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【楳図かずおの真髄】創作の秘密と魅力、突き抜けた天才性に迫る

投稿日:2022-03-02 更新日:

つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watariです。

 

ホラーやギャグを極めた漫画家であり、進化する思想家でもあり、稀有なアーティストともいえる楳図かずおの魅力に迫った一冊『楳図かずお (文藝別冊 KAWADE夢ムック) 』の記事からエッセンスを超抽出した記事です。

 

さらに、さまざまなネットのインタビュー記事から、楳図かずおさんの魅力や天才の秘密、エッセンスなどをピックアップしています。どのインタビューも読み応えがありますので、ぜひご覧になってください。

 

【目次】本記事の内容

『楳図かずお (文藝別冊 KAWADE夢ムック) 』について

 

『楳図かずお (文藝別冊 KAWADE夢ムック) 』について
楳図かずお(文藝別冊 KAWADE夢ムック)
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書籍情報
・出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社
・発売日:2004年6月9日発行
・219ページ
・定価:1200円
・編集:松尾亜紀子
・編集協力:望月索/上岡雅史

 

 

 

【超抽出】『楳図かずお (文藝別冊 KAWADE夢ムック) 』書籍内容

内容を読んで気になったポイントを超抽出しています。ほんの一部の抜粋です。しかも私の解釈に基づいたアレンジが一部に加わっています。詳しくは書籍をご覧になって補完してください。

 

◯巻頭スペシャルロング対談「楳図かずお ☓ 宇川直宏」

宇川直宏(うかわ なおひろ)氏は日本初のUSTREAMライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」を個人で開局した香川県出身の表現者。現代美術家、映像作家、グラフィックデザイナー、VJ、文筆家といった幅広い肩書を持っています。詳細:宇川直宏(Wikipedia)

 

<印象に残った楳図かずおさんの言葉>

・『まことちゃん』は本来は現実に起こりうる話だけを描いている。
・赤塚(不二夫)さんなんて、首から上がポコっとはずれたりとか、非現実的な要素を見せつけることでギャグにしていたと思うんです。だから『まことちゃん』はリアルに徹したいという発想で描いた。だから絵柄もリアルなんです。
・記号化しすぎると、すごく非現実的な出来事になってしまう。
・『まことちゃん』がウケたのは、社会が危なくなる兆しがあったから。僕からすれば「笑っている場合じゃないのに」と。世間と自分がちょっとずれているところにたどり着く。
・単に消費される状態ではやりたくない。僕は抜けさせていただきます。
・編集者が口を出しすぎた作品はおもしろくない。
・同じテーマでは二回は描けません。
「人間」の願望が社会を作っている。描く漫画家が自分の心の中の一番気になる部分を描けば、他人(人間)の意識の深いところにもつながっている(対象は読者ではなく、人間である)。
・単純に感覚を優先させている。最初に理屈があると間違いだらけになる。絵は理屈じゃない。
・漫画という輪郭によって、読者の脳味噌の中に現実が立ち現れる。一番感情で読み取ってもらいたい領域を外したくないから、そのままリアルではなく、漫画的(記号化)にしていく。
・アイム チャイルド インサイト
見えないものを取り入れながら現実をやっていく姿勢で描かないと。
・日本人はすごく曖昧。それはいいんだけど、他の人に対して曖昧さの価値を提案できないとだめですよ。
・極端がないと間が生まれてこない。
・今の社会って関連性がすごくバラバラ。現在は社会の枠組みを壊している最中。自分で作ったものを壊すことはある。しかし、誰かが作ったものを壊すのは犯罪。だから壊すのではなくバラしたパーツを違う組み合わせに変えればいい。無駄な破壊を避けることになる。
・自然は自分たちが考えている以上の作品を創り出している。新しいことというのは、今まで気づけなかった古いことを掘り起こすこと。過去に向かうって行為が大切。
・僕は非現実を現実にもっていくやりかたですね。妄想とが幻想が先にないといけないと思うんです。他の人は知りませんけど。
出来上がった話の中に入っていくんです。流れを読みながら、それぞれのキャラクターを順番に演じていくんです。その結果が面白かったらオッケー。ちょっと違っていたら、ストックに回します。
・『14歳』は集大成になると思いながら描いたから、集大成になっちゃったんですね。
・断筆とかって考えて休んでいるわけではない。僕は楳図かずおという船の中に乗っかって漂っているだけ。
(2004年3月13日収録)

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◯著名人から見た楳図かずおのエッセンス

・「タマミの心理描写に限らず、秀逸な女性心理の描写を逆手に取った恐怖。守れれた(親子などの)型依存が壊れたときのコミュニケーション不在の恐怖。自分自身がわらからなくなる恐怖。他の怪奇漫画家と異なる楳図の恐怖」(竹熊健太郎)

 

・「楳図かずおの少女恐怖マンガとは、成長期・思春期・反抗期の少女たちにとっての健全な現実をホラーに仕立てたもの」(みなもと太郎)

 

・「デビュー時にすでに己の漫画のカラーを確立していた早熟な天才だった。貸本時代には、恐怖漫画界の第一人者として大いに名を馳せていた。扱う恐怖の素材は日本古来の土着的・風俗的なものが多かった。ヘビやクモ、キツネ憑き、化けネコ、不動、幽霊などである。次の段階で西洋型のモンスターを用いだし、外敵からの恐怖を描き始めた。さらに進んで被害者自身の精神的な弱みや哀しみが加味されていく。精神的な歪みから生じる複雑で微妙な恐怖へと変貌し、深層心理的な恐怖へと繋がっていくのである」(二階堂黎人)

 

・「楳図先生にとって、この世界の中心は地球であり、自然なのだ。人間は万物の霊長だ、と言っていばっているけれど、結局は自然の摂理に逆らうことができない。自らが自然に順応する道を歩まなくては生きのびられない。これこそが楳図マンガのSFが私たちに繰り返し伝えようとしたこと」(中野晴行)

 

・「楳図さんが編み出した『口を大きくあけたときに、口の横にタテ線が入る』という表現方法があるんです。大人になって、恐怖に顔が歪んだ顔には本当に線が入るんだと知りました。あと、楳図さんのベタは影で入る。顔にまでベタが入る。こんな手法を使う人、他にいないでしょ」(江口寿史)

 

・「ホラーとユーモアは紙一重という真理を、ここまではっきりと表現してくれた漫画家は、天才・楳図かずおのみである」(菊地秀行)

 

・「楳図さんが抱えている怖さは、宿命の怖さだ。無鉄砲で闘うよりも、無防備でいるよりも、無神経でいるよりも、宿命を受け入れ理解し対等でいることの重要さを楳図かずおアワーから学んだ」(工藤キキ)

 

・「岡崎京子の『ヘルター・スケルター』が楳図かずおの『洗礼』を下敷きにしていることは、二作を読み比べてみれば一目瞭然だ。」(仲俣暁生)

 

・「『漂流教室』の未来怪虫、『猫目小僧』の妖怪千手観音などのザザザは、楳図マンガでは欠かすことができない描写表現だが、一般的な暮らしの中に出てくる言葉ではなかった」(上岡雅史)

 

・「リアリティの構築には妥協しない人。『わたしは真悟』の東京タワーの場合は、設計した研究室にあたる、東京タワーの事務所の人にも話を聞く、1000ミリの望遠レンズで写真を撮りまくっていました。先生はストーリーを結末まで考えるタイプの作家でした。一貫したテーマは大人に対する嫌悪感です。恋愛は罪であり、罰として大人になる」(熊田正史/ビックコミックスピリッツ編集)

 

・「先生は漫画が随分低く見られた時代から描いてますから、装丁のしっかりした良い本で自作を出したいっていう願望があったみたいです」(原田利康/朝日ソノラマ)

 

・「『14歳』のチキン・ジョージの顔が曾我蕭白(そが しょうはく)『群仙図屏風(ぐんせんず びょうぶ)』の鳳凰に似ている。楳図は奇想的な表現で時代のグロテスクさを浮かび上がらせる役割を担う表現者のひとり。楳図の描くグロテスクな未来が現在の延長上にあるのは明らかである。八谷和彦、宇治野宗輝、岡田裕子らは楳図に影響を受けている。優れた漫画家と同時に、芸術的家、思想家、予言者である楳図の真髄は、狂気」(北澤ひろみ)

 

・「それまで恐怖漫画家としてのみ認知されていた楳図が途方もない起爆剤を有したアーティストとしてその才能を開花させるのは『イアラ』および「イアラ」短編以降である」(木村久)

 

・「こんなリアリティを持った、そしてシュールな歌謡曲って他にちょっと見あたらないと思います。聴いていると死んでしまいたくなる。怖いもの見たさにまた聴いてしまう恐ろしい曲〜郷ひろみ「寒い夜明け」について」(近田春夫)

 

・「1975年リリース『闇のアルバム』は恐怖漫画家のイメージとはまた違った次元での怖さがあり、その根底にある氏の自由奔放かつ圧倒的な自信に思わずたじろいでしまうのです」(安田謙一)

 

・「トレードマークの横縞シャツの趣味については、1969年『少年サンデー43号』のインタビューで原色でシマ模様が多いと答えている。横縞は脱走時に発見しやすいので、囚人服に使われていた。子どもたちが探したウォーリーも横縞。つまり発見されるべきコスチュームであった」(足立守正)

 

・「楳図のお化け屋敷の登用は転機をもたらした。ウォーク・スルー型、役者のリアル参加など、子供だましから大人向けの良質のエンターテインメントへと転換させた」(橋爪紳也)

 

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楳図かずおさんの吉祥寺の自宅は井の頭公園のそばにある

ここで、ちょっと息抜き的なお話です。

 

楳図かずおさんがトレードマークの紅白のストライプの家を吉祥寺に建てられた時にはいろいろと話題となりました。時期は2007年の夏頃になります。近隣住人のおばちゃんたちがテレビに登場して「奇っ怪だ」「景観を無視している」「色の暴力である」などと罵り、さらには建築工事差し止め要求にまで発展して裁判になりました(結果は差し止め却下。その後もボーダー柄の外壁撤去の民事訴訟を起こされるが、2009年にも楳図さんは勝訴)。

 

このお宅です。

 

楳図かずおさんの吉祥寺の自宅・住所

 

実際、この写真は私が現地で撮影したものですが、景観を壊すような建物ではありませんでした。そもそも赤白のボーダー柄の意味は「赤は元気。城は純粋無垢」というものですが、私には周辺を華やかに元気づけているように感じられました。屋根下部分の半円ステージのような場所には「まことちゃん」がいます。写真左側の門扉部分にある大きな郵便ポストが目を引きます。

 

現在は「まことちゃんハウス」そばの自宅兼事務所マンションに住んでいるとか、八王子の方に住んでらっしゃるという話を聞きますが、はっきりとしたことはわかりません。

 

住所は、東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目23−16です。歩いてすぐの場所には井の頭公園もあります。

 

 

 

◯「まことちゃんハウス」の内部は、こだわり満載!

「まことちゃんハウス」の外観だけではなく、内部も気になります。調べてみると、「東スポWeb」の取材記事を発見しました。その記事によると内部も個性的。楳図さんが自らデザインを手がけ、家具類はもちろん、ドアノブ、カーテンなどの材料までこだわったものです。吹き抜けには巨大なステンドグラスがあり、左右対称の白い階段(おろち階段)が2階へと伸び、踊り場には初の音楽アルバム「闇のアルバム」の絵があるといった具合いです。詳しくは記事をご覧になってください。

 

参考:
・これが漫画家・楳図かずお氏の「まことちゃんハウス」だ!(東スポWeb/2010.02.02)
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/902401/

 

 

 

楳図かずおさんインタビュー記事の抜粋

ネットで見つけた楳図かずおさんのインタビュー記事をいくつか紹介します。

 

人間は退化している」の一言で説明できるのではないか。そう考えるようになりました。人間は常に進化するものだと皆、思っているけど、今は退化の途中じゃないかと。

 

ホラーの良い部分は「あり得ない」ということ。芸術も同じで「あり得ない」。芸術は怖いかどうか分からないだけで、ホラーと共通している。

 

昔、ペン先につけていた開明墨汁を買おうにも、もう店に置いてないんですよ。店員さんに薦められたインクを使って描くと、紙が剥がれちゃう。今の漫画はペンタッチが一本調子で生命感が全くない。やっぱり漫画は手描きの温かみ、血が通っている作品になっていないと。今の漫画界は芸術性よりも商業主義に傾いている気がします。

 

引用:楳図かずおさんが27年ぶりの新作『ZOKU-SHINGO』に込めた思い 今の漫画界を「退化」と苦言も(日刊ゲンダイDIGITAL/2022.03.17)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/302691

 

 

少しでもあり得ない部分があるとホラーに入るんだけど、それを除(の)けちゃったら単なる猟奇殺人になってしまいます。創造性、うそがいっぱいあって怖いのがホラーで、猟奇殺人は単なる「事件」だと思います。

 

引用:楳図かずおさんが語るホラー「ゾンビは足りない」 今後の創作は?(朝日新聞DIGITAL/2022.02.22)
https://www.asahi.com/articles/ASQ2K678WQ2GUCVL02K.html

 

 

新作は日本で見ていただくだけじゃなく外国の人に見ていただきたいっていうのが大きいですね。(アングレームのある)フランスだったら、ルーブル美術館に飾ってもらって見てもらいたい。

 

引用:楳図かずおさん 27年ぶりの新作で描いた“人類の未来とは”(サイカル/2022.01.31)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sci_cul/2022/01/story/story_220131/

 

 

人間って、どこまでいっても興味があるのは人間なんです。

 

引用:「わたしは真悟」30年 人工知能? 人間が人間を作ろうとしているだけの話です( ITmedia NEWS/2016.08.31)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1608/31/news019.html

 

 

 

好きな映画は『ローマの休日』なんです。引っ越しをすることになって、部屋にあったものをいっぱい捨てたんですよ。本にレコードにCDと必要ないものをどんどん捨てた後に残ったのは童話集と昔話の本でした。そのとき「あぁ、これこそが僕の本質なんだな」と気づきました。

 

なぜ僕が童話が好きかというと、始まったかと思うと数ページで結末が出てきて明快だから(笑)。

 

引用:楳図かずお監督×片岡愛之助 異色のタッグが生み出した新たな「恐怖の定義」( シネマカフェ/2014.09.26)
https://www.cinemacafe.net/article/2014/09/26/26221.html

 

 

やっぱりリックさん(チープ・トリックのリック・ニールセン)のキャラが面白くて、『まことちゃん』の中にも“リックの魚屋さん”とか出てきますよね。

 

基本はロックンロールが好きっていうのも間違いなくて、はい。ロックンロールのベースの音階。あれがたまらないんですよねー。

 

引用:楳図かずおが語る! チープ・トリックとロックンロールの魅力(シーディージャーナル/2009.07.24)
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/cheap-trick/1000000302/1

 

 

日本人って他の国と比べると、破滅した状態から立ち上がるのは得意なんだけど、立ち上がってから先の目標がない。経済発展したからって安穏としているのではなく、僕はこういう仕事をしているので、そこから先は芸術に向かってほしいと個人的には思っています。

 

引用:The Hot Seat:楳図かずおインタビュー(タイムアウト東京/2011.07.22)
https://www.timeout.jp/tokyo/ja/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%EF%BC%9A%E6%A5%B3%E5%9B%B3%E3%81%8B%E3%81%9A%E3%81%8A

 

 

赤、緑、黄、黒、白というのは、ホラーには欠かせない色なんです。赤は生命感、緑は自然、黄は光や時間、黒はいっぱいありますっていうイメージです。すごく大事な宇宙の成り立ちみたいなものをこの5色で表現しているというと一番わかりやすいと思います。

 

引用:『マザー』楳図かずお監督インタビュー(トーキョー女子映画部/2014.09.05)
https://www.tst-movie.jp/special01/sp49_Mother_UmezuKazuo_140924001.html

 

 

(赤白しましまシャツは)けっこう持ってると思うんですけど、それでもまぁ、40着くらいかな?それ以上は、なかなか集まらなくて。赤白って、なかなか売ってないんですよ。

 

引用:インタビュー しましまシャツ(サイト名不明/収録日不明)
http://umezz.com/interview/

 

 

ものを見る目線が賢くなるほど、細かいことに辻褄を合わせようとしすぎる。それが日本人のいちばん悪いところです。

 

引用:本質を理解するには、目線を二つ持たなくてはいけません 一番大事なのは、両極端の視線を持つことです。( RollingStone Japan /2012.08.03)
https://web.archive.org/web/20170701185913/http://www.rollingstonejapan.com/articles/detail/14743

 

 

 

◯楳図かずお氏「ビッグコミック創刊50周年」インタビュー

 

 

 

◯漫画家・楳図かずおインタビュー 「人間はちょっと退化してる」( 日本経済新聞)

 

 

 

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海外での楳図かずおの紹介記事

海外のサイト、もしくは外国人向けのサイトから楳図かずおさんを紹介した記事を紹介します。言葉がわかりにくいかもしれませんが、ご了承ください。

(囲み)

「It had been a while (since I finished the last work in 1995), and there was a moment when I thought I must do something after I received the award.(1995年に最後の仕事を終えてからしばらく経ちましたが、(遺産賞を)受賞してから何かしなければいけないと思った瞬間がありました。)

 

引用:「At 85, horror cartoonist shows 1st works in 27 years」( The Asahi Shimbun/2022.03.07)
https://www.asahi.com/ajw/articles/14555947

 

 

「Since its first release in 1982 it has been considered a milestone in Japanese culture, tradition and mythology.(『わたしは真悟』は1982年のリリース以来、日本の文化・伝統・神話のマイルストーンと見なされてきました。)

 

引用:「I am Shingo: summary and presentation of the work of Kazuo Umezu」(tekdeeps/2020.04.02)
https://tekdeeps.com/i-am-shingo-summary-and-presentation-of-the-work-of-kazuo-umezu/

 

 

 

「Le Prix du Manga de Shogakukan a été le premier prix que j’ai reçu, celui-ci est le second. Et en plus il est décerné par la France qui aime la bande dessinée et la considère comme un art ! J’en suis très heureux ! Vraiment ! J’ai le sentiment que ce Prix sera l’occasion de nouveaux projets à venir et cela me remplit de joie. Vous tous qui me soutenez je vous remercie.(賞をいただくのは小学館漫画賞が最初で、今回が2度目の出来事です。それも、漫画を芸術として愛するフランスからです。『トレ ゾル!!(TRES HEUREUX)』『とても嬉しいです!!』これです!!これをきっかけとして、このあと楽しい企画がぞくぞく続く予感がして、とても幸せな気分です。見守ってくださった皆様!!ありがとうございました。)

 

引用:「Kazuo Umezu, lauréat du Fauve Patrimoine pour Je suis Shingo」(2018.11.20)
https://archives.bdangouleme.com/1335,kazuo-umezu-laureat-du-fauve-patrimoine-pour-je-suis-shingo?article
※アングレーム国際漫画フェスティバルの「遺産賞」(PRIX DUPATRIMOINE)とは、遺産として永久に残すべき作品と認められた漫画に与えられるもの。日本の作家の作品としては、2009年に水木しげる氏の『総員玉砕せよ!』(『Onward Towards Our Noble Deaths』)、2017年に上村一夫氏の『離婚倶楽部』(『Le Club des divorces』)につづき3作目。

 

 

 

楳図かずおを特集した雑誌、ムックなど

楳図かずおさんを特集した本は意外と多くないです。少ない中からファンならば読んでおいた方がいいものをピックアップしました。

 

◯芸術新潮 2022年2月号 楳図かずおの大いなる芸術:発行2022年

27年ぶりの新作を紹介するほか、楳図がつくった「特製リーフレット ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館」も付いてきます。インタビューは椹木野衣による「ZOKU、続、ゾクゾク! 楳図かずお」、高橋明彦による超傑作10選の解説、鈴木光司や萩尾望都による特別寄稿をはじめ、年譜や語録も収録。全80ページにおよぶ内容です。

芸術新潮 2022年2月号 楳図かずおの大いなる芸術:発行2022年
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◯「ユリイカ」2004年7月号 特集=楳図かずおは、必読!

ユリイカ 2004年7月号は「特集=楳図かずお」という形で、【ブッシュは 『まことちゃん』 を読め!】【子供サバイバル作戦】【実写ウメズ化する世界】などをはじめ、【単行本未収録作品復刻】ということで『少女ブック』1958年5月号別冊付録「お百度少女」を収録。ファンならば必読の一冊です。

巻頭対談は造形作家で知られるアーティスト・岡崎乾二郎さん。「子ども」に焦点を合わせた内容です。魂を造形することから造形作家と名乗っている岡﨑乾二郎の『感覚のエデン』『抽象の力 (近代芸術の解析)』も合わせて読むといいでしょう。

子ども型の精神受信機を内蔵する稀有な作家、楳図かずおの魅力にどこまで迫っているかは、読んで咀嚼してみてください。一方的に学ぶのではなく、読み手側も常に子ども型の精神受信機フィリたーをかけて吸収していくと、何か違ったモノが得られるかもしれません。

 

「ユリイカ」2004年7月号 特集=楳図かずおは、必読!
ユリイカ2004年7月号 特集=楳図かずお
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「抽象の力 (近代芸術の解析) 」岡崎乾二郎
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「感覚のエデン(岡崎乾二郎批評選集 vol.1) 」
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◯怪と幽 vol.008 2021年9月 特集「楳図かずおホラーワールド」

1961年に「口が耳までさける時」を発表後、ストイックに自分や社会と向き合い、幅広いホラー漫画を世に送り出してきた楳図かずおの総力特集です。

巻頭インタビューでは「楳図式ホラーの流儀」の激白。さらに「のろいの面」を復刻掲載。そして、「楳図ファンが選ぶ戦慄の一作」と題して、自他共に認めるコアな楳図フリークで知らえる伊藤潤二、大槻ケンヂ、小野不由美、片岡愛之助、児嶋都、近藤ようこ、高橋葉介、ピエール瀧、ヒグチユウコ、諸星大二郎といった面々が登場。他にも「楳図かずおの軌跡」「UMEZZレコードガイド」「UMEZZ映像作品ガイド」などを紹介。マニアにとっては納得の一冊です。

怪と幽 vol.008 2021年9月 特集「楳図かずおホラーワールド」
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◯楳図かずお『漂流教室』異次元への旅(別冊太陽 太陽の地図帖33):発行2017年

『漂流教室』に焦点を絞った一冊。椹木野衣が3日間かけて行なったロングインタビュー、川島小鳥が撮影したルポルタージュ、さらに『漂流教室』に関連した「人物相関図・主要登場人物図鑑・東京中心部の地図・広域図の地図・大和小学校のイメージ図」なども掲載。作品が生み出された社会的背景(子どもたちが死ぬ・公害・光化学スモッグ・ゴミ・巨大地震・怪虫・奇形・変身・砂漠・ホログラフィー・憑依・超常現象・人質・監禁)といった別視点からも読み解いています。メッセージは、「今日と変わらない明日が来るとは限らない」。

 

楳図かずお『漂流教室』異次元への旅(別冊太陽 太陽の地図帖33):発行2017年
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◯楳図かずお大研究(別冊宝島 675):発行2002年

ロングインタビューはミステリ作家・二階堂黎人によるもので、漫画ファンにはたまらないマニアックな内容です。漫画家としてのリアルな楳図かずおの悩みや試行錯誤、当時の状況などが語られています。他にも大原まり子・ひかわ玲子・柴田よしき・児嶋都・図子慧・すがやみつるといった方々による実践的な技法やストーリー作りの考察なども濃いファンにとっては嬉しい仕上がりになっています。

 

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楳図かずお年表(作品の発表時期と年齢)

本名は楳図一雄。1936年9月3日あるいは9月25日、和歌山県伊都郡高野町に生まれる。幼少期は奈良県の山間部の僻村を転々とし、父から地元の伝説や民話を聞かされて育つ。1947年、小学5年生の時に手塚治虫の『新宝島』を読み、漫画家になることを決意する。中学生時代には複数の同人サークルで積極的に活動する。貸本漫画を多く発表し人気作家となる。

 

◯1955年(18〜19歳)

・『森の兄妹』(6月刊。山路一雄名義、水谷武子と合作)でデビュー。水谷武子は神戸の同人サークル「改漫クラブ」の文通相手で、『ヘンゼルとグレーテル』を漫画化したもの。
・『別世界』(9月刊)は叙事詩的SF作品。この時点で生涯のテーマが定まっていた。

 

 

◯1956年〜1963年(20〜27歳)

・『少年探偵岬一郎』シリーズがスタート。当時、大人気だった探偵のジャンルに怪奇ムードを盛り込んだ内容。代表作は『底のない町(1956)』『姿なき招待(1956)』『呪われた蝋人形(1957)』『毒蛾館(1957)』『幽霊花火(1957)』『黒子の怪(1958)』『狂人部落(1959)』『死相(1959)』など。
・1958年以降は少女漫画が中心となっていく。当初は運命に翻弄される少女を描いていたが、時と共に自立心が強い少女が登場するようになる。代表作は『母よぶこえ(1958)』『べにバラ(1958)』『北風物語(1958)』『ロンよなかないで(1959)』『人形少女(1960〜1961)』『赤いハンカチ(1960)』『文字のない手紙(1961)』『赤い蝶の少女(1962)』『狐つき少女(1963)』など。
・また、民話系の伝説にまつわる恐怖漫画、さらにバレエ漫画なども描くようなった。代表作は『白菊(1957)』『花びらの幻想(1959)』『まぼろし少女(1959〜1960)』『ハナ狐(1960)』『月見草の少女(1960)』『蝶々さんの鏡(1960)』『古き大木を愛す(1960)』『山の細道ー栗子の手紙(1962)』『目なし地蔵(1963)』など。
・1961年に発表した『口が耳までさける時』にて、初めて「恐怖マンガ」という言葉を作った。
・『灰色の中の影像(1959)』『オレの右手(1959〜1960)』『イボのある男(1960)』『オレの右手(1959〜1960)』『歯(1962)』『猫面(1963)』『くも妄想狂(1963)』といったグロテスクな身体描写などもチラホラと登場。
・1963年8月、大阪貸本漫画家の先輩・佐藤まさあきに誘われて上京。池袋にある佐藤の事務所に居候として3年間住み、その後は目白、高田馬場を経て吉祥寺に移り住んだ。

 

 

◯1964年〜1965年(28〜29歳)

・貸本期の末期にあたる。時代の流行(SF、オカルト、怪獣、ヒーロー)などを取り入れつつ、デビュー10年の集大成的な意味合いが強い時期。代表作は『地蔵の顔が赤くなる時(1963)』『恐怖人間ー残虐の一夜ー(1963)』『雪の花(1964)』『ガモラ(1964〜1965)』『マスクボーイ(1965)』『ばけもの(1965)』『恐怖の地震男(1965)』など。

 

 

◯1965年〜1967年(29〜31歳)

・1965年からは講談社の少女漫画誌『週刊少女フレンド』で連載がスタート。代表作はねこ目の少女紅ぐも『へび少女』ほか多数。
・1966年には『週刊少年マガジン』にて楳図かずおのウルトラマン(連載43回)、『平凡』にて「高校生記者シリーズ(連載45回)」の連載開始。

 

 

◯1968年(32歳)

・1967年12月より『少年画報』にてねこ目小僧(後に改題して『猫目小僧』)が始まる。その後、『少年キング』に場所を移した(連載45回)。
・『小学三年生(小学館)』『ティーンルック(主婦と生活社)』『COM(虫プロ)』『プレイコミック(秋田書店)』『ビックコミック(小学館)』などの連載なども開始。『少年ジャンプ』の創刊号にも「手(読み切り)」を提供。非常に売れっ子となっていく。

 

 

◯1969年(33歳)

・『週刊少年サンデー(小学館)』でおろち(連載62回)がスタート。

 

◯1970年(34歳)

・『ビックコミック』でイアラ(連載14回)がスタート。
・『週刊少年サンデー』でアゲイン(連載65回)がスタート。これ以降、しばらくは作品発表の場をサンデーに絞る。

 

◯1972年(36歳)

・『週刊少年サンデー』で漂流教室(連載105回)がスタート。

 

 

◯1974年〜1965年(38〜39歳)

・『ビッグコミックオリジナル(小学館)』で『闇のアルバム(連載24回)』開始。その後も『闇のアルバム』は読み切りで1965年まで続く。

 

◯1976年(40歳)

・『週刊少年サンデー』でギャグ漫画『まことちゃん(連載247回)』がスタート。1971年から断続的に単発読み切りで発表されていたが、いよいよ連載となった。合わせて『猫目小僧』もサンデーにて単発で掲載。
・バンド活動や近田春夫などへの作詞提供、マスコミへの露出も増え始めた。

 

◯1982年(46歳)

・『ビッグコミックスピリッツ(小学館)』で『わたしは真悟(連載62回)』開始。これ以降、作品発表の場をスピリッツに移す。

 

◯1986年(50歳)

・『ビッグコミックスピリッツ』で『神の左手悪魔の右手(連載77回)』開始。

 

◯1990年(54歳)

・『ビッグコミックスピリッツ』で『14歳 [ フォーティーン ](連載280回)』開始。 1995年に完結。本作を最後に長編漫画は発表されていない。

 

 

 

映像に登場した楳図かずお〜出演作品リスト

◯『蛇娘と白髪魔』(1968年・大映 監督:湯浅憲明)

タクシー運転手役として登場。ちなみに本人は車嫌いで知られている。原作は複数の楳図作品を組み合わせたもの。

 

 

◯『喜談 南海變化玉 (なんかい かわりだま)』(1978年・パノラマフィルム 監督:長嶺高文)

劇中のコマーシャルフィルムのモデルとして出演。オールバックに黒コート姿のいでたちで登場。

 

 

◯『ピーマン80(はちじゅう)』(1979年・東宝/A・V企画 監督:居作昌果)

主人公の新井康弘のバイト先であるラーメン店の店主役。劇中ではお客役のはらたいらと議論をかわした。

 

 

◯『まことちゃん(アニメ映画)』(1980年・東宝 監督:芝山努)

楳図かずおが自ら主題歌を造って歌唱、そして声優として参加。

 

 

◯『楳図かずおギャル10とアイランド』(1984年・ボックスランド 監督:楳図かずお)

監督のみならず主人公も務める。

 

 

◯『妖怪天国』(1986年・ポニーキャニオン 監督:手塚眞)

賽銭箱のおでんを盗もうとするが神主(手塚治虫)にとがめられる泥棒を演じる。

 

 

◯『楳図かずお新宿まことちゃんパフォーマンス』(1986年・小学館)

まことちゃんのかぶりものをして登場。

 

 

◯『漂流教室』 (1987年・東宝東和 監督:大林宣彦)

警官役として出演。

 

 

◯『洗礼』 (1996年・アルゴ・ピクチャーズ 監督:吉原健一)

不気味な使者役として出演。

 

 

◯『ござまれじ』(2003年・TBS/アミューズ/JDC 監督:秋元康ほか24名)

24のオムニバス作品の中の20作目、鶴見辰吾監督映像に老女役で出演。

 

 

◯『東京ゾンビ』(2005年・東芝エンタテインメント 監督:佐藤佐吉)

秋山先生/王子役。

 

 

◯『真夜中の弥次さん喜多さん』(2005年・アスミック・エース 監督:宮藤官九郎)

籠を背負った老人役で登場。

 

 

◯『神の左手 悪魔の右手』(2006年・製作委員会 監督:金子修介)

コンビニのお客役で出演。

 

 

◯『グーグーだって猫である』(2008年・アスミック・エース 監督:犬童一心)

UMEZU氏役で登場。

 

 

◯『グワシ!楳図かずおです』(2009年・トリウッドスタジオプロジェクト? 監督:伊藤弘二)

楳図かずおの素顔に迫るドキュメンタリー映画。

 

 

 

楳図かずおの作詞提供作品

・ 堀江美都子『アンデス少年ペペロの冒険』オープニング・エンディングテーマ
・朝倉理恵&エコノミック・アニマルズ『つる姫じゃ〜っ!』イメージソング
・堀江美都子『妖怪伝 猫目小僧』オープニング・エンディングテーマ
・内田あかり『ねどこ』
・郷ひろみ『寒い夜明け』『街かどの神話』『もう会えません』『南の果実』
・近田春夫『エレクトリック・ラブ・ストーリー』『ああ、レディハリケーン
・谷村美月『新宿烏』
・野下まこと『まことちゃん』イメージソング
・NHKみんなのうた『小さな手紙』収録「むかしトイレがこわかった!

 

 

 

 ライムスター宇多丸氏が『楳図かずお大美術展』を語る!

『楳図かずお大美術展』が2022年1月28日(金)から3月25日(金)まで六本木ヒルズ森タワー52階の東京シティビューにて開催。27年ぶり101点構成の新作が発表されました。東京が終了した後、秋には大阪・あべのハルカスで巡回展示されます。開催は2022年9月17日(土)から11月20日(日)の期間の予定です。

 

今回の展示は、4年かけて創り上げられたそうです。楳図さんもお元気そう!

 

 

 

どんな感じかというと、こんな感じです。

 

 

 

 

内容は代表作に関連した展示(作品発表当時の雑誌やコミックなどの展示)だけではなく、27年ぶりの新作『ZOKUSHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』も初公開されました。これは1980年代に描かれた『わたしは真悟』の続編であり、同時に時空を超えたそのパラレル・ビジョン(並行世界)だそうです。アクリル絵画による101点の連作で、どれも緻密に描き込まれています。

 

この『楳図かずお大美術展』についてライムスターの宇多丸氏がTBSラジオ『アフター6ジャンクション』(←クリックすると、公式ページに飛びます)の中で語っていたという記事を発見しました。宇多丸氏は言わずと知れた表現界の論客。鋭い感性と論理的な思考のフィルターを通した熱いメッセージをいくつか紹介します。

 

「今回、楳図さんご自身の作品だけじゃなくて、いろんな現代アーティストによるインスタレーション。その楳図さんの作品にインスピレーションを受けたインスタレーション作品が飾られていて。(中略)エキソニモさんというユニットかな? その方々が作っている、もうこれは『わたしは真悟』(←クリックすると、アマゾンのページに飛びます)を読んだ人だったら「うわっ、真悟っぽい!」って思う。」

引用:宇多丸『楳図かずお大美術展』『ZOKU-SHINGO』を語る
https://miyearnzzlabo.com/archives/79768

 

 

 

 

 

「絵画もなんていうか、ポンポンと絵が飾ってあるみたいな感じなのかなって思っていたら……とんでもなかったです! 絵が101個、あるんですよ。で、その1個1個が言っちゃえば、結局やっぱりこれは楳図さん流の新しいタイプの漫画っていうか。その1個1個がコマなんですよ。」

引用:宇多丸『楳図かずお大美術展』『ZOKU-SHINGO』を語る
https://miyearnzzlabo.com/archives/79768

 

 

 

 

 

「この間、タイガー立石さんっていうね、現代アート作家であり漫画家でもあるタイガー立石さんが絵画をコマ割りにして漫画にするというね手法をしていて。すごくそれも展覧会、面白かったですけど。タイガー立石さんのある意味逆で、絵画を漫画にするっていうか。もう1個1個の絵がコマであるような作品であって。」

引用:宇多丸『楳図かずお大美術展』『ZOKU-SHINGO』を語る
https://miyearnzzlabo.com/archives/79768

 

参考:和製ポップ・アートの魔術師「タイガー立石」

https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/23878

 

ちなみに「楳図かずお大美術展 うめずろく(楳図録) 」(←クリックすると、アマゾンのページに飛びます)は3,190円(税込)で販売。アマゾンでは高額で出品されていました。他にもメルカリなどで購入できます。転売目的で買われた人も多そうです。展覧会公式カタログは4,400円(税込)で鋭意製作中だそうです。どうやら会期中には間に合わなかったようです。

 

「楳図かずお大美術展 うめずろく(楳図録) 」「展覧会公式カタログ」
写真右:楳図かずお大美術展 うめずろく(楳図録)
↑クリックすると、アマゾンのページに飛びます。

 

これからの楳図ワールドの展開が楽しみですね!

 

では!

 

 

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