昔、火や水について関心を持って調べていた時期がありました。私は非常に水への関心が強いです。不定期ながら水に関するあらゆることをまとめていきます。
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【目次】本記事の内容
小豆洗い
小豆洗い(あずきあらい)は、水辺で小豆を洗うような音をたてる妖怪。地域によってアズキトギ・砂洗いなどとも呼ばれる。老婆の姿をしていることが多いようだが、小僧や爺の姿の場合もある。ショキショキという音で人を誘導して川に落とす。また「小豆とごうか、人とって食おか、それともぼたもち食らわそか、ショキショキ」などと歌う場合もある。実際は狸や狐、ムジナが化けたものだといわれている。
海坊主
海坊主(うみぼうず)は、海法師・海入道・海小僧などとも呼ばれる。突然海上に現れる巨大な黒い坊主頭のようなモノが一般的な姿であるが、他にも多様な逸話が伝えられている。『雨窓閑話』(←クリックするとアマゾンのページに飛びます:以下同)ででは身長約3メートル(一丈)の大入道として描かれ、『奇異雑談集』では女性の生贄を求める竜神の姿とされている。『斉諧俗談(せいかいぞくだん)』によると体はスッポンで、人の顔をしている。他にもタコの姿に見立てたり、魚の化けたものだという説もある。
河童
河童(かっぱ)は、「かわ(川・河)」と「わらは・わっぱ(童)」が組み合わさってできた「かわわっぱ」が変化した呼び名。芥川龍之介の1927年の小説『河童』によってメジャーな妖怪となった。じつは河童伝説は全国各地にあり、呼び名も見た目も少しずつ異なる。とくに九州では「河童憑(かっぱつき)」が有名。若い女性に取り憑くといわれる。
熊本には中国から泳いで渡来した河童が九千匹まで増えたと考えられており、その頭領は「九千坊」と呼ばれた。福岡久留米では巨瀬川に住む平清盛の怨霊が河童となったとされる「巨瀬入道(こせにゅうどう)」の伝説が久留米藩地誌『北筑雑藁(きたちくざっこう)』に記されている。飛騨では神社を建立する際に藁や木屑で人形を作ったのが河童に転じたという説もある。東北では水神ミズチが零落して妖怪になったと伝えられている。東京にある曹源寺(台東区)にあは「河童寺」があり、商売繁盛の神として祀られている。
基本スタイルは、全身が緑色で子どものような体格をしており、背中には亀の甲羅のようなものを背負い、頭の上には丸い皿がある。皿が乾いたり割れてしまうと、力が出なくなるとされる。きゅうりが好物。
牛鬼
牛鬼(ぎゅうき・ごき)と呼ばれ、西日本中心に出現する。性格は残忍極まりなく、頭が牛で、胴体が蜘蛛が一般的な姿をしている。『枕草子』には「名おそろしきものー牛鬼」と記されている。山陰や北九州では海中から出現するものと考えられている。「濡れ女」や「磯女」と共に現れることもある。
岡山県の牛窓町や山口県の牛島などは、牛鬼が現れたことから由来する地名。他にも関西や四国には牛鬼淵や牛鬼滝などと呼ばれる場所があり、和歌山県にある牛鬼淵は底が海にまで通じているとされた。愛媛県宇和島には牛鬼の山車が出るまつりが7月に開催されている。
もし牛鬼に襲われた場合には、「石は流れる、木の葉は沈む、牛はいななく、馬はほえる」などいった言葉を投げかえると助かるとされている。
水虎
水虎(すいこ)は、中国湖北省などの川に生息していたとされる伝説上の生き物(中国妖怪の一種)。3、4歳ぐらいの子どもの大きさで、身体は硬い鱗に覆われている。普段は虎の爪に似た膝頭だけを水上に浮かべている。
蜃
蜃(しん)は、蜃気楼を作り出すといわれる伝説の生物。古代の中国と日本で伝承されており、竜の一種とする説と巨大なハマグリとする説の2通りがある。
九頭竜
日本各地には九頭龍(くずりゅう)伝説が数多く残されている。戸隠神社の九頭龍大神は九つの頭と龍の尾を持つ鬼であったが、善神に転じて水神として人々を助けたという言い伝えが残されている。箱根の九頭龍大明神は芦ノ湖の龍が水神として祀られたとされ、商売繁盛や縁結びの御利益があるとされている。
川熊
川熊(かわぐま)は、秋田県雄物川流域に現れたとされる妖怪。真っ黒な毛だらけの手をしているとか、猫の前足のような手をしているなどといわれる。1827年には中津川で鼠色で光沢のある川熊が捕獲され、名古屋で見世物にされたという記録も。
水熊
水熊(みずぐま)は、加賀・能登・越中の奇談集『三州奇談』に登場する謎の生物。加賀の手取川に出現した黒い獣で、人々は死んだ牛の背、朽木、あるいは苔生した石ではないかと言い合った。
川天狗
川天狗(かわてんぐ)は、天狗に嫁入りした女の妖怪。川など水辺の近くを好み、天気の悪い日に傘を差し、綺麗な着物を着て現れ、幻聴や幻覚で人をたぶらかす。神奈川では川で漁をしていると、川天狗の仕業により火の玉が現れる言い伝えがある。
船幽霊
船幽霊(ふなゆうれい)は全国各地に出現する水死者の霊が妖怪化したもの。船とともに姿を現し、「柄杓を貸せ」と声をかけて人間を自分の仲間に引き入れようとする。海だけではなく河川や湖沼などにも出没する。時化の夜や霧の深い晩に現れることが多く、船幽霊自体は発光している。
追い払う方法はさまざまで、竿で水をかきまわしたり、線香や灰、薪などを投げ込む、マッチに火をつけて投げるなどがある。高知県では「私は土左衛門だ!」と仲間のふりをするユニークな方法が伝わっている。
船幽霊は地域によってさまざまな呼び名がある。「亡霊火(もうれいび)」は宮城県の女川で帆船などの形をしたもの、福島で語り継がれている「いなだ(柄杓)貸せ」と話しかけてくる幽霊、山口県の「夜走り」という船、島根県の「ムラサ」よ呼ばれる魔物、福岡県の「迷い船」などが有名。
玄武
玄武(げんぶ)は古代中国で北方を守護する神と考えられいた。北は水と関係が深いこともあり、水神とみなされていた。姿は大地を支える亀と蛇の複合体。名前で使われている「玄」には黒いという意味があり、黒色を支配しているともいわれている。
太古から亀と蛇は強大な力を持っていると考えられており、中国の『列子(湯門偏)』、インドの『乳酸撹拌神話』などに亀と蛇にまつわる神話が記されている。奈良県明日香村にある「キトラ古墳」にも玄武の姿が描かれている。
半魚人(マーメイド・マーマン)
半魚人(はんぎょじん)は、ヒトと魚類の中間的な身体を持つ伝説の生物。英語ではマーフォーク(merfolk)といい、男性の場合マーマン(merman)、女性の場合はマーメイド(mermaid)と称される。
海や川、湖に住んでいるとされるマーメイドは神話の題材として登場することが多く、手鏡を持って長い髪をとかす姿で多くの男たちを魅了した。しかし、それは不幸や事故などの惨事へと導くものと考えられていた。とはいえスコットランド地方などでは不治の病を治す薬草を持っているマーメイドもいたとされる。人間と恋に落ちる場合もあったが、ほとんどはマーマンを配偶者にしていた。
ケルピー(水棲馬)
ケルピーは、スコットランド地方の水辺に住み、主に馬の姿をしていると伝わる幻獣。人間をおびき寄せるなどして溺れさせる。
クラーケン
クラーケンは、ノルウェーに伝わる巨大タコの怪物。
リヴァイアサン
リヴァイアサンは、『旧約聖書』の「ヨブ記」41章に出てくる海に住む巨大な聖獣。「ねじれた」「渦を巻いた」という意味のヘブライ語が語源。最強の生物とされ、実力はサタンやベルゼブブを凌駕する。
ヒュドラー
ヒュドラーは、ギリシア神話の怪物。古典ギリシア語で水蛇を意味する。巨大な胴体に9つの首を持つ大蛇の姿をしている。
セイレーン
セイレーンは、ギリシア神話に登場する海の怪物。上半身が人間の女性で、下半身は鳥の姿とされる。美しい歌声で航行中の人を惑わし、遭難や難破に遭わせる。罠にかかった船乗りたちは食べられてしまったそう。
カリュブデス
カリュブデスは、ギリシア神話に登場する怪物。渦潮を擬人化した海の魔物。
ウンディーネ
ウンディーネは、水を司る精霊。四大精霊のうちの一人。1811年に出版されたドイツの作家フリードリヒ・フーケによる小説『ウンディーネ』で世界的に知られるようになった。
アプサラス
アプサラスは、インド神話における水の精。姿は自由自在に変えられるとされ、水鳥に変身することもあるが、一般には美しい女性の姿である。
ニクシー
ニクシーは、ドイツの伝承や民話で語られる川や湖に棲んでいる女性の妖精。金髪の美しい女性の姿をしている。
ルサールカ
ルサールカは、スラヴ神話に登場する水の精霊(幽霊)。水の事故で死んだ女性などがルサールカになるとされる。
ヴォジャノーイ
ヴォジャノーイは、東欧に伝わる男性の水の精。川や貯水池に潜んでおり、酔っ払った人間などを誘い込んで溺死させたり、ときには洪水を起こすとも考えられていた。満月の日に最高潮の力を発揮する。髭を生やしたカエルのような姿をしているといわれるが、胸ビレを持った老人だったり、赤い目で角のある大きな魚など、ほかにもさまざまな姿に描かれている。
グラゲーズ・アンヌーン
グラゲーズ・アンヌーンは、ウェールズの湖に住む乙女。湖の貴婦人とも呼ばれる。たくさんの牛を所有している。
グレンデル
グレンデルは、北欧・イギリスの叙事詩・伝承『ベオウルフ』に登場する巨人の怪物。 醜い姿をしており、性格も残忍で、荒野、沼地、砦の周りなどをうろつき、湖か沼地の中に住んでいる。
セルキー(アザラシ一族)
セルキーは、スコットランドで伝承される神話上の種族。 あざらしから人間の姿に変身する。
ニェネン(ニェネ)
ニェネン(ニェネ)は、アフリカの漁労⺠ボゾ族の神話に登場する水の精霊。ニジェール川で魚を与えてくれ、漁の安全を保障してくれる恵み深き存在。
ノンモ
ノンモは、ニジェール川流域で農耕を営むドゴン族の神話に登場する双子の精霊。天の創造神アンマが大地に雨を降らせて生み出した存在で、「昼、湿気、豊穣、秩序、生」の領域を支配する。
バーンニク(ヴァンニク)
バーンニク(ヴァンニク)は、スラヴ神話に登場する浴槽の精霊。未来予知の能力を持っていて、風呂場の扉を僅かに開け、裸になって背中を風呂へ向けて出すと、バーンニクが触れてきて未来を暗示してくれる。
適宜、追加していきます。
では!
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私はペットボトル派です。東日本大震災後、水道水と決別し、いろいろなメーカーの水を試して10年になる私が、「そもそも水道水じゃダメなの?」「水を扱う会社が多すぎてわからない!」「生活にマッチした水選びの方法はある?」などの疑問・問題解決に関してまとめた記事です。→ 【タイプ別の賢い水選び】ウォーターサーバー? ペットボトル購入?
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