K文学『82年生まれ、キム・ジヨン』が話題沸騰！　その理由は？　今後の広がりは？

韓国発『82年生まれ、キム・ジヨン』ブームが日本にも！

韓国映画『82年生まれ、キム・ジヨン』が話題を集めています。

韓国で約130万人を動員して社会現象も巻き起こし、日本では10月9日に公開され快調な数字を出しています。

2016年に刊行された原作小説は100万部を超えるベストセラーとなり、2018年には筑摩書房から日本語訳もリリースされました。

 

これです。

 

『82年生まれ、キム・ジヨン』
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現時点で累計発行部数21万部を突破。映画のヒットもあり、ここからかなり数字を伸ばしていくことでしょう。

売れているのは、女性から絶大な共感を得ているからです。

 

 

 

女性が直面する社会問題を描き出したことがヒットの理由

女性から絶大な共感を得ている理由は、女性が直面する社会問題を描き出しているからです。

内容は、キム・ジヨンと精神科医のやりとりが基本です。キム・ジヨンの子どもの頃から現在まで続く差別や不快感などがあぶり出されていきます。

この状況は、韓国に限らず、世界的に共通の課題になっているのが、ヒットの理由だと思われます。

 

 

 

 

K文学がK-POPと肩を並べる契機となるのか？

韓国では『82年生まれ、キム・ジヨン』の世界的なヒットを受け、「K文学がK-POPに負けない注目を集めている」と期待を込めて話題になっています。

この現象はK文学のクローズアップに貢献はするでしょう。しかし、そのままK文学がK-POPに負けない強い勢いに成長するかは、まだ判断できないところです。

 

 

実際、私的には、この時点で「女性が直面する社会問題」という表現自体が古いような気がします。

 

 

もはや現在は、性差などは関係なく、人間の差別を語る時代だと感じているからです。

韓国の男性の一部は、『82年生まれ、キム・ジヨン』に反発したそうです。

では、日本の男性はどのようなアクションを起こすでしょうか。

 

 

……私は。。。きっと何も反発しないと思います。

 

 

理由は、フェミニズム問題は一定の成熟に達しているのが第一の理由。そして、繰り返しますが、時代は「女性が直面する社会問題」ではなく、「人間の差別を語る時代」に移行しているからだと考えているからです。

 

 

 

 

11月に開催「K-BOOKフェスティバル2020 in Japan」

個人的にはK文学は気になりますが、日本での状況はどんなものなのでしょう。

調べてみると、「K-BOOKフェスティバル2020 in Japan」が2020年11月28、29日にオンラインで開催されます。

 

主だった内容は、以下です。
・韓流MCの古家正亨さんが語る「K-POPとK-BOOK」
・出版社対抗イチオシ本プレゼン大会
・ベストセラーを創る装幀力　～２つの『キム・ジヨン』が生まれるまで～
・キム・スヒョン作家に聞く
・ハン・ガンさんに聞く

 

公式サイトはこちらです。

 

「K-BOOKフェスティバル2020 in Japan 公式サイト」
https://k-bookfes.com/

 

参加出版社は全26社。さらに全国13カ所（特別協力店含む）のポップアップストアでは、参加出版社の書籍からそれぞれのテーマで本を選び、「K-BOOKフェア」を開催するそうです。

 

 

 

 

一般社団法人「K-BOOK振興会」の活躍にも注目

2011年に設立された「K-BOOK振興会」は、2020年4月1日から一般社団法人になりました。

日本で翻訳・出版される韓国書籍の拡充を図るため、積極的に情報発信を行うとともに様々なイベントを実施してきた組織の活動が、さらなる広がりの鍵となりそうです。

一般社団法人「K-BOOK振興会」の役員は、こちらの方々です。

 

一般社団法人 K-BOOK振興会　役員一覧
http://k-book.org/k-book/

 

いままでのようなイベント開催や読書感想文コンクールだけでは厳しいと思いますが、『82年生まれ、キム・ジヨン』のヒットをうまく利用していってもらいたいところです。

 

 

 

 

snsでのブランディングは機能していない！

『82年生まれ、キム・ジヨン』のヒットを、snsを使ってブランディングにうまく利用してもらいたいところですが……。

 

しかし！

 

ツイッターを見る限り、厳しいかもしれませんね。

 

꧁ 共感と絶望から生まれた ꧂
* + 希望の物語 + *

映画『#82年生まれキムジヨン』
本 日 公 開

上映劇場はこちら▽https://t.co/mxEtEuoNGR#これは私の物語#チョン・ユミ #コン・ユ pic.twitter.com/FYMd8XHURj

— 映画『82年生まれ、キム・ジヨン』絶賛公開中！ (@KimJiyoungJP) October 8, 2020

 

 

理由は……せっかくの女性の声をすくい上げるアクションをしていないからです。

 

1.3万人もフォロワーいるのに、もったいない……。

 

snsはもっとうまく使ったほうがいいでしょう……私もうまく使えていませんが・・・。

 

そもそも出版社とか、韓国関係の仲間と一緒に盛り上げる気配も感じられません。

 

残念！

 

ここは「チーム韓国」でムーブメントを作ってほしかったです。。。

 

ブランディングって難しいですよね。。。

 

では！

 

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