【元TOKIO山口さん逮捕】自分が、もし山口くんだったら？ もしTOKIOのメンバーだったら？

つなワタリ＠捨て身の「プロ無謀家」（@27watari）です。2020年9月22日午前9時半頃、練馬区桜台の路上で元TOKIOの山口達也容疑者が酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されました。

山口容疑者が乗ったオートバイ（ハーレーダビッドソン／1200cc）が信号待ちをしていた乗用車に衝突し、乗用車の運転手が110番通報。現場で山口容疑者からアルコールが検出されたことから現行犯逮捕となりました。本人も「お酒を飲んでバイクを運転し、事故を起こしたことは間違いありません」と容疑を認めています。

この報道で考えたことをまとめておきます。つなワタリの「考え方の道筋」が何かの参考になれば幸いです。

 

 

酒帯び？　酒酔い？　基準値の5倍？　0.7mg/Lのアルコールを検出

まずは酒量に関しての基本情報から確認しておきます。

山口達也容疑者（以下、山口くん）の呼気は、基準値の5倍近くにあたる「1リットルあたり約0.7ミリグラムのアルコール」が検出されたそうです。

それはどの程度の酒量なんでしょうか。簡単に道路交通法や呼気中アルコール濃度について紹介しておきます。

 

 

「酒気帯び運転の基準」と「呼気中アルコール濃度」について

 

道路交通法での飲酒運転は、大きく2種類に分類されています。

 

 

呼気中アルコール濃度を出す計算式は、以下のとおりです。

 

 

アルコール濃度と事故率の関係は以下のとおりです。

 

今回の「0.7mg/Lのアルコール」の目安は、500ミリリットルのビール缶7～8本の量といわれています。

 

 

 

酒気帯びの範疇は

完全に逸脱しているようです。

 

 

山口くんは9月24日朝に送検されました。本人の供述によると、「前日の午後9時頃から当日の午前0時頃まで自宅で一人で飲んだ。麦焼酎をロックで5～6杯飲んだ」そうで、当日の運転については、「近くの親族の家に向かっていたが、近くてバレないと思った」とも話しているらしいです。

 

とはいえ、「0.7mg/Lのアルコール」という数値は、かなりのものです。真実は本人しかわかりませんが、直前まで飲んでいた可能性は高そうです。

 

山口くんが追突した車は現職の警察官が運転していたそうですが、後続のバイクの動きに異常を感じたので止まったのでしょう。もし警察官の車に追突しなければ、さらに重大な事故を引き起こしていたかもしれません。不幸中の幸いでした。

 

 

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2018年の事件をきっかけに表舞台から消えていた山口くんですが、ファンもいつか元気な姿を見せてくれると思っていただけに残念です。

私は2024年にはTOKIO全員がステージに揃うと思っていましたが、今回の件でハードルが高くなってしまいました。さすがに実現は厳しいでしょう。

 

 

 

 

山口くんは昔から「否認の病」であるアルコール依存症だった……

山口くんは2018年4月に女子高生への強制わいせつ事件で書類送検（のちに不起訴）されました。その際、TOKIOメンバーの中でも松岡昌宏さんの言葉は、非常に印象的でした。

 

それはこのような言葉です。

 

「『正直あなたは病気です。自分の置かれている立場と今後のことにちゃんと向き合ってくれ。決してお酒は悪くない、悪いのは自分だ。その甘さと考えを改めてもらえない限り俺たちは何もできない。話すのはきっとそれからだ』と言いました」

 

さらにこんな言葉も。

「各方面のプロフェッショナルの方に聞きました。正直僕らはアルコール依存症だと思っていました。ですが、いろんな病院に診断書をもらってもアルコール依存症というのは出ていないんです。現に一昨日4月30日の診察でも、依存症とは書いていない。書いてくださったほうが何とか僕らも納得できるんです。どこが原因なのか、確認しないといけないと思っています」

 

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後述しますが、アルコール依存症は病気です。「否認の病」とも呼ばれています。

 

「否認の病」とは……まず第一の否認は「自分がアルコール依存症であることを認めない」という否認。そして、第二の否認は「自分は酒さえ飲まなければ、何の問題もない」という責任を酒に押し付けてしまう否認です。

 

根が深い病気です。

 

 

 

昔から「やらかしていた？」山口くん

山口くんはジャニーズ事務所からの契約解除以前にも、お酒でやらかしていたことがあったようです。

 

たとえばロケ当日に連絡がつかず、行きつけのバーで泥酔して寝ているところを発見された……なんて話も少なからずあったようで、国分太一さんがかなり立腹して共演NGを出したこともあったとか……。

 

さらにバンドのライブでは、水分補給の水筒に日本酒を入れて飲んでいたという話もあります。70年代から80年代にかけて海外のミュージシャンでも酒を飲んで演奏するパターンがありましたが、それを真似したのでしょうか。。。

 

以前からかなりのお酒好きだったことは間違いありません。

 

 

 

芸能界復帰は完全消滅してしまうのか？

今回の件は。。。ネットでは山口くんの芸能界復帰は完全消滅したという印象を抱いた人が大多数……という印象を受けました。

 

 

私も……「あちゃ。。。こりゃキツイな。もう復帰は無理かも……山口くん、何やってるんだよ！」という衝撃と絶望感でガックリしました。

 

ウソか本当かわかりませんが、TOKIOのメンバーたちもニュースを聞いて言葉を失っていたそうです。

 

2018年の事件の是非はともかく、多くの人は、あと2〜3年経てば、ほとぼりも冷めて復帰すると思っていたんじゃないでしょうか。

それを……まさか、よりによって自らの酒気帯び運転でフイにしてしまうとは。

とはいえ、幸いながら負傷者などを出した事故ではありません。ハードルは高いですが、生まれ変わったように改心すれば、芸能界復帰はありえると思います。

……年齢的な問題はありますが。。。

 

 

 

もし自分が山口くんだったら……

酒気帯び運転の罰則は「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」となります。初犯であれば普通は執行猶予が付きます。

もし、もしも私が山口くんならば、本当に反省してお酒に依存した体質から抜け出そうとするならば、懲役刑の道を選ぶと思います。山口くんの現在の状況がわからないので、簡単には懲役刑を受けられないかもしれませんが、ここは思い切って自分を罰してほしいところです。

 

 

 

 

もし自分がTOKIOのメンバーだったら……

もし、もしも自分がTOKIOのメンバーだったら、3つのアドバイスをすると思います。それは以下の3つです。

 

 

現在48歳ですから58歳になったら、2028年にTOKIOコンサートツアーを開催するプランに向けて更正人生の伴走者になると思います。

 

 

 

犯罪者は犯罪者。しかし、生きる道は奪えない

無差別殺人などの凶悪犯などは到底許すことはできません。

しかし、基本的に加害者が心から反省して更生しようとしているならば、その生きる道を塞ぐことはできません。

まして山口くんの場合は、強い絆で結ばれている仲間がいます。ぜひTOKIOのメンバーには、山口くんが生まれ変わる後押しをしてほしいです。

そして、お酒で失敗した人を救済するような慈善団体「TOKIO基金」を60歳あたりに還暦記念として設立してほしいです。

 

 

 

山口くん逮捕は他人事じゃないな……

私は大きな事件を起こしたことはありません。今後も起こす可能性は少ないとは思います。

とはいえ、人生は何が起こるかわかりません。仲間が起こすことだってありえます。

今回の山口くん逮捕は、いい確認になりました。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

＜おまけ＞アルコール依存症は病気？　孤独？　ソバーキュリアスって知ってる？

今回のような事件が起きると、かならず話題になるのが三森みささんの著作『だらしない夫じゃなくて依存症でした』です。

 

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『だらしない夫じゃなくて依存症でした』（三森みさ）
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三森みささんはツイッターもやられています。

https://twitter.com/mimorimisa

 

 

最近では、「ソバーキュリアス（Sober Curious）」という、あえてお酒を飲まない、もしくは少量しか飲まないムーブメントも世界的に広がっているそうです。

「禁酒セラピー」にも注目が集まっています。

 

『禁酒セラピー』
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酒は飲んでも、飲まれるな……ですよね。

 

ついつい飲みすぎてしまう方は、お気をつけください。

 

 

 

＜脳のメカニズム＞依存症は「罰」や「強い意志」で変えられない!?

アルコール依存症に限らず、あらゆる依存症や失敗癖、教育現場も共通していますが、脳は「罰」や「強い意志」で変えることができないという研究発表もあります。

それをわかりやすくまとめたのが、この一冊です。

「本当の依存症の話をしよう -ラットパークと薬物戦争- 」
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ここで大事だと言われていることは、相手に対する「厳罰」や「非難」ではありません。その行為は、反対にまわりをマイナスに巻き込む可能性すらあります。しかも依存症は、伝染性があるそうです。

 

まずは「自分の状態を悪いことではないと認知すること」や「孤独感や疎外感を消し去ること」が大切です。自分で意識を変えたり、自助グループで悩みや苦痛を共有して緩和させることが大事です。

 

要するに健全な仲間との交流ですね。

 

また、相手との接し方を丁寧に紹介しているマニュアル本もあります。

 

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「精神疾患をもつ人を、病院でない所で支援するときにまず読む本〜”横綱級”困難ケースにしないための技と型」
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最後に全米ベストセラーとなった名著を紹介して終わりにします。

 

それは、これです。

 

『やめられない心　毒になる「依存」』
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この本のポイントは、「アディクション（中毒、依存、深みにはまりやすい高揚感、逃避行動）」は、本質的に『意味のないこと』と自分の心に刻み込むことです。

 

快感と幸福感は、ニュアンスが異なるんです。

 

「アディクション」は快感を肥大させ、幸福感を阻害します。

 

誰もが意味のある人生を望んでいるはずです。その欲求に正直に向き合えば、「アディクション」は雲散霧消するでしょう。

 

 

 

 

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