つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。「夜回り先生」で知られる水谷修さんが公式サイトのブログで「さようなら。哀しいけど さようなら。もう、疲れました。これで、このホームページは閉じます。さようなら」と発言。多方面から心配の声が上がっています。
私は水谷修さんのことをほとんど知りません。本来ならば水谷さんのことをよく調べた上で書くべきなのは承知の上で、思ったことを書き残しておきます。
とくに今回の件は、私にとってブランディング構築について再考するきっかけとなりました。
ブランディング作りを意識している人……ブランディングには種類があります。水谷さんがやられてきた教育的に意義のある活動は当然ブランディングされるべきですが、スケールの大きな活動ですので、一個人でのブランディングでは追いつかなくなります。
社会的価値の高い活動を継続し、ブランディングしていくためには、組織化が必須です。これは水谷さんも承知していることでしょう。しかし、水谷さんの場合は……あえて一人で背負い込んできたと推察できます。ありがちです。だからこそ今回の悲劇につながったと感じています。
自分の活動をブランディングしたいと意識する場面が訪れたら、まずは組織化を構築するべきかどうかを真剣に考えることが必要です。意義のある活動であればあるほど、それをしなければ……必ず行き詰まり、潰れてしまうでしょう。。。
【目次】本記事の内容
「夜回り先生」水谷修さんが公式サイトを閉鎖? 原因は?
ネットを見ていると、「夜回り先生」で知られる水谷修さんが「もう、疲れました。さようなら」とブログで発言し、公式サイトを閉鎖すると発表された記事が目に入りました。
これです。
出典:「夜回り先生」水谷修氏 HP閉鎖へ「もう、疲れました。さようなら」ネット心配の声(Sponichi Annex 2019年08月22日 14:10 )
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/08/22/kiji/20190822s00041000188000c.html
念のために文章を転載しておきます。何かの記録として残れば幸いです。
「夜回り先生」水谷修氏 HP閉鎖へ「もう、疲れました。さようなら」ネット心配の声
[ 2019年8月22日 14:10 ]
「夜回り先生」と呼ばれる教育者の水谷修氏が21日、自身のブログを更新。公式サイトを閉鎖することを発表した。インターネット上には心配の声が上がっている。
21日に「さようなら。哀しいけど さようなら。もう、疲れました。これで、このホームページは閉じます。さようなら」「私に相談している人の何人が私の本を読んでくれているのか。誰かから聞いて私に相談。でも、それは哀しい。ただひたすら続く何百本の日々の相談。私の本を読んでくれればそこに答えが。疲れました」と2本の記事を投稿。著書を読んでから相談してほしいと訴えた。
14日には「例年になく、相談件数が非常に増えています。特に、中学生や高校生の女子からの相談が増えています。どれも、『死にたい』と死を語るものです。多くは、学校でのいじめや家庭での親の無関心、虐待が原因です。ともかく、一歩でも太陽の下外に出ることを頼んでいます。人は、悩み苦しむと閉じこもってしまいます。そして、暗い夜に考え込み、自らの悩みや苦しみをさらに増幅させてしまいます。悩み苦しむのは、答えが出ないからです。どんなに考えようと苦しもうと、そこに答えはありません。考えること、悩むことを、まずはいったん捨てて、外に出て、太陽の下で動くことです。電車に乗って山や海へと行くこともいいでしょう。本を読むことも助けになります。どんな本かによりますが。もうすぐ全国で学校が始まります。私にとって一番怖い一ヶ月が始まります。頑張らないと」と外出、読書のススメ。それから1週間、ホームページ閉鎖宣言に至ってしまった。
SNS上には「夜回り先生が大変そう」「若者の悩み、水谷先生1人で抱えてきた感が…少し休んでほしい」「相当お疲れなのだな。養生してほしいな」などの書き込みが相次いだ。
高校教師時代に夜の繁華街をパトロールし始め、繁華街をさまよう少年少女たちと向き合い「夜回り先生」と呼ばれ、多数の著書がある。
水谷さんは病んでしまったのか? 最新ブログの内容は?
現時点(2019/08/23 21:33)では、公式サイトは閲覧可能です。
発表どおり、まもなく閉鎖されることも考えられますので、最新のブログ3つの内容も書き残しておきます。
これです。
水谷修オフィシャルウェブサイト/あした、笑顔になあれ
http://www.mizutaniosamu.com/
『さようなら、哀しい』(2019年8月21日)
私に相談している人の何人が私の本を読んでくれているのか。
誰かから聞いて私に相談。
でも、それは哀しい。
ただひたすら続く何百本の日々の相談。
私の本を読んでくれればそこに答えが。疲れました。
———————-
『さようなら』(2019年8月21日)
さようなら。
哀しいけど
さようなら。
もう、疲れました。
これで、このホームページは閉じます。
さようなら。
———————-
『相談件数が急激に増えています』(2019年8月14日)
例年になく、相談件数が非常に増えています。
特に、中学生や高校生の女子からの相談が増えています。どれも、「死にたい」と死を語るものです。多くは、学校でのいじめや家庭での親の無関心、虐待が原因です。
ともかく、一歩でも太陽の下外に出ることを頼んでいます。
人は、悩み苦しむと閉じこもってしまいます。そして、暗い夜に考え込み、自らの悩みや苦しみをさらに増幅させてしまいます。
悩み苦しむのは、答えが出ないからです。どんなに考えようと苦しもうと、そこに答えはありません。
考えること、悩むことを、まずはいったん捨てて、外に出て、太陽の下で動くことです。電車に乗って山や海へと行くこともいいでしょう。
本を読むことも助けになります。どんな本かによりますが。
もうすぐ全国で学校が始まります。
私にとって一番怖い一ヶ月が始まります。
頑張らないと。
「死にたい」相談で、心が侵されてしまった??
8月14日のブログ記事を読むと、例年になく相談件数が非常に増えていることが書かれています。さらに8月21日には、「ひたすら続く何百本の日々の相談。私の本を読んでくれればそこに答えが」という心の叫びが記されています。
延々と似たような質問が続くような場合、
さすがに疲弊することでしょう。
その数が……にわかには信じがたいのですが、何百本ともなると・・・。
普通の神経の人ならば、すぐに参ってしまうと思います。
そんな「死にたい」相談漬けの日々が水谷さんの心を疲弊させてしまった可能性は高そうですね。
心身を健全な状態のまま保ち続けるために何が必要か?
「死にたい」相談漬けの日々が続くと、心身はどんどん毒されていきます。
では、毒されていく心身の状態を健全に保ち続けるためには、何が必要でしょうか。
それは……
私は余裕だと思います。
精神的、肉体的、経済的、生活的な余裕です。
水谷さんの場合、肉体的にも衰えてくる年齢です。さらにガンと闘っていた時期もあったようです。
終わりのない「死にたい」相談漬けに加え、肉体的なパワーダウン。さらには「本を読んでほしい」というメッセージもありありましたが、もしかすると経済的にも余裕がなくなってきていたのかもしれません。
こうなるとキツいです。
心身の状態を健全に保ち続けるどころの話ではなくなります。
プツンと緊張の糸が切れ、壊れてしまうのは非常にわかります。
社会的意義のある活動を個人で抱えるのはキツイ。限界が出てくる!
さて、ここからが本題です。
冒頭に書いたブランディングの話です。
今回、水谷さんが壊れてしまったと仮定した場合、「余裕のなさ」が引き金になった気はします。
しかし、それ以前に重大なミスを水谷さんは犯しています。
それはブランディングの失敗です。
ブランディングの見極めをちゃんとしておけば、きっと水谷さんが心折れることはなかったと思います。
では、ブランディングの見極め方法を簡単に説明します。
○ブランディングは大きく2種類に分類できる
ブランィングというのは、大きく2種類に分けることができます。
それは
「個人型ブランディング」
「組織型(チーム型)ブランディング」
この2つです。
内容を掘り下げていくと説明が長くなりますので、ザックリと説明しましょう。
まず個人型ブランディング。これは、個人の趣味的かつ独善的ブランディングです。タレント的価値といってしまうとわかりやすいと思います。
対して組織型(チーム型)ブランディング。これは社会的意義のある活動を普及するときに必要となってきます。
○水谷さんの活動は組織型(チーム型)ブランディングをすべきだった
水谷さんの失敗は、この2つのブランディングの見極めができなかったことではないでしょうか。
もちろん水谷さんをディスる気はありません。むしろよく頑張られたと思います。
子どもたちの負の課題と真正面から取り組んでいくのはキツイことです。だからこそ、水谷さんは一人で背負って立ち向かっていったのでしょう。
それもわかります。
しかし、このスタイルの活動を「個人型ブランディング」で続けるには限界があるんです。一人で背負い込むと、たいていは潰れます。99%は潰れます。一人で抱えるのは10年が限度だと思います(これは私自身の経験上での実感です)。
もし水谷さんが「組織型(チーム型)ブランディング」を意識して構築していけば、少なくともこういった結果にはならなかったと思います。
いまからでも遅くない! 誰か片腕として名乗りを上げてチーム化して!
ブランディングの手法はシンプルです。
書籍に限らず経済的な部分も目配せしつつ、水谷さんやチーム関係者が潤うようなブランディングをすればいいだけです。営業する人がいて、価値を形にする人がいるだけで変わってきます。
水谷さんのように長きに渡って誠実に活動している人ならば、支援者もたくさんいらっしゃるはずです。
いまからでも遅くないです。
水谷さん、なんとか自分の活動をチーム化してほしいです。
もしくは誰かが片腕として名乗りを上げてほしいです。
ここで水谷さんの活動が潰えてしまうのは残念すぎます。
・ ・ ・
少なくとも公式サイトにアドセンスを導入してGoogleの広告を入れるだけでも違うし、水谷さんのメッセージを簡単に紹介するページを作るだけでも違うんですけどね。せめてお問い合わせメールを送る前に、Q&A的なページをかませるとかすれば、負担が減ると思うんですけど。。。
さほど手間を掛けずに収益を上げることだって可能です。なんたって毎日数万アクセスはあるわけですから。
たとえば「死なないでアプリ」とか、チャート式とかタイプ別診断の問題解決アプリをリリースしますけどね〜。スポンサーもたくさんつきそうなんですけど・・・いかがでしょうか、水谷さん。
これは水谷さんご自身の活動を広げ、維持するためには必要です。
組織型(チーム型)ブランディングの作り方とポイント
ここで簡単に「組織型(チーム型)ブランディング」の作り方とポイントを書いておきましょう。
面倒なので、箇条書きにしておきます。ブランディングを意識している人は参考にしてください。
<組織型(チーム型)ブランディングの作り方とポイント>
・最小単位はトロイカ型(3人)を増やしていけ(リーダーとサプリーダー2名が最小単位)
・トロイカ型(3人)の構成は「リーダー+営業&創造」が基本
・営業&創造とは、「外部&内部/価値を伝える&高める」とも言い換えることができる
・営業&創造の役割は、ストーリーを作り、口コミを増やし、認知度&商品価値を高めること
・組織を大きくするキモは、トロイカ型をユニットとして細分化して増やすこと
・利益性(余裕)を重視する。増やしすぎる(冒険するの)のは危険
・組織を大きくするとは、ブランディングを育てること
・チーム全員それぞれが目標とチーム構成を把握し、自分の役割を認識する
・ブランディングとは必要とされ、支援される存在になること
・最終的に原点の発想を多くの人に理解してもらうこと
・チームの幸せを最優先にすること
・チームを動かすために必要な金銭的な目標を達成することが最優先
・独自性、認知性、ビジネス性の追求
<さいごに>他人任せにするな! 自分も動け!
最後に……
偉そうにブランディングについて語り、無責任にチーム化せよ!的な記事を書くんだったら、「自分が名乗りを上げろよ!」という声が聞こえてきそうです。
う〜ん……
オレが名乗りを上げる??
オレは……ごめんなさい。無理です。
私には私の活動がありますから、あれこれ手を出すわけにはいきません。
・ ・ ・
とはいえ、この記事を書くにあたり水谷さんにメールを送ってみました。
内容はシンプルな応援メールです。
すると・・・
すぐに返事が返ってきました。
返事は非常にシンプルでしたので、もしかするとご本人が書かれたものではないかもしれませんが……。
返事を返すだけの元気があるとも考えられますし、もしかすると返事をすることが負担になっているのかも……なんてことも考えてしまいました。。。とにかくこれを機に今後の水谷さんを気にかけていこうと思います。
さて、今回の件で私にとっても自分自身のブランディングについて再考するきっかけにもなりました。ありがとうございます。
では!
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