つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
気になった謝罪文の実例を収集してアーカイブしている記事です。謝罪するようなことが起きないことに越したことはありませんが、もしご自身や仲間に何かが起きた時に参考にしていただければ。
「gmail」のつもりが「gmai」のアドレスに自動転送していた
埼玉大学が約10カ月にわたり「gmail」と「gmai」に気づかず情報漏えいしていました。
誤配信の期間は2021年5月6日から22年3月3日にかけての約10カ月で、その間、4890件のメールを「@gmai.com」のアドレスに自動転送し続けていたそうです。誤配信の内容は、「教員の氏名・メールアドレスなどが485件、学生の氏名、学生番号、メールアドレスなどが849件、学外関係者の氏名、メールアドレスなどが788件」となります。
@gmai.comなどタイプミス・誤認識しやすいドメイン名は「ドッペルゲンガー・ドメイン」とも呼ばれる。ユーザーが誤ってアクセスしたり、メールを誤送信したりするのを狙って取得されたものもある。埼玉大も22年3月3日までタイプミスに気付かずメールを転送し続けていたといい、再発防止に向け注意喚起を進めるとしている。
引用:「gmail」ドメインを「gmai」と誤記、10カ月気付かず2000件超の情報漏えいか 埼玉大が「ドッペルゲンガー・ドメイン」の毒牙に(ITmedia/2022年11月21日 18時37分)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2211/21/news144.html
魚拓URL:https://archive.md/zVzJP
この問題を受け、埼玉大学は公式サイトで経緯や再発防止の処置を講じていくと謝罪しました。
こちらが発表された内容です(クリックすると画像は拡大されます)。
引用:メール転送先ミスによる情報漏えいについて(埼玉大学/2022/11/21)
http://www.saitama-u.ac.jp/news_archives/2022-1118-1029-16.html
魚拓URL:https://archive.md/0SwK8
念のため文章を残しておきます。
メール転送先ミスによる情報漏えいについて
2022/11/21
この度、本学教員による転送先メールアドレスの設定ミスにより、個人情報を含む電子メールが学外に漏えいする事案が発生しました。
今回このような事案が発生し、関係者の皆様に大変なご迷惑をお掛けすることとなり、深くお詫び申し上げます。今回の事案を重く受け止め、電子メールの運用方法見直しや注意喚起等を行い、再発防止の処置を講じていく所存です。
なお、既に当該メールアカウントにおけるメール転送設定は停止しているほか、現時点では、電子メールの内容の悪用等の事実は確認されておりません。また、この事案に関して個人情報の漏えいに該当する方に対しては、個別にお詫びと状況説明を行っております。
1.経緯
(1)2021年5月6日(木)に、本学教員が大学のメールアカウントからGmailへの自動転送設定を行った際に、転送先メールアドレスのドメインを「@gmail.com」とすべきところを誤って「@gmai.com」としていた。
(2)「@gmai.com」はドッペルゲンガー・ドメインと呼ばれるもので、転送先のメールアドレスが存在しない場合も当該ドメインはエラー等を返さずにメールを全て受信するため、メール転送先のミスに直ちに気付くことができなかった。
(3)2022年3月3日(木)に、「@gmai.com」宛に転送が行われていることが判明し、自動転送設定を停止した。
2.漏洩した情報
(1)「@gmai.com」宛に転送された電子メール 4,890件
(2)電子メール及び添付ファイルに含まれている個人情報等
学内教職員 485件
内訳・・・氏名・メールアドレス(一部に電話番号等含む) 89件
氏名(一部に電話番号等含む) 278件
メールアドレスのみ 118件
学内学生 849件
内訳・・・氏名・学籍番号・メールアドレス(一部に電話番号等含む) 237件
氏名・学籍番号 600件
氏名・メールアドレス 3件
氏名 1件
メールアドレスのみ 8件
学外関係者 788件
内訳・・・氏名・メールアドレス(一部に電話番号等含む) 240件
氏名(一部に電話番号等含む) 405件
メールアドレスのみ 143件
(※論文著者名などで一般に公表されている氏名等も一律にカウントしています。)
本件問合せ窓口
住所:〒338-8570 埼玉県さいたま市桜区下大久保255
電話番号:048-858-3005 メールアドレス:soumu @gr.saitama-u.ac.jp
国立大学法人埼玉大学 総務部総務課
起きてしまったことは仕方ありません。情報が漏れたとしても、きっとフィッシングメールが増えるレベルでしょうか。。。
よくあることだが、よくあっては困ること……
こういったケアレスミスのようなことは誰にでもありうることです。しかし、ほとんどの人はそんなミスはしません。埼玉大学はレベルが決して低いわけではないので、残念な失態でした。
ドッペルゲンガー・ドメイン対策をしている企業はあるのか?
ちなみにドッペルゲンガー・ドメイン対策をしている企業なのはあるのでしょうか?
……調べてみると、ありました。
Googleです。
Googleが、同社の偽サイトとして知られていた「goggle.com」をはじめ、関連する「goggle.org」「goggle.net」などを取得したというニュースが見つかりました。
これらのドメインは1998年に登録されたそうですが、2022年10月いになってようやくGoogleが取得したそうです。
ちなみにGoogleはタイプミスが発生しそうな「gooogle.com」や「gogle.com」など、複数のドメイン名を所有しているそうです。
参考:
・Google Got Goggle.com(DNW/October 20, 2022)
https://domainnamewire.com/2022/10/20/google-got-goggle-com/
では!
気になった謝罪文を収集しています。謝るようなことが起こらないにこしたことはありませんが、何かの時のために参考にしてください。
wordpressやるなら
エックスサーバーがオススメ!
このサイトはスタート時より「wordpress × エックスサーバー」によって運営しております。他のサーバーとも契約をして別サイトを構築しておりますが、エックスサーバーの使い勝手がイチバンです。セキュリティ、サポートに満足しております。しかも低コストです。利用者が多いので情報がネットに多いことも助かります。
詳細は下記ボタンより