つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
気になった謝罪文の実例を収集してアーカイブしている記事です。謝罪するようなことが起きないことに越したことはありませんが、もしご自身や仲間に何かが起きた時に参考にしていただければ。
三菱電機・教育主任の男性社員によるパワハラで新入社員が自殺
2022年8月、パワハラ自殺が大きな話題となった青森県ハシモトホームと遺族が和解したニュースが流れました。
参考:【青森県・パワハラ自殺訴訟】パワハラ賞状のハシモトホームが遺族との和解成立を公式サイトで報告 | 謝罪文 実例019
https://27watari.com/apology-letter-example-019
同時期、三菱電機での新入社員パワハラ自殺も遺族と和解したというニュースが流れました。
三菱電機の20代の男性新入社員が2019年8月に上司からのパワーハラスメントが原因で自殺し、労災認定された問題で、遺族側と同社が和解したことを26日、遺族側代理人が記者会見して明らかにした。(中略)三菱電機と遺族との合意書では、社内でのハラスメント防止研修の実施や、処分事例を社内で公表することなどを確認した。
引用:新入社員のパワハラ自殺で三菱電機と遺族が和解…防止法ができても件数が増え続ける背景に何が(東京新聞/2022年8月27日 06時00分)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/198264
魚拓URL:https://archive.ph/ODPQB
ハシモトホームとは違って、三菱電機は遺族側代理人が記者会見するタイミングで謝罪文を公開しています。
こちらです(クリックすると画像が大きくなります)。
引用:労務問題の再発防止および組織風土改革の取り組みについて(三菱電機株式会社/2022 年 8 月 26 日)
https://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2022/0826.pdf
魚拓URL:https://archive.ph/18T3q
念のために文章を残しておきます。
(経営 No.2223)
2022 年 8 月 26 日
三菱電機株式会社
労務問題の再発防止および組織風土改革の取り組みについて
2019 年 8 月に当社の新入社員(当時)が亡くなられ、2021 年 2 月に尼崎労働基準監督署より労災認定されました。改めまして故人のご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆さまに心からお詫び申し上げます。
当社は、痛ましい労災事案を重く受け止め、再発防止のための種々の施策を進めておりますが、この度、ご遺族に改めてお詫び申し上げるとともに、労務問題の再発防止を経営の最優先課題として引き続き全力で取り組むことをお誓いし、ご遺族との間で和解に至りました。
当社は、大切な従業員の尊い命が失われた事実を厳粛に受け止め、ハラスメント行為を絶対に許さないとの強い決意の下、2020 年 1 月から「職場風土改革プログラム」を展開し、全従業員が心身の健康を維持し、いきいきと働ける職場環境の実現に向けて、グループをあげて全力で取り組んでいます。
さらに、今年 4 月からは、新しい三菱電機の創生に向けた抜本的な組織風土改革を始動し、「上にものが言える風土」「失敗を許容する風土」「共に課題を解決する風土」の実現に向けて、日々、具体的な取り組みを進めているところです。
風通しのよい企業風土への変革、誰もがいきいきと働ける職場環境の実現に全力で取り組むことで、労務問題の再発防止を徹底するとともに、新しい三菱電機の創生に努めてまいります。
■主な取り組み
・ハラスメント教育強化と管理職任命時の見極め強化、管理職層への 360 度評価の導入
・全役員・全従業員によるハラスメント行為を行わない旨の宣言書提出
・意識調査を活用した定量的な職場風土分析と分析結果に基づく継続的な改善の実行
・個々人の負荷や職場内の人間関係、ストレスの状況などを確認する定期アンケートの実施
・相談窓口の充実(複線化)
・職場におけるハラスメント実態調査の定期的な実施と、申告案件について人事部門に加え外部専門家の窓口を新たに設置し、心理的安全性を確保した実態把握の実施
・ハラスメントに関する懲戒規則の改定、厳罰化と全従業員への周知徹底
・パワーハラスメント事例やパワーハラスメント相談件数等の従業員への適時適切な情報開示
・オープンな風土形成に向けた経営陣自らの変革(社長・執行役によるタウンホールミーティング、全執行役へのコーチングの実施)
お問い合わせ先
<報道関係からのお問い合わせ先>
三菱電機株式会社 コーポレートコミュニケーション本部 広報部
〒100-8310 東京都千代田区丸の内二丁目 7 番 3 号
TEL 03-3218-2332 FAX 03-3218-2431
ハシモトホームの謝罪文と見比べると、非常に簡潔で歯切れがいいものに仕上がっています。
参考:9月2日、ハシモトホームが和解成立の報告を公式サイトで公開
https://27watari.com/apology-letter-example-019#92
10年でパワハラ相談は2倍増! 相談数は約8万件!
東京新聞の記事では、パワハラの急増に歯止めがかからない現状も伝えています。
2022年4月にいわゆるパワハラ防止法が本格施行されたものの、相談窓口設置など形式を整えれば違法にはならないため、企業側が問題を「放置」する実態が明らかになってきた。
(三菱電機では)加害者が過去に同様のパワハラをしていたのに新入社員の教育主任に任命されていたことを明らかにした。(中略)2014年以降で長時間労働などが原因で社員7人(子会社を含む)が労災認定され、うち男性新入社員を含む4人が自殺。20年度もグループ内で330件のパワハラ被害の相談が寄せられていた。
引用:新入社員のパワハラ自殺で三菱電機と遺族が和解…防止法ができても件数が増え続ける背景に何が(東京新聞/2022年8月27日 06時00分)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/198264
魚拓URL:https://archive.ph/ODPQB
・ ・ ・
いったいなぜ企業でのパワハラに歯止めがかからないのでしょうか?
いや、歯止めどころか、増加の一途を辿るには何らかの理由があるはずです。
パワハラをする側の年代を40〜50代と仮定した場合、そこに該当する昭和30年代から40年代生まれにかけての人たちがパワハラを行っていると推測することができます。
この世代は学生時代や部活動などで日常的にイジメが行われていた状況を通ってきています。
もしかすると、後天的なイジメ遺伝子が根深いところで焼き付いているのかもしれませんね。
非常に深刻な問題ですので、少し掘り下げていきます。
パワハラがなくならない4つの理由とは?
検索すると「ハシモトホーム自殺事件から考える、パワハラがなくならない4つの理由」という記事が見つかりました。
4つの理由は以下のとおりです。
(1)加害者、被害者ともに、何がパワハラに該当するのか知らない
(2)加害者に、自身の言動や行為がパワハラである旨の自覚がない
(3)被害者が声を上げづらい
(4)パワハラに対する直接的な罰則が緩く、抑止力になっていない
詳しくは記事をご覧になってください。
引用:ハシモトホーム自殺事件から考える、パワハラがなくならない4つの理由(ITmedia/2022年07月15日 07時00分)
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2207/15/news010.html
魚拓URL:https://archive.ph/q99LQ
いろいろな考え方はあると思いますが、私は「昭和の悪しき精神構造が息づいていること」と「戸塚ヨットスクールの指導者が異常になった理由」という2点が浮かびました。
とくに昭和の悪しき習慣が武勇伝的になっている人はいる職場は危険です。「昔はこんな仕打ち当たり前だったんだ」なんてことが現在に通用するわけがありません。犯罪的な行動に無神経な人がウヨウヨいる日本は、まさに労働後進国といえるかもしれませんね。
・ ・ ・
正直、パワハラを仕掛けてくる人の理由の深堀りをすることなんて、どうでもいいことです。
パワハラの被害者にならないためにも、劣悪な環境だと感じたらすぐに悪い場所境から逃げることです。自己防衛を最優先で考えることが必要でしょう。。。
では!
気になった謝罪文を収集しています。謝るようなことが起こらないにこしたことはありませんが、何かの時のために参考にしてください。
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