声がかれてしまった！　炎症の予防法は？　気になったら病院へ！

風邪をひいたり、カラオケで叫びすぎたときに声帯が傷ついてしまうことがあります。喉のトラブル全般について備忘録としてまとめました。

 

声を出すために声帯は毎秒何百回も振動する

風邪やカラオケの歌いすぎで声帯に傷がつき、声がかれてしまった場合は、とにかく声を出さないのがイチバンの方法です。

いくら小さな声でも、声を出すために声帯は毎秒何百回も振動してしまいます。負担がかかるのは避けられません。

とくにカラオケは狭い部屋でタバコの煙にさらされたり、お酒を飲むことも多いです。そうなると、余計に声帯が痛めやすくなってしまいます。

お酒自体は声帯に影響を与えることはありませんが、陽気になって大声を出し過ぎてしまったり、喉の粘膜が充血することで傷つきやすくなります。

 

 

 

声のかすれを守るために気を遣うといいこと

声帯が弱い人は、つぎのような部分に注意するといいでしょう。

・咳などはできるだけ小さめにする
・叫んだり、大声を出さないようにする
・無理な高い音を出さないようにする
・できるだけリラックスする
・煙っぽいところは避けるようにする
・寒い場所や乾燥した場所は注意する
・あまり遠く離れた場所で会話をしない

 

 

 

徹底的に鍛える方法もある

私は芝居をやっていましたが、その際には「一度、完全に喉をつぶす」という手法も普通に行われていました。

声帯も鍛えれば強くなりますので、過保護にしないで鍛えていく方法です。

割合的にこの方法がどれだけの人に有効なのかはわかりませんが、まわりの人たちは喉をつぶしても、強くなって回復していたようです。

ただし、喉のつぶしすぎによってハスキーなまま声が戻らなくなったケースも多少はありました。

やはり何事もほどほどがいいんでしょう。

 

 

 

長期間に渡ってかれた声が治らない場合はどうする？

「扁桃炎や咽喉頭炎、気管支炎、喉頭癌の初期症状」や「声帯ポリープや声帯結節」を疑い、念のために耳鼻咽頭科で診てもらうのがベストです。

また、消化器系の病気で、「逆流性食道炎」というのがあります。これはストレスなどの自律神経系の乱れから起きる病気で、胃液が食堂に逆流して起こります。

カラオケなどのやりすぎで起きやすいのが声帯ポリープや声帯結節です。

 

 

声帯ポリープ

声を使う頻度が高いと、声帯の一部分にだけ負担がかかり、声帯にポリープができてしまいます。

空気がもれる感じの声となり、やや低音になります。

稀な例ですが、呼吸困難を起こすことあります。

原因は、ポリープが邪魔をして声門の開閉がうまくできなかったり、ポリープのせいでうまく声帯が振動しなかったりするためです。

体質によって左右される病気ですが、腹からではなく喉に力を入れて発声していると危険です。

内視鏡検査で簡単に調べることができますので、気になる方は診てもらうべきでしょう。

重症の場合は手術が必要ですが、たいがいは薬の服用と声の安静で治すことができます。

 

 

声帯結節

マメのようなものが声帯にできる病気です。

マメのできる場所によっては、喉に強い痛みを感じる場合もあるようです。

基本的には声帯ポリープと同様の治療で治すことができます。

 

 

 

 

 

声帯ポリープや声帯結節で苦しんだ歌手、芸能人

・池田一真（しずる）
・高橋愛（モーニング娘。）
・西野亮廣（キングコング）
・岡村隆史（ナインティナイン）
・吉川晃司
・岩崎宏美
・ATSUSHI（EXILE）
・GILLE（ジル）
・YUKI（JUDY AND MARY）
・笠井信輔（フジテレビアナウンサー）
・ムロツヨシ
・東野幸治
・テル（GLAY）
・ＫＡＮ
・中山美穂
・小堺一機
・エハラマサヒロ
・ビョーク
・岡本夏生
・上田晋也（くりぃむしちゅー）
・中居正広 ほか

 

 

 

機能性発声障害

リンドバーグの渡瀬マキさんやflumpool（フラムプール）の山村隆太さん、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんが患ったのは、機能性発声障害。

これは声帯にポリープや腫瘍などの異常はありませんが、息を吐く、声帯を動かす調節がうまくいかず声が出しにくくなる病気です。

やはり「声のかすれが治らないかも？」と思ったら、早めに診てもらうのがベストのようですね。