つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
新型コロナ感染拡大の長期化や社会情勢不安の影響により2022年に値上げする商品・サービスが増えています。値上げに関する最新ニュース・企業に関連した雑学を共有する記事です。
最新の商品やサービスの値上げ情報を知りたい人……2021年から食品関連を中心に値上げを発表する企業が増えてきています。この傾向は2022年以降も続いていきます。もしかすると商品自体が消えてしまうこともありえるでしょう。そんなわけで目にとまった商品の値上げ、サービスの値上げの最新情報を紹介していきますので、買い物の参考にしていただければ幸いです。今回は回転寿司チェーン「スシロー」に関する値上げ情報です。
【目次】本記事の内容
スシローが2022年10月から10~30円程度の値上げ
回転寿司チェーンのスシローが2022年10月からの値上げを発表しました。スシローが最安値皿の税抜100円から値上げするのは、1984年の創業以来、38年間の歴史で初のことです。
ちなみにスシローは「郊外型」「準都市型」「都市型」の3種類の店舗があります。その店舗区分によって価格内容は異なる模様です。詳細は9月発表される模様です。
詳細はこちらのニュースリリースをご覧になってください。
スシローは、「うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。」を使命に、1984年の創業以来38年間続いてまいりました1皿100円(税抜)のすしを提供し続けられるよう、食材の多様化や店舗でのIT化による効率化をはじめ様々な施策を実施して参りました。(中略)お客様、お取引先様、従業員を大切にしながらサステナブル(持続可能)な事業を展開し、これまで以上のサービスの提供を実現するためには、様々な変化が求められると考えております。
引用:「本年10月以降の価格改定について」(株式会社あきんどスシロー/2022年5月9日)
https://www.akindo-sushiro.co.jp/news/detail.php?id=2735
魚拓:https://archive.ph/5XTe2
新価格は「黄皿120円」「赤皿180円」「黒皿360円」に
今回の値上げ額は10~30円程度です。
もっとも安い価格帯の「郊外型店舗」では、黄皿110円から新価格120円:10円の値上げ、赤皿165円から新価格180円:15円の値上げ、黒皿は330円から新価格360円:30円の値上げとなります(価格はすべて税込)。
個人店「鯛すし」の創業から半世紀で大きく成長したスシロー
スシローの原点は創業者の清水義雄氏と弟の豊氏による個人営業の寿司屋「鯛すし」です。開業は1975年7月でした。大阪市阿倍野区で産声を上げた「鯛すし」はのカウンター型立ちずしでしたが、その後に清水兄弟はそれぞれ1984年と1988年に同名の回転ずし企業を別々に起業するというお家騒動が勃発しました。
1999年に兄の義雄氏(豊中市)が弟の豊氏側(吹田市)を吸収合併するという形で決着がしたように見えましたが、2006年に義雄氏が引退した翌年に豊氏がゼンショーに株式を売却。その後はプライベート・エクイティ・ファンド、ユニゾン・キャピタルの協力でゼンショーを2009年に追い払うことに成功し、現在に至ります。
短期間で企業が成長すると、いろいろとトラブルも起きてしまうという典型的なパターンでしたが、よくぞ乗り切ったものです。
「一皿90円」で話題になるも、劇薬によるリバウンドも
スシローはプライベート・エクイティ・ファンド、ユニゾン・キャピタルの協力でゼンショーを2009年に追い払うことに成功した勢いで、「一皿90円」戦略を仕掛けました。しかし、リーマンショックのタイミングもあり、大きな効果を発揮できないまま失速。まさに劇薬によるリバウンドで窮地に追い込まれます。
しかし、すぐさま意識を「ブランド元年」と転換し、広告宣伝を強化しつつネタのよさで勝負をかけ、回転寿司チェーンの戦国時代を逞しく邁進しています。
スシロー強みは50%に上る高い原価率、さらに食材を集中加工するセントラルキッチンを廃止して魚の切り出しをできるかぎり店舗で行う「ネタのよさ」。原点である「鯛すし」の魅力を再現&継承することでした。宣伝でも「うまいすしを、腹一杯。」「スシローの赤身はほぼ赤字です。」「職人品質。」をアピールし、まさに江戸時代の屋台寿司の心意気を形にするスタイルを浸透させていきました。さらにロゴは高級感ある「吟味 スシロー」に刷新し、店員のユニフォームなど、細部にまでブランディングを押し出していきました。
スシローの値上げ戦略の素晴らしさ
そして今回の「うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。」を全面に押し出しながらの値上げですが、これも半年前からのアピールが好印象です。きっと値上げ前の駆け込みスシローが増えることでしょう。そして、値上げ後もさらなる質の向上をアピールしていくと推測されます。
個人的にはいままでになうような「変わり寿司」など、新時代の寿司をアピールしていくのではないかと睨んでいます。少なくとも私がスシローの社員だったら、そういうプッシュをするでしょう。
いずれにしても今後のスシローの動きが楽しみです。
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顧客満足度ナンバーワンとなったスシローの経営術をまとめた一冊があります。スシローに興味のある方は一読されるといいでしょう。
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回転寿司の歴史や雑学
簡単に回転寿司の歴史や雑学を確認してみます。
◯回転寿司の発祥の地は、大阪
回転寿司の発祥の地は、大阪です。大阪の立ち喰い寿司店経営者・白石義明氏が、アサヒビール工場のビール製造ベルトコンベアとトランプゲームをヒントに、多数の客の注文を低コストで効率的にさばくことを目的として「コンベヤ旋廻食事台」を考案し、1958年(昭和33年)4月に大阪府布施市(現・東大阪市)の近鉄布施駅北口に最初の回転寿司店である「元禄寿司」を開いたのが始まりです。
参考:回転寿司の発祥
・回転寿司の歴史(元祖廻る元禄寿司)http://www.mawaru-genrokuzusi.co.jp/history/
・『回転寿司』の考案者 白石義明のトランプからのひらめき(SUSHI TIMES)https://sushitimes.co/2018/06/28/20180628_1/
こちらは日本社会の発展に貢献した機械を未来に繋げる「機械遺産」に認定されたというニュースです。
◯「コンベヤ旋廻食事台」の権利消滅により回転寿司ブームが起きる
1978年に「コンベア」の権利が消滅するまで、日本国内にあった200店以上の回転寿司はほぼ元禄寿司のフランチャイズでした。この時期が回転寿司の「第一期の黄金時代」。そしてコンベアが自由に使えるようになって回転寿司は第二期の黄金期へと突入します。バブルを挟んだ時期ですな。このコンベアは石川県にある会社がシェアほぼ100%を誇っています。
◯回転寿司の店舗数トップ3は?
現在は全国各地に回転寿司店が展開されています。店舗数トップ3は「スシロー」「はま寿司」「くら寿司」、そこに肉薄する「かっぱ寿司」といった感じのはずです。
◯家でも回転寿司が楽しめる!?
なんと! 家でも回転寿司が楽しめる機械があります! おもちゃですが、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭にはオススメのアイテムです。
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せっかく家で回転寿司をするなら、楽しいお寿司を作ってみるのもいいでしょう。55つの楽しいお寿司レシピが載っている一冊です。
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参考:回転寿司コンベアの開発・製造・販売
・「日本の回転寿司コンベアシェア率60%」(石野製作所)https://ishikawa-note.jp/note/1959/
・「石野グループ | 回転寿司コンベア機のトップメーカー」https://www.ishino-group.com/
・「回転寿司コンベアメーカー|アイカム株式会社」http://aicamu.co.jp/
・「回転寿司の世界」(Trace トレース)https://www.ntt-card.com/trace/sp/backnumber/vol10/index.shtml
・「回転寿司のヒミツ」https://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/2007/0624.html
・「回転寿司チェーン店の歴史」https://amamiya-lab.net/nagoya/sushi/sushihis.html
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