「心的飽和」の克服。 (飽き、慣れ、倦怠感、マンネリ)
・毎日が同じことのくり返しでは、生きている感じがしなくなる。飽きてやる気を失う。これを「心的飽和」という。
・たかが「飽き」となめてはいけない。飽きほど恐ろしいものはない。なぜなら、「飽き」は、創作にもっとも必要な「内発的動機づけ」(心から楽しんで書く気持ち)を失わせるからだ。
・創作に飽きることは、作家生命の終わりである。
《原因》
・「はじめは書くことが楽しかったのに、今では苦しいだけだ」と感じる。この気持ちが、創作の「心的飽和」である。この「だけ」がくせ者である。
・自分を見失っている。「人気」「売上げ」「評価」「報酬」「待遇」「地位」などの虜(とりこ)になって、創作の楽しみを見失っている。
・心的飽和は「変化を求める気持ち」が飽和しておこる。
《解決方法》
・心理学では「関心の強い活動ほど飽きやすく、関心の弱い活動ほど飽きにくい」とされる。だから、プロの作家をめざすなら、創作にドロドロした執念をもつのではなく、「よい仕事」をしようという、少しクールな気持ちをもつほうがよい。
・創作への執着が強すぎる人が夢に挫折すると「かわいさ余って憎さが百倍」となり、逆に創作に敵意をもつようになる。これを「アンビヴァレンス」(両面価値)という。
・楽しんで書く気持ち(内発的動機付け)を見失わないこと。作家は「評価」「報酬」「待遇」のために創作するのではない。
・つねに書きたいテーマを3つ、4つ以上は持っておく。
・なにか「変化」を与える。たとえば、
・パターンを変える。
・視点を変える。
・新しい要素を加える。
・新しいことに挑戦する。
・創作の方法を変える。(普段はシステマティックに書いているが、たまには、構成を無視して演繹法のみで書いてみるとか)
・あるいはいっそ、いまの企画を終わらせて、新たな企画に移行する。
《解決方法ではないが》
・創作に飽きて、創作を辞めてしまっても、それが本人にとってマイナスであるとは限らない。「ほかのメディア」(映画、演劇など)や「宗教」「政治」「芸術」「ビジネス」で成功する人も多い。
・「後悔」しないなら辞めてよい。
・人生の目的は一つではない。自分を生かす道をゆけばよい。
「継続」
・「継続」こそ「実力」である。
・「継続」が「自信」を生む。
・新人賞を受賞しても、それはスタートにすぎない。プロとして生き残るには、デビュー後に「継続」して書き続けなければならない。
・一作目で有名になっても「継続」して二作目が出せないなら忘れ去られる。
・つまらない作品でも、いつも見ていたら「親しみ」が湧いてくる。心理学では、これを「単純接触の原理」という。
・リピーター(固定ファン)をつくるには、「継続」して、つねに読者の身近な存在であり続けなければならない。
・量産する作家には「惰性で継続している」ようなイメージがつきまとう。そんなものは気にする必要はない。黙って仕事を続ければ、やがて悪意は賞賛に変わる。
「我慢」
・ガマンとは、瞬間的な衝撃に耐える「ねばり強さ」である。
・ずっとガマンする必要はない。しばらく「ガマン」していればよい。
・ガマンは、問題解決の「時間かせぎ」にすぎない。いつまでもガマンし続ける理由はない。ガマンしている間に手を打つことが重要だ。
・絶望的に感じる状況でも、とりあえず「ガマン」すること。なにもできなくても、「時間」が問題を解決してくれる場合がある。
・一度、修羅場を乗りこえると、心に余裕ができる。次の修羅場がきても「今回はどうやって乗り切るかな。フフフ」(ニヤリ)と、ゲーム感覚でいられる。
以上
> 前の(7/8ページ目)ページへ > 最初のページ(1/8ページ目)から読む
wordpressやるなら
エックスサーバーがオススメ!
このサイトはスタート時より「wordpress × エックスサーバー」によって運営しております。他のサーバーとも契約をして別サイトを構築しておりますが、エックスサーバーの使い勝手がイチバンです。セキュリティ、サポートに満足しております。しかも低コストです。利用者が多いので情報がネットに多いことも助かります。
詳細は下記ボタンより