つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。言葉の雑学を掘り下げた記事です。今回は「凄い(すごい)」。この言葉はポジティブな使い方をされる方が多いように感じますが、私はネガティブな “ 恐れ ” の要素を含んでいることこそが本来の「凄い(すごい)」といえると解釈しています。
言葉の由来について興味がある人……言葉の由来って面白いですよね。私は大好きです。さらに言葉を調べたり、派生した謎を掘り下げていくと、さまざまな歴史や風俗、文化などを知ることもできます。今回は「凄い(すごい)」。私の興味がどのように広がっていくかも含めてお楽しみください。
【目次】本記事の内容
「凄い(すごい)」の由来は? 基本は、度が過ぎていることを意味するが……
「凄い(すごい)」の語源を調べると、「すぐ(過ぐ)」「すぐ(過ぐ)」「しこ(醜)」などが由来になっていると出てきます。
やはり妥当な線は「すぐ(過ぐ)」となるでしょう。
要するに「度が過ぎいている」という状態を表している言葉です。
この「度が過ぎいている」という状態を掘り下げていくと、純粋にポジティブに礼賛するのではなく、「ぞっとするほど恐ろしい」「非常に気味が悪い」「程度がはなはだしい」という……いわば、人間の範疇を越えた何者かの力を感じさせるようなニュアンスが含まれていることが感じられます。
私的には、神業的な「畏怖(恐れおののく)」に近いものを感じさせるものこそが、「凄い(すごい)」といえると解釈するに至りました。
私もそうですが、わりと安直に「凄い(すごい)」という言葉を使いがちではないでしょうか?
人間技とは思えないことを成し遂げた人に対して使った方がいいのかもしれません。
漢字の「凄」の成り立ちは、とんでもなく怖かった!?
ここで漢字の「凄」について触れておきます。
「凄」という漢字は……
「冫(にすい)」+「妻」で作られています。
これを見ると、氷のように冷たく怖い妻を想像してしまいます。
……恐ろしいですね。
やはり「凄い(すごい)」は、恐ろしい意味を含んだ言葉なんだ……と思うのは、早計です。
「凄」という漢字は、形声文字です。「肌が切られるほどに冷たい氷雨が降っている様子」を示しているだけで、「妻」は音(読み方)だけしか関係ありません。
ややこしいですが、漢字というのは作られ方もさまざまです。繰り返しますが、この場合の「妻」は、意味とは無関係な存在です。
「凄い(すごい)」に似た方言はたくさんあるが……
「凄い(すごい)」を「度が過ぎた」という意味だけで考えた場合、それに類する方言は全国にたくさんあります。
たとえば、「なまら(北海道)」「すこだま(山形)」「うんと(茨城)」「べらぼう(東京)」「でら(愛知)」「ごぉぎ(新潟)」「めっちゃ(大阪)」「ごっつぅ(奈良)」「むっちゃ(三重)」「ばり(福岡)」「がばい(佐賀)」「でぇじ(沖縄)」などという表現は耳にしたことがあると思います。
とはいえ、私の解釈する畏怖の意味を含んだ「凄い(すごい)」とは、どれも違うような気がします。
「べらぼう」なんて、むしろ怒っている印象です(笑)。
英語のスラング「凄い(すごい)」は、怖そう!
英語のスラング「凄い(すごい)」は、怖そうなニュアンスを含んでいるものが少なくありません。
たとえば……
◯Awesome(オーサム)
アメリカ人がめちゃくちゃ使うスラングです。この言葉の原点は、「恐ろしいくらいすごい!」という畏敬の念を含んでいます。まさに超人的な状態を示しています。
◯Slay(スライ)
「殺す」という物騒な意味を持った言葉ですが、「やられた!」「かなわない!」みたいなニュアンスを持っています。
◯Smashing(スマッシング)
「猛烈」「粉砕」といった意味です。これも人間パワーを超えたニュアンスがありますね。
◯Fleek(フリーク)
差別用語っぽい印象の言葉ですが、これも「普通じゃない」「別世界の人」的なイメージです。
さて、かなり脱線しましたね。。。
最近よく思うのですが、安直に「凄い(すごい)」とか「天才だ!」といった表現を使う人が増えているような気がします。
言葉は自由に使えばいいとは思いますが、私は「凄い(すごい)」「天才だ!」などを連発しないように気をつけていこうと思います。
では!
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