つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
大阪にある「株式会社パプアニューギニア海産」をご存知でしょうか。同社はシフト制を撤廃し、フリースケジュール制度を採用しています。理由は従業員のストレスを軽減するためだそうで、従業員の離職率は下がり、生産効率もアップする結果となっているそうです。今回は「株式会社パプアニューギニア海産」のエッセンスを紹介します。
フリースケジュール制度を9年間も継続中! 結果は?
株式会社パプアニューギニア海産が取り入れているのは、フリースケジュール制度というものです。これはシフト制を撤廃し、好きな時に好きなだけはたらけるという仕組みです。他にも「やりたくない作業をやってはいけない」「休みの連絡は禁止」など、通常の会社では考えられないようなことばかりが行われています。代表の武藤北斗さんは「従業員のストレスを軽減するため」だと語っています。
シフトを組んでその通りに出勤していると、どうしても無理やりはたらかされてる気持ちになってしまうんですよね。パートを選んでいる人というのはそもそも、子育てなどほかにやらないといけないことがある人が多い。それなのにいつも決められた日時に来なきゃいけないとか、休む時に連絡しなきゃいけないっていうのは、ものすごいストレスになるはずなんです。でも、フリースケジュールならば、そのストレスから解放されます。体調がよくて時間もあれば、人ははたらこうって気持ちになると思うんです。原始時代のはたらき方だってそうだったはずなんですよ
引用:好きな時に出勤、休みの連絡は禁止。シフトなしの工場の従業員はなぜサボらないのか?(はたわらワイド/2023年5月23日)
https://hatawarawide.jp/nama/230522-1
魚拓URL:https://megalodon.jp/2023-1011-0813-33/https://hatawarawide.jp:443/nama/230522-1
はじめは2週間限定でスタートさせたそうですが、それが9年間も続いて、さらに業績もアップしたという結果には驚かされるばかりです。
パプアニューギニア海産の場合、パートさんがメインの仕事で、かつ商品を相手にする単純作業ということも成功の背景にありそうですが、それを差し引いても目を見張るものがあります。
大事なことは「はたらきやすい環境」というものをしっかり考え、新しいことに挑戦することが大切ということでしょう。
パプアニューギニア海産こだわりの4つのポイントと理由
フリースケジュール制度といっても漠然としている部分もあります。そこでパプアニューギニア海産こだわりの4つのポイントを取り上げた記事を見つけましたので、うまくいく理由を掘り下げてみます。
⓵無断欠勤OK
→休みを気持ちよく休んでほしい。ある程度のお給料が必要なため、みんなちゃんと来る。そのため工場全体の売り上げが減ったりすることはない。「自由に来ていい」となると、来なくなるのではない。ちゃんと来るようになる、ということ。
⓶嫌いな仕事はしてはいけない
→毎月アンケートをとって、主要な項目の“これはやりたくない”というものにチェックする。武藤さんは掃除が嫌い。だからこそみんなに平等に割り振っていたが、話を聞いてみると“掃除が好き”という人もいることを知り、それならやりたい人がやりたい仕事をやれば良い、ということで始めた。いっぱいチェックしすぎると、一部の作業しかできないのでしんどくなる。自分でやる作業を決めることによって意欲が湧いてくる。
⓷従業員は助け合ってはいけない
→パート同士は教え合ってはいけないし、質問もしてはいけない。“仲良くしない”という方向に舵を切った。人間関係のストレスが出勤率にも関わってくる。まさに“思いやらない思いやり”。思いやっているからこそ適度な距離を取る。
⓸シールを貼ってエビがもらえるサービスを開始
→従業員じゃない人に「袋にシールを400枚貼るとエビ1パックサービス」というものを実施している。
引用:村上信五くんと経済クン「前代未聞の新しい働き方改革を実践!話題のエビ加工工場」 (文化放送/11/16, 2022)
https://www.joqr.co.jp/qr/article/71801/
魚拓URL:https://megalodon.jp/2023-1011-0822-23/https://www.joqr.co.jp:443/qr/article/71801/
株式会社パプアニューギニア海産の代表取締役工場長・武藤北斗さんは従業員の方にも話を聞いて、みんなが幸せになれるようにと考えて行き着いたのがこの働き方だったそうです。
人間の心理を的確に突いた働き方改革ともいえます。
引き続き、追記していきます。