つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。新型コロナ感染拡大の長期化や社会情勢不安の影響により2022年に値上げする商品・サービスが増えています。値上げに関する最新ニュース・企業に関連した雑学を共有する記事です。
最新の商品やサービスの値上げ情報を知りたい人……2021年から食品関連を中心に値上げを発表する企業が増えてきています。この傾向は2022年以降も続いていきます。もしかすると商品自体が消えてしまうこともありえるでしょう。そんなわけで目にとまった商品の値上げ、サービスの値上げの最新情報を紹介していきますので、買い物の参考にしていただければ幸いです。今回はJR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)に関する値上げ情報です。
【目次】本記事の内容
JR東日本が2023年3月頃より東京都区区間にて運賃を10円値上げ
最初は「えっ? JR東日本が2022年3月に値上げ? 過ぎてるじゃん!?」なんて思ってしまいました。よくよく見ると、2023年3月頃の予定でした。ずいぶん早い告知ですが、他企業に比べて良心的な気はします。
さて、肝心の内容です。
JR東日本が2022年3月頃に普通運賃を10円値上げします。それに伴い、通勤定期も値上げすると発表しました。
最初はニュースリリースを探しても全然見つかりませんでした。やっとサイトの最下部にあった「最新のニュースリリース」一覧を見つけましたが、そこにも値上げや価格改正の文字は見つかりません。
そこで「バリアフリー設備の整備を促進します~ホームドアは整備を拡大・加速~」をクリックしてみましたが、やはり値上げの発表ではありません。
「いったいどこに出ているんだろう??」。いくら探しても見つかりません。
……あらためてバリアフリー設備の発表記事をよく見てみました。すると……ありました! 見つけました! 「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用するという説明に合わせて、運賃を値上げするという記述が記載されていました。※鉄道駅バリアフリー料金制度に関しては、後半で説明します。
詳細はこちらのニュースリリースをご覧になってください。
(囲み)
「これらの整備を進めるため、国により創設された鉄道駅バリアフリー料金制度を活用することとし、本日、国土交通省関東運輸局に、鉄道駅バリアフリー料金制度を活用した料金設定および整備等計画の届出を行いました。東京の電車特定区間のみをご利用になる場合を対象に、下表(別途参照)に記載の料金を旅客運賃に加算します。」
引用:「バリアフリー設備の整備を促進します~ホームドアは整備を拡大・加速~」(JR東日本・東日本旅客鉄道株式会社/2022年4月5日)
https://www.jreast.co.jp/press/2022/20220405_ho01.pdf
値上げは普通旅客運賃が10円、範囲は東京特定区間
今回値上げするのは、普通旅客運賃と定期旅客運賃(通勤)です。通学定期旅客運賃には加算されません。また、小児は料金加算後の大人の半額となります。
<料金設定額(大人の場合)>
◯普通旅客運賃
IC運賃、きっぷの運賃ともに10円加算
◯定期旅客運賃(通勤)それぞれ下記金額を加算
1箇月:280円/3箇月:790円/6箇月:1,420円
加算される東京の電車特定区間とは、下記となります。
<東京の電車特定区間>
「電車特定区間」とは正式な名称で、JRの旅客営業規則第78条に規定する区間のことです。利用者が多く運賃が割安になっている区間で、国鉄時代は国電区間と呼ばれていました。JR東日本(東日本旅客鉄道)内では、山手線や中央線、東海道線、 赤羽線(埼京線)をはじめ、南武線、鶴見線、武蔵野線、横浜線、根岸線、横須賀線、青梅線、五日市線、東北本線、常磐線、総武本線、京葉線などの路線が該当します。
路線名を書き並べられてもわかりにくいので、図を載せておきます。
↑クリックすると拡大されます。
具体的にはどのような整備が行われるの?
今回の設備整備の内容は、「ホームドアの拡大」がメインになります。2021年度末時点で92駅183番線だったホームドア整備を、2031年度末頃までに330駅758番線まで拡大する予定です。ほかには「エレベーター・スロープの整備による段差解消」「バリアフリートイレ」などとなります。
鉄道駅バリアフリー料金制度ってなんだ? 大阪や名古屋でも値上げか
鉄道駅バリアフリー料金制度というのは初めて聞きました。2021年12月に国(国土交通省)により創設された、都市部において利用者の薄く広い負担を得てバリアフリー化を進める制度だそうです。
参考:
・「全国の鉄道駅バリアフリー化を加速します!」(国土交通省/令和3年12月24日)
https://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo02_hh_000148.html
・鉄道駅バリアフリーの加速(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/tetudo/tetudo_tk6_000008.html
創設された時点で『東京、大阪、名古屋の3大都市圏で1乗車あたり10円以下の上乗せが想定され、2023年春以降に始まる見通し』と報道されていますので、近いタイミングで東京に続いて大阪、名古屋でも値上げのリリースが発表されることでしょう。
値上げは仕方ない!? バリアフリー料金制度を社会全体で検討してほしい
バリアフリー化費用の運賃上乗せについては事前にインターネットで意識調査(調査対象者数:4,000人)も行われたようです。その結果、回答者の約6〜7割が「1乗車あたり少なくとも10円の上乗せは妥当」と答えました。
参考:
・「高度なバリアフリーに係る新たな利用者負担制度に関するアンケート調査結果について」(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/common/001243305.pdf
バリアフリーのために国民が料金を出し合うことは、多くの方々に当然のことと受け止められているようです。私も賛成です。
しかし、バリアフリーは魔法の呪文と呼ばれる側面もあります。福祉を強調することは悪いことではありませんが、都市部の特定の大手企業だけにメリットが偏ったアンバランスさを感じてしまいます。また、交通機関が片方でバリアフリーを謳いながら、片方では赤字路線を廃止するような矛盾を実行しているケースもあります。実際に地方には陸の孤島のような状態に追い込まれているエリアがたくさんあります。
こういった状況を冷静に考えると、社会全体で『新しいバリアフリー料金制度』を考えていく必要があるかもしれません。
各自治体では独自のバリアフリー料金制度を検討しているのでしょうか? 非常に気になります。
では!
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