【目次】本記事の内容
エリザベス英女王(93)緊急テレビ演説
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、エリザベス英女王(93)がウィンザー城から国民に対して緊急テレビ演説を行いました。
イギリスではボリス・ジョンソン首相までもが発症。演説日となった4月5日時の感染者は約4万7806人、死者は4934人という状況の中でのことでした。
「We will succeed,we will meet again.」というメッセージが印象的でした。
緊急テレビ演説の映像と全文
エリザベス英女王の演説は「The Queen’s broadcast to the UK and Commonwealth」というタイトルでYouTubeにて発信されています。
英文全文は、以下のとおりです。
I am speaking to you at what I know is an increasingly challenging time. A time of disruption in the life of our country: a disruption that has brought grief to some, financial difficulties to many, and enormous changes to the daily lives of us all.
みなさん、ますます大変な状況の中で過ごされていると思います。私たちの国の生活に混乱が起きています:ある者には悲しみによる混乱が、そしてある者には経済的な困難が、普通だった日常生活がとてつもなく大きく様変わりしています。
I want to thank everyone on the NHS front line, as well as care workers and those carrying out essential roles, who selflessly continue their day-to-day duties outside the home in support of us all. I am sure the nation will join me in assuring you that what you do is appreciated and every hour of your hard work brings us closer to a return to more normal times.
国民保険サービス(NHS)の第一線で活躍されている皆様、介護福祉士(ケアワーカー)の皆様、必要不可欠な役割を担っている皆様、私たちのために現場で日々の業務を献身的に続けてくださっていることに感謝します。皆様の懸命な働きによって普通の日常生活に取り戻しつつあることを、私と同じように国民全員が感じていることを確信しています。
I also want to thank those of you who are staying at home, thereby helping to protect the vulnerable and sparing many families the pain already felt by those who have lost loved ones. Together we are tackling this disease, and I want to reassure you that if we remain united and resolute, then we will overcome it.
さらにまた、自宅に留まっている(staying at home)している皆様に感謝したいです。それによって、弱い人たちを保護することとなり、それは愛する人を失った人たちが感じている痛みを多くの家族が味合わずに済むことにつながっています。私たちは力を合わせてこの病気に取り組んでおります。団結して毅然とした態度を貫けば、この病気は克服することができるはずです。
I hope in the years to come everyone will be able to take pride in how they responded to this challenge. And those who come after us will say the Britons of this generation were as strong as any. That the attributes of self-discipline, of quiet good-humoured resolve and of fellow-feeling still characterise this country. The pride in who we are is not a part of our past, it defines our present and our future.
将来、この艱難辛苦にどのように対応したかを誰しもが誇りに思うことができるようになることを願っています。そして、後世の人々からこの時代の英国人は誰にも負けない強さを持っていたと言われることを願います。自制心や静かで希望に満ちた決意、そして仲間意識という連帯感が、我が国イギリスを形作っています。私たちが何者であるかという誇りは、過去ではなく、現在と未来によって作られるものです。
The moments when the United Kingdom has come together to applaud its care and essential workers will be remembered as an expression of our national spirit; and its symbol will be the rainbows drawn by children.
イギリスが一丸となって医療従事者や必要不可欠な仕事に携わる人たちに拍手を送る姿は、我が国の精神の象徴として記憶されるでしょう。その崇高な想いは、子どもたちによって描かれる となっていくでしょう。
Across the Commonwealth and around the world, we have seen heart-warming stories of people coming together to help others, be it through delivering food parcels and medicines, checking on neighbours, or converting businesses to help the relief effort.
イギリス連邦の各地で、そして世界中で、人々が一丸となって他の人々を助ける心温まる話を見聞きしています。 食料品や薬を届けたり、隣人を気遣ったり、救援活動を支援するために事業転換させるなど。
And though self-isolating may at times be hard, many people of all faiths, and of none, are discovering that it presents an opportunity to slow down, pause and reflect, in prayer or meditation.
そして,自己隔離することは辛くなるかもしれませんが、信仰の有無に関わらず、多くの人々は祈りや瞑想をしながらゆっくりとした時間を過ごし、立ち止まり、考えを巡らせることが良い機会であることに気づきはじめています。
It reminds me of the very first broadcast I made, in 1940, helped by my sister. We, as children, spoke from here at Windsor to children who had been evacuated from their homes and sent away for their own safety. Today, once again, many will feel a painful sense of separation from their loved ones. But now, as then, we know, deep down, that it is the right thing to do.
1940年に初めて演説した時のことを思い出します。その時には妹のマーガレットに助けてもらいました。私たちは、そう、まだ子どもでした。このウィンザー城から、別の子どもたちに話しかけました。安全のために家から疎開させられた子どもたちに向けてです(第2次世界大戦での演説)。そして……いま、またも多くの人が愛する人との別れを味わうことでしょう。しかし、今も、当時も、あの時と同じように、私たちは深く理解しています。それが正しいことということを。
While we have faced challenges before, this one is different. This time we join with all nations across the globe in a common endeavour, using the great advances of science and our instinctive compassion to heal. We will succeed – and that success will belong to every one of us.
私たちはさまざまな試練に直面しましたが、今回はいままでとは違います。今回、私たちは世界中のすべての国と共闘しています。大きく進歩した科学と本質的な癒やしの心(思いやり)をもっています。私たちは成功します。その成功は私たち一人ひとりがもたらすものです。
We should take comfort that while we may have more still to endure, better days will return: we will be with our friends again; we will be with our families again; we will meet again.
But for now, I send my thanks and warmest good wishes to you all.
まだまだ耐えなければならないことがあるでしょうが、より良い日は戻ってきます。再び友人たちと会えます。家族と一緒にいれるようになります。私たちは再び会うことができるのです。みなさん、また会いましょう!
しかし、いまのところは、皆さんに感謝の気持ちを送ります。必ず事態は好転します。
※意訳もあります。間違いがあったら申し訳ありません。
エリザベス女王の演説解説(BBC NEWS)
今回の歴史的なエリザベス女王の演説について「BBC NEWS」が解説しています。
https://www.bbc.com/news/uk-52176222
ポイントをいくつか箇条書きにしておきます。詳細は上記記事をご覧になってください。
<エリザベス女王の演説のポイント>
・今回のような演説は即位68年の間でこれが5度目(過去4回は、エリザベス王妃死亡時、ダイアナ元妃の葬儀時、湾岸戦争時、即位60周年記念)
・エリザベス女王は4月21日に94歳になる
・1940年の初めてのスピーチの様子も掲載(女王即位前)
・結びの言葉「We will meet again」は第2次世界大戦中にイギリスで国民的応援歌として愛唱されたヴェラ・リンの曲をイメージしたもの
・子どもたちの虹の絵とは、コロナ禍により自宅待機中の子どもたちが窓に掲げている行為
・今回の撮影は防護服を着たカメラマン1人が同席し、その他の技術スタッフは別室で作業した
「We will meet again(また会いましょう)」とはどういう曲? ヴェラ・リンって?
「We will meet again(また会いましょう)」を歌ったヴェラ・リンは、第2次世界大戦期に称賛を受けたイギリスの歌手です。
「イギリス軍の恋人」と呼ばれ、20世紀の精神を最も具現したイギリス人の一人とされています。
2017年には100歳の誕生日を記念してニューアルバム『VERA LYNN 100』(クリックすると、アマゾンのページに飛びます)が発売され、イギリスのアルバムヒットチャート1位になりました。
他にもチャップリンと並び称されるサイレント時代の喜劇王、バスター・キートンの名場面集やスタンリー・キューブリック監督の映画『博士の異常な愛情』のエンディングで使われている映像を見つけました。
では!
↓[ Googleセレクト 関連コンテンツ ]↓
<つなワタリも毎日活用! 無料ツイッターツール>
ツイッターを楽しむためには「ソーシャルドッグ (SocialDog) 」のような運営ツールの活用は必須です。私はずっと使っています。現時点でベストのツイッター運用ツールです。ぜひ登録してみてください。無料です(内容は下記参照)。できれば同じ時間帯にツイートが流れるように予約投稿するのがベストです。
wordpressやるなら
エックスサーバーがオススメ!
このサイトはスタート時より「wordpress × エックスサーバー」によって運営しております。他のサーバーとも契約をして別サイトを構築しておりますが、エックスサーバーの使い勝手がイチバンです。セキュリティ、サポートに満足しております。しかも低コストです。利用者が多いので情報がネットに多いことも助かります。
詳細は下記ボタンより