つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。県外からの募集を行っている公立高等学校って、意外と多いんですね。47都道府県のうち30数カ所の道県で実施されており、増加傾向にあります。まさしく地方の学校は生き残りをかけた子どもの奪い合いが始まったともいえるのでしょう。
とはいえ、ただの子どもの奪い合いの未来は明るくありません。では、どうすればいいのか? それは「正しく稼ぐ」教育を新しく構築していくことだと考えます。
高校受験について興味のある人……県外から受験生募る公立高等学校は年々増加傾向にあります。調べてみると、かなり多くの都道府県で実施されているようです。これは少子化による学校存続問題が原因なのでしょうか。原因はともかく、受け入れる側も受験する側も少し意識を変えていく必要がありそうでなりません。
【目次】本記事の内容
香川県の県立高校が2021年春から全国募集開始
2020年7月22日、「香川県の県立高校の一部で、県外から受験生を募る全国募集を始めることが決まった」という記事を見かけました。
香川県教育委員会によると、全国募集を始めるのは坂出高校や丸亀城西高校など13の高校と中高一貫校の高松北中学校で、2021年春の試験から導入されるようです。
香川県教育委員会は、少子化が進む中、全国から募集することで『生徒にとっては異なる価値観を受け入れ、コミュニケーション能力の育成に、学校にとっては魅力ある学校作りにつながる』という効果を期待しているようです。
「珍しい! 画期的!」と思ったけれど、山梨県でも全国募集が!
この記事を見た瞬間に香川県は画期的なことに挑戦するなぁ! スゴイなぁ! なんて思ったんですが……
ちょっと待てよ?
ふと思って調べてみると……
山梨県でも『学校の特色化の促進や部活動の活性化、産業人材の育成などにつなげる』ために、令和3年度入学者選抜から「全国募集」を導入すると発表されていました。
全国募集の案内ページを見ると、こんなPR文が出ていました。
山梨県の高校にはスケート、馬術、レスリング、野球、自転車、剣道など全国レベルの様々な部活動があります。学科では、富士山を擁する緑に囲まれた県ならではの造園緑地科や森林科学科などの特色のある学科があり、また、確かな技術を身につける工業科や商業科もあります。みなさんの可能性を広げる山梨県の魅力ある学校へ来てみませんか?
引用:「山梨県公立高等学校の入学者選抜における全国募集」(https://www.pref.yamanashi.jp/koukai-tokushi/nyuusi/zenkokuboshu.html)
完全に人集めモードですね。
たしかに東京一極集中にシフトしてきている状況ですので、地方も必死なんだと思います。
これは香川県や山梨県だけじゃないんだろうな……。
そう思って、さらに調べてみると、県外からの募集を行っている公立高等学校は、47都道府県のうち30数カ所の道県で実施されているようです。びっくりしました。
文部科学省発表「県外からの募集実施状況」について
文部科学省のサイトをチェックしてみました。
見つかりました。
2019年11月11日発表の「公立高等学校入学者選抜における県外からの募集実施状況について」(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/1408750.htm)という報告に、公立高等学校の入学者選抜において、県外からの募集を行っている各都道府県公立高等学校一覧が載っていました。
データ内容は令和2年度のものですで、掲載時点で未定の場合は平成31年度の状況です。
これです。
「公立高等学校入学者選抜における県外からの募集実施状況」(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/__icsFiles/afieldfile/2019/10/24/1408750_001_1.pdf
もちろん香川県や山梨県は載っていません。
まだまだ来年以降は増えていくことでしょう。
ちなみにもっとも多くの学校で募集しているのは秋田県で47校、続いて北海道の25校、三重県の22校が続きます。
香川県の14校はけっこうな規模となりますね。
公立高校の県外募集の理由は? 子どもの奪い合いが始まった!
どうやら「地方の時代」のスローガンは形骸化し、藁をも掴む切実感の果てに行き着いたのは、子どもの奪い合いだったようです。
「地方の時代」というスローガンが出されたのが、1970年代以降の話です。しかし国の思惑とは正反対に地方からの人口流出が止まることはありませんでした。
人口減少に伴って自然減に拍車がかかり、子ども自体が減っているのが現状です。このまま人口減が続くと、公共機関の存続に限界がやってきます。
また高齢化による「生産年齢人口」の減少は、経済力低下となってしまいました。
結果的に地方は苦しみに喘ぐこととなります。
その果てに辿り着いたのが、
子どもの奪い合いです。
少なくとも、私は「公立高校の県外募集の増加」という現象をそんな風に受け止めました。
しかし、安易な子どもの奪い合いだけでは、焼け石に水ではないでしょうか。
そんな気がしてなりません。
ここに教育委員会の思考の限界を感じます。
地方再生の決め手は、この方法でいけ! 私が地方をプロデュースするなら
私は……地方を活気づけるには、「地方の魅力を拡大再生産させる人材の育成」にかかっていると考えます。
「福井モデル」などが有名ですが、人材を育成し、地場産業を再生させることが基本です。そして「外貨」を稼ぐのです。
国内に限らず、海外も視野にいれて「外貨」を稼ぐのです。
稼いで稼いで、
稼ぎまくるのです!
そうすれば、人は集まってきます。
豊かさことが、よりよい集客の基本ですから。
では、どうやって稼ぐのか?
それは「意味のイノベーション」がカギとなると考えます。
「意味のイノベーション」を授業カリキュラムに! 地方再生して稼げ!
ロベルト・ベルガンティの『突破するデザイン』という本があります。
ここで紹介されている「意味のイノベーション」が突破口となります。
この本です。
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「意味のイノベーション」とは、すでにある価値に対して、新しい切り口を見つけ、新しい価値を付けることです。
つまり、外部から子どもを集めるだけではなく、そこで「マーケティング」「地域再生」「脳力開発」「IT活用」「経済とお金の稼ぎ方」などを学ばせ、外部から来た者ならではの視点から「意味のイノベーション」を起こし、新しい価値を作り上げ、地方再生につなげていくカリキュラムを実践していくことまでもっていってほしいところです。
そして、できることなら教育委員会も外部から人材を取り入れた方がいいでしょう。
「意味のイノベーション」は、批判が大好物です。健全な批判によって新しい価値が醸成させられ、より強固なものになっていきます。
そして、人材を5年、10年計画で育て、地域にお金をもたらす(「外貨」を稼ぐ)アクションを起こしていくのです。
正しく稼ぐ教育を……教育委員会は刮目せよ!
ただの子どもの奪い合いには未来はありません。
せっかくなので、行政とタッグを組んで地方再生を意識した授業を構築していってもらいたいものです。
これは東京をはじめ、都市部の学校でもいえることだと思います。
各教育委員会は、未来のビジョンを見直し、「正しく稼ぐ」ことを意識した教育にシフトしていくことが急務だと感じています。
もし、お子さんを地方の高校に行かせようと考えているならば、いま紹介した考え方を親が子どもに授けるのも、ひとつの方法でしょう。
とにかく、明るい未来を掴み取りましょう!
以上!
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