つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
気になった謝罪文の実例を収集してアーカイブしている記事です。謝罪するようなことが起きないことに越したことはありませんが、もしご自身や仲間に何かが起きた時に参考にしていただければ。
【目次】本記事の内容
レアステーキ(脱法ユッケ?)で90代女性死亡、22人が食中毒
2022年9月15日、京都府宇治市の食肉販売業者「MEAT&FRESH TAKAMI」が販売した牛肉レアステーキ(脱法ユッケ?)を食べて女性が死亡した。これを受け、16日に「MEAT&FRESH TAKAMI」を運営するジィーシーエムが謝罪文を掲載しました。
他にも22人が同様の症状を訴えており、原因は腸管出血性大腸菌O157によるものだという検査結果が出ています。
8月下旬に販売したレアステーキとローストビーフを食べた宇治市や城陽市、大阪府内の10~80代の女性5人が下痢や腹痛を発症し、O157が検出されたとして、同保健所が9月6日から5日間の営業停止処分にした。処分後も発症者が相次ぎ、被害は亡くなった女性を含め、小学生から90代の男女23人に広がった。
引用:ユッケ?食べた京都の女性が死亡 O157による食中毒、販売店は「レアステーキ」主張(京都新聞/2022年9月15日 19:17)
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/880758
魚拓URL:https://archive.ph/tmCc6
店側は「レアステーキ」と主張しており、ユッケの加工調理に必要な届け出はしてなかった。しかし、京都府山城北保健所は「ユッケ」とみている模様。
この食中毒事故を受け、ジィーシーエムが謝罪文をホームページに掲載しました。
それがこちらです(クリックすると画像が拡大されます)。
引用:食中毒事故発生に関するお詫び(ジィーシーエム/2022年9月16日)
https://takamibeef.com/wp-content/themes/takami/images/owabi0916.JPG
魚拓URL:https://archive.ph/0J6QU
念のため文章を残しておきます。
食中毒事故発生に関するお詫び
この度、弊社株式会社ジィーシーエムが運営する
「Meat & Fresh TAKAMI」におきまして、
腸管出血性大腸菌0157を
原因とする食中毒事故が発生いたしました。
この事故により昨日1名のお客様がお亡くなりになられました。
亡くなられたお客様のご冥福をお祈りすると共に
ご遺族の皆様に喪心よりのお詫びとお悔みを申し上げます。
また発症されましたお客様には、
多大なるご苦痛とご迷惑をおかけしていること
心より深くお詫び申し上げます。
また当該店舗を日頃よりご利用いただいておりますお客様、
高見牧場グループのお客様並びに多くの関係者の皆様にも
多大なご迷惑とご心配をおかけしておりますこと、
重ねてお詫び申し上げます。
弊社といたしましては、改めてこの度の事態を厳粛に
受け止め、深く反省し、関係機関の調査への協力と
原因の究明に努めるため、店舗での営業は当面の間自粛いたします。
皆様の信頼を裏切る結果となってしまいましたこと、
改めて心より深くお詫び申し上げます。
2022年9月16日
宇治市広野町桐生谷28-5
株式会社ジィーシーエム
代表取締役社長 高見 純
本件に関するお問合せ先は下記までお願いいたします。
高見牧場グループ 株式会社ジィーシーエム
本社 TEL
0774-44-9029
0774-45-4129
謝罪文はトップページに画像を貼り込む形でアップされました。
腸管出血性大腸菌0157は初夏から初秋にかけて特に注意が必要!
さて、まずは腸管出血性大腸菌0157についての基本情報を整理しておきます。
腸管出血性大腸菌0157は、毒力の強いベロ毒素を産生する大腸菌の一種です。フグ毒の30倍から50倍の毒性があるともいわれています。感染事例の主な原因食品は、牛レバー刺し、ハンバーグ、牛タタキ、ローストビーフ、サラダなど。潜伏期間は3~8日ほどで、激しい腹痛と水溶性の下痢、血便などの症状となります。
厚生労働省は「75℃で1分間以上の加熱で死滅しますので、よく加熱して食べましょう」と注意喚起しています。食中毒の発生数は過去10年間では「年間10~30件、患者数は100~1,000人」で推移しています。死亡者に関しては2017年の発生が最後でしたが、やはり時間が経つと油断してしまうのかもしれませんね。
注意点や発症事例などに関しては、下記をご確認ください。
参考:腸管出血性大腸菌0157
・腸管出血性大腸菌O157等による食中毒(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/daichoukin.html
・腸管出血性大腸菌Q&A(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000177609.html
・腸管出血性大腸菌感染症とは(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/439-ehec-intro.html
・腸管出血性大腸菌O157(東京都福祉保健局)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/micro/o157.html
大事なことなので繰り返しますが、75度で1分以上加熱すれば死滅する菌ですので、生食に近いのは危険です。とくに抵抗力の弱い人(子どもや高齢者)は、発症すると亡くならないまでも後遺症が残ったりするケースが少なくないようです。
調べてみると、「脱法ユッケ」というものが存在していた!
冒頭でも書きましたが、店側は「レアステーキ」と主張しており、ユッケの加工調理に必要な届け出はしてなかった模様です。
そして、驚くことに特別な届け出を出さずに「脱法ユッケ」というものが販売されていることが少なくないことを知りました。
今回の場合もレアステーキと言っておきながら、ほとんど火を通していなかったと推測されます。業者さんの確信犯な行為も問題ですが、食べる側も慎重になるべきでしょう。
「レアステーキ 死亡」でツイッター検索すると、販売されていた状況画像も出てきます。やはり好きな人は好きなんでしょうね。我慢できないのでしょう。売る側も売る側ですが、食べる側も食べる側です。
処理をしっかりすれば安全? 油断は禁物
安全なユッケを提供するためには、肉の表面を焼き、焼いた部分を処理する必要があります。専門用語で説明すると、「ブルー」もしくは「ブルーレア」あたりの状態にして処理するわけです。これはけっこう手間です。
参考:ステーキの焼き加減10種類を写真で比較(キーワードノート)
https://kw-note.com/food/steak-doneness/
魚拓URL:https://archive.ph/fHhtj
さて、今回の食中毒の原因は、同店で肉の加熱処理を行う従業員が新型コロナウイルスに感染したため、「通常は5人のところを2人で処理していた」というのが原因のようです。
高見社長は「知識不足だった」と話しているようですが、人手が少ない場合は出荷調整も必要だったのではないでしょうか。
いや、そもそもギリギリを攻め過ぎでしょうね。
では!
気になった謝罪文を収集しています。謝るようなことが起こらないにこしたことはありませんが、何かの時のために参考にしてください。
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