【お酒は百薬の長？万病の元!?】『徒然草』も警笛！飲酒は身体に悪いことばかり!?

つなワタリ＠捨て身の「プロ無謀家」（@27watari）です。日本酒には健康にプラスになる栄養成分がたくさん含まれているという話も耳にします。しかし、反対に飲酒リスクの高さを説く人もいます。結局は個人差レベルの話になってしまうのかもしれませんが、今回は飲酒リスクの話をまとめてみます。

健康に害を及ぼす量は「ビール中瓶6〜7本／週」程度？

 

一週間に摂取する飲酒量の目安があるのがご存じでしょうか。

 

厚生労働省のガイドラインでは、「1日平均純アルコール20グラム程度（1週間140グラム程度）」が節度ある飲酒量だと設定されています。

1週間140グラム程度は、ビール中瓶7本、ワインボトル2本、日本酒7合が目安となります。

 

では、海外のガイドラインはどうなっているのでしょうか。

 

諸外国のガイドラインは下の表のような数値です。

出典：諸外国のガイドライン（厚生労働省 e-ヘルスネット）
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-003.html

 

飲酒の許容量に関していえば、日本の設定値は諸外国に比べて低めになっています。これは体格的なことを考えると妥当といわれています。

 

 

 

少しの晩酌なら「百薬の長」となる？　それとも「命を削る鉋」となる？

あくまでも許容量で判断するかぎりでは、少量の晩酌なら百薬の長となるともいえるかもしれません。

しかし、「適量の飲酒は健康にいい」という根拠は、じつはあまりありません。非常に曖昧なままです。むしろ「少量の飲酒は健康にあまり害をなさない」というニュアンスが正しいといえます。

どんな良薬よりも適量の酒は効果的だと賛美された「酒は百薬の長」という言葉は、『漢書・食貨志下』に登場しますが、そもそも酒飲みの自己弁護に過ぎないという話もあります。

実際、古くは『徒然草』にて「百薬の長とはいへど、よろづの病はさけよりこそおれ」などと批判されています。

 

さらに「酒は命を削る鉋」「酒は百毒の長」などという言葉もあります。

 

専門家の中には「一滴も飲まない方がいい！」と断言する人もいます。

 

 

 

フレンチ・パラドックスがお酒を美化させた？

かつてフランス人は健康に悪いライフスタイル（高脂肪摂取、喫煙過多）で知られていました。しかし、その反面、心筋梗塞の死亡者が少ないことから「フレンチ・パラドックス」と呼ばれていました。

この「フレンチ・パラドックス」の要因が、ワインのおかげだと考えられていた時代がありました。

そのためにお酒が健康にいいという話が広がったという説もあります。

しかし、そんなお酒賛美は、ほとんど根拠がありません。

 

 

 

飲酒で引き起こされるトラブル

飲酒によって悪影響が出る内容を箇条書きにしておきましょう。

 

＜飲酒で引き起こされるトラブル＞
・手足のしびれ
・脳障害＆脳の萎縮
・脳梗塞
・男性ホルモンの減少
・体重増加からの膝や腰のトラブル
・不眠症
・肝硬変リスクの向上
・膵臓へのダメージ
・癌のリスク向上

世界保健機関は、飲酒は60以上の病気を引き起こすと報告しているそうです。

トラブルを書き出すとキリがありませんので、このあたりでやめておきます。

 

 

 

そもそも人間の身体は、お酒を「毒」と認識している

 

人間の身体は、お酒を「毒」と認識しています。

 

お酒の中の「毒性エタノール」が体内に入ってくると、全力を挙げてアルコールを分解しようとします。

そして、アルコールの分解が追いつかなくなると、「酔い判定」でもわかるように脳に影響が出てしまいます。

 

また長期に渡るアルコール摂取は、腸からチアミンを吸収するのを妨げることとなります。

チアミンというのは健康な神経や筋肉組織を維持するのに重要な役割を担っている物質です。結果として運動障害、記憶障害、視力障害などが引き起こされてしまいます。

 

 

 

 

お酒を止めると、何が起きる？

では反対に、お酒を止めると何が起きるのでしょうか？

「METRO」に禁酒生活を30日続けた時の「9つの健康メリット」が紹介されていました。

9 things which happen to your body when you give up booze for 30 days, according to science

 

それは下記のとおりです。

 

＜禁酒生活による健康メリット＞
1) The amount of fat in your liver drops by 15%（肝臓内の脂肪が15％減少）
2) You’ll eat less（食事量の減少）
3) You’ll be about 20% more efficient at work（仕事効率20％アップ）
4) You’ll sleep far better（より深い睡眠）
5) You might find yourself eating more sweets（甘い物が欲しくなる）
6) Your risk of cancer will fall（癌リスクの低下）
7) You could lose 2% of your weight（体重2％減）
8) Your skin will look healthier（肌がより健康的に）
9) Your drinking habits could change forever（飲酒習慣が永続的に変わる）

 

お酒の是非を議論するつもりはありませんが、さほど好きでなければ飲まなくてもいいのではないでしょうか。

賢くお酒は飲みましょう。楽しみましょう。

では！

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