つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
気になった謝罪文の実例を収集してアーカイブしている記事です。謝罪するようなことが起きないことに越したことはありませんが、もしご自身や仲間に何かが起きた時に参考にしていただければ。
【目次】本記事の内容
花王「メリット」が無神経(無知?)ツイートで謝罪
2022年10月11日、花王「メリット」が国際カミングアウトデーにちなんだツイートをするも、自ら無神経(無知?)をさらけ出す結果となってしまいました。
「国際カミングアウトデー」は生命や尊厳に関する秘密をさらけ出すという意味で設定されていることから、一部で「無神経になんの悪気もない風に、尊厳を奪っている」「カミングアウトは軽々しく使っていい言葉ではない」「カミングアウトの本来の意味、国際カミングアウトデーのことを知らないのにわざわざ持ち出してツイートしてる」などと批判的な声が上がっていた。
引用:シャンプー「メリット」が謝罪 「国際カミングアウトデー」の発言に「思慮に欠けた投稿をした」(スポニチ/2022年10月12日 12:28)
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/10/12/kiji/20221012s00041000224000c.html
魚拓URL:https://archive.ph/4t8Jq
では、問題のツイートと謝罪ツイートを合わせて掲載しておきます。
まずは炎上した「自ら無神経(無知?)をさらけ出す結果となったツイート」がこちらです。
#メリット ってどんなシャンプーなのか知らんし。
というあなたに話しかけています。
実は…#ノンシリコーン シャンプーなんですよ。#国際カミングアウトデー ということで、
みなさんが知らなそうなことをカミングアウトしてみました。。。— 花王メリット 公式 Kao Merit Shampoo (@merit_jp) October 10, 2022
そして謝罪ツイートがこちらです。
このたびは、「国際カミングアウトデー」を正しく理解せず、思慮に欠けた投稿をしたことについて、深くお詫び申し上げます。
昨晩より多くのご意見をいただいており、それらを真摯に受け止め、社内の教育啓発を一層強化し、再発防止に取り組んでまいります。
大変申し訳ございませんでした。
— 花王メリット 公式 Kao Merit Shampoo (@merit_jp) October 12, 2022
花王さんが炎上ツイートを削除しないことに対しても批判があるようですが、私は「敢えて削除しない」という姿勢は評価します。
とくに今回の場合は、誰かの尊厳を奪う内容でもありませんし、私が当事者だったら自戒も込めて削除しないと思います。
そもそも批判されすぎ? 叩きすぎじゃない??
今回の花王「メリット」のツイートは、ちょっと安っぽいものでした。国際カミングアウトデーの重さと比べると、さらに薄っぺらさが引き立ってしまいました。
花王さんも『カミングアウト』部分の共通項だけでツイートしたのは凡ミスでした。
そもそも「ノンシリコーンなんです」とカミングアウトしても、多くの方にとっては意味不明だったと思われますし、知っている人にとっても「ふ〜ん……だから?」レベルの内容でした。
しかし!
そこまで国際カミングアウトデーというものを、そこまで重要視する必要あるのでしょうか?
性的マイノリティの告白というのは勇気のいることだとは思いますが、もっとカジュアルにカミングアウトするような日であってほしいというのが制定した人の願いだったような気もします。
あれれ? 自衛隊大阪地方協力本部でも炎上してたの?
該当ツイートは削除されていますし、深堀りもしませんが、自衛隊大阪地方協力本部のツイートも炎上したようです。
こちらがお詫びツイートです。
この度の件、「国際カミングアウトデー」の意味をよく理解せず、誤解をまねくような投稿をしてしまい申し訳ありませんでした。
以後再発防止に努めます。
投稿文については削除しました。— 自衛隊大阪地方協力本部@公式 (@osaka_pco) October 12, 2022
お詫びツイートについても、ツッコミが多いです。
代表的なツイートを載せておきます。
まずこれ。投稿文を見事にブラッシュアップしています。こういう投稿は見習いたくなります。
この度「国際カミングアウトデー」の意味をよく理解せず本来の意味合いとは筋違いの軽はずみな投稿をしてしまい申し訳ありませんでした。
以後再発防止に努めるとともに #国際カミングアウトデー の意味について皆で考えていきたいです。
投稿文については削除しました。というのが本当の謝罪
— rin (@tsuyopon0709) October 12, 2022
目立ったのが、「誤解をまねく」という表現に対する批判です。これは昔から謝罪文で突っ込まれるポイントです。
「誤解を招く」ということは、自分は正しいが受け手によってはそのように解釈されてしまうということ?単に表現だけの問題だけで内容は正しいと考えているということですね。こりゃアカンわ。
— 池山 信朗 (@ikeyaNobuo) October 12, 2022
つい言ってしまいがちな人もいるでしょうが、「誤解を招いてしまった」的な表現は、謝罪文では絶対に禁句です。
あなた方が国際カミングアウトデーの意味を理解せず、ふざけた組織宣伝に利用したことを正しく読み取ったのであって「誤解」したわけではありません。謝罪のポーズを取りながら事実を曲げないでください。
— さんどぅ (@ndk4891) October 12, 2022
謝罪ツイートのリプが、「誤解をまねく」のツッコミばかりです。
炎上は受け手の「誤解」が発火点になるのではありません。
「誤解」というのは、発信側の「そんなつもりじゃなかったのに炎上してしまった」「悪気はなかったのに批判されてしまった」という『甘え』が見透かされてしまう言葉ですので、要注意です。
・ ・ ・
ここまで書いてきたら、やはり該当ツイートの内容が気になってしまいました。
調べました。
これです。
— CyberFrog (@CyberFrog1984) October 12, 2022
一応、画像も張っておきます。
これです。
こちらも花王さんと同様のスタイルですね。単純に「カミングアウト」の共通項という認識で投稿したのでしょう。意識的に軽いツイートにしたのが伝わってきます。
これが「誤解をまねいた」→「国際カミングアウトデーをバカにするつもりはなかったんです」ということでしょう。
ここで、「国際カミングアウトデーをバカにするつもりはなかったんですけど、そんなにカミングアウトってことに慎重にならなくちゃいけないのでしょうか? と思っていることをカミングアウトします! なかなか口外できない自分の気持ちを言ったんだから、これなら間違ってないでしょ!」なんてツイートをしたらどうなったでしょうね。
私は上記のようなツイートを笑いに変えるようなツイートができるような人間になりたいと思ってしまいました。
宅配寿司チェーン「銀のさら」の公式ツイッターも炎上で謝罪
もうこの記事については打ち止めのつもりでしたが、花王、自衛隊大阪地方協力本部のカミングアウトツイートの炎上と同じレベルで宅配寿司チェーン「銀のさら」の公式ツイッターでも炎上騒動があったようです。
該当のツイートはこちらです。
そして謝罪がこちら。
昨日の投稿に関して pic.twitter.com/lshIpImDAx
— 宅配寿司 銀のさら (@ginsara_jp) October 12, 2022
念のために文書に残しておきます。
皆様へ
昨日の投稿に関しまして、ハッシュタグに関する理解に欠け、
不適切な投稿となってしまいご不快な思いをさせてしまったことを心からお詫び申し上げます。
社内における広報活動に置いて、配慮に欠けてしまったことを反省し、
今後はこのような投稿を繰り返さぬよう再発防止に取り組んでいきます。
大変申し訳ございませんでした。
2022年10月12日
宅配寿司 銀のさら
ん?
社内における広報活動に置いて?
置いて??
なんだか雑な感じの謝罪文なので、イメージダウンになってしまったかもしれませんね。
では!
気になった謝罪文を収集しています。謝るようなことが起こらないにこしたことはありませんが、何かの時のために参考にしてください。
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