2022年12月30日午後9時前、大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」でアトラクションが上で止まって動かないトラブルが発生しました。
119番通報があった枚方寝屋川消防組合によると、地上約50メートルから垂直降下するアトラクションが頂上付近で止まっている模様。
乗客2人が降りられなくなったそうです。
事故が起きたアトラクションは「ジャイアントドロップ メテオ」。
これです。
ひらかたパーク「ジャイアントドロップ メテオ」
http://www.hirakatapark.co.jp/attraction/show/meteo
動画はこちら
こちらが全景
平日だからガラガラで乗りたいアトラクション2回ずつとその他色々乗って、そして2時間で帰宅しました(*’▽’*)
1番楽しかったのは
『約50mの高さを猛スピードで垂直降下する超絶叫マシーン』
が売り文句のジャイアントドロップメテオでした(*´Д`*) pic.twitter.com/BMVVTzdGod— takako (@takako_pinky) October 13, 2020
夜は夜景もキレイ!
だけど、景色を堪能している場合じゃない!
どうやって助ける?
救助ヘリ?
それともサンダーバード!?
【目次】本記事の内容
よかった! 男女2人を無事救出
事故の発生は午後7時頃で、その約4時間後の午後11時すぎにアトラクションを動かして救出することができたようです。お客さんは20代の男女2人。共にけがはないが、低体温症の症状があり、病院に搬送された模様です。
ちなみに気象庁によると、午後10時現在の枚方市内の気温は3度だったそうです。実際はもっと寒かったでしょうね。
こちらが救出している様子です(クリックすると、画像は拡大されます)。
引用:新井義顕撮影(朝日新聞)
救急隊スゴイ!
救出映像がツイッターに投稿されていたので、貼っておきます。
とにかく救急隊スゴイ!
ひらかたパークの救出映像、普通に声出た。 pic.twitter.com/M0WlEgU9wF
— せぱたくろー (@sepatacrow) December 30, 2022
「ただただ寒かったの一言」と語る被害者
本人が病院からツイッターで状況を報告されていました。
ひらかたパークの取り残され事件の本人です
止まってる際は怖いとか怒りとか何もなくただ寒いが強く、何度か意識飛んでました。 pic.twitter.com/bkuSQgAI6t— ありみん ✩ (@kuraminn24) December 30, 2022
最後は「ロックを手動で外し、通常のメテオ通りの感じで急降下させられて下で待っていた救急隊員に助けられた」という流れだったようです。
放置中には「時間もわからず、ただただ寒くなって風が強くなる中どうやったら死ねるかをたくさん考えさせられました」ということだったようです。それはそうですよね。高さ50mの場所でイスに拘束されたまま約4時間の放置プレイはキツイです。
上空での約4時間の放置プレイの後の人力急降下救助というダメ押しは、20代という若者だから耐えられたのかもしれませんね。これが小さなお子さんや高齢者だったら。。。
考えただけで冷や汗です。
救助された2人は31日早朝5時に退院
救助された2人は、31日早朝5時に退院されたようです。よかったですね。
まだ完全に回復されていないでしょうが、被害者が質問に関してツイッターで返信されていました。
寝て起きたら皆様からの反応が多く、全員に返信できないので質問が多かった点についてまとめてツイート致します。
コロナツイートをして1週間後にひらかたパークいってる
→コロナに罹ったのは12/10で治ってからツイートしたものですので、コロナ療養中に遊園地に…ではありません。— ありみん ✩ (@kuraminn24) December 31, 2022
ポイントを整理して箇条書きにしておきます。
<ひらかたパーク・高さ50m放置された被害者の状況について>
・トイレは?「寒さで四肢の末端が痛み始め、行きたかったかもしれませんがあまり感覚がありませんでした。ですので、漏らしたり等はありません」
・トラウマ等は?「高所は下見ると怖いくらいでしたが、今は高いところは行きたくないくらいです」
・回復は?「フラフラですが歩けるようになり朝5時に退院致しました。寝て起きたところですが、疲労からか全身が痛くまだ全快はしておりません」
・救出方法については?「怒り等はございません」
・同伴者の体調は?「フラフラながらも歩けるため退院しております」
被害者はコロナ明けもあり思いっきり楽しもうとされていたのではないでしょうか。とんでもないトラブルに巻き込まれてしまいましたね。せっかく大晦日もグッタリ状態でしょうか。
被害者がここまで丁寧に対応するなんて、やはり時代はSNSですよね。
園では手動で降ろそうとしたが、断念して119番通報
事故発生から通報までに時間がかかったのは、遊園地が自力でなんとかしようとしたからだったようです。
ひらかたパークによると、アトラクションは「ジャイアントドロップ メテオ」。午後7時すぎ、3基が頂上付近で止まった。うち2基は手動で降ろすことができたが、男女2人が乗った1基が降下しなかった。2人は「気分が悪い」と訴えているという。
消防組合によると、最大で地上42メートルまでしか届かないはしご車だったため、はしご車による救助を断念。アトラクションを急降下させ、救助したという。
引用:停止アトラクションから2人救助 低体温症で病院へ ひらかたパーク(朝日新聞/2022年12月30日 21時59分)
https://www.asahi.com/articles/ASQDZ76MDQDZPTIL00C.html?iref=comtop_7_01
魚拓URL:https://archive.md/jh8Ua
被害者は損害賠償できるのか?
気になる損害賠償ですが、遊園地の事故は意外とシビアかもしれません。
実際に遊園地で起きたトラブルについて調べてみました。
・誠実さに欠ける対応「お子さんがスポットライトが破裂で火傷」
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9271830.html
・治療費だけ? 納得できない「部品が落下してきて額から頭を8針縫うケガ」
https://www.bengo4.com/c_2/c_1382/c_1389/b_124652/
・治療費は出してもらったが「レンタル自転車で転倒し、後遺症が……」
https://www.bengo4.com/c_2/c_1382/c_1383/b_429412/
・治療費だけの負担に納得できない「子どもがアトラクション内で転倒、右腕骨折」
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1269165242
最後にYahoo!ニュースなどにあがっている声をピックアップしました。
ひらかたパークでお客さんが高さ50m付近で約4時間放置されたことに対する声
事故発生から救助されるまでの間には、かなりの数のコメントが付きました。その中でもトラブル発生の理由や救助後の対応に関連するようなコメントをピックアップします。
<ひらかたパークでお客さんが高さ50m付近で約4時間放置されたことに対する声>
・無事でよかった。でも何で通報するのに2時間もかかったんだろう。この寒空の中あんな高いところに4時間も置いておかれたら命にかかわるし。せめて二人でお互い励まし合えただろうからまだよかったけど、これで1人だったら耐えられなさそう。私だったら無理。トイレの問題だってあっただろうし
・通報が遅れたのは、まずはじめに機器の復旧を試みたからじゃないですかね。確かに、それですぐ客を降ろせるならそれが一番いいので。遊園地側のスタッフの対応でうまくいかない時に次に呼ばれるのは、おそらく製造会社もしくは設計会社でしょう。で、それでもどうにもなら無くなって(現場が諦めて)、ようやく救急に連絡したというケースじゃないかと
・何度かこのアトラクションを利用したことがあります。上空は遮るものがないので眺めは良いですが、夏場でも風が吹いて涼しく感じるほどです。冬場は相当寒いのでは…
・電車内に立ちっぱなしで3時間動き出すのをひたすら待った経験はありますが、4時間…この寒空の下、はるか50mの高さで、体は固定されていたでしょうが逆に体勢を変えることもできず、辛かったでしょうね
・大震災で停電した時とか、今後もこういう状況になる可能性はある。大震災の時だったら救出もさらに遅くなる可能性もある。そういう万が一もあるかもしれないということは想定しつつ乗る方がいい。ちなみに自分はこういうのに乗らない派です
・正常性バイアスで、事案を過小評価したんじゃないの。自分たちで何とか出来る、大事にしたくないという思いが強過ぎて、動かそうと必死になって時間を浪費してしまったかも
・他記事で見たら気温3度だったそうです。そんな冷蔵庫のような寒さの中で4時間も…
・事故発生を認知。係員が通常操作で復旧を試みるも直らずで10分。メンテナンスチームが現場に向かい到着までに10-20分、原因究明と故障箇所の特定に30-60分、故障を直せば動くと判断。修理に時間がかかり30分。結局直らずその後に通報だったんだと思います。2時間位はあっという間です
・5時回ると日陰しかないし、手袋やマフラーしてないだろうし、脱水のまま低体温症に誰でもなると思う。まだ若いから健康な人なら回復早いだろうけど、これが40以降の人なら4時間も寒空に風打たれて意識不明の重体になりますよ
・普通の梯子車はビル7階くらいまでしか届かないからすぐには難しいのだろうね。そういう時にどういう対処をするのか運営側は考えていなかったのかなぁ…それがないと怖いよね。低体温だと手足に後遺症残るかもしれないし…
・昔、東京ドームのところにあるレジャー施設で、カゴのような物に乗って上下するアトラクションで取り残された事があったけど、30分ぐらいで降りられたから、貴重な経験で楽しかったってなったけど、4時間じゃトラウマだわ
・普通に損害賠償ものでしょ。トラブルがあった時に「高さが足りなくて…」などと言い訳する時点でこの施設は運営すべきではないと思う
・もし回転式のジェットコースターとかで逆さ吊りの状態で止まったら、とか考えると怖すぎなんやけど
・今回の件が良いきっかけとなり今後、アトラクションの安全管理やリスクマネジメントについて全国共通のルール作りが出来れば良い
・真っ暗な寒い中で何時間もの恐怖。低体温症でどんなにか辛かったかと思います。かわいそう過ぎます
・無事に救助されて良かった。ニュースを見ると7時頃に止まり、消防に救助を依頼したのが9時。そこから救助されたのが11時。早く消防に救助を依頼していれば、この2人は4時間も取り残される事は無かった。これは運営側の大きな過失。トラブル時の対応が悪すぎる。何故消防に依頼するのに2時間もかかったのか
・パニックになって、無理に安全バーから抜けようとしたりせず、降りようとしなくて良かったです。パニックになると、冷静さを欠きますから
・50メートルの上空なので、もう少し薄着だったら命に関わっていたかもしれないので命に別状なく良かったです
・本当に良かった。無事で。怖かったと思います。高いところで停止、、、怖かったと思います
・今回のように機器が止まってしまうような事態は十分に想定でき、その際の対応策も準備されている筈。どのようなアトラクション機器であっても、先ずは安全が第一でありそれが損なわれていれば運転などできる筈が無い。なぜ、事態発生後3時間以上も解決できなかったのか。不幸中の幸いではあったが観客の方が無事でほんとに良かった。だが、これはひらかたパークという会社の運営と安全の観点が問われる事案。一歩間違えば大変な事になっていた
・現場担当者が一存で通報できない。責任者に連絡してから…責任者は上司に連絡してから…上司はさらにその上司に確認取らないと勝手なことはできない。トップは、大ごとになる!時間かかってもその場で何とか解決しろ!とかそんなやりとりで通報までに時間かかったとか。まさかそんなことは決してないと信じたい。でもどうして4時間もかかるのでしょうか?
・届かないはしご車を呼んだり、4時間右往左往したところを見るとトラブル対処法が事前に全くなかったということでしょうか
・世間に強い不信感、不安感を与えたのだから当然、迅速に会見を開いて謝罪し対応に遅れた経緯、事情など包み隠さず説明するべきだし今後も運営するならば以降このようなトラブルに対してどうスピーディ、且つ安全に対処していくのかも明示しなくてはならないと感じる
・日本全国に絶叫マシンはどのくらいあるのでしょう? しかし本当に安全なのでしょうか?確かに安全装置が働いて急停止はできたとしましょう。そのあと乗客を無事地上に降ろすまでが安全装置だと思うんです。停止して3.4時間そのままで待たされたのでは全然安全じゃないし止まっても助けに行く手段がないのでは安全に絶叫を楽しむマシンとは言えないと思います
・フツーに考えて、はしご車の限界が40mというのには理由があり、そもそも40mを越えると空の風の影響を受けて、下で支えることが困難になる。この時期の日没後に4時間野晒しで、しかも50m上に居たままってのは、拷問レベルで、下手すりゃ気を失うか体調に変化が出ても当然なレベル。アクシデントは突然起こるものなので、人知を越えて起こったものについては予想や対策しようがないのも分かるが、なぜ四時間もかかったのか?これを検証しないことにはなかなか営業再開は難しいと思う
・遊園地の事故で、どうしても思い出してしまうのは、エキスポランドの風神雷神(ジェットコースター)の死亡事故だ。事故の原因はメンテナンスをしてなかったことで、部品が破損したことだった。その後、全国のジェットコースターをメンテナンスするように御触書が出た。その結果100以上のジェットコースターでメンテナンスを怠っていたことが判明した。遊園地経営者は、どうしようもなく安全意識が低いということが露呈した結果となった。ひらかたパークの今回の事故の原因を究明して、すぐに改善をしてもらいたい
・通報が8時55分だったというのが気になる。2時間もかかるか…?10分粘ってダメだったらすぐ通報、到着待つ間にさらに対策というのが普通ではないだろうか。大ごとにしたくないという心理が働いたのか…
・私ならこんなふうに冷静にツイートできるだろうかと思いました。何故、もっと早く助けてくれない?とか。悪い方に取ってツイートしそうです。
・救助されてSNSに投稿されたのは、安堵感やアドレナリン放出みたいな状態だったのではないかな?
・似たようなインタミン製のブルーフォール(今はなき)でも同じことありました。お客さんが乗る部分は吊るされてるだけで上の牽引する台車がフックで繋がってるだけです。頂上でフックを離すことで自由落下となるわけですが、通常の落下動作で溝から抜けずお客さんが乗る部分を切り離し出来ないことがあったようです
・レスキューに救助を要請するのに、2時間も要するはずがない。まず、この時点で、ひらパーの危機管理体制は終わっている。真冬の夜間の極寒の中、死人が出てもおかしくない事態だということすら分からない、一刻一秒を争う緊急事態であることすら分からないのには驚きだ。大方、バイトだけで回していて、烏合の衆状態で右往左往していたのが目に浮かぶ。それか、大事にしたくないと、施設が保身に走ったか
・ ・ ・
通報の遅さを指摘する声がほとんどでしたね。
ただし、年末の夜という状況を考えると、すべてが後手に回ってしまったことは容易に想像できます。夜間でのトラブルだと、状況すらも把握しにくいでしょうし。
また、トラブルが公になってしまうと、稼ぎ時の大晦日営業をフイにしてしまうことを避ける気持ち働いたかもしれませんね。
悪いことが重なったトラブルですが、なによりも被害者が翌朝には退院できる状態にまで回復されてよかったです。
トラブル後のひらかたパークの対応などは、別記事にまとめています。よかったら下記の記事をご覧になってください。
参考:
・ひらかたパーク、31日は臨時休園! アトラクション停止トラブルで謝罪 | 謝罪文 実例90
https://27watari.com/apology-letter-example-090
では!