【目次】本記事の内容
「IMAバンド」などで一世を風靡した近藤等則さんが死去した。71歳
国内外で活躍したトランペッターで音楽プロデューサーの近藤等則(こんどう・としのり)さんが17日夜に急死しました。
原因はわかっていませんが、当日夜(午後9:40)にも元気にYouTube更新の報告をツイートされていました。
これです。
土曜日ユーチューブのコーナーがやってきました。
先週はビートルズかと思ったら、今週は気の抜けたコメントコーナー。
デイレクターの指図通りにやってます。https://t.co/pK9EIq9jHe— 近藤等則 (@kondotoshinori) October 17, 2020
18日には大阪府立江之子島文化芸術創造センターで開催されている「絵で行けるとこ 黒田征太郎展」で、イラストレーターの黒田征太郎氏(81)とドラマーの中村達也氏(55)とライブペインンティングで共演する予定でした。
家族からの報告は以下のとおりです。
「父 近藤等則は2020年10月17日夜に71歳で逝去いたしました。近藤等則は今夜、大阪で黒田征太郎さん、中村達也さんとライブペインンティングで共演することを楽しみにしておりましたので、残念でなりません。ここに生前のご厚情に深く感謝するとともに謹んでお知らせ申し上げます。葬儀につきましては、家族葬にて執り行わせていただきます(また、お別れの会等もコロナ禍の現況を鑑み、当面は未定です。誠に勝手ではございますが、ご香典、供花等もご辞退申し上げます)。2020年10月18日 近藤 空太(長男)近藤 陽太(次男)」
残念です。
アートにエールを!東京プロジェクト
近藤等則さんの「音楽の在り方」がyoutubeにアップされていました。
メッセージはこちら。
「エレクトリックトランペッターの近藤等則です。日本の片隅に生まれた私はミュージシャンになり、演奏活動で世界を巡ってきました。また、1993年から自然の中で電子トランペットを演奏する「地球を吹く」という活動を続けてきました。自然を尊重し、自然と共鳴することで新しい音楽の在り方を見い出せるのではないかと考えたからです。今回の映像ではその一部分をご紹介します。これからの音楽を活性化させる一助になればと思っています」。
1990年「Live G」(TBS)
これは貴重な映像です。
宇崎竜童さん、鈴木雅之さんも若い!
トランペットは中1からスタート! エンジニアになりたかったインテリミュージシャン
音元出版の「PHILE WEB」の近藤さんの素敵なインタビューが掲載されていました。
一部を抜粋して紹介します。詳しくはWEBをご覧になってください。
近藤等則のエネルギーの源
中学1年のときにブラスバンド部に入ってトランペット始めたんだけど、エンジニアになりたかったから京大の工学部に入ったんだよ。高校のときからジャズはアルバート・アイラー、ロックだったらジミヘンでね。つまりエネルギーにあふれてる音楽が好きだったんだな。
当時京都に住んでたゲイリー・ピーコックを紹介されて、そのうち彼が京大に来るようになったんだ。軽音の部室にあったアップライトのぼろいベースを弾くとアルバート・アイラーの『スピリチュアル・ユニティ』の音がする。それで、ゲイリーのレッスンを受けるようになるんだよ。『スピリチュアル・ユニティ』のあのエネルギーはどこから来たんですか?” って。そしたら彼、即座に股間を指差して “From here” (笑)。
引用:トランペッター、近藤等則インタビュー ―50年の集大成として動き出した「IMA21」―
https://www.phileweb.com/interview/article/201902/14/635.html
世界的なジャズ・ベーシストからのインパクトから本格的に歩み始めた音楽の道。70歳になり、人生の集大成ともいえるIMAバンドの進化系「IMA21」が2019年に動き出したばかりでした。
近藤等則のスピリッツとは? 女のコと宇宙空間に遊びに行くような感じ?
「HMV」のインタビューも内容が濃いです。おすすめです。
音楽をやっている人なら、ぜひ一読を!
「ネイチャー」「スピリッツ」「テクノロジー」の三位一体
21世紀に音楽を作るときのキーワードは、「ネイチャー」「スピリッツ」「テクノロジー」。これが三位一体になったところで、次の音楽がイメージされて作られるんじゃないかな。
20世紀の音楽に最も欠けていたのが「ネイチャー」の部分。「我々はこんなに恵まれた国土で暮らしているんだ」という認識を持たないと。
音楽の進化というのは、言わば「テクノロジー」の進化の歴史だからね。ジミヘンにしても、フェンダーのストラト・ギターとマーシャル・アンプに出会っていなかったら、どこか片田舎のブルース小僧で終わっているわけだから。
いずれにしてもライヴだよね。テレフォン・セックスもいいけど、やっぱりリアル・セックスには敵わないよ(笑)。
引用:【インタビュー】 近藤等則、スタンダードを吹く!
https://www.hmv.co.jp/news/article/1504090052/
インタビューでは、近藤等則の「スピリッツ」について掘り下げられていませんでしたが、結局はライヴ感であり、セクシーさなんでしょうね。
近藤等則さんについては、あらためて追記します。
それにしても黒田征太郎氏も元気そうですね。
私が役者をやっていた時、黒田氏にポスター題字を書いてもらっています。
懐かしい。
では!
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