つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。2018年10月、フランス政府はデフォルトの検索エンジンとしてGoogleの利用を中止しました。Googleの代替として使われているのは、「Qwant」。これはフランス企業が開発した検索エンジンです。さて、この動きは現在の検索エンジンの7〜8割ほどのシェアを誇るGoogleの一人勝ち状態のテコ入れになるでしょうか。
【目次】本記事の内容
検索エンジンQwantって? 読み方は?
検索エンジンQwantって? どんなものなんでしょうか。少し調べてみました。
これですかね。
オシャレっぽいです。
フランス企業による検索エンジンです。ヨーロッパ初の検索エンジンだそうです。
ウザイ広告がありません。スピード感は……普通です。
読み方は……クゥォントでしょうか。
登録しないでも使えますが、登録しても良し、Chrome拡張などを利用するのも良し、使い方は自由です。
現時点でのツイッターのフォロワーは4万人程度の状況です。ちなみにGoogleさんは2千万人です。
○検索精度は?
日本語でも使えます。
ご自身で確認してもらうのがイチバンですが、精度はそれ程高くないです。
「なぜその順位で表示する?」「えっ?ここにコレを入れてくる??」なんて結果が出てきます。動画や画像も「あれま??」という結果でした。
Googleさんの方が遥か上です。大リーガーと高校野球くらいの差があります。こちらがGoogleさんのクセに慣れてしまっているせいもあるかもしれませんが……。
独自のウェブインデックス技術を構築中らしいので、まだまだGoogleさんに肩を並べるまでには時間がかかるでしょう。
○アピールポイントは?
プライバシー重視で、ユーザーの検索行動や履歴を追跡してターゲットとなる広告を表示することがありません。
個人情報を守ることが目的だそうです。
○将来性は? フランス政府の計算ミス?
多分、先細りでしょう。理由は3つあります。
(1)後発のクセに精度は高くなく、個性も感じられない
(2)ヨーロッパ企業のIT技術は高くない
(3)Googleのシェアを崩せる魅力に乏しい
Googleがすごかったのは、さまざまなサービスの充実度にあります。
ネットを使うために欠かせない存在になるまでにサービスを充実させたのがGoogleの強みです。
検索エンジンに特化して戦うにしては個性がなさ過ぎですし、精度もイマイチ、未来の期待感も低い状況で、戦術も戦略も見えてこない・・・先細りは確定です。
来年には消えていてもおかしくないです。
きっとフランス政府が経済状態を少しでも良くしようと考えた一手だと思いますが、そのまま沈んでいくでしょう。
○個人的なQwant利用の結論
Qwantを使うのは時間の無駄です。
せめてフランス発なので、デザインとかビジュアルで違う+α(使えば使う程、癒されるようなデザインとか)を導入してくれたら使ったかもしれませんが、そんなのもありません。
やはりGoogleさんはすごいです。
Googleさんの一人勝ちに対しては、「思うこと」はあります。しかし、現時点では、そして今後5年程度は安泰でしょう。
【2018年版】世界の検索エンジン・シェアベスト5
現状として Qwant のシェアはどのくらいでしょうか。
「Net Applications」の調査によると、2018年4月時点での検索エンジンのシェアベスト5は下記のとおりです。
1位 Google 76.47%
2位 Baidu 15.31%
3位 Bing 4.74%
4位 Yahoo! 2.39%
5位 Yandex 0.52%
他には「DuckDuckGo」「Ask」「Naver」「AOL」「Dogpile」などがあります。もちろん Qwant もシェア0.1%にも満たない弱小検索エンジンのひとつです。
ちなみに「Baidu(バイドゥ/百度)」は中国の検索エンジンです。中国人の人口に支えられた検索エンジンで、そもそも中国以外では使い勝手が悪く、まだまだ信頼性に乏しい状況です。
では!
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