【仲邑菫・囲碁界史上最年少タイトル獲得】才能を開花させた教育法に注目

 

つなワタリ＠捨て身の「プロ無謀家」（@27watari）です。

 

中学生棋士、仲邑菫（なかむら すみれ）三段が女流棋聖のタイトルを奪取しました。仲邑さんは13歳11カ月で史上最年少でのタイトル獲得となりました。これは藤沢里菜女流本因坊の15歳9カ月の記録を9年ぶりに塗り替える快挙です。

 

 

 

10歳でプロ入りして約4年での戴冠！　初の中学生タイトル保持者に

2023年2月6日、東京・市ケ谷の「日本棋院東京本院」で打たれた『第26期ドコモ杯女流棋聖戦三番勝負』で、中学生棋士の仲邑菫三段がタイトル保持者の上野愛咲美女流棋聖を押し切ってシリーズ2勝1敗で勝利。史上初の中学生タイトル保持者となりました。

 

 

まずはタイトル獲得後の記者会見の様子からご覧になってください。

 

 

 

 

 

 

 

現時点（2023年2月）でも藤沢里菜女流名人への挑戦権を争う挑戦者決定リーグ戦で4連勝でトップである仲邑三段。近い将来、藤沢さんと激突する可能性もあります。もちろん上野愛咲美さんもリベンジに向けて腕を磨いてくるでしょう。こういった夢のある話題はいいですね。囲碁の世界を活性化させますね。

 

 

 

◯史上最年少プロ棋士の藤田怜央初段も注目しよう！

仲邑菫さんが話題になっていますが、2023年1月31日には小学3年生の藤田怜央初段が、大阪市で行われた対局で公式戦初勝利をあげて、プロ棋士の最年少勝利記録を7か月更新しています。

 

藤田さんは囲碁の関西棋院が設けた「英才特別採用規定」により、2022年9月に史上最年少として9歳4か月でプロ棋士となったばかりでした。これは今回の主役である仲邑菫三段が持つ10歳4か月の最年少勝利記録を7か月更新したことにもなります。

 

 

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では、今回の気になるポイントについて掘り下げてみます。それは「仲邑菫さんの天才性の秘密」についてです。

 

 

仲邑菫さんの天才性には2つの秘密があった

仲邑菫さんの天才性には2つの秘密があります。それは「ご両親の教育バランスの良さ」と「モンテッソーリ教育」です。

 

それぞれについて要点を説明します。

 

◯外の強さを求める父親と、内の強さを求める母親

仲邑菫さんの父親は仲邑信也九段です。「囲碁の虫」とも呼ばれ、勝負に厳しい人物として知られています。幼い菫さんに対しても厳しく接し、小学生時代には菫さんを韓国へと武者修行に出し、自らも韓国に移住して手ほどきを続けるほどのスパルタぶりだったそうです。そんなこともあり菫さんは「世界一の棋士になりたい」が口癖になっており、ひとつの敗戦で「人生終わった」と号泣したこともあったそうです。

 

その状況を手放しには喜んでいないのが、母親の幸（みゆき）さんです。幸さんはアマチュア時代に個人戦で全国6位（高校時代）という成績を収めるほどの実力者でしたが、プロにはならず囲碁のインストラクターをやられています。普段は囲碁の厳しさ以上に楽しさを伝えることを基本とされてきているようです。菫さんに対しても勝ちに執着することよりも、負けることで得られることができる素晴らしいものがあることを伝えてきたようです。

 

昔から教育には「優しさ」と「厳しさ」の二面性を兼ね備えることが大事であるとされてきています。まさに菫さんのご両親のバランスが良いことが大きなポイントではないでしょうか。

 

ご両親の教育バランスが良いと、子どもは目線を高め、主体性を伸ばし、視野を広げ、価値観の多様化を知り、感謝と謙虚の気持ちが醸成されることとなります。この「一流を育てる」教育方法は、「自分の価値観で自己実現する方法」として一定の評価を受けています。

 

 

この教育スタイルについて掘り下げた本があります。2冊紹介しますので、ご覧になってください。

 

『一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』
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『最強の働き方　世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓』
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◯子どもの自主性を尊重する「モンテッソーリ教育」

最近では史上最年少プロ棋士の藤井聡太さん（←クリックすると、アマゾンのページなどに飛びます。以下同）が「モンテッソーリ教育」を受けており、スイスの木製玩具「キュボロ」などの知育玩具で遊ばせたことが話題となりました。どうやら仲邑菫さんも「モンテッソーリ教育」を受けていたようです。

 

「モンテッソーリ教育」というのは、イタリア初の女性医学博士であり教育者でマリア・モンテッソーリが提唱した教育です。世界110以上の国で実施されており、「著名人を多く輩出した教育法」としてもよく知られています。大きな特長として挙げられるのが、『子どもの自主性を尊重する』という部分です。

 

子どもが「日常」「感覚」「数量」「言語」「文化」の5分野の活動の中から何に興味を持って集中することを見極め、自立性や積極性を伸ばしていく教育法です。個性を伸ばすメリットの反面、協調性が育まれにくいデメリットもあります。しかし、これからの時代にはマッチした方法だと考えられています。

 

「モンテッソーリ教育」に関しては、さまざまな本が出版されています。ぜひ読み比べてみてはいかがでしょうか。

 

『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』
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『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』
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「モンテッソーリ教育」は0才児から始めることができます。まずはモンテッソーリ教育にマッチした知育玩具で遊ばせてみてはいかがでしょうか。出産祝いとしても喜ばれます。

 

 

さぁ、仲邑菫さんのニュースに何らかの刺激を受けたのならば、まずは「モンテッソーリ教育」から調べてみてはいかがでしょうか。

 

では！