝的優位を語り（出典はWikipedia）、武士道を語り始めて、大声で、泣いちゃった。 #大道芸ワールドカップ pic.twitter.com/CpKLbG8eIL

— 萩原 遼（りょう） (@hagiwara_ryo) October 5, 2022

 

 

まずは気になる文書を確認してみましょう（クリックすると画像は拡大されます）。

 

引用：「大道芸 W 杯in 静岡2022」（ポイントリーダー講習会）2022.0917

 

 

念のため文章に残しておきます。

 

 

 

なるほど。

 

全何ページなのかはわかりませんが、冒頭から飛ばしまくっていますね。

 

思想自体は個人の自由ですので否定しませんが、公共的なイベントでこの思想をトップギアで突っ込むのは間違いでしょう。

 

公共イベントは公序良俗に反していてはいけません。行政からいくらお金をもらっているかはわかりませんが、金額に関係なく偏った思想を全面に押し出すものではありません。

 

 

・　・　・

 

 

奥野氏は6日、SNSで「内部講習の資料に偏った内容を掲載し、それが大会そのものの思想であるかのように紹介したのは私の完全な間違いでした」と事実を認めて謝罪したようです。

 

すぐさま大道芸ワールドカップ実行委員会委員長の杉山茂之氏も公式サイトで謝罪しました。

 

しかし、多方面からの非難は高まっているような気配です。

 

私は記事のタイトルで「歪んだ主義主張があるなら、個人で開催しろ」と書きました。じつは大道芸プロデュースに関しては言いたいことは山ほどありますし、大道芸プロデューサーと名乗る人物の中には「公共イベントを仕切るにふさわしくない人物がいる」ことも承知しています。

 

リアルに伝えると問題が出てしまうので具体的なことは語りませんが、行政に寄生した昭和の悪い部分を引き継いだ人がいるのは間違いありません。

 

とはいえ、繰り返しますが、

 

その思想についてはアレコレ言う気はありません。

日本は思想の自由が守られた国ですから。

 

だから！

こういった歪んだ人は、自前でイベントをプロデュースすればいいのです。

 

今回の場合、奥野氏は大道芸プロデューサーを辞任した方がいいでしょうし、少なくとも奥野氏が所属する静岡県舞台芸術センター（SPAC）からの選出も見送った方がいいのではないでしょうか。

 

とはいえ、「適任が他に誰いるのか？という判断ができる人」が、行政サイドにいるとは思えません。

 

ここに現在の日本の問題があります。

 

さて、あらためてこの問題は謝罪文の紹介も含め、順を追って掘り下げていきます。

 

 

 

ネット拡散から2日後、プロデューサー奥野晃士氏は解任

ネット拡散の威力は凄まじいものがあります。結局、ツイートの拡散から2日後、奥野晃士氏は大道芸ワールドカップのプロデューサー解任と至りました。

 

では、流れに沿って謝罪文を紹介していきます。

 

まずは10月5日の問題拡散を受け、翌6日に投稿された奥野晃士氏のツイートがこれです。

 

この度は、大道芸W杯内部講習の資料に偏った内容を掲載し、それが「大道芸W杯」そのものの思想であるかにように紹介したのは私の完全な間違いでありました。心よりお詫びし、撤回させていただきます。また後日改めて謝罪させていただきます。

— 奥野晃士 akihito okuno (@nanuuu11) October 5, 2022

 

 

該当ツイートに対するリプは賛否両論といったところでしょうか。思想に関したことでもありますので、賛否両論は妥当の反応といえます。

 

問題は個人の思想の是非ではなく、公共的なイベントのプロデューサーとしてはNGということです。これに対して異論がある人もいるでしょうが、残念ながら公共イベントとはそういうものです。

 

サクッと奥野晃士氏のツイートや個人ブログを読ませてもらいましたが、昔の演劇人のガサツさを受け継いでいるという印象です。言葉使いは荒っぽさが目立ち、思想的な香りがにじみ出てきます。ちなみに私もアングラ劇団に所属していたこともありますし、この辺については、「ああ、なるほどね〜」というレベルの印象を受けました。まぁ、ご本人も大道芸ワールドカップのプロデューサーという意識はそれほど高くなかったことが伺えます。

 

 

・　・　・

 

 

続いて大道芸ワールドカップからの公式謝罪文を2本続けて紹介します。

 

まずは講習会で発信した内容についての謝罪文です。

こちらです（クリックすると画像が拡大されます）。

 

引用： 大道芸ワールドカップ内部講習会におけるプロデューサーの発言について（大道芸ワールドカップ／2022/10/6　12:40）
https://daidogei.com/news/index.php?e=85
魚拓URL：https://archive.ph/Kha23

 

 

念のため文章を残しておきます。

 

 

 

続いて問題発覚後、翌日の公式発表です。

 

こちらです（クリックすると画像が拡大されます）。

 

引用： 大道芸ワールドカップ内部研修会におけるプロデューサー不適切発言への対応（大道芸ワールドカップ／2022/10/7　19:30）
https://daidogei.com/news/index.php?e=86
魚拓URL：https://archive.ph/7WtdZ

 

念のため文章を残しておきます。

 

 

 

 

最終的には大道芸ワールドカップの中止の可能性も？

10月7日、 記者会見が行われ、謝罪と合わせて奥野晃士プロデューサーの解任と実行委員長の辞任が報告されました。

 

 

今後の対応ですが、33組の出演予定者や大会のスタッフ、スポンサーなどの見解や対応を踏まえて今月中旬に大会の開催について判断するようです。

 

ここまで準備してきたわけですし、開催する方向に決まると思いますが、気になるところです。

 

それにしても「今回の発言」はともかく、講習時に実行委員会内部で違和感を感じなかったのでしょうか？

中身などノーチェックで、丸投げ状態だったのでしょうか？

それだけの信頼関係が実行委員会と奥野氏の間で構築されていたとは思えません。

要するに内部は、グダグダの可能性があるってことです。

 

 

 

大道芸プロデューサー・奥野晃士氏の差別発言に対する声

Yahoo!ニュースにあがっている声をピックアップしました。

 

＜奥野晃士氏の差別発言に対する一般の声＞

・ヘイト発言を認めると、声の大きな人が幅を利かせるようになる。生まれた場所や文化の違いで、人格や能力に差があるかのように言うことは、大会や競技会では品格を疑われる
・「W杯」なのに「外国人差別」をするとは、意味不明です。プロデューサーが自ら催しを否定するような発言。人選を誤ったとしか思えません
・本来は日本人部門とか国際部門とか色々分かれてるけど、コロナ禍で海外から呼べないということで、今回は国内組だけでやることになった。その際に参加条件をつけるのに色々条件つけたらああなったようだ。本人に差別意識あったかは定かではないが、まあアウトだよね、という話のようだ
・狭いコミュニティの場合、こういった世間からズレた常識が内輪で生まれてしまうことは意外とあると思います。政治家がズレていくのも同じで。いずれにせよ、酷い話ですね
・大道芸を語る場でいきなり国粋主義者みたいないこと言われてもね・・・。言ってる内容が真実でも嘘でも、この人がおかしいのは事実でしょうね
・印象だけで結論を決め付けて、人を黙らせる圧力があるように見えます
・ていうか、一体どの発言が差別になるのだろう
・日本人の始祖云々言い出したらアイヌ民族しか大道芸に出れないよ
・杉山委員長は辞めなくていいと思います
・差別発言、誹謗中傷があふれている日本。普段誹謗中傷差別発言をしている方などがこういった記事には反応する
・日本人だから、日本を素晴らしい国と讃えるのは当然のこと。しかし、それを強調するために他国を引き合いに出す行為に品位がない
・この問題が理解できていない外野の発言が多すぎる。コロナ禍で数年開催出来ず、今回も決定時期の問題で国内勢のみで行うことになった。そこで国内勢の参加資格を決定する際に、日本人ということになり、じゃあどこまで参加OKなんだ？ということになり、それを定義する段階でおかしくなったと思われる
・ノンバーバル、言葉や国籍を超えた肉体表現、大道芸がテーマであるのに、この様な発言は残念過ぎます
・明らかに中国人に対するヘイトスピーチ
・差別問題において、本人の差別意識の有無は関係無い
・差別的発言よりも問題視されるべきは与えられた立場を利用して自らの思想信条を垂れ流し、イベントそのものに被害を与えたこと。何回も観に行ったことがあるけど、集客力もある国際性豊かなイベントを傷つけた行為に対しては損害賠償請求すべきである
・そもそも舞台俳優が大道芸Wのプロデユーサーを務められるはずがない。よく分からない劇団に属しているよく分からない舞台俳優。任命した奴の責任は重いぞ。私、静岡県民ですけど、こんな劇団を囲う事業に何の意味があるのかさっぱり分かりません
・自分達の暗部は棚上げで自分達だけは正しい。他国は卑しいという思考は、考えが足りない。大火傷必至のパターンですよね
・「Aを褒める際にBを貶める」言動をする人って本当に嫌い。
・K-POPファンとかもそんな感じの人が多い。普通に「K-POPが好き」でいいのに、「日本の～と比べると」とか必ず日本を貶めることを言うから、彼ら彼女らは嫌われるんだよね
・人が大事なイベントなのに、実行委員会のプロデューサーと呼ばれる偉いはずの人の発言。記事見る限りでも、委員会自体に根が深い問題がたくさんあるのが予想できますね
・「事実だけどね」とか言ってる人は、仮に事実であってもそれが恣意的に選ばれた情報であることに目が向いていない。
・こういうことをする人ほど普段は美しい日本、優しい日本人って連呼するよね。やってることはまさにその対極にあるということに気づかずに
・ば他国が小平義雄や佐川 一政の件を持ち出して、「だから日本人は残虐なのだ」と言われても、君は「事実だから」と頷くのかい？
・日本が素晴らしい国だと話している時に他の国を貶める必要は全く無い
・大道芸と人種差別って１番遠いところにある気がする。それをプロデューサーがわかってないって致命的でしょう
・やれやれ、日本も極左化してきたか。自分が住んでいるイギリスは先を行ってるからわかるけどそのうちもっとエスカレートしてきて、一般人の軽いツイートや一言でもすぐ逮捕されるよ。最近なんか”元来、性別は2種類しかない”ってツイートしただけで逮捕された人も実際にいる
・議員や大会プロデューサーなりの肩書付きで、過激発言を公開するのは、責任が生じます
・大道芸自体中止でお願いしやす。子供さん達には悪いけど静岡市民の大人達はそんなに楽しみではない。駐車設備も道路混雑も最悪で、この期間に仕事をしている方達はたまったもんじゃない。何年もやっているのだから市政もわかっているはずなのに使い勝手が悪いエキパぐらいしか作ってない
・今はそのエキパすら台風の影響で使用できないときたもんだ。400台停められたものが０となったら、静岡市レベルではもうパンクして道路に溢れるでしょうね。早く周知させないと、大きなトラブルになる
・毎年赤字開催してるイベントを意地でも続ける姿勢は少し滑稽に見えます
・大人ですが、楽しみですよ！　駅周りにもたくさんパーキングあるし、他の祭りやイベントと同じで近くのパーキングが規制で使えないくらい分かってます！
・カルトと結びつく自民党保守派の様な発言。大陸８割発言と共通してる。こうした差別意識を持った人が閣僚やプロデューサーとか重要ポストにいる事が恐ろしい
・政治家とかでも言っちゃいけないこと言うのがいるけど、おそらくこの手の失言する人は、自分は他より優れている意識が強すぎるんだろう
・なんだろう？今どきはこんな発言すれば叩かれるのはわかってるはずなのにこういう人がいる。百歩譲って自分のとこで喋るならいいけど、役職ついた人がこれじゃあなぁ
・世界は寛容性とは程遠い方向に進んでいる
・芸人は芸で人を楽しませるのがすべて、それ以外の個人の思想主張は別の場所でどうぞ

 

いろいろな意見がありますが、差別的な発言を公的な場面で行うこと自体が間違いでしたね。

 

 

 

萩原 遼（りょう）さんが丁寧にまとめた今回の経緯

今回の問題は、萩原 遼（りょう）さんのツイートが引き金になったともいえます。

 

萩原さんのツイッターのプロフィールは「津軽三味線的なものを弾きながらの演芸で世界をドサ回りする旅芸人・大道芸人、三味線奏者」となっています。ツイートの内容も合わせて、大道芸関連の情報に詳しい方というのが伺えます。

 

今回の経緯を丁寧にまとめてくださっているので、一読してもらうと腑に落ちることも多々あるでしょう。

 

これまで何が起こり、どのような対応があったのか、こちらのツリーにまとめておきます。#大道芸ワールドカップ #大道芸ワールドカップin静岡

— 萩原 遼（りょう） (@hagiwara_ryo) October 7, 2022

 

 

 

 

大道芸イベントの闇

私も大道芸イベントに関わったことがあります。かなり深い部分で。

 

実行委員会の無能さ、プロデューサーの人格的危うさなど、不透明な金銭面の問題、地域イベントでありながら地域摩擦を呼び起こす矛盾など、非常に歪な部分を見ています。

 

ツイッターを読む限り、大道芸ワールドカップに関しては、金銭面の問題が大きかったように伺えます。これは静岡に限ったことではないはずです。

 

 

 

思考停止した「昭和脳」は前線から退いた方がいい！

今回の講習会の資料では、「中国人は一人だと龍だが……」「欧米にアボルダージュ！（接舷）」などといった文言も謳われています。

 

これです（クリックすると画像が拡大されます）。

 

 

いつもは文章を抜き出して紹介するのですが、あまりにも差別的であり、欧米かぶれなので、文章にする気にもなりません。

 

とくに「接舷（せつげん）」という言葉は、古臭いです。

 

「接舷（せつげん）」というのは、船の側面を他の船や岸壁に寄せてつけて襲撃することです。

 

私はこの言葉から、特攻精神といったものすら感じてしまいます。

 

なぜ、いまさら、「欧米にアボルダージュ」なのか意味不明すぎます。

 

こういった思考停止した「昭和脳」を持っている人は、自分の世界の中で生きればいいことです。公共イベントを仕切るのはふさわしくありませんし、前線から退いた方がいいでしょう。主義主張があるなら、個人（劇団）でやればいいだけです。

 

 

今回の解任は、適切だったといえます。

 

 

・　・　・

 

 

大道芸自体は素晴らしいものです。

 

だからこそ芸に理解があり、地域や日本をニュートラルに盛り上げていく人が新しいプロデューサーとなって運営していくことを願うばかりです。

 

もちろん金銭面の透明性は必須ですので、静岡県の仕切り直しに期待したいですね。

 

 

 

大道芸ワールドカップの開催判断は10月17日までに

大道芸ワールドカップのプロデューサーである奥野晃士氏の差別発言が発端となった問題は大会開催の可否までに発展しました。

 

判断は17日までに行い、発表するとのことです。

また、今回の問題は実行委員会でも炎上前から把握はしていたそうです。

 

う〜ん……説明が本当ならば、実行委員会も同罪ですね。炎上しなければ、そのままスルーするつもりだったと思われます。

 

 

 

大道芸ワールドカップは仕切り直しとして今回は中止にした方がいいかも？

大道芸ワールドカップに限ったことではありませんが、実行委員会内部は問題があるような気配です。

 

問題を炙り出したのは、出演予定のアーティスト・渡邊翼さんです。

 

 

渡邊翼さんのツイッターを見ると、さらに問題が根深いところにあるのがわかります。

 

 

まずは「説明会・意見交換の場を要請した」というツイートがこれです。

 

【出演予定者有志連名で説明会・意見交換の場を要請しました。】
いまだに出演者にすら一連の事件について説明がなく、多くの人が複雑な気持ちを抱えていると思います。

フェスティバルは運営と芸人だけのものではなく、そこを楽しみに来場される皆さんの為のものです。(1/5)#大道芸ワールドカップ pic.twitter.com/oH8Eb0G8Em

— 渡邊 翼 (@diartsu) October 10, 2022

 

 

どうやら意見をするだけで上層部から睨まれるような空気があるようです。

 

【#大道芸ワールドカップ】
嫌なら辞退すればと思われてる方もいるようですが…

出場通知が届いて以降、未だ出演契約書に関して連絡なし。出演者数組に確認取りましたが、同様に契約書来てないそうです。

演者にすら説明ないまま、開催可否の協議に入るってどうなの…。　#大道芸Ｗ杯 #まちは劇場

— 渡邊 翼 (@diartsu) October 10, 2022

 

 

しかも開催の判断・発表をする前に関係者が「代理人の猪俣氏を励ますキャンペーン」を始めています。

 

【#大道芸ワールドカップ】
自分達は被害者のつもりの実行委員会の上層部メンバーがこんなキャンペーンを始めました。

ここに書いてあるイノッチというのは昨日の謝罪会見にも出席していた猪股実行委員長代理です。
何度も言いますが組織の問題です。
ありえんでしょ。https://t.co/kM5m5K6gz5 pic.twitter.com/qw23degDzB

— 渡邊 翼 (@diartsu) October 8, 2022

 

 

 

◯膿はシッカリ出した方がいいが、無理かも？

自分のことを棚上げして言わせてもらえば、この世界の仕切っている方々はマトモなじゃないケースが少なくありません。都合の悪いことはすべて闇に葬られてしまうことが多いです。

 

象徴的な例がツイートされていましたので載せておきます。

 

「大道芸ワールドカップin静岡」について書きました。
よかったら、写真文章を読んでもらえると嬉しいです。#大道芸ワールドカップin静岡 #静岡市 #大道芸 pic.twitter.com/h8XSCTB4kb

— Funny Bones 10/15.16三茶de大道芸 (@funnybones_jp) July 14, 2022

 

 

和菓子店「菓子や彦一」店主さんが大道芸ワールドカップ実行委員会の記者会見を撮影してアップしてくれています（参考：https://twitter.com/hiko_1/status/1578420143511588864）。

 

1時間半ほどの長さですが、これを見ると現時点の問題点が浮き上がってくるかもしれません。お時間のある方はご覧になってください。

 

 

マジで抜本的見直しをしない限り、膿は出し切れないかもしれませんね。

 

引き続き、ウォッチしていきます。

 

 

大道芸Ｗ杯は3日間から2日間に縮小して開催へ

10月17日午後の会見で「大道芸ワールドカップｉｎ静岡２０２２は、予定通り開催することで決定した」と発表されました。

 

 

 

しかし、実行委員会に対する不信感を理由に開催に関して納得していない人もいるようです。

 

 

 

 

 

最終的に渡邊翼さんは参加を決めたが……

実行委員会のあり方について孤立無援のような形で公の場で訴え、参加に関しても流動的だった渡邊翼さんですが、最終的には参加を表明しました。

 

それがこちらのツイッターです。

 

【#大道芸ワールドカップ】
出演を決定した事と、大道芸ワールドカップの今年の開催と今後について。https://t.co/yk5HSJrEpe
長文ですが、お読みくだされば幸いです。#大道芸W杯　#大道芸WC pic.twitter.com/L5WQcLI11r

— 渡邊 翼 (@diartsu) October 31, 2022

 

振り上げた拳をとりあえず下ろしたという格好でしょう。

 

とはいえ、私的には「投げ銭を全額寄付する」という発言が理解できません。どこに寄付するかも書かれていませんし、『投げ銭を自分の為に使う事を心苦しく感じる』という発言も意味不明です。寄付する行為も自分の選択での行動ですので、立派に自分の事だと私は思うからです。

 

そもそも今回の件は差別発言が直接の引き金となって注目が集まったわけですが、本質的には実行委員会のお金の問題とか、運営の不透明さ、アーティストに対しての扱いなどといったことが根本的な問題だと思われます。

 

公的な事業は一般的な常識は理解できない隠蔽体質である場合が少なくありません。今回の実行委員会とセットにした行政の動きを見ていると、この問題は迷走を続けて有耶無耶になってしまうような予感もします。渡邊 翼さんが疲弊していかないことを願うばかりです。

 

 

 

無事に「大道芸W杯」閉幕。2日間の入場者約70万人

3年ぶりに復活し、静岡市の街中を盛り上げた「大道芸ワールドカップ」が無事に終了しました。来場者は約70万人ほどだったようです。

 

地元静岡での報道をピックアップしました。

 

 

 

・　・　・

 

 

 

やはり組織改革とある程度の透明化は必要でしょう。今回のトラブルが「大道芸W杯」だけではなく、あらゆる公共イベントで “ いままでの常識 ” を再確認する機会へとつながることを願うばかりです。

 

 

 

悪い膿を出し切れるのか？　割り切れない気持ち「大道芸W杯」関係者が突然のツイート

2022年11月13日（日）午後、「大道芸ワールドカップの実行委員会関係者」を名乗る人物により、パフォーマー選びに違和感があったという告発投稿？がありました。

 

添付資料によると、アーティスト公募のはずだったのにもかかわらず、公募前に実行委員会がセレクトして出演打診を行っていたというものです。

 

こちらが該当ツイートです。

 

画像は2022アーティスト公募開始前に実行委員会内部で展開された企画資料です。

・公募開始前に実行委員会から企画書に名前があがっている一部の芸人たちへ出演意思の確認連絡が行われました。

↓続きます↓#大道芸ワールドカップ #大道芸W杯 #大道芸WC pic.twitter.com/cTxembGquG

— daidogei. (@DaidogeiD) November 13, 2022

 

 

念のために添付資料（大道芸ワールドカップin 静岡2022 メインステージ企画案〜DAIDOGEIレジェンドカップ&レジェンド表彰〜）の画像を載せておきます（クリックすると画像は拡大されます）。

 

 

内部資料によると、レジェンド・パフォーマーの基準は「出演回数10回以上」ということですので、これは悪いことではないでしょう。

 

また、事前根回しで公募がマトモに機能してないことなど、大道芸関連は普通に行われていることだと思われます。

 

とはいえ、内部関係者がモヤつくのは当然です。

 

理由は簡単です。

 

このスタイルは基本的にイベントの自己保身にしかならないからです。

 

私はこういったものは「アーティストの囲い込み」や「アーティスト同士の互助会精神の醸成」にすぎず、文化の発展にはあまりプラスにならないと考えます。

 

また、見逃せないポイントとしてレジェンドカップで優勝したとしても、アーティストに名誉以外のメリットがあるかどうかが明記されていません。要するにアーティストはダシに使われるだけの可能性があります。そもそも「開催目的」にあるような、『新しい実行委員会として日本パフォーマーと信頼関係を築きなおす』なんて言ってる段階でヤバいです。

 

こういった内部告発はいささか卑怯な印象もありますが、やむにやまれずの投稿だったのでしょう。来年の開催に向けて悪い膿をできるだけ出して、いい方向に向かっていくことを願うばかりです。

 

では！