双葉トータルケア・怒鳴られ続けたパワハラ行為が原因で従業員が自殺!? | 謝罪文 実例031

つなワタリ＠捨て身の「プロ無謀家」（@27watari）です。

 

気になった謝罪文の実例を収集してアーカイブしている記事です。謝罪するようなことが起きないことに越したことはありませんが、もしご自身や仲間に何かが起きた時に参考にしていただければ。

 

 

今後はパワハラ自殺訴訟が増えていく？　10年前の自殺に対して提訴

今回は特殊な例ですが、謝罪文がまだ出ていない案件です。先日紹介したハシモトホームのパワハラ自殺に関してはモヤモヤが続いている状況ですが、パワハラ自殺訴訟について少しウオッチングする意味も込めての記事となります。

 

ちなみにハシモトホームのパワハラ自殺に関する記事はこちらです。

絶望的に不誠実！パワハラ賞状でフルボッコ青森県ハシモトホームは意図的倒産もある!? | 謝罪文 実例019

 

さて、今回のパワハラ自殺に対しての訴えは、山形で起こりました。葬儀関連会社「双葉トータルケア」に対して9年前に亡くなった当時28歳の女性の遺族からの訴えです。

 

 

◯28歳（当時）の女性が2012年12月入社後、うつ病で休職し、13年9月に自殺

まずは訴えを紹介する記事を紹介します。

 

 

訴えられた名古屋市に本社がある葬儀関連会社「双葉トータルケア」は、「訴状を確認しきれていないので現段階ではコメントできない」としていると報道されています。ちなみに他の報道では「まだ対応を決めておらず、コメントは差し控える」というものもありました。

 

今回はハシモトホームで注目された賞状（症状）のような燃料がありませんので、なかなか燃えにくい案件かもしれません。しかし、今後の展開も含めて気になるところです。

 

 

◯そもそも10年ほど前のパワハラ案件に時効はあるのか？

気になるのは10年ほど前の案件というところです。

 

ちなみに令和2年4月1日から改正民法が施行されています。そして気になる消滅時効の期間は「人身損害は５年間、その余の損害は３年間」とされています。詳細は法務省のパンフレットをご覧になってください。

 

 

法律的な解釈はいろいろな考え方があるようですが、今回の場合は自殺されている案件ですので、人身損害とみなされるでしょう。つまり、時効は5年となります。それを考えると、非常に難しい案件ともいえるでしょう。

 

ちなみに法務省は、身体的機能に障害が生じているかどうかの判断については、以下のようなものとしています。参考にために載せておきます。

 

 

 

・　・　・

 

ちなみに「双葉トータルケア」のサイトを見ると、「湯灌（ゆかん）」事業をメインに全国展開をされている企業だというのがわかります。しかし、すでに山形営業所は閉じられているようです。当時のパワハラ上司がどうなっているのかもわかりません。そういった部分でも対応が気になってくるところです。少なくとも現時点（2022/08/23）には謝罪文などはサイトにアップされていません。

 

詳細がわかりませんので、判断しようがありませんが、実際、10年前のパワハラに対しての訴えに対して困惑しているのではないでしょうか。

 

謝罪文を出すのも大切ですが、裁判ですべてを明るみにする考え方もあるでしょう。裁判は多角的かつ客観的に事実を検証する機会ですから。

 

 

あらためて動きがあれば追記いたします。

 

では！