「aibo」が復活する。オーナーとのやり取りをソニー独自のAI技術によって学びながら個性的に成長していくそうだ。
公式ページより
http://aibo.sony.jp/
キャッチコピーは「あたらしい物語がやってくる」。可愛らしい表情の「aibo」が女性とじゃれ合う姿は微笑ましい。
しかし、新型「aibo」発表の場で開発担当の川西泉氏(AIロボティクスビジネスグループ長)は、先代のAIBOについて「修理サービスの復活はない」と断言したそうだ。
http://president.jp/articles/-/23827
https://archive.is/T9duO(「archive.is」webpage capture)
「心を満足させることで科学の存在価値がある」
この言葉はソニー創業者の一人であり、2代目社長だった井深大氏のもの。
井深氏は心の貧しい人間が増えていくことを懸念し、教育問題にも力を入れていた。名著『幼稚園では遅すぎる』は昭和の教育バイブルのひとつでもあった。
川西泉氏を批判するわけではない。会社の言葉として受け止めているから言わせてもらうが、ソニーには気概もプライドもない。もちろん心もない。きっと崩壊するだろう。いや、崩壊して欲しい。
1999年に発売された先代の「AIBO(先代は大文字表記だった)」は、まるで永遠の命をもつロボット犬のような売り方をされた。
心に訴えかける売り方をしておきながら、面倒になると切り捨てる。こういった思考は必ずソニーにとって命取りになると思うし、むしろ命取りになって欲しい。
機械だからといって永遠の命というわけではない。当然だ。むしろ機械の方が寿命が短い。それはわかっている。少数の顧客のために部品を定期的にメンテナンスするなんてことは、商売的にはロスでしかない。もちろん「修理サービスの復活はない」は合理的だし、理解できる。
しかし、ならば、機械だから寿命は限られているとハッキリと言わないのか? さも永遠に壊れないような売り方をしたのか? その後始末をする責任感の欠片もないのか?
せめて事情をしっかり伝えて頭を下げるなり、合同葬儀でも行うのがスジではないのか?
井深大氏が生きていたら、こんな無慈悲な対応は決してしなかっただろう。
世界のソニーのプライドがあるならば、すぐに看板を下ろすべきだ。
少しでもプライドが残っていたのならば、壊れにくい部品を開発する目標を掲げるとか、未来に向けて貪欲に挑戦する気概を見せて欲しかった。
もっとも心を失っている状態では何を望んでも無駄だろうが。
ちなみに今回の「ケアサポート利用規約」を読むと、部品の保有期間は「生産終了後7年間」。
また2025年以降に問題が話題になることだろう。もっともソニーがまともな状態で存続しているかどうかはわからない。かなり危ういのではないだろうか。
ソニー魂を引き継ぐ者たちもいるのが救い
かつてソニーで技術者として働いていた者たちが立ち上げた「ア・ファン ~匠工房~」という修理会社がある。ここでは「AIBO」の修理はもちろん、里親まで募集している。
「ア・ファン ~匠工房~」ホームページ
http://a-fun.biz/index.html
AIが進化するのことは喜ばしいことだ。しかし、エゴの塊の会社が開発するロボットには心の欠片もない歪なロボットが生み出されることだろう。いくら体裁は繕っていても誤魔化されてはいけない。
そのロボットがいつの日か暴走してしまうことも容易に考えられる。
太刀打ちできなくなり途方に暮れる人間たち。そこにに救世主として現れるのが、心ある「人間」に補修・維持された初代「AIBO」たちだったりしたら面白いのかもしれない。
これじゃ、安っぽい。映画にもならない……か。
人間、余裕がなくなると、心を失いがちになってしまう。
かく言う私だって偉そうに批判なんてできない。反面教師として、このaibo問題の未来を見守っていきたいと思う。
<参考>
名著『幼稚園では遅すぎる 新装版 (サンマーク文庫)』はこちら。必読!
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