鹿児島市の社会福祉法人青鳥会が運営する障害者支援施設が虐待発覚で謝罪 | 謝罪文 実例94

つなワタリ＠捨て身の「プロ無謀家」（@27watari）です。

 

気になった謝罪文の実例を収集してアーカイブしている記事です。謝罪するようなことが起きないことに越したことはありませんが、もしご自身や仲間に何かが起きた時に参考にしていただければ。

 

 

鹿児島市の青鳥会が運営する障害者支援施設で虐待

2023年1月6日、鹿児島市の社会福祉法人「青鳥会」が運営する障害者支援施設で、20～40代の職員5人による身体的・心理的虐待が計10件あったとして、市が改善指導していたことがわかりました。

 

どうやらこれは南日本新聞での記事で明らかになったようです。

この報道です。

 

 

調べてみると、「あれ？」と思うことがありました。

 

なぜかというと、この事実は青鳥会のホームページで2022年12月9日に「虐待事実の報告とお詫び」として公表されているからです。

 

それがこちらです（クリックすると画像は拡大されます）

 

引用：虐待事実の報告とお詫び（社会福祉法人青鳥会／令和４年12月９日）
https://seichoukai.jp/wp/wp-content/uploads/2022/12/2022.12.09.pdf
魚拓URL：https://archive.md/II4jU

 

 

念のため、文章に残しておきます。

 

 

南日本新聞の報道と合わせて読むと、施設側は誠実にこの問題に対処していた印象です。むしろ鹿児島市が隠蔽とはいわないまでも公式に発表していなかったことに違和感を覚えてしまいます。問題が発覚して謝罪してから時間差で報道されるのは、施設側も気の毒のような気がします。

 

 

◯虐待に関して気になるのはジェンダー差別について

鹿児島というと、残念ながら “ 男尊女卑 ” のようなジェンダー差別の伝統が根強く残っているエリアでもあります。虐待された人の性別なども気になるところです。

 

 

 

・　・　・

 

 

さて、施設側は南日本新聞の報道が引き金となって次々と記事になっていることを重く見て、あらためて公式サイトにて謝罪文と経過を報告しました。

 

それがこちらです（クリックすると画像は拡大されます）

 

引用：虐待報道とお詫び（社会福祉法人青鳥会／令和５年 1 月６日）
https://seichoukai.jp/wp/wp-content/uploads/2023/01/2023.1.6.pdf
魚拓URL：https://archive.md/wDq67

 

念のため、文章に残しておきます。

 

 

 

・　・　・

 

 

さて、ネットではどのような声が多かったでしょうか。

 

 

 

社会福祉法人青鳥会で発生した障害者支援施設での虐待に対する声

Yahoo!ニュースなどにあがっている声をピックアップしました。

 

＜青鳥会で発生した障害者支援施設での虐待に対する声＞

・働いた人はわからないかもしれないが、椅子、机なんて普通に飛んできますし、洗濯機とかタンスとか、なんで持ち上げられるのかわからないぐらいの力が出る方もいます。鍵とかかかってても、扉ごと外す人もいますし。スタッフは毎日　アザだらけ。骨折は普通（笑）。だからって昼ごはん無しはダメだし、こちらから暴力もダメ、まして暴言なんかNG。そんなことは当たり前ですね。でも、施錠は　時と場合によって仕方ないですね。スタッフは自分らが怪我する前に、まず本人、そして他の利用者さんたちを守ってますよ。だから施錠には理由がある
・危害を加えた入所者の家族は謝らないどころか指導不足、管理ミスだと職員に対して開き直る。職員は泣き寝入り。誰もやりたくない仕事
・働いた事ない人には分からないだろうが、椅子とか普通に飛んでくるからね。いきなり後ろから殴られたりとか普通ですよ。知的障害者が手を出すのは、反撃してこない利用者と職員。自分にとって怖くない人を標的にします。いい加減、職員を守る法律もつくった方がいいんじゃない。利用者に殴られたりして骨折とか怪我した人を何人も知ってます
・益々働く人がいなくなるね。利用者は守ってもらえるけど職員は?すごい低賃金で働いて噛まれる、殴られる、蹴られる、つねられる日常茶飯事。強度行動障害の人は男性3人で押さえても無理。もう、家庭で見てもらいましょう。それしか職員を守れません
・無敵の人達を相手にするのは大変だよね
・他の入所者に危害を加える入所者にどのように対処したら良いのかを、観察、指導、振り返り　する研修システムが必要なのでは。たとえば、市役所から一定期間、対応に長けた人を派遣して、対応の仕方を指導、研修するなど。市役所はカネだけ出せば、あとはおまかせ　という姿勢ではなく、ともに育てようという姿勢になるとよいのに
・息子を他の事業所に預けている者です。事業所の職員の方の為に言いたい事は、皆さん気持ちのこもった接し方を長年してくださっています。うちは足が悪いので比較的おとなしいクラスですが、知的や精神障害の方もいて利用者の方が20代を超えると、体も大きくなり、力も強くなる中、凶暴な動きを制止してあげたり、急に走り出す利用者さんを必死に走って止めに行くなど頭と体が休まらないクラスを担当している職員の方もいます。利用者の方の障害を理解しているとはいえ皆さん人間です。毎日の事となるとついカッとなる事もあると思います
・その時の状況じゃないと分かりませんが、精神科などでも牢屋などありますし。。。本当に判断は難しいけど、他に危害を加える！自殺などする！などがあれば仕方がない部分もあるだろうし。難しいですね
・精神科病院にあるのは、保護室。状態がかなり悪い方が入る部屋です。確かに、ベッドとトイレしかない牢屋のような部屋ですが、きちんと医療を受けるためにあります
・障がい者施設、保育園、高齢者施設でも、鍵をかける必要な場面はあります。もし鍵をかけなくて自分の意思で外に出て行ってしまって事件を起こしたり事故に遭ったりする方が大変ですよね。「自分で出て行ったんです」と責任を放棄するわけにいかないんだから。何でもかんでも虐待じゃない
・スタッフが入所者に暴言を吐いたり、頭を叩いたりするのはどうか、と思うけれど、他の入所者を攻撃してしまうくらい興奮状態にある人を部屋に閉じ込めるのは、クールダウンしましょう！と言う意味もあるでしょう
・その対応がまずいならば、警察に通報してその入居者を逮捕してもらえばよかったね
・では他の入所者を攻撃しようとする方にはどう対処するのが的確なんでしょうか？　まさか話し合いだけで解決しなさいとでもいうのでしょうか？
・虐待とそうじゃない境界も分からない。普段、お世話してくれてる職員さんが可哀想
・攻撃してくるのにみんなえらいね。虐待では無いでしょ。批判をしてる人達は現場で働いたらいい
・特にびっくりもしない。氷山の一角だよ
・言っても分からないならカギをかけたくなる気持ちも分かる
・他の入居者への暴力はどうすればよかったのか？拘束服？注射で眠らす？　部屋に鍵をかけて閉じ込める方が本人にも良いんでない？
・以前障害施設で働いていたけど、実状は利用者から殴られる事の方が多い。職員がどんなに殴られてもそれは決して暴行事件にはならない。相手には障害があるから。利用者も相手をよく見ている。怖い職員、そうでない職員、女、自分より弱い者かどうか。体の大きな利用者が暴れたら止めようがない。何かしらの恐怖か力で押さえるしか無いのも事実。話して理解してもらうにはなかなか難しいところがあるから
・障害者当人は本当に相手をよく見てます。妹の私は悲惨でした。当人外ではおとなしい。かわいそうな障害者ですから。家で私の物を破壊し、暴言、暴力三昧でストレスを発散していたことみんな知らない
・過去に施設を関わりがありましたが、閉じ込めなんてどこの施設でもあります。皆隠しているだけです。ただ、暴力や暴言のある利用者を少ない職員でどう対応するかという問題があり、虐待とそうでない対応の区別は難しい
・何でもかんでも虐待とか暴言とか指摘されるなら家族側に職員や利用者他問題があつた時退所させます。と契約書作成すればいいのでは?　施設側も職員も必死に処問題等対応してると思います
・障害者施設で何故このような事が起きるのかマスコミも警察24時みたいに特番組んで密着取材して報道してみては？
・部屋に閉じ込めでも薬による鎮静でも拘束は虐待、他の利用者に加害したら事故報告書、結局職員とかが代わりにボコられろっていう法律
・人権の問題があると思いますがカメラを付けて家族も市もいつでも見られる状態はまずいのでしょうか？入所者がどうしても暴れてしまった時などは家族に一時的にこの部屋に移動しますと案内を出せばいいと思います。あとで動画の確認をすればいいですし。何もかもダメダメでは職員の方ももちません
・ほかの利用者を守るための手段は、他に何があるかな？　危ない人を隔離するのが1番早いと思ったのだか
・全くもって虐待じゃない。他の利用者を守るための手段
・知的障害者の作業所で働いていますが、利用者様に叩かれたり首を絞められたり引っ掻かれたりもします。それを止めないといけないこと、静止しないといけないこともありますし、安全のためにやむを得ず抱えて移動することもあります。支援するたびに虐待に繋がらないか一歩引いた目線でも考えて行動しなければならないなと思いますが、実際は咄嗟的なことが多いので難しいなぁと思います
・誰にみられても恥ずかしくない介護をするべきではあるけれど支援する側の余裕がないと無理。人間だもの。職場は1対1で支援する人もいて人員を割いているが、手のかからない人はおざなりになりがち。他の施設で受け入れ拒否の人の受け入れをがんばってきたし、入ってきてくれたご本人も落ち着いたりしたけれど、落ち着くまでに時間が年単位でかかったりしてやはり人手が足りない。1対1、目が離せない、時には1対スタッフ2。簡単に受け入れ拒否する他の施設より赤字で、給料も上がらないしなんだかなあと思います。ほんとはもっと研修や勉強会を丁寧にやりたいのにそんな時間が取れず、スタッフの質が落ちて行く。国の基準なんとかしてほしい
・加害者のやったことは不適切であったにしても最初から彼らは障害者を虐待する人間ではなかった気がします。支援が必要な方はパニックや突飛な行動をするのは、常です。そして、それは理由があっての行動です。複数の人間で観察し、適切な支援や手立てを考えアプローチしますが、正直なところ正解はありません
・強度行動障害ある方の支援は殴ったり暴言を吐いたりなどしても治まらないですね。支援員も戸惑い困惑し疲れ果てこのような虐待事案になってしまいがちですよね。とても大変な仕事ですがこのような支援員の方がおられないと利用者も保護者さんも困り果ててしまいます。社会が、事業所がどうすれば適切な支援を行えるか時間がかかっても共通認識し理解し共有していかないといけないのではと思います
・この手の虐待は大概が密室で行われるため、身内でもない限り実態の把握はなかなか掴めないのが現状です
・暴言や手を上げる行為は当然あってはなりませんが、中には重度知的障害者も居ると考えます。身体は成人でも知能は2歳児前後の介護は教科書通りには絶対にいかない筈です。まして体格が良くて他害傾向があれば数人で対応しないと無理です。　隔離だって他に方法が無かったのではと考えます
・大事なところ抜いてる記事やな。別の記事では『利用者が他の利用者に攻撃しようとしたから防ぐために約4時間閉じ込めた』と書いてあった。不当にやった訳じゃないし他の利用者をその害悪から守るためにやった措置ということを理解しないと
・閉じ込めって、別室でのクールダウンやタイムアウト法と違うの？　パニック状態の時に時間通りに食事出しても無視か食器投げられて終わりだよ？　「バカ」発言や頭叩きは多分カッとなってやってしまったんだと思うからこれは反省の必要はある。けど、パニックで他害や自傷が出た時にクールダウンやタイムアウトもダメ、身体を強く抑えるのも「拘束」だからダメ。じゃあ、もし利用者が暴れて他の利用者をボコボコにしていても、自分が血だらけになるほど床や壁に頭を打ち付けたりしていても、ただ見守るだけのスタッフが「虐待しない問題ない介助者」なの？
・障がい者の中には職員や入所者に対して理不尽に暴言を吐いたり、暴力を振るったり、急に施設から飛び出そうとしたりするなど、問題行動も多々あります。そのような環境で勤めている職員の方々の苦労がしのばれます
・弱い立場ってなによ 障がい者は手厚く守られています だったらスタッフも叩かれたり怪我させられていることも大きく報じてください、トイレのお世話しているときに頭突きされたりしたってしょうがないで済ませていますが、今回の件関係なく 最近本当の虐待と言葉にすると実際のニュアンスと違うものが一緒にされてまるで犯罪者扱い
・俺も介護福祉士で3ヶ所の施設を渡ったが全ての施設で虐待はあるし、日常的に職員に対しても上の者が罵倒していた。利用者よりも職員に疲弊するし手がかかるんですよ。実際、仕事や給与よりも人間関係でほぼ辞め行く
・特殊な資質の人間がたまたま集まっていたのではなく、場の雰囲気や人間関係によっては誰しもが悪魔に変わりうる可能性がある事を明示しています
・「ばか」程度で暴言？？　詳細や経緯も調べずに批判していたら、介護者のなり手が無くなりますよ？　吊し上げにあっている職員の言い分にも、耳を傾けるべきでは
・監視カメラをつけましょう
・虐待は当然してはいけないことです。ですが、知的障害者施設ってきれいごとだけではやっていかないというか、子供に愛情がある親ですら手に余って施設に預けるわけでしょう。血のつながりもない、特別な愛情もない赤の他人が安価な賃金でどこまで寄り添えるものなのか…そんな風にも考えてしまうのです
・自分も知的障害児を育ててるので、こういう事件を見る度に辛くなるけど…この国は福祉を軽視してるから職員の方の待遇もなかなか改善されないし、虐待する人だけが悪いとも思わないです。そして障害者施設の虐待はこれからも絶対なくならないと思う
・昔、子供が３歳の頃手を繋いで本屋さんに入ったら、直後にものすごい勢いで子供が前に飛ばされ棚にぶつかり鼻血が出て、顔にアザができました。理由は、障害者の男性（当時３０歳）に後ろから飛び蹴りされたからです。警察を呼びましたが、障害者ということで逮捕もされず、障害者の親も「家の息子は障害者だから」と逃げの一手。幸い顔に傷などは残りませんでしたが、その後トラウマも含めしばらくは親子共々大変な日々を過ごしました。障害のある方の全てではないと思いますが、確実に他害をする人もいるんです
・知的障害で大暴れとか他害するようなひとは、閉じ込めざるを得ないこともあるとおもう。ほかの利用者に危害を加えてしまったら今の御時世いろんな対応を迫られるし、かといってその利用者につきっきりの職員をつける余裕なんてない。国が事業所に支払う報酬はほんとに少なくて職員を増やすどころか現状の職員にマトモな給料支払うのさえむずかしい。こういう記事に対してそういう事情もわからないのにあれこれ批判するひと多いけど、そういう人たちはこの業界の運営の現状をわかってないんだろうな。机上の綺麗事だけではやっていけないのですよ

 

 

・　・　・

 

 

障害者施設の現状は悲惨なものです。今回のケースを単なる一面的な処理で終了させるのではなく、多面的に判断して今後に活かして欲しいところですが……なかなか難しいことですし、そもそも関係者は疲弊していくだけでしょうね。。。

 

では！