つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
「無謀」のイメージが悪すぎます。そこで「プロ無謀家」として「無謀」のイメージ向上をめざすことにしました。
もちろん単純に「無謀」を肯定するわけではありません。ロートルですから「無謀」するにも限界があります。
馬鹿なことをやってるなぁ。。。的な反面教師的な意味合いでウオッチングしてもらってもかまいません。
さて、まずは「無謀」の定義が必要ですね。そこで一般的なところから「無謀」に関して調べてみました。脱線することも多いですが、ご容赦を。
【目次】本記事の内容
「無謀」を辞書で調べてみた……なんだとっ! イメージ悪すぎ!
「無謀」が辞書ではどんな風に説明されているのかを調べてみました。
『大辞泉』第二版
『大辞泉』は小学館が発行する辞典です。初版は1995年で、書籍版は約25万語を収録しています。書籍版・デジタル版があります。
“生きている国語辞典”をコンセプトに、書籍での実績の上にデジタルの強みを活かして新語を積み上げています。
「あなたの言葉を辞書に載せよう」なんて企画もやってます。大手出版社も読者を巻き込みながらファン作りに必死のようです。小学館さんは『女性セブン』の仕事で出入りしていました。その当時は全体的に小綺麗で洗練されたオフィスのイメージでした。
『大辞林』第三版
『大辞林』は三省堂が発行する国語辞典。初版は1988年で、第三版は約26万5千語を収録。
三省堂は社屋に「辞書は三省堂」の看板を掲げているだけあって、辞書にプライドを持っている会社です。辞書作りは非常に丁寧だったと思います。『大辞林』には関わっていませんが、小さな辞書作りには関わっていたので間違いありません。しかし、電子書籍の波にはうまく乗りきれなかったような気はします。電子書籍の創生期に出入りしていたので、リアルに感じています。
『広辞苑』第七版
『広辞苑』は岩波書店が発行する国語辞典。初版は1955年で、辞書の原点ともいえます。10年ぶりの改定新版となった第七版は2018年1月に発売開始。約25万語を収録。現在までに1100万部を販売した別格のベストセラーです。
個人的に岩波書店との接点はゼロです。未体験ゾーンです。今後もないような気がします。
ネットでは「広辞苑無料検索」というのがあります。
https://sakura-paris.org/dict/?
「謀」という漢字には、“神意を問う”という意味合いがある
辞書によると、結果を考えずに行動することが「無謀」ということですね。
一般的にはそういうことのようです。
「謀」自体には、「相談する」「考えをめぐらす」「計画する」「あざむく」という意味があるようです。それが「無」の状態を示しているわけです。
なるほど。
しかし、ここで終わったら、つまりません。
・ ・ ・
ここで漢字の成り立ちを考えてみました。
「謀」は「言偏に某」が組み合わさった会意兼形声文字です。
ここで神と対峙する姿勢をイメージしてください。
謙虚に、敬い、祈りを捧げるような気持ちで神の言葉を知ろうと語りかけることが「謀」という行為だといえます。
なんとなく見えてきました。
漢字の成り立ちから考えると、
「無謀」とは神をも恐れぬ反骨精神
とも解釈できるのではないでしょうか。
人類の歴史は、「無謀」を企てる人たちによって切り開かれてきた
考えてみてください。
空を飛ぶ、宇宙へ行く、人間の知力を越える機械を作る……さまざまな夢を人類は実現してきました。
しかし、実現しようとしていた人たちは、当時の人たちからは「無謀」だと嘲笑される対象だったと思います。
気づいていただけたでしょうか。
人類の歴史は、
「無謀」を企てる人たちによって
切り開かれてきたともいえます。
「無謀」は結果を考えずに行動する悪いイメージが付きまとってしまいますが、不可能とも思える結果に立ち向かっていく姿勢や、そのような目標を立てるという「無謀」はアリなんじゃないでしょうか。
結果を考えずに目標を立て、
それを実現するために知力を絞って
行動していくのが「無謀家」。
いかがでしょう。
漢字の成り立ちや歴史を掘り下げていくと、「無謀」とは悪いイメージどころか、未来を切り開くキーワードにも思えてきませんか?
今度はあらためて「無謀家」の定義について書きたいと思います。
『新字(にいな)』『言海』『広辞苑』『大辞林』『大辞泉』〜日本の辞書の歩み
辞書の話が出たので、余談をふたつ。
まず辞書の歴史を。
日本人が作った最古の辞書は、682年に作られた『新字』とされています。読み方は「にいな」。全44巻とされていますが、現存はしていません。作者もわかっておりません。あくまでも記録に残されているだけです。
日本初の近代的国語辞典は『言海(げんかい)』とされています。国語学者の大槻文彦が明治期に編纂しました。
この人です。
See page for author [Public domain], via Wikimedia Commons
完成したのは1886年(明治19年)ですが、実際に出版されたのは1891年(明治24年)だったそうです。
個人的に大槻文彦は卒業した学校の初代校長なので、まぁ、思い出深い存在です。当時は『言海(げんかい)』もへったくれもありませんでしたが。
そして戦後に『広辞苑』が出版され、現在も不動の「国民的辞書」の地位を守り続けています。
後発の『大辞林』と『大辞泉』は、『広辞苑』と真っ向勝負しても勝ち目はありません。そこで新語の多数収録、カラー化などを意識して差別化をはかっています。
辞書をヒマつぶしで読んでいると
さまざまな発見があります。
愛読書に辞書を挙げる友人もいました。
このご時世ですから、紙の辞書をヒマつぶしで読もうとする人は少ないでしょうが、騙されたと思って辞書で遊んでみてはいかがでしょうか。
サンキュータツオさんが『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』なんてもの出しています。
ブログでは文章の書き方が氾濫していますが、本質的には豊かな語彙を身につけることが必要で、その意外な早道は辞書を読んで遊ぶことだと思います。
“漢字学”で有名な白川静も「無謀家」だった気がする
「謀」の説明の際に白川静の名前を出しました。
白川静をご存じでしょうか?
この方です。
出典:京都市名誉市民 白川 静(しらかわ しずか)氏 http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000207460.html
白川静には“漢字学”三部作というのがあります。『字統』『字訓』『字通』の3つです。
白川静の“漢字学”でよく取り上げられるのが、邪気を祓う「口(サイ)」説です。
先程も書きましたが、白川静は「口」を、単なる口(くち)と解釈するのではなく、祝詞(のりと)の器と解釈しました。
これは革命的な解釈なんです。
詳しい説明は割愛しますが、興味のある方は最後に紹介した本をご覧になってください。
この記事を書くにあたり、白川静について調べていると、こんな名言が見つかりました。
「一歩ずつ運べば山でも移せる」。
山を移すってどういうこと??
発想がイカレてます。
独学で漢字の世界に一石を投じた白川静さんも「無謀家」の精神を持っていたんじゃないかと思います。
では!
捨て身の「プロ無謀家」を看板に掲げるつなワタリが、無謀の生き方に斬り込んでいきます!
■プロローグ:「無謀」のイメージを向上させるのが、プロ無謀家の役割だ!
■定義編
・一般的な「無謀」の定義とは
・プロ無謀家とは、愚直に超人を求め一筋の光を歩き続ける変態である
・神は細部に宿る! そして、神は瞬間にも宿る! プロ無謀家に欠かせない「瞬間力」
■人物編/歴史に名を刻んだ「プロ無謀家」たち
・ニーチェも敬愛!強靭な精神&疾風怒涛の生き様だった文豪ゲーテ
■実録編/「プロ無謀家@つなワタリ」の無謀な足跡
・突破するためには圧倒的な熱量が必要! 燃焼の法則から導き出した「熱量の法則」
・10日で新規50記事! 無謀な挑戦で得られたこと
・結局、バカにしかなれないロートルだから、捨て身の「プロ無謀家」を名乗り、さらなるバカをやってみる
・3週間で新規65記事! プロ無謀家の無謀な挑戦・第2弾は2日遅れで達成
■交流掲示板
・無謀家@つなワタリとの交流、大きな目標を共有して励まし合う掲示板です。
■番外〜プロ無謀家の勉強法
・【暗記教科は楽勝で満点ゲット】“シャドースピーチ”勉強法 | プロ無謀家の超勉強法
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