つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
以前は12月中旬ともなると必ず『忠臣蔵』の話題が出てきていました。ドラマなども放送されていました。大石内蔵助をはじめとする元赤穂藩士47人が吉良上野介義央(きらこうずけのすけ よしひさ)の屋敷に討ち入りしたのが12月14日(元禄15年/1702年)だったからです。
この『忠臣蔵』ですが、かなり捏造された話になっていることをご存じだったでしょうか。その真実リストアップしておきます。
【目次】本記事の内容
『忠臣蔵』の真実と捏造
細かい説明をしていると長くなるので、できるだけ簡略化して紹介します。
○吉良上野介はそんなに悪人ではなかった!
討ち入りの原因は、前年の浅野内匠頭(あさの たくみのかみ)と吉良上野介の遺恨(松の廊下での事件)とされています。吉良上野介が内匠頭に恥をかかせたとか、さまざまな遺恨の理由が語られていますが、それを裏付ける史料は見つかっておらず、捏造されたという説が有力です。
○四十七士の行動は暴挙(テロ)だった
義憤という怒りで行動した四十七士ですが、実際は「なんだか理由はわからないけど討ち入りした」という形でした。非常に安直で、義挙からは程遠い暴挙(テロ)といっても過言ではないものでした。四十七士たちの自己PRのために行ったという説を唱える学者もいます。
○突然の討ち入りではなかった
すでに討ち入りは江戸で噂になっていました。隣の屋敷では用意周到に酒盛りの準備をしていたそうで、当日はその様子を高みの見物で楽しんでいたという話もあります。
見物人も非常に多く、約300人も集まっていたと伝えられています。
吉良邸が本所に移動させられたのも討ち入りしやすいように江戸幕府が計らったものとされています。そもそも本所というのも違うという説もあります。
○討ち入り当日は、雪は降ってなかった
当日は快晴で満月だったそうです。雪が舞うような夜ではありませんでした。完全に演出によるものです。正確には雪が降っていたのは、前日です。なので、雪が残っていたのは間違いありません。
これは歌川国芳の『忠臣蔵十一段目夜討之図』で確認できます。
ワンコが可愛いですね。
○そば屋に四十七士全員は勢揃いしていなかった
四十七士は三カ所(堀部宅、杉野宅、前原宅)に分かれて集合しました。
そもそも元禄時代にそば屋はありませんでした(けんどん屋という饂飩を出す店はあった)。
○そろいの衣装ではなかった
四十七士はバラバラの服装でした。そのために敵と味方を区別するために名札と笛が配られました。
○大石内蔵助は陣太鼓を打ち鳴らしていない
現場に山鹿流・陣太鼓はありませんでした。笛とドラだけだったというのが定説です。
歌川国貞「誠忠義士伝 い 大石蔵之助藤原良雄 三代目沢村宗十郎」
https://ja.ukiyo-e.org/image/waseda/100-1393
○そもそも『忠臣蔵』は『赤穂事件』
『忠臣蔵』は歌舞伎でつけられた物語のタイトルです。
○討ち入りは、就職活動だった?
討ち入りから30年ほど前に「浄瑠璃坂の仇討ち」(←クリックすると、アマゾンのページに飛びます)と呼ばれる事件があったことをご存知でしょうか。じつは「浄瑠璃坂の仇討ち」の首謀者の浪人たちは自首した後に遠島送りになりますが、最終的には恩赦により流罪が解かれて他家に仕官しました。
このことを模して就職活動を意識した仇討ちを行ったという説があります。残念ながら四十七士は切腹となりましたが、後日談として残された四十七士の遺族たちは「義士」の子孫として丁重に扱われることとなったようです。
『忠臣蔵』の初演はいつ? ちなみに正式名称は『仮名手本忠臣蔵』
『忠臣蔵』の正式名称は『仮名手本忠臣蔵(かなでほん ちゅうしんぐら)』です。
人形浄瑠璃および歌舞伎の演目で、初演は1748年8月14日、大阪で行われました。
竹田出雲、三好松洛、並木千柳という3名の浄瑠璃作家による合作です。
この時代が人形浄瑠璃の黄金期とされています。
『竹本筑後掾番付集』は上演パンフレットのようなもの。西尾市岩瀬文庫(私立図書館)では多数の「番付」をコレクションしている。
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc21/haikei/jidai2/ji2b.html
『浮世絵 忠臣蔵の世界』
北斎・豊国・広重・国芳―といった当時の人気絵師たちは、競い合うように『忠臣蔵』を浮世絵に描きました。
『浮世絵 忠臣蔵の世界』はその中でも選りすぐりの作品を収録しています。
『浮世絵 忠臣蔵の世界』
↑クリックするとアマゾンのページに飛びます。
ちなみに現在の吉良邸(周辺案内)についても記事にしています。ぜひご覧になってください。
こちらが現在の吉良邸です。
では!
↓[ Googleセレクト 関連コンテンツ ]↓
wordpressやるなら
エックスサーバーがオススメ!
このサイトはスタート時より「wordpress × エックスサーバー」によって運営しております。他のサーバーとも契約をして別サイトを構築しておりますが、エックスサーバーの使い勝手がイチバンです。セキュリティ、サポートに満足しております。しかも低コストです。利用者が多いので情報がネットに多いことも助かります。
詳細は下記ボタンより