つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
私の元に届いた迷惑メールの実例を紹介します。くれぐれも迷惑メールに引っかからないようにしてくださいね。
今月から私宛に送られてきた詐欺メールの状況報告、ならびに関連情報を月一回のペースで紹介していこうと思います。よろしくお願いいたします。
【目次】本記事の内容
あなたのメール送受信は暗号化されている? いない?
メールは絶対に安全というわけではありません。2022年上半期に行われたGoogleの調査によると、通信経路が暗号化されていないメールは「約2割」だそうです。
つまり世界的には「約2割」のメールが危険にさらされているというわけです。
では、国内の状況はどんな感じなんでしょうか。
少し古くなりますが、2020年秋にインターネットイニシアティブ(IIJ)が調査した結果によると、送信メールの30.4%、受信メールの37.5%が経路を暗号化されていなかったそうです。
やはり日本はネット後進国ですね。困ったものです。
参考:メールは危ない・危険な現状(日経クロステック トップ/2022.06.30)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/nnw/18/061700139/061700001/
魚拓URL:https://archive.ph/oQ3rO
日本が詐欺メールの標的になってしまうのもわかるような気がします。
最近、それを痛切に感じさせられることが起きました。そのことについても簡単に触れておきます。
◯詐欺メールが激減!? 理由はメールサービスの暗号化認証のおかげ?
私はネットを始めてからずっと同じメールアドレスを使っています。どこのプロバイダーなのかは明記しませんが、ついに2022年8月からメールサービスが暗号化となりました。
すると……
なんと……
詐欺メールが
激減しましたっ!
暗号化認証のおかげなのかどうかはわかりませんが、明らかに異常な量だった詐欺メールが減りました。最初はメールクライアントの不具合なのかと思ったくらい激減しました。
この新しい暗号化認証は「TLS1.2」というものです。
調べてみると、金融系の大手企業は2014年以降には「TLS 1.0/1.1」から「TLS1.2」へと移行するようになったようです。そしてインターネット技術特別調査委員会(IETF)は2018年10月より「TLS 1.0/1.1」を非推奨と勧告し、さらに2022年2月からは主要Webブラウザで「TLS 1.0/1.1」が完全に無効化されました。
かなり遅れを取った形ですが、導入されたメール送受信の暗号化認証の効果はかなりのものだったと言っていいでしょう。
・ ・ ・
かなり詐欺メールが減ったこともあり、これまでのように記事に選ぶのに困るレベルで詐欺メールが送られてくることもなくなったようです。
そんなこともあり、新しい形で詐欺メールと向き合う意味も込めて、月報という形で宛に送られてきた詐欺メールの状況報告、ならびに関連情報を記事にしていくつもりです。
では、2022年8月の詐欺メールの月報です。
【2022年8月】私宛に送られてきた迷惑メールの状況報告
今月に関しては8月20日からの集計となります。あまり数は多くありませんが、私宛に送られてきた詐欺メールの件数、ブランドの種類、メールの傾向などを紹介します。
○送られてきた迷惑メールの件数
今回は8月20日からカウントしました。総件数は「294点」となりました。カウントした日数が少ないので、あくまでも参考記録としておきます。
○詐欺メールのブランド件数
詐欺メールとして悪用されたブランド(企業)件数は、全部で「23件」でした。
○悪用されたブランドの種類や傾向
悪用されたブランドの種類は、「ECショップ系(アマゾン・楽天・ヨドバシカメラ)」「クレジット系(VISA・アメックス・イオン・セゾン・トヨタ・マスターカード・JCB・ジャックス・エポス)」「銀行系(三井住友・三菱UFJ・アプラス)」「交通系(ETC・えきねっと)」「放送系(NHK・J:com)」「その他(ハッカー・アップル・国税庁・日本郵便)」の6種類にわけることができます。
ECショップはアマゾンが断トツで、楽天はほとんど送られてきません。以前は楽天も数も凄まじかったのですが、いつの間にかパタリと止まりました。
クレジット系と銀行系は同じ文面で飛ばされる偽サイトだけが異なるパターンがほとんどでした。独自路線の形式は、アメックスくらいでした。
交通系は2022年になってから急激に増加してきました。とくに春先の「えきねっと」の詐欺メールは被害の多さから社会問題にもなりました。
放送系とその他は、基本的に数が少なかったです。珍しいのは国税庁を装った詐欺メールでしょう。詐欺集団もなんとかして罠にハメようと必死になっていることが伺えます。
○悪用されたブランド・ベスト5の企業
悪用されたブランド・ベスト5の企業は以下のとおりです。
(1)アマゾン……34.4%
(2)VISA……12.2%
(3)ETC……10.5%
(4)イオン ……7.8%
(5)三菱UFJ……5.7%
なんと詐欺メールの1/3はアマゾンからのものです。やはり世界のアマゾンといったところでしょうか。実際、アマゾンを装った詐欺メールは、ほとんど同じパターンです。目新しいものが少ないので、騙される人は割合的には少ないのではないでしょうか。
○送信者のドメインは中国系から無料系へ移行?
いままでの詐欺メールは中国ドメイン(.cn)がメインでした。しかし、だんだと「.tk」「.ml」「.ga」「.cf」「.gq」といった無料ドメインも増えてきたように感じます。
無料ドメインについては。「代表的な怪しいドメインをご紹介(https://27watari.com/spam-actual-example-761#i-6)」で簡単に紹介しております。
では、他のサイトで気になった記事をいくつか取り上げておきます。
フィッシングサイトのTLD(トップレベルドメイン)では「cn」が1位に急浮上、3位に「ci」が突如として出現
情報セキュリティメーカーのデジタルアーツ株式会社が2022年上半期に収集した国内外のフィッシングサイトURLのドメインを集計したレポートを公開しました。
記事によるとフィッシングサイトURL数は1月と6月を比較すると約3.2倍に増加している事実が発表されました。
さらにフィッシングサイトのTLDのシェアは、「cn」が最も多く約23%でした。2位は前年1位の「com」で、約48%から約21%へとダウンしました。もっともインパクトがあったのは、前年はランク圏外だった「ci」が突如として出現したことです。
「ci」はアフリカのコートジボワール共和国に割り当てられているccTLD(国別コードトップレベルドメイン)です。(中略)しかし、「co.jp」と同様の扱いになっていることがわかりました。
引用:【セキュリティレポート】 2022年上半期フィッシングサイトのドメインを独自に分析、TLD「ci」を大量観測(Digital PR Platform/2022年9月2日 金曜日)
https://digitalpr.jp/r_detail.php?release_id=62302
魚拓URL:https://archive.ph/7YPOz
参考:2022年上半期フィッシングサイト レポート(デジタルアーツ株式会社)
https://www.daj.jp/security_reports/220830_1/
求められるサイバーセキュリティ人材とは? 日本では育てられない?
いま注目を浴びつつあるのがサイバーセキュリティ人材であるという記事です。
しかし、EY Japan最年少パートナーに就任した西尾素己氏は、日本は「善管注意義務」と「『攻撃』を学ぶ環境」が海外に比べ欠如していると指摘しています。これはどういうことなのでしょうか。
ちなみにEY Japan(https://www.ey.com/ja_jp)は、「Building a better working world ~ より良い社会の構築を目指して」を理念に、 世界150以上の国・地域で約30万人が、アシュアランス、コンサルティング、税務およびストラテジー・アンド・トランザクションの分野で活躍するプロフェッショナル・ファームの日本支社です。選りすぐりのエリートたちが働いている最先端の会計事務所です。
西尾氏のインタビューは非常に興味深い内容です。
日本では、まず「こういうふうに守るんですよ」といったセキュアコーディングなどの「守り」から教えます。しかし、そもそもどんな攻撃が来るのかを理解しないと「どうしてこの守り方が有効なのか」という視点が醸成されません。また、セキュリティ人材にサイバー攻撃のやり方をレクチャーしようとすると、「それはサイバー攻撃の幇助(ほうじょ)になってしまう」といった反応が返ってきます。これでは護身術として柔道を学ぼうとしている人が、ひたすら受け身だけを行うようなものです。
引用:セキュリティ規格を全省庁へ EY Japan西尾素己氏が語る、サイバー人材活躍のための2つの提言(EnterpriseZineエンタープライズジン/2022/08/30 08:00)
https://enterprisezine.jp/article/detail/16488
魚拓URL:https://archive.ph/KjLyd
ほかにも下記のような記事が公開されていますので、興味のある方はご覧になってください。
参考:2022年8月の詐欺メールの傾向に関して
・フィッシングなりすましブランドのグローバル調査、日本はau・クレディセゾン・楽天の3つがランクイン(ScanNetsecurity/2022年9月2日(金) 08時00分)
https://scan.netsecurity.ne.jp/article/2022/09/02/48132.html
魚拓URL:https://archive.ph/izlEn
・2022年6月・7月ノートン サイバー犯罪攻撃ブロック数レポート(株式会社ノートンライフロック/PR TIMES/2022年8月31日 11時00分)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000069936.html
魚拓URL:https://archive.ph/49eiZ
・マルウェア攻撃は前四半期比21%増、フィッシングメール数は6月に今年最多を記録(Vadeヴェイド/PR TIMES/2022年8月29日 11時00分)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000061783.html
魚拓URL:https://archive.ph/JnOR3
・クレジットカード不正利用の被害額 過去最多 被害どう防ぐ?(NHK/2022年9月1日 21時42分)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220901/k10013798091000.html
魚拓URL:https://archive.ph/Ag2dO
いかがでしょうか。どうぞくれぐれもお気をつけください。
では、また次回!
【ネットセキュリティを強化して自分を守れ!】
まだ自衛していないの? 泣きたくないなら、すぐにセキュリティ強化で自分を守れ! 全部入っている人も珍しくない! 入ってて安心のネットセキュリティサービス一覧。無料体験もできるので、まずは試してみてください!
(1)1ヶ月約358円のコストで安全保障「ウイルスバスター」 まずは無料体験でお試しを!
7年連続セキュリティソフト販売本数No.1の「ウイルスバスター」を30日無料体験で試してみては?→ こちらから「ウイルスバスター」を30日無料体験してみる(30日無料体験版は、無料体験期間終了後、自動で有償版に切り替わることはないので安心です)
(2) 世界売上シェアNo.1「ノートン」は鉄壁ソフト
60日間返金保証・ウイルス駆除サービス・24時間いつでもチャットサポート! 20年以上の実績と最先端テクノロジー→ こちらから「ノートン」を60日無料体験してみる(60日間返金保証付きのこの機会に機能の充実度を体感してみて)
(3)強さ・軽さ・総合満足度で人気「ESETセキュリティソフト」
1ヶ月間の無料お試し期間アリの総合ウイルス対策ソフト! ウイルス対策ソフト比較サイトでも高く評価され、満足度が高い!→ こちらから「ESETセキュリティソフト」を1ヶ月間無料体験してみる(1ヶ月間無料体験の機会に人気も秘密を体感してみて)
(4)VPN接続で通信が暗号化するから安全「セカイVPN」
最大2ヶ月間(翌月の月末迄)の無料お試し期間アリの安全なインターネットサービス! ユーザーIDとパスワードを即発行、即時利用可能!→ こちらから「セカイVPN」を最大2ヶ月間無料体験してみる(安全に他国のサイト、サービスを使用できる)
下記をクリックすると、今回の記事に関連した他のオススメ記事一覧を表示させることができます。
● 私に届いた詐欺メールの実例画像一覧を見てみる【2022年版】。 ● 私に届いた詐欺メールの実例画像一覧を見てみる【2021年版】。 ● 私に届いた詐欺メールの実例画像一覧を見てみる【2020年版】。 |
詐欺メールを掘り下げたい方は、合わせてお読みください。
迷惑メールが届く原因、対策、セキュリティソフトなどの情報
迷惑メールに関する参考情報をまとめています。
せひ参考にしてください。
迷惑メールの原因、対策、セキュリティソフト、詐欺被害相談の情報です。
ワンステップで! とっても簡単に詐欺メールを知る方法があった!
迷惑メール・詐欺メール・勧誘メールは年々増えています。しかも恐ろしく巧妙になってきています。共通する狙いは、財産を奪うことです。もし引っかかってしまうと、人生を食えるわす場合もあります。とくに下記のメールにはくれぐれも注意してください。
<人生を狂わす迷惑メール・詐欺メール>
・フッシング詐欺メール(ECサイト、銀行系)
・架空請求メール(偽の請求)
・乗っ取りメール(マルウェア)
・勧誘メール(副業などの甘い罠)など
<もし引っかかったら>
すぐに関係各所にしかるべき行動をとるしかありません。
気が動転している場合は、まずは冷静になるしかありません。お問い合わせしてくだされば、道筋だけですが無料でアドバイスいたします。また、詐欺にあった場合は、誰にも言えずに悶々とするケースも少なくありません。メールではありますが、聞き役にはなれます。遠慮なくこちらまでメッセージをください。
私は法律事務所の人間でもありませんし、解決する力はありません。しかし、公的な相談機関などの情報をお伝えすることはできます。
世の中は恐ろしいことに、詐欺被害を解決すると謳っておきながら、さらに高額な費用を騙し取るような連中もいますので、お気をつけください。
※当方は個人の人格尊重の理念のもと、相談に関する個人情報を適正に取り扱い、個人情報を保護し、尊重いたします。
<記事原稿など承ります>
詐欺メールに関する原稿執筆、アドバイスなどを有料にて承ります。原稿料は要相談(別途お見積り)ですが、200字で3,000円程度とお考えください。
では!
↓[ Googleセレクト 関連コンテンツ ]↓
wordpressやるなら
エックスサーバーがオススメ!
このサイトはスタート時より「wordpress × エックスサーバー」によって運営しております。他のサーバーとも契約をして別サイトを構築しておりますが、エックスサーバーの使い勝手がイチバンです。セキュリティ、サポートに満足しております。しかも低コストです。利用者が多いので情報がネットに多いことも助かります。
詳細は下記ボタンより
<つなワタリも毎日活用! 無料ツイッターツール>
さまざまな人と接することができるツイッターは、脳トレにも刺激的です。さらに限られた時間でツイッターを楽しむためには「ソーシャルドッグ (SocialDog) 」のような運営ツールの活用は必須です。私も使っています。現時点でベストのツイッター運用ツールです。ぜひ登録してみてください。無料です(内容は下記参照)。まずは同じ時間帯にツイートが流れるように予約投稿することから始めてみませんか?