【「慣れ」を見直す習慣】習慣を見直せば、人生がより輝き出す！

つなワタリ＠捨て身の「プロ無謀家」（@27watari）です。日常の習慣・慣れって大事です。いい習慣を身に付ければ、人生は充実します。慣れることで物事が効率的に進みます。

しかし、恐ろしいのがルーティンの「慣れ」。「慣れ」に安住することなく、見直し、少しでもいい習慣にシフトすれば、人生がさらに輝いていきます。

あまり良くない習慣・慣れに囚われてしまうのは、「囚慣（しゅうかん）」になってしまいます。そうならないためにも定期的な習慣の見直しは必要です。

コヴィー博士の『7つの習慣』は、もっとも有名な自己啓発本のひとつ

 

「成功するためには、いい習慣を身に付けろ！」。

 

これは説明不要ですね。

結局、どの自己啓発書も書き連ねられている内容は一緒で、「いい習慣を身に付けること」「明るい未来を思い込ませること」の2点のような気がします。

いきなり横道に逸れてしまっていますが、習慣について語られているもっとも有名な自己啓発本といえば……スティーブン・R・コヴィー博士『7つの習慣』でしょう。

コヴィー博士『7つの習慣』は、世界で3000万部、日本国内で160万部も売り上げた名著です。

小手先のテクニックではなく、人間力アップのために必要な「考える姿勢（習慣）」の道筋を説いている一冊です。哲学色が強いといえるでしょう。

 

 

『7つの習慣』のエッセンスは、つぎのとおりです。

 

＜コヴィー博士『7つの習慣』＞

1. 主体的に生きる（選択する）
2. 終わりから逆算して思考する
3. 優先事項（プライオリティー）の決定
4. 人間関係＆利益関係を意識する
5. 相手の理解を優先する
6. 多様的かつ創造的に生きる
7. 肉体・知性・精神・情緒を磨く

すべて当たり前のことではあります。

 

しかし、「知っている」と「できている」は違います。そこが人生のポイントであり、深い闇ともいえますね。

世界的な習慣に関する名著『7つの習慣』は、気が向いたらチェックしてみてください。

さて、本題です。

 

 

 

習慣の落とし穴……「慣れ」は思考能力や感性を喪失させる

 

人生は、習慣で決まります。

 

当然です。

わかりやすい法則の上に成り立っています。

人生なんて、シンプルです。

習慣とは、「限られている時間の使い方」ですから。

良い習慣を続ければ生活の質は向上します。逆のパターンに陥ると、上がり目はなくなります。

では、自分なりに考えて、良い習慣を実践していきましょう！

・・・・おしまい！

 

・　・　・

 

これじゃ、身も蓋もありませんね。

 

じつは習慣には落とし穴があります。

 

「慣れ」は素晴らしいことですが、完璧とは言い切れません。

ヘタすれば、自分自身の思考能力や感性を喪失させることにもなりかねません。

 

そこで重要になってくるのが、「慣れ」を見直す習慣です。

 

あなたは日常での習慣を見直したりしてますか？

 

ヘタすれば、年の初めに過去を振り返って新たな目標を立てる程度じゃないでしょうか？　しかも翌日には忘れるパターンが多いはずです。

「慣れ」っていうのは、こんな風に思考能力や感性を喪失させてしまいます。

 

 

できる人は、常に習慣を見直している

目標を紙に書いて目立つところに張っておくといいと言われています。

これは非常に理にかなっています。

見直すことで、意識が心に刻み込まれます。

 

会社でも「PDCAを回せ（もう古いスタイルかどうかは置いておく）」なんて言われます。

これも理にかなっています。

 

しかし、自分個人の生き方を見直している人は、どれくらいいるでしょうか？

 

できる人はほど、習慣を見直しています。

日常生活でも「トライアル＆ラーン」を行っています（今回はトライ＆エラーとしませんでした）。

試行錯誤を徹底して繰り返しているからこそ成長を続けられるんです。そして人生を充実させることができます。

 

 

 

 

偉大な先人は、習慣を見直すこと（内省的）の重要性に気づいていた

 

習慣を見直すことは「内省的」ってことです。

 

すでに古代ギリシアの哲学者、ソクラテスが断言しています。

「内省しなければ、同じことの繰り返しでしょう」。

さすがソクラテスです。

 

本田宗一郎も「進歩とは反省の厳しさに正比例する」なんて言葉を残しています。

 

イチローは「ぼくは天才ではありません。自分がどうしてヒットを打てるかを説明できるからです」という名言を残していますが、自分の一挙手一投足を徹底的に検証している（内省的）ことがわります。

 

中村天風は「内省検討は我執を離れて行なうべし。そうしないと往々独善に陥る」と語っています。

善く生きるためには、内省（行動を見直すこと）が不可欠です。

 

 

 

「慣れ」によって生まれる10の危険サイン

「慣れ」が人生にとって必ずしも良いとは限らないのは、なんとなくわかってもらえたと思います。

そこで今度は視点を変えてみます。

「慣れ」によってどのような危険が生まれる可能性があるのかを紹介します。

＜「慣れ」からくる10の危険＞

1. 慣れは（気持ち・対人関係で）甘えにつながりやすくなる
2. 慣れは（作業の端折り・完成度）省略・手抜きにつながりやすくなる
3. 慣れは（人間関係・態度）失礼につながりやすくなる
4. 慣れは（疑問や想像力を失わせ）思考停止につながりやすくなる
5. 慣れは（感謝心を失わせ）傲慢な気持ちが起こりやすくなる
6. 慣れは（挑戦心を失わせ）未来への意欲・緊張感・向上心を失いやすくなる
7. 慣れは（お金や幸せ、時間など）あるのが当たり前だと思うようになる
8. 慣れは（変化についていけなくなり）反応スピードが遅くなりやすくなる
9. 慣れは（新鮮さを失い）刺激や感動する瑞々しさを失いやすくなる
10. 慣れは（脳の働きを弱め）思考力が低下するようになる

パッと思いつくままに書き並べましたが、こんな危険サインが出たら、「慣れ」によって人間力が鈍ってきた証拠です。

習慣を見直してください。意識的にチェックしてください。

 

 

 

習慣・慣れが「癖」に変わる前にチェックする！

 

「癖」というのは「臭い」と根っ子は同じ言葉です。

 

癖とは恐ろしいもので、知らず知らず人を不快にさせてしまう無意識の悪い習慣です。

チェックを怠ると、習慣・慣れが「癖」に変わってしまう可能性があります。

だから、そうなる前にチェックしましょう。

 

チェックすることを、習慣化していくのです。

 

 

 

ほんの少しだけ意識的な行為を日常に取り入れてみる

アメリカの心理学者の研究によると、毎日の行動の40％が無意識の下で行われているそうです。

仮に8時間睡眠とった場合、起きている16時間のうち、6.4時間も習慣に支配されていることになります。

この40％の時間にちょっと意識を変えてみてください。ほんのちょっとでいいんです。

歯ブラシを持つ手を反対にするだけでもかまいません。

ほんの少しだけ意識的な行為を日常に取り入れてみることが重要です。

 

 

 

 

人間にはラクな方を選ぶ習性がある→だから己に打ち克つ！

人間には変えられない遺伝子レベルの習性があります。

 

その一つに、「ラクな方を選ぶ」というものがあります。

 

習慣の恐ろしいところは、「ラクな方を選ぶ生き方」を肯定してしまうところにあります。

 

ラクな方を選ぶと、人間は成長しなくなります。

いや、成長どころか退化していきます。

これを食い止めるためには、内省的になって習慣を見直すしかありません。

見直して、新しい工夫を付け加えることが必要です。

 

習慣を見直し、己に打ち克つ（※）ことを意識してください。

※打ち克つとは、打ち勝つではありません。単純な勝ち負けではなく克服することです。相手が居る勝負事に勝つ以前に、日々の中で「自分に克つこと」が大切です。

 

 

 

 

習慣を見直すリズム、ペースは？　毎日？

習慣を見直すペースは個人差もあります。状況にもよります。

理想的なのは、3日、1週間、3週間、2ヶ月、半年、1年のリズムで見直していくのがいいでしょう。

「ラクな方向に向かってるかもな？」
「結果が出てないかもな？」
「なんかダラダラしているな？」

こんな風に感じたら、すぐに修正です。

 

「3日じゃ結果なんてわからないでしょ！」

こんな声が聞こえてきそうですね。

 

しかし！

 

3日でわかります。わかるはずです。

いや、1日でもわかります。

今日1日の行動が自分に何をもたらしたのかを冷静に考えてみてください。

起きたことをビデオテープで早回しするようにチェックします。

すると、必ず見えてきます。

必ず重要ポイントが見えてきます。

それが内省するということです。

内省力は、訓練によって鍛えられます。

 

 

 

＜まとめ＞「Self-Reflection make you a happier life.」内省的がより幸せに導く

「慣れ」を見直す習慣を意識してください。

そのために内省的になってください。

意識的に内省的な時間を設けましょう。

一日をゆっくりと振り返り、無意識で行っている行動を修正していきましょう。

行動を修正するとは、己に打ち克つことです。

そうすれば、間違いなく人生がさらに輝き出すはずです。

 

 

 

 

＜おまけ＞「慣れ」や習慣、内省に関する名言

「慣れ」や習慣、内省に関する名言を集めてみました。言葉の意味は、自由に咀嚼して取捨選択してください。

 

「人間とは、どんなことにも、すぐ慣れる動物である。私には、これこそ、人間の最上の定義であると思える」（フョードル・ドストエフスキー）

 

「人間が馴れることのできぬ環境というものはない。我々は慣れた生活から放り出されると、もう駄目と思う。しかし、実際は、ようやく新しい良いものが始まるのである」（トルストイ）

 

「習うより慣れろ」（ことわざ？）

 

「熟能生巧」（中国の格言）

 

「成長は一時的に安定を失うことだ。それは、慣れ親しんでいるが型にはまったやり方や、安定しているが退屈な仕事、時代遅れの価値観、意味のないつき合いを排除することでもある」（ビル・ゲイツ）

 

「苦しむことから逃げちゃイカン。人生はずっと苦しいんです。苦しさを知っておくと、苦しみ慣れする。これは強いですよ」（水木しげる）

 

「慣れに埋没する恐ろしさは、経験したものでないと分からない」（野村克也）

 

「拒絶に慣れていない子供は、拒絶を拒絶する」（ルソー）

 

「『時』だけが恋をうまし、慣れてくると恋は消える」（バイロン）

 

 

 

＜おまけ＞内省の大切さについて書かれた書籍

内省の大切さについて触れることができる書籍を紹介します。

読むことで、きっと感化されることでしょう。

内省とは、脳の奥底からジワジワと湧き上がってくるものです。

 

○『自省録』（マルクス・アウレーリウス）

『自省録』は「哲人皇帝」と称されたマルクス・アウレーリウスの自問自答録みたいなものです。

ストア派ですので、ちょっとストイック気味です。

後継者として実子のコンモドゥスを指名したのは、失策だったでしょう。これを契機にローマ帝国は衰退していきます。

 

 

 

○『Learn Better』（アーリック・ボーザー）

『Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』は思考を深めたい人には必携の一冊です。

米Amazon 2017年ベスト・サイエンス書に選ばれているだけあって、説得力もあります。まさに役に立つ学習本です。

 

 

○『優れたリーダーは、なぜ「立ち止まる」のか』（ケヴィン・キャッシュマン）

日本語タイトルは『優れたリーダーは、なぜ「立ち止まる」のか――自分と周囲の潜在能力を引き出す法則』です。

ちょっと長ったらしいですね。

英語のタイトルは『The Pause Principle』。シンプルです。

内なる自分の声に、外部の他社の声に立ち止まって耳を傾けることがリーダーには必要だと説きます。

忙しいからこそ、時間がないからこそ、立ち止まって耳を傾ける（内省する）。

リーダーとして未来を切り拓きたければ、内省は必須です。

 

では！

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