つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
ゴールデンウイーク明けの5月8日から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の位置付けが「2類相当」から「5類感染症」に移行します。それに合わせて医療費の自己負担分が増えることとなります。そこでコロナに効くとされている「備えておく市販薬」を簡単にまとめました。
【目次】本記事の内容
無料だった入院費など、トータルで10万円ほどになる!?
ゴールデンウイーク明けの2023年5月8日から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の位置付けが、「2類相当」から「5類感染症」に移行し、連動して医療費の自己負担がアップすることとなります。
いままでは原則的に自己負担はなく、「陽性判明後の処置(入院費・検査費・治療費・医薬品費・食事療養費)」などは公費負担でした。この状況が激変します。例えば感染時に投与される抗ウイルス薬は高額なので、健康保険の適用であっても数万円の負担となると予想されます。さらに入院すればトータルで10万円にはすぐなってしまうでしょう。
もちろん健康保険の高額療養費が適用される場合もありますので、コロナ感染で凄まじい医療費がかかるということはありませんが、それにしても一人10万円はかなりの出費です。これが家族全員だとしたら……考えただけでゾッとします。
コロナ感染に備え、市販薬を用意しておく必要がありそう
いくら「5類感染症」に移行したといっても、コロナは完全消滅するわけではありません。もしかすると変異株が出現することで、まさかの重症化フィーバーとなる可能性もあります。そうなった場合、コロナに関してはさまざまな考え方がありますが、まずは転ばぬ先の杖を用意しておくのは必須でしょう。
転ばぬ先の杖……それはコロナ感染に有効だとされている市販薬を用意しておくことです。もちくは最低限の知識や評判を頭に入れておくことです。
もし市販薬でコロナを悪化させずにやり過ごせるのであれば(正しい対処法かどうかは別問題)、それに越したことはありませんから。
では、実際にコロナに効く市販薬について掘り下げてみます。
コロナに効くとされている市販薬の紹介
推奨されている市販薬を症状別(発熱・喉の痛み・咳や痰・鼻水)に分けて紹介していきます。
下記で紹介している市販薬関連のリンクはAmazonに飛びます。
◯コロナ対策:解熱剤
「NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)」のものと、そうでない種類があります。「NSAIDs」は熱や痛みを速やかに抑えてくれます。しかし、副作用として胃粘膜や血液凝固、腎臓、肝臓、心臓の機能に影響を与えることや、ぜんそくを引き起こすことがあります。気になる方は「NSAIDs」でない解熱剤を選ぶのがいいでしょう。
「NSAIDs」でない解熱剤
・こどもパブロン坐薬(対象年齢 1~12歳)
・小児用バファリンチュアブル(対象年齢 3~14歳)
・小児用バファリンCII(対象年齢 3~14歳)
・バファリンルナJ(対象年齢 7歳以上)
・ラックル(対象年齢 15歳以上)
・タイレノールA(対象年齢 15歳以上)
「NSAIDs」配合の解熱剤
・新セデス錠(対象年齢 7歳以上)※購入時に薬剤師に要相談
・ナロン錠(対象年齢 8歳以上)※購入時に薬剤師に要相談
・ハッキリエースa(対象年齢 11歳以上)※購入時に薬剤師に要相談
・ノーシン(対象年齢 15歳以上)
・セデス・ハイG(対象年齢 15歳以上)
・セデス・ハイ(対象年齢 15歳以上)
◯コロナ対策:喉の痛みに対する市販薬
喉の痛みを緩和する成分「トラネキサム酸」を含んだ薬が有効。しかし新型コロナの感染拡大による需要の増加により製薬企業での限定出荷が行われており、小規模な薬局などで入手が困難な状況にあります(令和4年12月16日会見)
「トラネキサム酸」配合の薬
・ペラックT錠 18錠(対象年齢 7歳以上)
・トラフル錠(対象年齢 7歳以上)
・ハレナース 9包(対象年齢 7歳以上)
・コルゲンコーワ鎮痛解熱LXα(対象年齢 15歳以上)
・のどぬーる鎮痛カプセルa(対象年齢 15歳以上)
◯コロナ対策:咳と痰に対する市販薬
咳止めについては、比較的安全性の高い「非麻薬性」と効果も高い「麻薬性」がありますが、「デキスルメトファン」を含んだ鎮咳薬の多くは「非麻薬性」で安全です。痰に関しては「去痰薬」=たん切りとして知られている医薬成分「カルボシステイン」を含んだ薬が有効。
「デキスルメトファン」配合の薬
・メジコンせき止め錠Pro (対象年齢 15歳以上)
・宇津こどもせきどめシロップA(対象年齢 3か月以上)※デキスルメトファン含まれない
・こども咳止め漢方ゼリー(対象年齢 2歳以上)※デキスルメトファン含まれない
「カルボシステイン」配合の薬
・ストナ去たんカプセル(対象年齢 8歳以上)
・クールワン去たんソフトカプセル(対象年齢 8歳以上)
・去痰CB錠(対象年齢 8歳以上)
◯コロナ対策:鼻水に対する市販薬
「抗ヒスタミン薬」が入った薬が有効です。
「抗ヒスタミン薬」配合の薬
・ツムラ漢方ツムラ漢方小青竜湯エキス顆粒(対象年齢 2歳以上)
・PHARMA CHOICE アレルギー専用点鼻スプレー ベルダサポートAG点鼻薬(対象年齢 7歳以上)
・アレジオン20(対象年齢 15歳以上)
・アレルビ(対象年齢 15歳以上)
・クラリチンEX(対象年齢 15歳以上)
◯抗原検査キット
一般用医薬品には外箱に「第1類医薬品」の表示があります。研究用は未承認でこの表示がありませんのでご注意ください。
一般用医薬品(OTC)として承認された「抗原検査キット」
・SARS-CoV-2ラピッド抗原テスト
・クリニテストCOVID-19 抗原迅速テスト
・アンスペクトコーワ SARS-CoV-2
市販薬を服用するときの注意点
市販薬を使って対応する場合、複数の症状を同時に抑える「かぜ症状」全般に向けたものより、つらい症状の緩和に特化した薬、全身症状の場合は解熱鎮痛薬が有効とされています。
注意点としては、もともと治療している病気がある人は飲み合わせの問題があります。市販薬であっても医師や薬剤師に相談をしてください。
参考:
・市販の解熱鎮痛薬の選び方(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00404.html
・加藤大臣会見概要(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000194708_00510.html
・コロナウイルス罹患患者における 自宅療養者への医療提供(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000829779.pdf
・新型コロナウイルス最前線(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/202110_00003.html(魚拓URL:https://archive.md/ZQDuk)
・コロナ第7波 自宅療養でセルフケア 市販薬の使い方や注意点は(NHK首都圏ナビ)
https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20220803a.html(魚拓URL:https://archive.md/OVs5S)
・新型コロナに対する市販薬について【発熱や咳などの症状別】
https://soujinkai.or.jp/himawariNaiHifu/covid19-counter-drug/(魚拓URL:https://archive.md/otVRL)
・SOKUYAKUメディカルコラム
https://sokuyaku.jp/column/carbocisteine-gew.html(魚拓URL:https://archive.md/z97GD)
では!