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小山田圭吾さん障害者いじめ自慢で謝罪〜出版社の姿勢にも問題アリ | 謝罪文 実例011

投稿日:2021-07-25 更新日:

つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watariです。気になった謝罪文の実例を収集してアーカイブしておきます。謝罪することが起きないことに越したことはありませんが、何かが起きた時に参考にしていただければ。

 



 

【目次】本記事の内容

東京五輪の開会式にて楽曲制作の担当だった小山田圭吾さんが過去記事発覚で大炎上

過去のいじめ自慢の発覚で大炎上したソロユニット『Cornelius(コーネリアス)』の小山田圭吾さん(52)が、東京2020オリンピック・パラリンピック大会開会式の音楽担当を辞任しました。

 

発表は7月19日、「Cornelius(コーネリアス)」名義のツイッターに投稿されました。

 

これです。

 

 

 

念のために文字を残しておきます。

 

この度の東京2020オリンピック・バラリンピック大会における私の楽曲参加につきまして、私がご依頼をお受けしたことは、様々な方への配慮に欠けていたと痛感しております。

関係各所にて調整をさせて頂き、組織委員会の皆様へ辞任の申し出をさせて頂きました。

皆様より頂きましたご指摘、ご意見を真摯に受け止め、感謝申し上げると共に、これからの行動や考え方へと反映させていきたいと思っております。

この度は、誠に申し訳ございませんでした。

小山田圭吾
7月19日

 

問題が発覚し、7月16日の謝罪文発表(後述)の後には辞任の動きはありませんでしたが、世界にこの問題が飛び火し、問題を重く捉えた内閣の指導?もあり、結果的に辞任に至りました。

 

開会式を数日後に控えた状況での辞任は異常事態でした。さらに追従して仲間たちも連名で辞任するとかしないとか(結果は不明)、小山田さんをフォローした人にも延焼してしまう事態となりました。

 

まず、今回の件はデリケートな問題ですし、最初に私もサラリと意見を書いておきます。

 

 

 

過去は水に流せ? いや、過去も否定できない要素である

今回の件に関して、私の考えは……

 

 

過去は大事な自分の要素です。良くも悪くも過去はついてまわるということです。是非はともかく背負っていく必要と責任があります。素敵なことをしていれば、いつか高評価されるかもしれない。反対もしかりです。

 

そもそも開会式直前に発覚すること自体が異常です。誰かが画策したのかもしれませんが、選ぶ側の人選の杜撰さも呆れるばかりです。可哀想な気もしますが、明らかにされたいじめの内容がえげつなさすぎでした。犯罪ともいえるような鬼畜な行為なので、誰も庇いようもないものでした。子どもの頃の話だからいいんじゃないの?……などとスルーするわけにはいかない内容でした。

 

不快すぎますが、簡単にいじめの内容を紹介します。

 



 

 

いじめは小学生から高校生にかけて在籍していた和光学園でのこと

炎上の引き金となったのは、『ロッキング・オン・ジャパン(1994年1月号)』と『クイック・ジャパンvol.3(1995年)』に掲載されたインタビュー記事です。

 

さて、いじめの内容です。

 

 

障害者を「全裸にしてグルグルにひもを巻いて自慰行為を強要」「排泄物を喰わせ、さらに追い打ちをかけるようにバックドロップを見舞う」「マットです巻きにする」「下着を脱がして女子生徒の前を歩かせる」といったもので、記事では自らは手を下さずにアイデアを提供するだけと自慢げに話しているように書かれていました。

 

この文章を書いているだけでマジで気分が悪くなってきますが、こういった行動は歪んだ特権階級意識によるものが原因でしょうね。自分のことを特別に才能がある存在だと思うのは勝手ですが、才能を感じさせない障害者のような立場の弱い人を見下し、陵辱するなんて、もっての外です。内容に関しては若気の至りで済ませるようなものではありませんでしたね。

 

 

◯和光学園は「共同教育」の先駆的存在だった

いじめの舞台となった和光学園は約45年前から、各クラスにハンディキャップを持った子供を受け入れる「共同教育」という制度をもうけている。狙いは『健常児、障がい児が共に人間として理解し合い、人が人をお互いに尊重するという認識の定着』だ。

 

学園としても誇るべき卒業生だった小山田さんの転落に落胆していることでしょう。痛恨の思いは、東スポの記事からも伺えます。

 

 

「当時の事実関係を正確にご説明することは困難な状況。(小山田のいじめ告白記事で)記載されているような事実が生じないよう、本学園として対応をしております」

引用:小山田圭吾〝壮絶イジメ〟の舞台となった学校が釈明「正確な説明困難」(東スポWeb) https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/3452394/

 

ちなみに和光学園は、多数の芸能人・文化人が子供を通わせていることで有名だ。ザッと名前を挙げてみます。

 

<和光学園出身の有名人二世一覧>
・ハマ・オカモト(ダウンタウン・浜田雅功の息子)
・宮川彬良(作曲家・宮川泰の息子)
・紅蘭(草刈正雄の娘)
・高橋らら(デザイナー・高橋盾の娘)
・寺尾聰、緒形直人、大鶴義丹、柄本佑・時生兄弟、渡辺裕太(渡辺徹・榊原郁恵の息子)、石橋穂乃香(石橋貴明の娘)ほか多数

 

小山田さんは和田弘とマヒナスターズのリードヴォーカルである三原さと志さんの長男で、元フリッパーズ・ギターで仲間だった小沢健二さんとは和光学園で出会っています(中学時代。小沢は中学卒業後、神奈川県立多摩高校に進学)。

 

これだけ和光学園が人気なのは、音楽や演劇などの表現活動に対して理解が深いというのが理由です。公式サイトの「和光人インタビュー」を見ると、さまざまななジャンルの方々が卒業していることがわかります。

参考:
和光学園 公式サイト http://www.wako.ed.jp/
一流芸能人の子どもが通う“和光学園”は何がスゴイのか?(CREA/2020.5.5)https://crea.bunshun.jp/articles/-/26239

 

 

 

最初の謝罪方法から間違っていた! 意思疎通ゼロのバラバラ組織委員会

この問題が発覚し、いち早く小山田さんはツイッターで謝罪文を発表しました(後追いで公式サイトでも掲載)

 

それがこちらです。

 

 

 

念のために謝罪文全文を掲載しておきます。

 

 

東京2020オリンピック・パラリンピック大会における楽曲制作への参加につきまして

 

この度は、東京2020オリンピック・パラリンピック大会における楽曲制作への私の参加につきまして、多くの方々を大変不快なお気持ちにさせることとなり、誠に申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます。

ご指摘頂いております通り、過去の雑誌インタビューにおきまして、学生時代のクラスメイトおよび近隣学校の障がいを持つ方々に対する心ない発言や行為を、当時、反省することなく語っていたことは事実であり、非難されることは当然であると真摯に受け止めております。

私の発言や行為によって傷付けてしまったクラスメイトやその親御さんには心から申し訳なく、本来は楽しい思い出を作るはずである学校生活において、良い友人にならず、それどころか傷付ける立場になってしまったことに、深い後悔と責任を感じております。

学生時代、そしてインタビュー当時の私は、被害者である方々の気持ちを想像することができない、非常に未熟な人間であったと思います。記事の内容につきましては、発売前の原稿確認ができなかったこともあり、事実と異なる内容も多く記載されておりますが、学生当時、私の発言や行為によってクラスメイトを傷付けたことは間違いなく、その自覚もあったため、自己責任であると感じ、誤った内容や誇張への指摘をせず、当時はそのまま静観するという判断に至っておりました。

また、そういった過去の言動に対して、自分自身でも長らく罪悪感を抱えていたにも関わらず、これまで自らの言葉で経緯の説明や謝罪をしてこなかったことにつきましても、とても愚かな自己保身であったと思います。

それにより、当時のクラスメイトだけでなく、学生時代に辛い体験をされた方々やそのご家族、応援してくださるファンの方々に対しても、不誠実な態度を取り続けることになってしまいました。本当に申し訳ありません。

学生当時、私が傷付けてしまったご本人に対しましては、大変今更ではありますが、連絡を取れる手段を探し、受け入れてもらえるのであれば、直接謝罪をしたいと思っております。

今回、私が東京2020オリンピック・パラリンピック大会に携わることにつきまして、否定的なご意見を頂くのは尤もであると思います。また、このコロナ禍において、国民の皆様が不安を抱えるなかでの大会開催に関与することへの疑問のご意見も頂戴しております。

本来であれば、様々な理由から、私の参加にご不快になられる方がいらっしゃることを考慮し、依頼を辞退すべきだったのかもしれません。しかし、課題も多く困難な状況のなか、開会式を少しでも良いものにしようと奮闘されていらっしゃるクリエイターの方々の覚悟と不安の両方をお伺いし、熟考した結果、自分の音楽が何か少しでもお力になれるのであればという思いから、ご依頼を受けるに至りました。

そのうえで、今回の音楽制作にあたりましては、自分なりに精一杯取り組んで参りました。それは、私だけではなく、他のクリエイターの方々も同様であると思います。故に、私の関与により、開会式へ不快な印象を与えてしまうことを心から申し訳なく思います。

この度、様々なご指摘を頂いたことで、あらためて、自分自身の在り方について振り返り、反省と再考をさせて頂く機会を得ました。それにつきましては、ご意見をくださった皆様に、感謝すべきことだと感じております。

私が傷付けてしまったクラスメイトご本人へはもちろんのこと、長年の私の不誠実な態度により、不信感や不快感を与えてきてしまったファンの皆様や友人たち、関係者の皆様に、心からお詫び申し上げます。

一人の人間として、また、音楽家としてどう在るべきか、自分は世の中や周囲の人々に対して、どういったかたちで貢献していくことができるのか、常に自問自答し、より最善の判断をしていけるよう、一層の努力をして参りたいと思います。

小山田圭吾
2021年7月16日

 

この言い訳めいた謝罪文が先行して発表されたのはマズかったですね。完全に初動の謝罪方法が間違っていました。ここは組織委員会は小山田さんと共に取材会見をするなり、共同で謝罪文を提示する必要があったでしょう。

この後にもラーメンズ小林賢太郎さん@東京五輪開会式ディレクター解任問題が浮上しますが、組織委員会内部での意思疎通ゼロのバラバラ感と無責任さが伝わってきます。

 

ああ、なんでこんな日本になってしまったのでしょうね。

 



 

 

小山田さんのいじめ自慢は、話を盛っているだけ? 同級生から疑問の声も

検索をいろいろしてみると、こんな記事が出てきました。

 

「何人かの同級生に聞いても『あそこまでひどいいじめは知らない』という。さらに『ウケ狙いで話を盛ったのでは』という意見がほとんどだった」

 

引用:小山田圭吾の同級生が明かす「自分は特別」上級意識、「いじめ話は盛った」の指摘 (週刊女性PRIME)
https://www.jprime.jp/articles/-/21490

事実がどうだったのかは闇の中ですが、もし盛っている話ならば、そういう言い訳めいたお詫びをしている気はします。

 

 

 

そもそもは出版社に問題あり! 公序良俗に反した記事掲載は時代的な暴走だったか

そもそも今回の根本的な問題は、出版社にあります。

 

当時は悪趣味かつ露悪的な鬼畜系のアングラ実話雑誌に勢いがありました。その流れに乗っかったマイナー出版社も非常に多かったと記憶しています。要するに時代の暴走に小山田さんはまんまと乗せられてしまった感があります。

 

「ふつう、俺らがそういうことをやったって『これは外に出せません』『この話は面白いんですけど載せれません』の2つやねん。あいつらの先輩やけど、おいらの時代でもやで」

引用:さんま、小山田圭吾&小林賢太郎氏の騒動に嘆き「先輩やけど、おいらの時代でも載せれない」(スポニチ)
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/24/kiji/20210724s00041000690000c.html

 

さんまさんが語っていることがすべてであり、ある意味では小山田さんは時代の犠牲になったともいえます。とにかくB級雑誌の記事展開は総じて非常に稚拙で、幼さが色濃く出ていました。私などは本業が編集者ですから、羨ましい気持ちを抱きながら読み漁りました。いまだに当時の雑誌は捨てられずに保管しています。

 

 

◯ロッキング・オン・ジャパン、大田出版は公式サイトでお詫び

さて、今回の件について、ロッキング・オン・ジャパンと大田出版は公式サイトでお詫びを発表しました。

大田出版の謝罪文は以下です。

 

小山田圭吾のいじめ自慢 大田出版は公式サイトでお詫び

 

念のために文字も残しておきます。

 

『Quick Japan 第3号』掲載の小山田圭吾氏記事についてのお詫び
2021.7.19

 

1995年刊『Quick Japan 第3号』は「いじめ紀行」というシリーズの第一弾として小山田圭吾氏へのインタビューをもとにした記事を掲載しました。この記事が、表現方法、記事の影響についての思慮そして配慮が足らないままに世に出たことにより被害者の方をはじめ多くの方を傷つけたことを深くお詫びします。

「いじめ紀行」は、取材者自身がいじめられた体験があることから、いじめられた側だけでなくいじめた側からも話をきくという趣旨で「いじめた側といじめられた側の対談」として当初発案されたものでした。この第一回で小山田圭吾氏は自身の体験として障がいを持つ方へのいじめを告白しています。

現在、この小山田圭吾氏の一連のいじめ体験についての告白が大きな批判を受けています。当時のスタッフに事実・経緯確認を行い、記事を再検討した結果、この記事が被害者の方を傷つけるだけでなく差別を助長する不適切なものであることは間違いないと判断しました。この検討は出版後26年を経てのものであり、この間、2012年にはいくつかの号が復刊される機会があり、この第3号も100部の復刊を行っています。最初の出版段階での判断のみならず、その後再検討のないまま時が過ぎたことも、出版社としてその姿勢が問われるものであると考えます。

今回の反省は、継続的に今後の出版活動を顧みる機会とするべきと考えます。『Quick Japan』のみならず、弊社の出版活動全体を改めて再検討し、その都度振り返ることにより同じことを繰り返すことがないように努力してまいります。

2021年7月19日
太田出版社長・岡 聡

 

私が知る限り、当時の『Quick Japan』編集長だった赤田祐一さん、さらに記事を書いた村上清さんは沈黙しています。残念な限りです。

 

 

続いてロッキング・オン・ジャパンの謝罪文は以下となります。

 

ロッキング・オン・ジャパン94年1月号小山田圭吾インタビュー記事に関して 謝罪文

念のために文字も残しておきます。

 

ロッキング・オン・ジャパン94年1月号小山田圭吾インタビュー記事に関して
2021.07.18 12:00

小山田圭吾氏が東京オリンピック・パラリンピックのクリエイティブチームの一員に選出されたことを受け、94年1月号のロッキング・オン・ジャパンに掲載されたインタビューで氏が話された中学時代のいじめエピソードが各方面で引用、議論されています。
その時のインタビュアーは私であり編集長も担当しておりました。そこでのインタビュアーとしての姿勢、それを掲載した編集長としての判断、その全ては、いじめという問題に対しての倫理観や真摯さに欠ける間違った行為であると思います。
27年前の記事ですが、それはいつまでも読まれ続けるものであり、掲載責任者としての責任は、これからも問われ続け、それを引き受け続けなければならないものと考えています。

傷つけてしまった被害者の方およびご家族の皆様、記事を目にされて不快な思いをされた方々に深くお詫び申し上げます。
犯した過ちを今一度深く反省し、二度とこうした間違った判断を繰り返すことなく、健全なメディア活動を目指し努力して参ります。

ロッキング・オン・ジャパン編集長 山崎洋一郎

 

 



 

類は友を呼ぶ? 小山田さんの関係者の暴走ツイートと謝罪

今回の件で小山田さんの仲間が擁護するツイートをすることで、さらに火に油が注がれる状況にもなりました。

まず、音楽プロデューサー・田辺晋太郎さんは「はーい、正義を振りかざす皆さんの願いが叶いました、良かったですねー!」とツイートするも、すぐに謝罪してアカウントを削除。さらに新たなアカウントでツイッターを再開し謝罪文を掲載。 「圭吾氏は私の従兄弟にあたり、自分も音楽家の端くれであることからずっと尊敬する先輩でもありました」と説明し、「思いが爆発し心無い発言をしてしまった」と弁解しましたが、家族への中傷まで問題は広がってしまいました。

 

さらに小山田さんが所属するバンド「METAFIVE」のメンバー、ゴンドウトモヒコさんも「偉いよ小山田くん。受け止める。いい音出してこう!!!!! 寧ろ炎上なんか◯◯喰らえ」とツイートして炎上。後に削除して釈明する事態となりました。これには後日談があり、やはり「METAFIVE」のメンバー、テイ・トウワさんがエゴサして小山田さんやゴンドウさんを批判したTwitterアカウントを次々とブロックしまくった模様です。

 

極めつけは、8月11日に予定されていた「METAFIVE」のセカンドアルバム発売が中止に追い込まれたことです。高橋幸宏さん自身が体調不良(2020年8月に脳腫瘍の摘出手術を行うが、転移しているという噂)ですので、ファンにとってはショックでしょう。ワーナーミュージック・ジャパンの公式サイトは「発売中止とさせていただきます」としか説明していませんが、このままお蔵入りになってしまう可能性は高いです(https://wmg.jp/metafive/news/86575/)。少なくともリリースすれば、会社も徹底的に叩かれることは避けられないでしょうから。

また、小山田さんの息子である小山田米呂さんや元妻である嶺川貴子さんへの執拗なバッシングも続いているようです。これに関しては擁護する声が多数に感じられます。

ここまで追い込まれた小山田さんがどんな方向に進んでいくのかはわかりませんが、才能もあり、まだ50代です。単に嵐が通り過ぎるのを待つのは得策ではないでしょう。

 

では、どうすればいいのでしょうか?

 

ちなみに社会学者の宮台真司さんはアウシュビッツにおけるドイツ人の対応を例に挙げ、「謝罪よりも自己分析を」とツイートしました。

 

 

 

さらに助け舟として宮台さんはネット番組出演を呼びかけた模様です。

 

 

宮台真司さんの提案するような自己分析は小山田さんに必要なのか?

宮台さんは「謝罪よりも自己分析を」と救いの手?を差し伸べた格好ですが、はたして小山田さんは誘いに乗るのでしょうか?

 

 

さて・・・

 

 

・・・

 

 

結論から言いますと、小山田さんは宮台さんの言葉に乗ってくることはないでしょう。なぜなら小山田さんは宮台さんに助けられたいなどと思っていないからです。そもそも二人は住む世界が違うのが理由です。

 

宮台真司さんは中高を麻布学園で過ごし、一浪後に東京大学教養学部文科III類に進学。社会学博士の学位を取得後はマスコミにも頻繁に登場する有名な社会学者です。絵に書いたようなエリートコースを歩んできたわけですが、小学校時代は何度も転校を繰り返し、苦労の多い時代も経験している庶民派の知識人ともいえます。

 

 

・・・だから、

 

 

だからこそ、小山田さんと意思の疎通が成立することはないのです。

 

小山田さんは学歴が華々しいわけではありませんが、育ちが全然違います。いわば特権階級の環境で生まれ育ってきました。障害者いじめ自慢など、まさに無邪気な特権階級のお遊びみたいなものといえます。

 

そもそも小山田さんは、いじめを「自慢」とも思ってないかもしれません。そもそも「自慢」など庶民の感覚ですから。

 

だからこそ庶民の手助けなどは論外というわけです。

 

つまり小山田さんと宮台さんの意思の疎通が成立することはないのです。まして宮台さんが提案する自己分析だの、ネットでの弁明?など、小山田さんは、そんなものは必要ないと思っていることでしょう。

 

 



 

 

小山田圭吾さんの未来は暗いのか? はたまた?

今回の問題は世界中に知られることになりました。いままで日本で守られてきた小山田さんも、今回の世界というフィルターはすり抜けられないでしょう。

 

とはいえ一気に転落し、辛酸をなめながら人生を歩むわけではありません。

 

なぜならば小山田さんは特権階級だからです。

 

そもそもあくせく働かなくても大丈夫でしょう。音楽は名前を変えてリリースすれば、問題ありません。悠々自適で活動を続けていくことでしょう。

 

 

 

小山田さんの未来はともかく、日本の未来は暗い……変わるのか?

最後にもっと大きな視野で考えてみます。

 

文中では小山田さんのことを「特権階級」と表現してきましたが、最近は「上級国民」という言葉を耳にするような気がします。

飯田幸三さんの池袋暴走事故をはじめとする社会的地位の高い「上級国民」は、事件を起こしても実名報道されなかったり、逮捕されなかったり、不起訴になったり・・・といったおかしなことが起こりがちです。

「いや、そうではない!」と反論する人もいるわけですが、明らかにフェアでないことは間違いありません。

しかも、この傾向は非常に強くなってきている気がしてなりません。

作家の橘玲さんは上級国民/下級国民(←クリックすると、アマゾンのページに飛びます)で、幸せな人生は『上級国民』だけが手に入れられると喝破しています。

 

作家の橘玲『上級国民/下級国民』

 

振り返れば東京五輪のエンブレム問題あたりから何か違和感を持つような人が増えてきたのではないでしょうか。その違和感とは、「上級国民」たちが安全地帯という密室で富の分配をやっているという構図がぼんやりと見えてきたことです。

今回の小山田さんの問題も同様です。このまま時間が経ち、何事もなかったような状況になるとしたら、それは「上級国民」たちの安全地帯はしばらくは揺るがないというサインといえます。

 

戦後、日本では中途半端な「上級国民」たちの権利は失墜しました。今後、五輪後に日本が経済的に破綻することが起きるとしたらどうなるでしょうか?

きっと「上級国民」たちは自分たちの仲間同士で強固な守りに入るでしょう。この世は「上級国民」たちの談合に左右されていく危険性が高くなります。

つまり、日本の「一般国民」は、断末魔の叫びを上げながら絶望の淵に堕ちていくだけとなります。

 

 

この状況の中でなんとか抗うためには、個人がそれなりの力を持つしかありません。

 

 

そのためには「人間力を磨き、創造性を発揮し、人間関係を円滑にし、国際的なフィールドまで活動の場を広げること」が必要です。

 

 

いかがでしょうか? もちろん反論はアリです(議論はしませんが)。

 

 



 

 

小山田圭吾さんの関連書籍などの紹介

最後に小山田圭吾さんの関連書籍などを紹介しておきます。気になる方は掘り下げてみてください。

 

◯「クイック・ジャパン 3」

「クイック・ジャパン 3」(1995年7月・太田出版)小山田圭吾
1995年7月に太田出版から出された「クイック・ジャパン 3」(←クリックすると、アマゾンのページに飛びます)。村上 清の“いじめ紀行” 第1回ゲストとして小山田圭吾さんが登場しています。

 

 

◯「魔太郎がくる!!」

「魔太郎がくる!!」藤子不二雄(A)
「クイック・ジャパン 3」で小山田さんが手に持っているのは、藤子不二雄(A)さんの『魔太郎がくる!!』(←クリックすると、アマゾンのページに飛びます)です。主人公はイジメられっ子で根暗な少年、浦見魔太郎。当時のブームでもあったオカルト系の方法でイジメに対して復讐を図る内容。決め台詞「こ・の・う・ら・み・は・ら・さ・で・お・く・べ・き・か」が流行しました。1972年から1975年にかけて『週刊少年チャンピオン』で連載されました(全133話)。私もかなりハマった漫画で、サブキャラの「阿部切人」「MONSTER SHOP 怪奇やマスター」なども好きでした。「魔太郎がくる!!」を源流に、その後は陰湿部分が洗練されて『ブラック商会変奇郎』、『笑ゥせぇるすまん』 などの進化版がリリースされてヒットしました。

 

 

◯90年代サブカルの呪い (コア新書) 新書

ロマン優光「90年代サブカルの呪い (コア新書) 新書」
90年代サブカルの呪い (コア新書) 新書』(←クリックすると、アマゾンのページに飛びます)は、ロマン優光さんによるポリコレ風の鬼畜文化の振り返り本。全8章に渡って鬼畜系の変遷を紹介しています。『完全自殺マニュアル』などの鬼畜系活字文化、地の底から湧き出したように増殖した鬼畜系ヒーローたち(青山正明、村崎百郎、根本敬、井島ちづる、バクシーシ山下、宅八郎など)などの紹介本です。小山田圭吾さんは「サブカルしくじり先生」と題して取り上げられています。

 

 

◯「別冊ele-king コーネリアスのすべて (ele-king books) 」

「別冊ele-king コーネリアスのすべて (ele-king books) 」2017年6月17日に発売された小山田圭吾さんの大特集本
別冊ele-king コーネリアスのすべて (ele-king books) 」(←クリックすると、アマゾンのページに飛びます)は、 2017年6月17日に発売された小山田圭吾さんの大特集本。160ページのボリュームです。小山田さんのロング・インタヴューの他、瀧見憲司さん、辻川幸一郎さん、中村勇吾さん、宇川直宏さん、イアン・F・マーティンさん、本田ゆかさん、SK8THINGさん、高橋幸宏さんたちのインタビューも掲載。

 

 

◯「別冊ele-king 続コーネリアスのすべて (ele-king books) ムック」

「別冊ele-king 続コーネリアスのすべて (ele-king books) ムック」小山田圭吾さんの大特集・続編
2019年7月31日に発売された小山田圭吾さんの大特集の続編(←クリックすると、アマゾンのページに飛びます)。160ページのボリュームです。小山田さんの細野晴臣さん、砂原良徳さんそれぞれとの対談がメイン。堀江博久さん、大野由美子さん、あらきゆうこさん、辻川幸一郎さん、大西景太さん、中村勇吾さんたちのインタビューも掲載。

 

 

◯「METAFIVE」関連の書籍、CD、映像

METAFIVE」(←クリックすると、アマゾンのページに飛びます)に関しては、アマゾンのリンクを載せておきます。商業的なラインナップやファンの声などが参考になります。あとはYOUTUBEなどでチェックするのがいいでしょう。METAFIVEのチャンネルは2020/06/14 に登録され、登録数は1.18人(約11,800人/2021年8月時点)ですので、思ったよりかなり少ないですね。映像はカッコいいです。でも、私はチカチカショック系の効果を多用する映像は好きではありませんが……。

 

 

謝罪文の紹介からかなり脱線しましたが、ここまでっ!

 

では!

 

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