つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。急に暑くなりましたね。さて昨日、暑い最中に京葉線に乗りました。乗ったのはいいんですが、とにかく冷房が効きすぎていて寒い寒い! あまりの寒さで腹痛になってしまいました。みんな平気な顔して乗っていましたが、私は腹痛で脂汗。ふと電車内の冷房設定温度は鉄道各社で違うのか? 時間帯によって異なるのか? 対処法はないのか? そんなことを思いました。そこで疑問に思ったことを備忘録に書き残しておきます。
尚、この記事は2018年6月末に調べたものです。あくまで参考にしていただければ。
【目次】本記事の内容
東京の通勤電車は、大半の冷房温度設定は25〜26度
東京エリアを走る電車の冷房設定温度は以下のとおりです。
表を見ていただければ一目瞭然です。
大半の冷房温度設定は25〜26度になっています。
※印が2つあります。追加説明しておきます。
JR東日本の基本設定は25度ですが、路線によって24〜26度と違っているようです。京浜東北線・京葉線は24度、東海道線は26度なんだとか。
また東京メトロは大江戸線だけが特殊な設定(次項目で説明)になっています。
ちなみに関西圏も似たような設定ですが、全体的に若干高めの設定(26〜27度)にされているようです。
大江戸線だけがかなり低く、23度に設定されている理由とは
大江戸線の温度設定が低い理由は、車両の大きさが理由です。
じつは大江戸線は他の路線の車両よりも小さいんです。そのためにクーラーも小さめのモノが取り付けられています。
要するに小さなクーラーをフルパワーで動かしている状況ですので、設定温度も低くなっています。しかし、それでも利用者からは「もっと涼しくならないのか!」という苦情が多いようです。
作者 Nyohoho [CC BY-SA 3.0], ウィキメディア・コモンズより
温度設定は時間や天気などによって操作されているのか?
原則として各社とも温度設定に関しては車両で定められた温度を変えることはせず、あくまでスイッチを入れたり切ったりして冷房と送風を切り替える形のようです。
路線をまたぐ直通運転のケースは、路線設定ではなく車両の設定が優先となります。
スイッチ入切は「自動モード」もしくは「車掌による手動」によって行われています。車掌さんが天気や混雑状況によって判断するケースも多いようです。
「自動モード」は温度を感知するセンサーによって行われます。センサーは車両の連結部分の壁、天井の空調吸込口の中に設置されています。
そういえば車両連結部分の壁に四角いユニット?みたいのが設置されていたような気もします。今度、チェックしてみようと思います。
「車掌による手動」に関してですが、車内が冷えるまで時間がかかってしまうので、まださほど暑くない朝からでもスイッチを入れたりすることもあるようです。
また、クールビズを意識して温度を若干高めにする時期もあるとか。
最初の表を見ていただければわかりますが、「弱冷房車」は通常の設定温度より2〜3度ほど高く設定されています。
冷房に関しての苦情はかなり多いらしいので、鉄道会社もさまざまな対応はしているようです。
電車の冷房機器は3種類ある
電車に設置されている冷房機器は「集中式(1車両を1台のクーラで冷房する方式)」「分散式(1車両を小型のクーラ複数台で冷房する方式)」「集約分散式(集中式と分散式の中間)」の3種類があります。
通勤列車の車両は「集中式」を採用している場合が多いようです。もし暑い日なのに車内が異常に暑い場合は、冷房機器が壊れてしまっていると考えられます。なにせ一台でまかなっているわけですから仕方ありません。
ちなみに日本初の冷房車は南海鉄道(現・南海電気鉄道)が1936年(昭和11年)に導入しました。開発したのはダイキン工業です。
車内空調の吹出口はどこにあるのか?
車両によって異なるでしょうが、一般的には「各扉のそば」「シート中央部分」あたりに設置されています。
車両の開発は「日本車輌製造株式会社」がトップメーカー
鉄道車両の開発は「日本車輌製造株式会社」が有名です。
空調に関してはさまざまなシミュレーションが行われています。壁を伝わって出入りする熱、人体の発する熱も考慮し、どの席でも快適な空調が得られるように研究されています。
くわしく知りたい方は日本車輌のサイトをご覧になってください。
出典:「日本車輌 客室内の空調シミュレーション」http://www.n-sharyo.co.jp/business/tetsudo/technology/fluid_acsc.html
ちなみに三菱電機が空調システムに関して解説しているページもありました。参考にしてください。
出典:「三菱電機 空調システム」http://www.mitsubishielectric.co.jp/society/traffic/product/syaryou/s08.html
同じく三菱電機の車両空調システム部の資料からシステム概略画像を抜粋してみました。わかりやすいです。
出典:「空調装置(三菱電機の車両空調システム部)」https://www.tetsushako.or.jp/page_file/20120719180829_Gjn1UOFgxB.pdf
電車の寒さに耐えられない! 5つの冷房対策
さて、ここからが本題です。
腹痛にならなくとも、人間は5度以上の温度変化にさらされると軽度の自律神経失調になってしまうともいわれています。
電車での冷房対策はどうすればいいのでしょうか。
結局は以下の5点くらいでしょうか。
(1)空調の場所から離れて乗る
(2)薄手の洋服を用意しておく
(3)かかと上げなどの運動をする
(4)新聞や雑誌などで風を防ぐ
(5)腹痛止めを用意しておく
夏用のストールを用意しておくのがよさそうです。四季を問わない「Hopsooken」の大判ストールは薄手なので持ち運びにも便利です。色も揃っています。
急な腹痛には「ストッパ」ですね。
「ストッパ」はチュアブル錠です。要するに水なしで飲めるので、電車での移動中でも飲めるのが嬉しいところです。
「ストッパ」は腸のぜん動運動を抑制してくれる“収れん作用”があります。急な腸の痛みにダイレクトに効きます。
では、電車通勤が多い方はお気を付けてください!