つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
2016年(平成28年)11月6日夕方に発生した「東京デザインウィーク火災死亡事故」を覚えてますでしょうか。カンナ屑状に削られた木くずが飾り付けられていた木製ジャングルジム状の展示作品が投光器の熱で発火し、中で遊んでいた5歳男児が全身やけどで死亡した事故です。
当時、炎に包まれたジャングルジムの前で狼狽する父親、そして火が消し止められた後に見えた男児の姿に戦慄させられた人も多かったことでしょう。まさに地獄絵図でした。
【目次】本記事の内容
2021年7月に有罪判決が出たが、元大学生の2人は控訴していた!
事故が起きてから7年になろうとしています。まさかまだ裁判をしているとは思いませんでした。
2人は当初、重過失致死傷罪に問われましたが、2審は罰金刑が上限の過失致死傷罪にあたるとして、裁判のやり直しを命じていました。
東京簡易裁判所で改めて開かれた裁判で2人は、「発熱を認識していなかった」「過失はないと思う」と、これまでと同様、起訴内容を否認しました。
引用:「投光器の発熱は認識していなかった」明治神宮外苑オブジェ火災 元大学生2人の差し戻し審第1回公判で否認 東京簡易裁判所(TBS NEWS DIG/2023年7月27日(木) 12:22)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/626976?display=1
魚拓URL:https://archive.md/7Nl1G
報道ではわかりにくいので、裁判の経過や和解に関しての状況を順を追って説明してきます。
◯神宮外苑アートオブジェ火災死亡事故の裁判の経過や和解に関しての状況
時系列で簡単にお伝えします。
<裁判の経過や和解に関しての状況>
・2016年(平成28年)11月6日夕方:事故発生し、5歳男児が死亡
・2019年(平成31年)3月18日:出展者やイベント主催者ら計6人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検
・2019年(平成31年)8月1日:東京地方検察庁は出展者2人を重過失致死傷罪で在宅起訴し、主催者ら4人は不起訴処分に
・2020年(令和2年)4月:男児の両親らが作品を出展した日本工業大学側とイベントの主催会社に民事訴訟を起こす
・2020年(令和2年)12月3日:男児の両親らと日本工業大学側の和解が成立
・2021年(令和3年)3月30日:出展者2人の刑事裁判について結審。無罪を主張する2被告・弁護側に対し、検察側は被告2人に禁錮1年を求刑
・2021年(令和3年)7月13日:東京地裁は被告2人に禁錮10ヶ月、執行猶予3年の有罪判決
・2021年(令和3年)7月26日:有罪判決を不服として東京高等裁判所に控訴
・2022年(令和4年)9月13日:控訴審判決では被告2人は「わずかな注意を払えば火災を予測できたと認めるのは困難だ」と指摘され、罰金刑が上限の過失致死傷の罪にとどまると判断。1審判決を取り消し、簡易裁判所で審理するよう命じた
・2022年(令和4年)11月16日:男児の両親らとイベント会社の和解が成立
・2023年(令和5年)7月27日:被告2人は起訴内容を否認
この事故はすいぶんと時間がかかっています。理由は調べませんが、すでに男児の両親らと大学やイベント会社が和解しているので、もはや被告2人の裁判も大きな意味を持たない状態かもしれませんね。
では、ネットではどのような声が多かったのでしょうか。
◯オブジェ火災で被告2人の無罪主張に対するネットの声
被告2人(弁護人)の主張は、「投稿器が高熱になることは認識しておらず、火災は予見できなかった」というものです。あまりにも無理がある主張に感じますが、裁判官の判断は少し異なるようです。個人的には違和感があります。
<オブジェ火災で被告2人の無罪主張に対するネットの声>
・今時はLEDが主流で発光体と発熱に注意が向かないけれど、ハロゲンランプや白熱電球の熱量はすざましい。かつて濡れタオルを乾かそうと上に向けたアームスタンドの白熱電球の上に被せるという愚かなことをした。5分もたたないうちにタオルが煙を上げたのには驚いた
・触ったり手をかざしたらわかる。事前に知らなかったとしても。リハーサルや準備で気づく
・地下街のショーウインドウの前を歩いていたら、靴屋の靴から煙が出ていたので、中に入って知らせてあげた事があります。投光器みたいな照明がものすごく至近距離で照らしていたのが原因だと、子供の私でもわかりました
・鉋屑に白熱灯を近くに置いた愚行は責められても仕方がないが、現場にいた二人の学生だけに罪があるわけではない
・触って熱いと思うぐらいの認識なら火が着く可能性までは想定できない。そういう主張
・投光器の発熱を認識していなかったら罪が軽くなり、認識していたら罪が重くなるなら、知識の無い人間の方が得。投光器の発熱なんて、準備段階でわかるはずだし、大学生が知らなかったわけはないと思うけどね
・工業大学で認識してないとかどんなレベルなのだろうか
・日工大の学生なら仕方ないかもね
・見苦しい言い訳。工業大学学生が、白熱灯やハロゲンランプとLEDの発熱特性を知らない筈は無い。投光器がLED発光でないなら発熱するのは常識。しかもスイッチを入れれば直ぐに熱を感じる筈。その直ぐ傍に発火し易い物質(鉋屑)が有れば、火が出て当然。(鉋屑は極めて発火し易い物質)
・基礎的な理科の学力不足ですかね? 家の電球を交換したことが一回でもあれば、電球が高熱を発することを理解してもいいと思うけど
・大学でも教えないのか? なぜ?過失はないと思うのか? 認識していなかったから過失と呼ぶのでは??
・裁判員裁判でないとこんなに時間かかるのか。二審が昨年の9月、一審が一昨年の7月。起訴はコロナ前19年8月。ちょっと時間かけすぎでは……
・いくらFランだろうが、一応は工学系大学の日本工大の学生が投光器の発熱を認識してないとか苦し過ぎでは?
・「発熱を認識していなかった」と主張するのであれば。それは過失。「過失はないと思う」とは、どういった思考だとそうなるんだろう?
・発火するほどの発熱があると認識していなければ過失致死罪にはならない。これは賠償責任とは別問題。刑法は危険性を認識しているかいないかが重要になる
・発熱を認識できない程度に基本的知識すら欠如しているのに、中に子供を入れて遊ばせる遊具建築物をつくって不特定多数をそこで遊ばせたのか
・「バカだっただけなんで許してください」という主張だな。プライドを捨ててでも重罰を避けたいわけね
・使用説明書には書いてあると思いますが。事前に読まずに使用したら過失は明らかでは?
・過失は十分にあると思う。見るに絶えない事故だった
・大学生にもなって光源の熱さを知らないとは
・想像力が足りず、結果として火災、死亡事故に至っているので過失以外の何物でもありません。発光する物体は少なからず発熱を伴うことは小学校で習いますが、最近の理系の大学生はこのレベルなのでしょうか。誰にも過失がないならこの子はなくなる運命だったのでしょうか。ありえません
・日本工業大学のレベルが低いのか。人物の基礎学力が低いのか
・仮にも工業大学にいるのに電球の発熱を想定できないとか、頭悪すぎない?
・この事件は本当に無惨。お父さん報われない。子供殺す作品作った学生達指導者、アタマ回らなかったんだから大人しく反省しろ。執行猶予あるだけまし
・我々社会ができることは日本工業大学の学生を採用しないことです。電球が熱を持つことすら知らないような工業大学生を安心して雇えますか?
・予見できなかった、なんて無秩序に認めると、「ぼんやりしたバカがうっかりやったら無罪」になりかねない
・照明器具が熱も持ち、火災につながることぐらい解ると思う、もし解らないのなら、もう建築に携わる仕事はしてはならないと思う。ただ、学生だけじゃなく、他にも責任を負うべき人間は、他にも多くいると思う。教員とか、主催者とか
・ジャングルジムひっくり返して遺体が出てきた時の父親の悲痛な絶叫が忘れられない
・これで無罪はないでしょ…。作って遊ばせておいて危険性を考えてないだなんて
・有罪になったとしても罰金止まりですか。亡くなられたお子さんと目の前で我が子を為す術もなく失ったお父さんのことを思うといたたまれなくなりますね。あんな、おがくずの塊みたいなものに高熱になる白熱電球を突っ込んでいたら「燃えるかも」って小学生でも想像できますよ
・危機意識が明らかに欠如していることは明確なのに、未だに無罪主張しているとか往生際が悪すぎる
・ ・ ・
裁判で無罪を主張するのは当然の権利として守られているわけですが、良心が痛まないのでしょうか。
不思議すぎます。。。
仮に無罪になっても嬉しいとは思えないと感じるのは、私の考えがヌルいからでしょうか。。。
では!